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【発明の名称】 自動洗髪機
【発明者】 【氏名】坂根 鐵男

【氏名】松永 英昭

【氏名】結城 武成

【氏名】野呂 勝

【氏名】長縄 充

【要約】 【課題】従来の自動洗髪機では、洗髪中の被洗髪者が自身で、温水の噴射圧力を調節できない。

【解決手段】本自動洗髪機1では、水圧を調節するための操作キー31を備えたリモコン3を設けた。リモコン3は、自動洗髪機本体2と有線で接続され、自動洗髪機1を操作することができる。操作キー31を操作すると、複数の水圧を1段階ずつ循環させて変化させることができる。操作キー31による操作内容を、ブザー8が異なる態様で鳴動して報知する。また、水圧を強める第1キー33と水圧を強める第2キー34とをリモコン3に設ける場合には、素早く調節できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】洗髪のために、被洗髪者の頭部が挿入された水槽内に洗浄水が噴射され、この噴射される洗浄水の水圧を調節するための水圧調節手段を備えた自動洗髪機において、水圧調節手段は、洗髪中の被洗髪者が操作可能に、被洗髪者の手元に配置可能な操作手段を含み、操作手段に対してなされた操作内容を、洗髪中の被洗髪者に報知する報知手段を備えたことを特徴とする自動洗髪機。
【請求項2】請求項1に記載の自動洗髪機において、報知手段は、音を発することで報知することを特徴とする自動洗髪機。
【請求項3】請求項1または2に記載の自動洗髪機において、操作手段は、複数の強さに設定された水圧を循環させて選択する操作キーを含むことを特徴とする自動洗髪機。
【請求項4】請求項1または2に記載の自動洗髪機において、操作手段は、水圧を強める第1の操作キーと、水圧を弱める第2の操作キーとを含むことを特徴とする自動洗髪機。
【請求項5】請求項1乃至4の何れかに記載の自動洗髪機において、報知手段は、操作内容に応じて異なる態様で報知することを特徴とする自動洗髪機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、理髪店、美容院等で使用される業務用の自動洗髪機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上述の自動洗髪機では、水槽内に配置された被洗髪者の頭部に温水を噴射して洗髪が行なわれている。このときの温水が噴射される水圧は、予め設定されており、この水圧を変えたい場合には、キャビネット上面に設けられた操作パネルの操作キーを操作するようにされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、キャビネット上面にある操作キーの操作は、例えば、仰向け状態で頭部をキャビネット内に挿入している洗髪中の被洗髪者にとって困難である。このため、被洗髪者は、水圧の変更を、美容師等のオペレータに依頼していた。そして、オペレータが、操作キーを操作して水圧を調節するようにしていた。しかしながら、オペレータが調節するので、被洗髪者の思いの通りに調節できないし、また、不便でもあった。このような場合、被洗髪者自身で水圧等を調節できれば、快適に洗髪することができて好ましい。
【0004】そこで、本発明の目的は、上述のような技術的課題を解決し、洗髪中の洗浄水の噴射水圧を、被洗髪者自身で調節できる自動洗髪機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1記載の発明の自動洗髪機は、洗髪のために、被洗髪者の頭部が挿入された水槽内に洗浄水が噴射され、この噴射される洗浄水の水圧を調節するための水圧調節手段を備えた自動洗髪機において、水圧調節手段は、洗髪中の被洗髪者が操作可能に、被洗髪者の手元に配置可能な操作手段を含み、操作手段に対してなされた操作内容を、洗髪中の被洗髪者に報知する報知手段を備えたことを特徴とする。
【0006】この構成によれば、操作手段を被洗髪者の手元に配置することによって、被洗髪者自身が洗髪中に水圧を調節できるので、水圧を被洗髪者自身の思い通りに、しかも所望のタイミングで変更できる結果、快適な洗髪ができる。また、被洗髪者自身が、操作手段への操作内容を確認しながら、水圧を調節できるので、使いやすくて便利である。
【0007】請求項2記載の発明の自動洗髪機は、請求項1に記載の自動洗髪機において、報知手段は音を発することで報知することを特徴とする。洗髪中の被洗髪者は、仰向け状態や、タオル等で顔面を覆われている状態のことがある。上述の構成によれば、操作内容を音によって確実に確認できるので、より一層使い易い。
【0008】請求項3記載の発明の自動洗髪機は、請求項1または2に記載の自動洗髪機において、操作手段は、複数の強さに設定された水圧を循環させて選択する操作キーを含むことを特徴とする。この構成によれば、請求項1または2に記載の発明の作用に加えて、上述の操作キーを繰り返し操作することによって所望の水圧に調節することができるので、この操作キーを1つ設けるだけで済む結果、簡素な構成にできる。
【0009】請求項4記載の発明の自動洗髪機は、請求項1または2に記載の自動洗髪機において、操作手段は、水圧を強める第1の操作キーと、水圧を弱める第2の操作キーとを含むことを特徴とする。この構成によれば、水圧を強めることと水圧を弱めることとに応じた2つの操作キーが設けられているので、所望の水圧に容易に且つ速やかに調節することができ使い易い。
【0010】請求項5記載の発明の自動洗髪機は、請求項1乃至4の何れかに記載の自動洗髪機において、報知手段は、操作内容に応じて異なる態様で報知することを特徴とする。この構成によれば、操作内容を確実に確認できるので、安心感を持って快適に洗髪できる。
【0011】例えば、操作内容としては、操作手段への操作を受け付けたこと、水圧の強弱の段階や変化させる方向等を例示できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態の自動洗髪機を添付図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、自動洗髪機を示す外観斜視図であり、洗髪中の被洗髪者も図示されている。
【0013】この自動洗髪機1は、キャビネット11によってその外観形状が形成されている。キャビネット11の上面中央には、被洗髪者の頭部を挿入するための入口12が形成されている。入口12の内方には、頭部および髪が収容される水槽13(図2参照)が配置されている。入口12には、被洗髪者の顔面部周囲を覆うフード14が開閉可能に取付けられており、このフード14を開いて、洗髪のために被洗髪者の頭部を水槽13に収容する。洗髪時には、フード14は閉じられ、被洗髪者は、仰向け状態で入口12に頭部を挿入し、顔面をフード14から出した状態で洗髪される。
【0014】また、キャビネット11の上面の左側には、自動洗髪機1を操作する美容師等が洗髪の仕上げ時等に用いるハンドシャワー18が抜き出し可能に備えられている。このハンドシャワー18のための冷水および温水の流出/停止、流量調節用のノブ19,20がキャビネット11の上面の右奥に備えられている。さらに、キャビネット11の上面の左奥には、窪み部が形成されており、ここには、シャンプー液が貯蔵されたシャンプー容器21と、トリートメント液が貯蔵されたトリートメント容器22とが取り外し可能に装着されている。これらのシャンプー容器21およびトリートメント容器22は、いずれも市販されているものを使用することができる。
【0015】また、キャビネット11の上面、例えば、右側には、操作パネル15が配置されている。操作パネル15には、操作信号を制御部17(図3参照)に入力するための種々のキースイッチ16が配列されている。これらのキースイッチ16は、美容師等のオペレータ用に設けられており、自動洗髪機1を運転操作することができる。
【0016】また、キャビネット11の前面、例えば、右側には、接続端子部11aが設けられ、ここには、リモコン3が接続されている。このリモコン3は、自動洗髪機本体2と別体に構成されており、信号伝送線4を介して接続されて、自動洗髪機本体2を遠隔操作することができる。リモコン3は、被洗髪者用に設けられており、被洗髪者のための水圧調節用の操作キー31だけを有している。
【0017】この自動洗髪機1では、操作パネル15のキースイッチ16およびリモコン3の操作キー31を操作することによって、洗髪時に噴射される洗浄水の水圧を調節することができる。図2は、図1に示す自動洗髪機の水路図である。上述の水槽13の内部には、略半円弧状の上ノズルリンク23に設けられた上ノズル24と、棒状の下ノズルリンク25に設けられた下ノズル26と、側壁に固定された固定ノズル27とが配置されている。
【0018】次に、これらの各ノズルに温水を供給するための水路および供給機構について説明する。図外の給水管から供給される水は水供給部40を経てミキシングバルブ41へ与えられる。また、図外の給湯管から供給される湯は、湯供給部42を経てミキシングバルブ41に与えられる。ミキシングバルブ41では、与えられた水と湯とが混合され、適当な温度の温水が作られる。ミキシングバルブ41で作られる温水の温度は、オペレータがノブ20を操作することによって調節可能にされている。
【0019】ミキシングバルブ41で作られた温水は、シャワーバルブ47が開かれると、逆止弁48および供給路49を介してハンドシャワー18に導かれる。その結果、ハンドシャワー18から温水を噴射することができる。ミキシングバルブ41で作られる温水はまた、給湯バルブ43が開かれると、供給管44を介して貯湯タンク45へ供給される。供給管44には、ミキシングバルブ41から供給される温水の温度を検出するためのサーミスタ46が備えられている。
【0020】貯湯タンク45の内部には、貯湯タンク45に溜められている温水の水量を検出するための下位水量センサ50および上位水量センサ51が備えられている。下位水量センサ50および上位水量センサ51の出力はマイクロコンピュータにおける給湯バルブ43の開閉制御に利用される。これにより、貯湯タンク45内に常に適量の温水が満たされ得るようにされている。
【0021】なお、貯湯タンク45の下方位置には、貯湯タンク45に溜められた温水の温度を検出するためのサーミスタ52が備えられている。貯湯タンク45の上方位置には、上位水量センサ51で検出される水量以上に温水が貯湯タンク45内に溜まった場合、その余分な温水を貯湯タンク45の外部へ溢れ出させるための溢水口53が形成されている。溢水口53の下方にはドレンパン55が備えられている。溢水口53から溢れ出した温水はドレンパン55で受け止められ、ドレンパン55から機外に延びている排水管56を通って機外に排水される。
【0022】なお、ドレンパン55には、排水管56にいったん排水された温水が逆流などして、ドレンパン55内に温水が満ちた異常状態を検出するための水位センサ54が設けられている。貯湯タンク45の下方には流出管57が連結されている。流出管57の他端は、ポンプ59の吸込口に接続されている。ポンプ59にはインバータ58が接続されており、ポンプ59はインバータ58から交流電流が供給されることによって駆動される。ポンプ59が駆動されると、貯湯タンク45に溜められている温水は、流出管57を通ってポンプ59内に吸込まれる。
【0023】流出管57の途中部からは、シャンプー供給管71とトリートメント供給管72が分岐している。シャンプー供給管71の先端には、シャンプー容器21からシャンプー用ポンプ65を介して延びている管61が接続されている。また、トリートメント供給管72の先端には、トリートメント容器22からトリートメント用ポンプ66を介して延びている管62が接続されている。
【0024】シャンプー用ポンプ65とトリートメント用ポンプ66は、管61,62をしごくことによってシャンプー容器21やトリートメント容器22に貯蔵されているシャンプー液やトリートメント液をそれぞれ吸い上げ、各管を介して送り出すためのものである。また、シャンプー供給管71には弁68が、トリートメント供給管72には弁69が、それぞれ介装されている。
【0025】この構成において、ポンプ59がインバータ58によって駆動される間に、シャンプー用ポンプ65が駆動されて、弁68が開けられると、シャンプー容器21に貯蔵されているシャンプー液が管61およびシャンプー供給管71を介して流出管57に供給される。その結果、温水にシャンプー液が混入され、シャンプー用温水が作られる。
【0026】同様に、ポンプ59が駆動される間に、トリートメント用ポンプ66が駆動されて、弁69が開けられると、トリートメント容器22に貯蔵されているトリートメント液が管62およびトリートメント供給管72を介して流出管57に供給される。その結果、温水にトリートメント液が混入され、トリートメント用温水が作られる。
【0027】ポンプ59内に吸い込まれた温水、シャンプー用温水またはトリートメント用温水は、ポンプ59の出口側から吐出される。ポンプ59の出口側には、温水を4つの管に導く分岐管75が接続されている。分岐管75の各分路先端には、上ノズルバルブ76,下ノズルバルブ77,固定ノズルバルブ78および排水バルブ79を介して、管80,81,82,83がそれぞれ接続されている。
【0028】管80の先端は、上ノズルリンク23に接続されている。管81の先端は下ノズルリンク25に接続されている。管82の先方部は水槽13の側壁外方に配置されており、管82の先方部には、上述の複数の固定ノズル27が所定間隔で配列されている。管83の先端は、水槽13の底面下方に連設された排水トラップ84、排水管85を介して排水管56に接続されている。
【0029】この構成によれば、インバータ58によってポンプ59を駆動し、かつ上ノズルバルブ76,下ノズルバルブ77または固定ノズルバルブ78を必要に応じて選択的に開成させることにより、水槽13内の所望のノズルから温水、シャンプー用温水またはトリートメント用温水を噴射させ、被洗髪者の髪を自動的に洗髪することができる。
【0030】また、上ノズルリンク23および下ノズルリンク25は、リンクモータRMを含む駆動機構28に連結されている。洗髪時には、駆動機構28によって上ノズルリンク23および下ノズルリンク25がそれぞれ揺動および回動される。その結果、上ノズル24および下ノズル26から噴射される温水の噴射方向が変化して、これにより、被洗髪者の髪を万遍なく、かつ良好に洗髪できる。
【0031】図3は、図1の自動洗髪機の電気的構成の主要部のブロック図である。この自動洗髪機1の制御部17は、制御中枢としてのマイクロコンピュータ(CPU)、記憶手段としてのRAM、ROM等を含んでいる。CPUは、ROM等に予め記憶されたプログラムや、RAMに設定されたフラグの内容等に基づいて各部を制御する。
【0032】マイクロコンピュータには、操作パネル15にあるキースイッチ16、およびリモコン3に設けられた操作キー31が接続されている。これらの各部から各種設定信号等が入力される。また、マイクロコンピュータには、インバータ58を介してポンプ59が接続されている。マイクロコンピュータは、上述のように入力された設定信号に基づいて、インバータ58に指令信号を与えて、インバータ58の出力周波数を制御でき、その結果、ポンプ59の周波数を制御することができる。ポンプ59を比較的低い周波数で駆動すると、ポンプ59から吐出される温水の水圧は弱くなる。また、ポンプ59を高い周波数で駆動すると、高い水圧で温水が噴射される。
【0033】操作キー31は、水圧調節用の単一のキー32からなる。操作キー31は、押しボタンスイッチであり、操作することで信号を出力する。また、マイクロコンピュータには、報知手段としてブザー8等の音発生装置が接続されている。ブザー8は、マイクロコンピュータからの信号に応じて、間欠的に、または連続的に音を発することができる。ブザー8は、鳴動音が被洗髪者に聞こえるようにして配置されている。
【0034】次に、本自動洗髪機1の操作および動作を、制御内容を示す図4のフローチャートを参照しながら説明する。この自動洗髪機1では、水圧を、予め定められた複数、例えば、5段階の水圧設定値(圧力値)の中から1の値を選択することで設定できる。以下、この圧力値を、水圧が低いほうから順に、下限水圧である「1」、「2」、標準的な「3」、「4」および上限水圧である「5」として示す。
【0035】まず、自動洗髪機1が電源投入直後や、前回の洗髪が終了すると、待機中となり、初期状態とされる。このとき、水圧設定値は、例えば「3」に設定される。また、この自動洗髪機1では、操作パネル15のキースイッチ16と、リモコン3の操作キー31とのいずれからでも、温水の水圧を調節することができる。この水圧の調節は、待機中と、洗髪動作中との両方で行なうことができる。
【0036】なお、操作パネル15のキースイッチ16の操作によって、水圧設定値が所定値に調節されている場合には、この所定値を変更して調節することとなる。また、操作キー31が操作されない場合には、この所定値や初期状態の水圧設定値で温水が噴射される。以下では、初期状態の水圧設定値が「3」の場合を例に、操作キー31による調節を中心に説明する。
【0037】ところで、本実施の形態では、1個のキー32だけで水圧設定値を調節するようにしている。このために、キー32の操作によって、水圧設定値を予め定められた態様で循環的に繰り返し変化させて調節するようにしている。例えば、キー32の操作に伴い、水圧設定値は、初期設定値の「3」から「4」、「5」と強められ、「4」、「3」、「2」、「1」と弱められて、「2」、「3」と強められ、以後、この変化を繰り返すようにされている。その間、キー32は、水圧上昇操作用と、水圧下降操作用とで切り換えて使い分けられており、水圧上昇操作用の場合にはフラグDが「0」とされ、水圧下降操作用の場合にはフラグDが「1」とされている。
【0038】以下、順に説明する。待機中および洗髪動作中には、キー32は、キースキャンされて(ステップS1でNO)、キー32の操作が監視されている。水圧設定値を変えたい場合には、キー32を任意のタイミングで押せばよい。キー32の操作が検知されると(ステップS1でYES)、以下の処理が行なわれる。
【0039】先ず、初期状態でのキー32は、水圧上昇操作用とされており(ステップS2でNO)、キー32が操作されると、水圧設定値が1段階上げられて調節され(ステップS4)、この調節後の水圧設定値に応じてブザー8が鳴動する(ステップS5〜ステップS13)。ブザー8は、5つの水圧設定値に対応して、5つの異なる態様で鳴動する。すなわち、水圧設定値「1」のときには、ブザー8が第1の態様として「ピッ」と0.1秒間鳴動する(ブザー鳴動1)。水圧設定値「2」では、ブザー8は第2の態様として「ピッピッ」と0.1秒間隔で2回間欠的に鳴動する(ブザー鳴動2)。水圧設定値「3」では、ブザー8は第3の態様として「ピッピッピッ」と0.1秒間隔で3回間欠的に鳴動する(ブザー鳴動3)。水圧設定値「4」では、ブザー8は第4の態様として「ピッピッピッピッ」と0.1秒間隔で4回間欠的に鳴動する(ブザー鳴動4)。水圧設定値「5」では、ブザー8は第5の態様として「ピッピッピッピッピッ」と0.1秒間隔で5回間欠的に鳴動する(ブザー鳴動5)。なお、ブザー8を「ピー」と1秒間連続的に鳴動させて、水圧設定値が「5」の上限水圧であることを示してもよい。
【0040】例えば、水圧設定値は、初期設定値の「3」から「4」とされ、ブザー8が第4の態様で鳴動する。このブザー8の鳴動により、キー32の操作が受け付けられたことと、水圧設定値が「4」とされたことが報知される。そして、キースキャン状態が継続される(ステップS1)。再度、キー32を操作すると(ステップS1でYES)、キー32は水圧上昇操作用とされて、水圧設定値を1段階上の「5」に調節できる(ステップS2でNO、ステップS4)。このとき、ブザー8は第5の態様で鳴動し(ステップS5でYES、ステップS6)、キースキャン状態が継続される。
【0041】このキー32の操作で、キー32が水圧上昇操作用で且つ水圧設定値が上限水圧の「5」となるので(ステップS14でYES)、キー32の次回の操作を水圧下降操作用とするべく、フラグDは「1」とされて(ステップS15)、キースキャン状態が継続される。再度、キー32を操作すると(ステップS1でYES)、水圧下降操作用として機能し(ステップS2でYES)、水圧設定値を1段階下に、「5」から「4」に調節でき(ステップS3)、ブザー8が第4の態様で鳴動する(ステップS7でYES、ステップS8)。
【0042】キー32は、水圧設定値が下限水圧の「1」になるまで、水圧下降操作用とされており(ステップS2でYES)、キー32を操作する毎に、水圧設定値を1段階ずつ下げることができる(ステップS3)。すなわち、キー32をさらに1回操作すれば、水圧設定値は「3」になり、ブザー8が第3の態様で鳴動する。キー32をさらにもう1回操作すれば、水圧設定値は「2」になり、ブザー8が第2の態様で鳴動する。キー32をさらにもう1回操作すれば、水圧設定値は「1」になり、ブザー8が第1の態様で鳴動する。
【0043】このキー32の操作で、水圧下降操作用で且つ水圧設定値は下限水圧の「1」となり(ステップS16でYES)、フラグDは「0」とされて(ステップS17)、キー32の次回の操作は水圧上昇操作用とされて、キースキャン状態に戻る。従って、以後のキー32の操作では、水圧設定値が「5」になるまで、水圧設定値を1段階ずつ上げて調節することができる(ステップS4)。
【0044】このように、水圧設定値が所望の値になるまで、キー32を繰り返して操作すればよい。水圧設定値が所望の値になれば、そのままの状態で洗髪動作を開始すればよく、その水圧設定値で温水が噴射される。また、洗髪動作中であって温水の噴射中にキー32を操作すると、上述したように水圧設定値の調節とブザー8の鳴動とが行なわれるのに加えて、キースキャン状態に戻るとともに、インバータ58への指令信号の変更が行なわれ、直ちに調節後の水圧設定値で温水が噴射されることとなる。
【0045】このように、単一のキー32を押してゆくだけで、所望の水圧設定値とすることができるので、操作に不案内な被洗髪者であっても、容易に操作することができる。このとき、被洗髪者は、頭に当たる洗浄水の勢いが変わることで、水圧が調節されたことが判る。また、ブザー8の鳴動によって、キー32の操作が受け付けられたこと、水圧設定状況等を確認することができる。このとき、音で報知されるので、視認できない状況、例えば、タオルを顔面に被せられている場合等でも、容易且つ確実に確認することができて便利である。
【0046】なお、上述の実施の形態では、ブザー8の鳴動は、調節後の水圧設定値に応じて異なる態様で行なわれていたが、これには限定されない。例えば、キー32が水圧上昇操作用か、水圧下降操作用かのいずれかで、異なる態様での鳴動や、異なる音としてもよい。また、これに加えて、調節後の水圧設定値に応じても異なる音とすれば、より一層操作し易い。
【0047】このように本実施の形態によれば、被洗髪者の手元に配置可能な操作手段であるリモコン3にある操作キー31によって、被洗髪者自身が水圧を思い通りに調節でき、しかも洗髪中の所望のタイミングでも調節できるので、快適な洗髪ができる。また、調節操作をブザー8の鳴動で確認しながら行なえるので、使いやすくて便利である。
【0048】また、リモコン3は、自動洗髪機本体2から遠隔操作可能で、ブザー8の音で報知することによって、仰向け状態やタオル等で顔面を覆われている状態の被洗髪者であっても、音で操作内容を確認しながら、リモコン3を手元で操作できるので、より一層使い易い。特に、自動洗髪機本体2と有線で接続されたリモコン3は、簡単な構成で遠隔操作することができ、しかも、被洗髪者の姿勢にかかわらず、確実に且つ容易な操作を実現することができる。
【0049】また、キー32の操作によって、複数の強さに設定された水圧を循環させて選択して調節できるので、キー32を1つ設けるだけの簡素な構成にできる。また、キー32の操作で、複数の水圧設定値から選択して水圧を調節するので、調節が容易である。しかも、音による報知は、この水圧設定値に応じて異なる態様であるので、段階的に異なる報知にできて判り易い。
【0050】また、ブザー8の音が操作内容に応じて異なっていることによって、操作内容を容易且つ確実に確認することができるので、安心感を持って快適に洗髪できる。また、リモコン3には、水圧調節用のキー32だけが設けられているので、不案内な被洗髪者による不適切な操作を確実に防止できる。しかも、水圧設定値には予め調節可能な範囲が設定されているので、上述の不適切な操作をより一層確実に防止することができる。
【0051】次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、リモコン3の構成が、第1の実施の形態と異なっており、これに伴い、制御内容が異なっている。すなわち、本実施の形態のリモコン3では、操作キー31は、水圧上昇操作用の第1キー33と水圧下降操作用の第2キー34とを備えている。なお、第1の実施の形態と同様の部分については、同じ符号を付して説明を省略する。
【0052】図5は、第2の実施の形態の自動洗髪機の主要部の電気的構成のブロック図である。図6は、図5の自動洗髪機の制御内容のフローチャートである。第1キー33(アップキー)は、マイクロコンピュータに接続されており、その操作によって、水圧設定値を1段階上げることができる。第2キー34(ダウンキー)は、マイクロコンピュータに接続されており、その操作によって、水圧設定値を1段階下げることができる。
【0053】この自動洗髪機1の操作と動作とを説明する。本実施の形態でも、水圧設定値は、初期設定値として「3」に設定されている。待機中および洗髪動作中には、第1キー33および第2キー34は、キースキャンされている(ステップS21でNO、ステップS24でNO)。いずれかのキーが操作されると、以下の処理が行なわれて、水圧設定値が変更されて水圧を調節することができる。
【0054】第1キー33が操作されると(ステップS21でNO、ステップS24でYES)、水圧設定値が、上限水圧の「5」になるまで(ステップS25でNO)、1段階ずつ水圧設定値が上げられ(ステップS26)、上限水圧の「5」になると(ステップS25でYES)、水圧設定値はそのまま「5」とされる。そして、第1キー33が操作されると、その都度、第1の実施の形態のステップS5〜ステップS13と同様にして、水圧設定値に応じた異なる態様でブザー8が鳴動する(ステップS27〜ステップS35)。
【0055】第2キー34が操作されると(ステップS21でYES)、水圧設定値が、下限水圧の「1」になるまで(ステップS22でNO)、1段階ずつ水圧設定値が下げられ(ステップS23)、下限水圧の「1」になると(ステップS22でYES)、水圧設定値はそのまま「1」とされる。そして、第2キー34が操作されると、その都度、第1の実施の形態のステップS5〜ステップS13と同様にして、水圧設定値に応じた異なる態様でブザー8が鳴動する(ステップS27〜ステップS35)。
【0056】このように水圧を所望の水圧設定値に調節でき、この水圧で温水が噴射されて、洗髪が行なわれる。このように本実施の形態によれば、水圧を変化させる方向に応じて分けた第1キー33および第2キー34によって、簡素な構成で、しかも所望の水圧に容易且つ速やかに調節することができ、上述した第1の実施の形態で説明したキー32に比べて使い易い。例えば、初期状態の「3」から1段階下の「2」にするためには、第1の実施の形態での順に行なわれるキー32の5回の操作に比べて、第2の実施の形態では第2キー34の1回の操作で済む。
【0057】なお、上述の実施の形態では、リモコン3は、自動洗髪機本体2と有線で接続されていたが、赤外線等を介して無線で接続されるワイヤレスリモコンとしてもよい。また、上述の実施の形態では、操作キー31は、押しボタンとしたが、ダイヤルスイッチ等の他の構造のスイッチでもよい。また、リモコン3に水圧設定用のキー以外にも、被洗髪者が操作しても構わないキーが設けられていてもよい。
【0058】また、上述の実施の形態では、噴射される洗浄水の水圧を調節するために、ポンプ59を制御するインバータ58が設けられていたが、これには限定されない。要は、洗浄水の水圧を調節可能な構成を有した自動洗髪機に、本発明を適用することができる。その他、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【0059】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、以下の効果を奏する。すなわち、被洗髪者の手元に配置可能な操作手段によって、被洗髪者自身が水圧を思い通りに、しかも洗髪中の所望のタイミングで調節できるので、快適な洗髪ができる。また、調節操作を報知手段で確認できるので使いやすくて便利である。
【0060】請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、音で報知する報知手段によって、仰向け状態やタオル等で顔面を覆われている状態の被洗髪者であっても、音で操作内容を確認できてより一層使い易い。請求項3記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加えて、複数の強さに設定された水圧を循環させて選択する操作キーによって、簡素な構成にできる。
【0061】請求項4記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加えて、水圧の変化方向に応じて分けた第1および第2の操作キーによって、簡素な構成で、しかも所望の水圧に容易且つ速やかに調節することができて使い易い。請求項5記載の発明によれば、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の効果に加えて、報知手段が操作内容に応じて報知の態様を異ならせることによって、操作内容を容易且つ確実に確認することができるので、安心感を持って快適に洗髪できる。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成9年(1997)12月26日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】稲岡 耕作 (外1名)
【公開番号】 特開平11−187919
【公開日】 平成11年(1999)7月13日
【出願番号】 特願平9−360748