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【発明の名称】 自動洗髪機
【発明者】 【氏名】坂根 鐵男

【氏名】松永 英昭

【氏名】結城 武成

【氏名】野呂 勝

【氏名】長縄 充

【要約】 【課題】自動洗髪機では、水槽の近傍にハンドシャワーを着脱する保持部を設けている。保持部にハンドシャワーを装着したままで、水を出すと、周囲に飛散する。また、ハンドシャワーを保持部に装着する際に衝撃音が生じる。

【解決手段】本自動洗髪機1では、キャビネット11の上面に、ハンドシャワー18を着脱可能に保持する保持部90を設けた。保持部90は、キャビネット11の上面の座11aに傾斜面11cを設け、ここの嵌合孔11bにゴム製の受け台91を嵌め込んだ。受け台91の差込孔91aにシャワーヘッド18aを差し込む。シャワーヘッド18aを抜き出すと、ホース18bが伸び出す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】頭および髪を入れた状態で洗浄水を自動的に噴射して洗髪を行なうための水槽を有し、水槽の近傍のキャビネットの上面に、取り出し可能なハンドシャワーが設けられた自動洗髪機において、水槽近傍のキャビネットの上面が傾斜面とされ、この傾斜面に形成された孔にシャワーヘッドが差し込まれることによって、ハンドシャワーが保持されていることを特徴とする自動洗髪機。
【請求項2】請求項1に記載の自動洗髪機において、孔は、水槽の入口近傍に設けられ、シャワーヘッドを斜め下方で水槽内に向けた状態にして、シャワーヘッドを差し込むことができることを特徴とする自動洗髪機。
【請求項3】請求項1または2に記載の自動洗髪機において、孔には、弾性を有する筒状の受け台が設けられ、受け台にシャワーヘッドが差し込まれることを特徴とする自動洗髪機。
【請求項4】請求項1乃至3の何れかに記載の自動洗髪機において、傾斜面は、キャビネットの上面の一部が盛り上げられて形成されたことを特徴とする自動洗髪機。
【請求項5】請求項1乃至4の何れかに記載の自動洗髪機において、孔の入口には、シャワーヘッドを入れる凹部が設けられたことを特徴とする自動洗髪機。
【請求項6】請求項1乃至5の何れかに記載の自動洗髪機において、シャワーヘッドには、ホースが接続されており、ホースはキャビネット内に収容されて、シャワーヘッドを孔から取り出すと、ホースも孔から伸び出してくるように構成されていることを特徴とする自動洗髪機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、理髪店、美容院等で使用される業務用の自動洗髪機に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】上述の自動洗髪機では、被洗髪者の頭部が水槽に挿入されて、その髪に洗浄水がかけられて洗髪が行なわれる。また、洗髪後に、美容師等が、ハンドシャワーを用いて仕上げを行なうことがある。このために、自動洗髪機のキャビネット上面に設けられたノブを操作すると、ハンドシャワーから温水が噴射される。ハンドシャワーは、水槽の近傍の保持部に着脱可能に保持されている。
【0003】この保持部は、キャビネット上面部に形成された孔を有し、この孔にハンドシャワーのシャワーヘッドを抜き差しするようにされている。孔の周縁部は、キャビネット上面と一体に形成され、上面から下方に鉛直方向に延設されている。このように保持部に装着されたシャワーヘッドは、ほぼ横方向に向いていた。ところで、美容院等では、ハンドシャワーを保持部に装着した状態で、ハンドシャワーから洗浄水を出す場合があることが判明した。例えば、片手でハンドシャワーを操作する場合等である。このような場合、洗浄水を勢い良く出すと、ハンドシャワーから出る洗浄水が、水槽から飛び出て、自動洗髪機の周囲を濡らす事態が想定される。
【0004】また、シャワーヘッドおよび保持部ともに硬質部材で形成されているので、保持部にシャワーヘッドを装着する際に衝撃音が生じることがある。また、これらの不具合を防止するために、コストの増加は回避したい。そこで、本発明の目的は、上述した技術的課題を解決し、保持部に装着した状態のハンドシャワーから出る洗浄水が、水槽外に飛散することを防止できる自動洗髪機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1記載の発明の自動洗髪機は、頭および髪を入れた状態で洗浄水を自動的に噴射して洗髪を行なうための水槽を有し、水槽の近傍のキャビネットの上面に、取り出し可能なハンドシャワーが設けられた自動洗髪機において、水槽近傍のキャビネットの上面が傾斜面とされ、この傾斜面に形成された孔にシャワーヘッドが差し込まれることによって、ハンドシャワーが保持されていることを特徴とする。
【0006】この構成によれば、以下の作用を奏する。すなわち、シャワーヘッドが差し込まれる孔は傾斜面に形成されているので、シャワーヘッドを下方に向けることができる。これによって、キャビネット上面にハンドシャワーを保持した状態で、ハンドシャワーから洗浄水を出すと、その洗浄水を水槽内に向けることができるので、洗浄水が自動洗髪機の周囲に飛散することを防止することができる。従って、キャビネット上面に保持したままで、ハンドシャワーを使用でき、使い勝手を向上することができる。
【0007】請求項2記載の発明の自動洗髪機は、請求項1に記載の自動洗髪機において、孔は、水槽の入口近傍に設けられ、シャワーヘッドを斜め下方で水槽内に向けた状態にして、シャワーヘッドを差し込むことができることを特徴とする。この構成によれば、請求項1記載の発明の作用に加えて、孔にシャワーヘッドを差し込んだ状態で、そこから出る水を確実に水槽内に向けることができるので、洗浄水の周囲への飛散を確実に防止することができる。
【0008】請求項3記載の発明の自動洗髪機は、請求項1または2に記載の自動洗髪機において、孔には、弾性を有する筒状の受け台が設けられ、受け台にシャワーヘッドが差し込まれることを特徴とする。この構成によれば、請求項1または2記載の発明の作用に加えて、以下の作用を奏する。すなわち、受け台は弾性を有することによって、シャワーヘッドが差し込まれる際に生じる衝撃音を低減することができる。また、受け台は、筒状であることによって、ハンドシャワーを確実に保持することができるので、水を水槽に確実に向けて水の周囲への飛散を確実に防止できる。
【0009】ここで、受け台の、弾性を有する構成としては、天然ゴム、合成ゴム、エラストマー等の高分子材料等の弾性を有する軟質部材で形成することや、コイル状等の弾性を有する形状を例示できる。請求項4記載の発明の自動洗髪機は、請求項1乃至3の何れかに記載の自動洗髪機において、傾斜面は、キャビネットの上面の一部が盛り上げられて形成されたことを特徴とする。
【0010】この構成によれば、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の作用に加えて、ハンドシャワーを保持した状態で、シャワーヘッドをキャビネット上面よりも一段高くすることができるので、洗浄水をシャワーヘッドから水槽内に確実に向けて入れることができる結果、水の周囲への飛散を確実に防止できる。請求項5記載の発明の自動洗髪機は、請求項1乃至4の何れかに記載の自動洗髪機において、孔の入口には、シャワーヘッドを入れる凹部が設けられたことを特徴とする。
【0011】この構成によれば、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の作用に加えて、シャワーヘッドを凹部に入れることによって、安定して保持でき、しかも、位置決めできるので、水槽に水を確実に入れることができる結果、洗浄水の周囲への飛散を確実に防止できる。請求項6記載の発明の自動洗髪機は、請求項1乃至5の何れかに記載の自動洗髪機において、シャワーヘッドにはホースが接続されており、このホースはキャビネット内に収容されて、シャワーヘッドを孔から取り出すと、ホースも孔から伸び出してくるように構成されていることを特徴とする。
【0012】この構成によれば、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の作用に加えて、ホースが孔を通っていても使い易い。また、シャワーヘッドはホースによってキャビネット内に引き込まれるようにされているので、シャワーヘッドを孔に安定して差し込んでおくことができる結果、水の周囲への飛散を確実に防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態の自動洗髪機を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態の自動洗髪機の斜視図である。この自動洗髪機1は、キャビネット11によってその外観形状が形成されている。キャビネット11の上面中央には、被洗髪者の頭部を挿入するための入口12が形成されている。入口12の内方には、頭部および髪が収容される水槽13が配置されている。入口12には、被洗髪者の顔面部周囲を覆うフード14が開閉可能に取付けられている。このフード14を開いて、洗髪のために被洗髪者の頭部を水槽13に収容する。洗髪時には、フード14は閉じられ、被洗髪者は、仰向け状態で入口12に頭部を挿入し、顔面をフード14から出した状態で洗髪される。
【0014】また、キャビネット11の上面の左奥には、窪み部が形成されており、ここには、シャンプー液が貯蔵されたシャンプー容器21と、トリートメント液が貯蔵されたトリートメント容器22とが取り外し可能に装着されている。これらのシャンプー容器21およびトリートメント容器22は、いずれも市販されているものを使用することができる。
【0015】また、キャビネット11の上面、例えば、右側には、操作パネル15が配置されている。操作パネル15には、操作信号をマイクロコンピュータ等を含む制御部(図示せず)に入力するための種々のキースイッチが配列されている。また、キャビネット11の上面の左側には、ハンドシャワー18が抜き出し可能に備えられている。
【0016】このハンドシャワー18は、フード14を開けた状態で、美容師等が洗髪の仕上げをするとき等に用いられる。ハンドシャワー18は、キャビネット11に設けられた保持部90に保持されている。また、このハンドシャワー18のための冷水および温水の流出/停止、流量調節用のノブ19,20がキャビネット11の上面の右奥に備えられている。
【0017】図2は、図1に示す自動洗髪機の水路図である。上述の水槽13の内部には、略半円弧状の上ノズルリンク23に設けられた上ノズル24と、棒状の下ノズルリンク25に設けられた下ノズル26と、側壁に固定された固定ノズル27とが配置されている。次に、これらの各ノズルに温水を供給するための水路および供給機構について説明する。
【0018】図外の給水管から供給される水は水供給部40を経てミキシングバルブ41へ与えられる。また、図外の給湯管から供給される湯は、湯供給部42を経てミキシングバルブ41に与えられる。ミキシングバルブ41では、与えられた水と湯とが混合され、適当な温度の温水が作られる。ミキシングバルブ41で作られる温水の温度は、オペレータがノブ20を操作することによって調節可能にされている。
【0019】ミキシングバルブ41で作られた温水は、シャワーバルブ47が開かれると、逆止弁48および供給ホース49を介してハンドシャワー18に導かれる。その結果、ハンドシャワー18から温水を噴射することができる。ミキシングバルブ41で作られる温水はまた、給湯バルブ43が開かれると、供給管44を介して貯湯タンク45へ供給される。供給管44には、ミキシングバルブ41から供給される温水の温度を検出するためのサーミスタ46が備えられている。
【0020】貯湯タンク45の内部には、貯湯タンク45に溜められている温水の水量を検出するための下位水量センサ50および上位水量センサ51が備えられている。下位水量センサ50および上位水量センサ51の出力はマイクロコンピュータにおける給湯バルブ43の開閉制御に利用される。これにより、貯湯タンク45内に常に適量の温水が満たされ得るようにされている。
【0021】なお、貯湯タンク45の下方位置には、貯湯タンク45に溜められた温水の温度を検出するためのサーミスタ52が備えられている。貯湯タンク45の上方位置には、上位水量センサ51で検出される水量以上に温水が貯湯タンク45内に溜まった場合、その余分な温水を貯湯タンク45の外部へ溢れ出させるための溢水口53が形成されている。溢水口53の下方にはドレンパン55が備えられている。溢水口53から溢れ出した温水はドレンパン55で受け止められ、ドレンパン55から機外に延びている排水管56を通って機外に排水される。
【0022】なお、ドレンパン55には、排水管56にいったん排水された温水が逆流などして、ドレンパン55内に温水が満ちた異常状態を検出するための水位センサ54が備えられている。貯湯タンク45の下方には流出管57が連結されている。流出管57の他端は、ポンプ59の吸込口に接続されている。ポンプ59にはインバータ58が接続されており、ポンプ59はインバータ58から交流電流が供給されることによって駆動される。ポンプ59が駆動されると、貯湯タンク45に溜められている温水は、流出管57を通ってポンプ59内に吸込まれる。
【0023】流出管57の途中部からは、シャンプー供給管71とトリートメント供給管72が分岐している。シャンプー供給管71の先端には、シャンプー容器21からシャンプー用ポンプ65を介して延びている管61が接続されている。また、トリートメント供給管72の先端には、トリートメント容器22からトリートメント用ポンプ66を介して延びている管62が接続されている。
【0024】シャンプー用ポンプ65とトリートメント用ポンプ66は、管61,62をしごくことによってシャンプー容器21やトリートメント容器22に貯蔵されているシャンプー液やトリートメント液をそれぞれ吸い上げ、各管を介して送り出すためのものである。また、シャンプー供給管71には弁68が、トリートメント供給管72には弁69が、それぞれ介装されている。
【0025】この構成において、ポンプ59がインバータ58によって駆動される間に、シャンプー用ポンプ65が駆動されて、弁68が開けられると、シャンプー容器21に貯蔵されているシャンプー液が管61およびシャンプー供給管71を介して流出管57に供給される。その結果、温水にシャンプー液が混入され、シャンプー用温水が作られる。
【0026】同様に、ポンプ59が駆動される間に、トリートメント用ポンプ66が駆動されて、弁69が開けられると、トリートメント容器22に貯蔵されているトリートメント液が管62およびトリートメント供給管72を介して流出管57に供給される。その結果、温水にトリートメント液が混入され、トリートメント用温水が作られる。
【0027】ポンプ59内に吸い込まれた温水、シャンプー用温水またはトリートメント用温水は、ポンプ59の出口側から吐出される。ポンプ59の出口側には、温水を4つの管に導く分岐管75が接続されている。分岐管75の各分路先端には、上ノズルバルブ76,下ノズルバルブ77,固定ノズルバルブ78および排水バルブ79を介して、管80,81,82,83がそれぞれ接続されている。
【0028】管80の先端は、上ノズルリンク23に接続されている。管81の先端は下ノズルリンク25に接続されている。管82の先方部は水槽13の側壁外方に配置されており、管82の先方部には、上述の複数の固定ノズル27が所定間隔で配列されている。管83の先端は、水槽13の底面下方に連設された排水トラップ84、排水管85を介して排水管56に接続されている。
【0029】この構成によれば、インバータ58によってポンプ59を駆動し、かつ上ノズルバルブ76,下ノズルバルブ77または固定ノズルバルブ78を必要に応じて選択的に開成させることにより、水槽13内の所望のノズルから温水、シャンプー用温水またはトリートメント用温水を噴射させ、被洗髪者の髪を自動的に洗髪することができる。
【0030】また、上ノズルリンク23および下ノズルリンク25は、リンクモータRMを含む駆動機構28に連結されている。洗髪時には、駆動機構28によって上ノズルリンク23および下ノズルリンク25がそれぞれ揺動および回動される。その結果、上ノズル24および下ノズル26から噴射される温水の噴射方向が変化して、これにより、被洗髪者の髪を万遍なく、かつ良好に洗髪できる。
【0031】このように洗髪した後、美容師等が仕上げをする場合には、上述のように、ハンドシャワー18を使用する。図3は、図1のハンドシャワー18の保持部90近傍の拡大断面正面図である。図3と図1を参照する。ハンドシャワー18は、シャワーヘッド18aと、シャワーヘッド18aの根元側端部に接続されるホース18bとを備えている。キャビネット11上面には保持部90の差込孔91aが開いていて、その差込孔91aにシャワーヘッド18aが差し込めるようになっている。シャワーヘッド18aには、ホース18bが接続されていて、ホース18bはキャビネット内に収容されている。シャワーヘッド18aを差込孔91aから取り出すと、ホース18bも差込孔91aから伸び出してくる。
【0032】ホース18bは、供給ホース49と接続されている。温水は、供給ホース49から、ホース18bを通り、シャワーヘッド18a内に形成された水路に入り、水路内で進行方向を略直角に曲げられて注ぎ口から噴射される。注ぎ口は、シャワーヘッド18aの根元側部分の延びる方向に対して略直角方向に向いて設けられている。
【0033】保持部90は、キャビネット11上面に形成された座11aと、この座11aに形成された嵌合孔11bと、嵌合孔11bに嵌合された受け台91とを有している。受け台91には、差込孔91aが形成されており、この差込孔91aにシャワーヘッド18aおよびホース18bが挿通されている。以下、詳細に説明する。
【0034】座11aは、キャビネット11上面と一体に、FRP等の硬質樹脂材料で形成されている。座11aは、キャビネット11上面、水槽13の周縁部よりも一段高く形成されており、その上面には傾斜面11cが形成されている。この傾斜面11cの傾斜方向は、水槽13の内部に向かって下り傾斜している。また、傾斜面11cには、嵌合孔11bが形成されており、この嵌合孔11bに嵌まった状態で、受け台91が傾斜面11c上に載置されて固定されている。
【0035】受け台91は、略円筒状部材であり、ゴム等の弾性部材で形成されている。受け台91の軸方向に沿って差込孔91aが貫通している。このように、受け台91を座11aの傾斜面11c上に載置した状態で、差込孔91aは斜めに配置される。例えば、図3で、差込孔91aの延びる方向D1は、鉛直方向D0に対して傾斜している。
【0036】受け台91の外周面上部にはフランジ部が形成され、座11aに確実に当接して固定することができる。また、フランジ部の下方に隣接して、嵌合溝91bが形成され、この嵌合溝91bが嵌合孔11b周縁部に嵌まり込んでいる。受け台91の外周面下部は、嵌合孔11bよりも小径のテーパ状に形成されており、嵌合孔11bに容易に挿通できる。このとき、受け台91が弾性部材であるので、受け台91を座11aの上方から受け台91を押し込むだけで、嵌合溝91bを嵌め込んで装着することができ、その弾性でがたつきなく固定することができる。しかも、弾性部材の受け台91は、受け台91と座11aとの間を水密にシールできてシール部材を兼用している。
【0037】差込孔91aは、軸方向位置によって内径の異なる円周面で形成され、上端部で最大径で、中央部で最も小径になり、下端部では径が大きくなっており、軸方向に沿って凸湾曲状に形成されている。また、差込孔91aの内周面、例えば、最も小径の部分よりも上部では、シャワーヘッド18aの根元側端部の外形に沿うようなテーパ形状を有しており、しっかりとハンドシャワー18を保持することができる。このように、差込孔91aは、シャワーヘッド18aを入れる入口である上部で大径とされており装着し易い。
【0038】また、差込孔91aの上端には、シャワーヘッド18aを入れるための凹部91cが形成されている(図4参照)。この凹部91cは、差込孔91aに対して水槽13寄りに設けられており、シャワーヘッド18aを水槽13に向けることができる。このように本実施の形態によれば、座11aに傾斜面11cを形成し、そこの嵌合孔11bに、受け台91の斜めに設けられた差込孔91aを介してシャワーヘッド18aを差し込んで、ハンドシャワー18を保持することとした。特に、この状態で、シャワーヘッド18aを下方に、且つ水槽内13内に向けるようにしたので、ハンドシャワー18を保持部90に保持した状態で、ハンドシャワー18から洗浄水を出す場合に、その洗浄水を水槽13内に確実に向けることができる結果、洗浄水が自動洗髪機1の周囲に飛散することを確実に防止することができる。従って、ハンドシャワー18を保持部90に装着したまま使用でき、自動洗髪機1の使い勝手を向上することができる。
【0039】また、受け台91は弾性を有することによって、シャワーヘッド18aが保持部90に差し込まれる際に生じる衝撃音を防止することができる。また、受け台91は、筒状であることによって、ハンドシャワー18をその周囲から確実に保持することができるので、水を水槽13に確実に向けて、水の周囲への飛散を確実に防止できる。
【0040】特に、受け台91とキャビネット11とを別体にすることで、両部材の間で衝撃が緩和されるので、衝撃音を確実に防止することができる。また、ハンドシャワー18やキャビネット11が傷つくことを防止することができる。なお、上述の実施の形態では、受け台91は、ゴム等の弾性部材で形成されていたが、これには限定されない。受け台91の材質としては、天然ゴム、合成ゴム、エラストマー等の高分子材料で弾性を有するものを使用することができる。また、軟質部材で形成してもよいし、プラスチック等の樹脂材料も使用することができる。また、受け台91を、コイル状等の弾性を有する形状に形成することによって、弾性を有する構成としてもよい。
【0041】また、座11aの傾斜面11cはキャビネット11上面に一段高く形成されていることによって、保持部90にハンドシャワー18を保持したときに、シャワーヘッド18aの位置をキャビネット11上面よりも一段高くできるので、洗浄水をシャワーヘッド18aから水槽13内に確実に向けて入れることができる結果、水の周囲への飛散をより一層確実に防止できる。
【0042】また、シャワーヘッド18aを、凹部91cに入れることによって、安定して保持でき、しかも、位置決めできるので、水槽13に水を確実に入れることができる結果、洗浄水の周囲への飛散を確実に防止できる。また、ハンドシャワー18では、キャビネット11内から伸び出し可能なホース18bをシャワーヘッド18aに接続していることによって、ホース18bが差込孔91aを通っていても使い易い。また、シャワーヘッド18aはホース18bによってキャビネット11内に引き込まれるようにされているので、シャワーヘッド18aを受け台91を介して保持部90の孔に安定して差し込んでおくことができる結果、水の周囲への飛散を確実に防止できる。
【0043】また、キャビネット11上面の座11aの傾斜面11cに受け台91を取り付けるように構成することによって、受け台91を略円筒状に形成できる結果、安価に形成でき、しかも、受け台91を傾斜面11cに沿わせるだけで、差込孔91aを斜めに確実にすることができる。また、受け台91の上部を嵌合孔に嵌め込むので、弾性を有する受け台91であっても、がたつくことなく確実に取り付けることができる。
【0044】また、差込孔91aの内周面は、軸方向に凸湾曲していることによって、ホース18bを抜き差しする際に、ホース18bを受け台91に沿わせ易く、可撓性のあるホース18bや、弾性部材の受け台91が傷むことを防止できる。なお、シャワーヘッド18aの形状は特に限定されない。特に、ホース18bから受ける洗浄水を屈曲させて噴射するハンドシャワーに好ましく適用することができる。
【0045】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、以下の効果を奏する。すなわち、傾斜面に形成された孔にシャワーヘッドが差し込まれることによって、キャビネット上面に保持したハンドシャワーのシャワーヘッドを下方に向けて、そこからの洗浄水が自動洗髪機の周囲に飛散することを防止することができる。従って、キャビネット上面に保持したままでハンドシャワーを使用でき、使い勝手を向上することができる。
【0047】請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、シャワーヘッドを斜め下方で水槽内に向けた状態にして差し込める孔とすることによって、保持状態のハンドシャワーから出る洗浄水の周囲への飛散を確実に防止することができる。請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明の効果に加えて、弾性を有する筒状の受け台を孔に設けたことによって、シャワーヘッドを差し込む際に発する衝撃音を低減することができる。また、筒状の受け台は、ハンドシャワーを確実に保持でき、洗浄水の周囲への飛散を確実に防止できる。
【0048】請求項4記載の発明によれば、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の効果に加えて、キャビネットの上面の一部が盛り上げられて傾斜面を形成していることによって、一段高く保持したハンドシャワーのシャワーヘッドから洗浄水を水槽内に確実に向けて入れることができるので、水の周囲への飛散を確実に防止できる。
【0049】請求項5記載の発明によれば、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の効果に加えて、シャワーヘッドを凹部に入れることによって、安定且つ位置決めして水槽に向けることができ、洗浄水の周囲への飛散を確実に防止できる。請求項6記載の発明によれば、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の効果に加えて、キャビネット内から伸び出し可能なホースをシャワーヘッドに接続していることによって、ハンドシャワーを使い易く、しかも、シャワーヘッドをホースで引き込むようにして孔に安定して差し込んでおくことができる結果、水の周囲への飛散を確実に防止できる。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成9年(1997)12月26日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】稲岡 耕作 (外1名)
【公開番号】 特開平11−187921
【公開日】 平成11年(1999)7月13日
【出願番号】 特願平9−360750