| 【発明の名称】 |
固体状化粧料繰り出し容器 |
| 【発明者】 |
【氏名】陰山 秀平
【氏名】光谷 良英
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| 【要約】 |
【課題】自動的且つ直進的に繰り出すことができ、なおかつ化粧料を損傷させることのない固体状化粧料繰り出し容器とする。
【解決手段】外筒12と、外筒12内で軸方向に移動可能に配設されその先端が外筒より突出したスライダ24と、スライダ24の後方に配設されてスライダ24との間で互いに離反する方向に付勢されたチャック30と、チャック30の外側に位置づけられチャック30に締付力を付与すると共にチャック30が相対的に前進するにつれてチャック30へ弱い締付力を付与する締付リング部18a32と、スライダ24の先端からその先端が突出する固体状化粧料38と、固体状化粧料38を保持すると共にチャック30に挟持される化粧料ホルダ36と、スライダ24に固着され化粧料ホルダ36に接触して摩擦力を与える弾性パッキン26と、を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外筒と、該外筒内で軸方向に移動可能に配設されその先端が外筒より突出したスライダと、スライダの後方に配設されてスライダとの間で互いに離反する方向に付勢されたチャックと、チャックの外側に位置づけられチャックに締付力を付与すると共にチャックが相対的に前進するにつれてチャックへ弱い締付力を付与する締付リングと、スライダの先端からその先端が突出する固体状化粧料と、該固体状化粧料を保持すると共にチャックに挟持される化粧料ホルダと、スライダに固着され化粧料ホルダに接触して摩擦力を与える摩擦力付与部材と、を備えたことを特徴とする固体状化粧料繰り出し容器。 【請求項2】 前記チャックの外側には径方向に膨出された膨出部が一体に形成されており、締付リングの内面には前方へ向かうにつれて漸次内径が大きくなるテーパ面が形成されており、前記テーパ面が前記膨出部を支持することを特徴とする請求項1記載の固体状化粧料繰り出し容器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、アイライナー、アイブロウ、リップスティック等の固体状化粧料を繰り出す固体状化粧料繰り出し容器に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の固体状化粧料繰り出し容器としては、収納時には化粧料がケース内に収納されており、使用時にケースに対して操作部を回転することにより、化粧料がケースの開口より繰り出されるように構成されたものが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来例では、化粧料が消耗したときに操作部を回転しなければならずその操作が煩わしいという問題がある。また、化粧料が回転しながらではなく、直進的に繰り出されるようにした場合には、化粧料を保持したり解放したりを繰り返す必要があり、化粧料のように軟らかい物の場合、化粧料に損傷を与えるおそれがあるという問題がある。 【0004】本願発明はかかる問題点に鑑みなされたもので、請求項1及び2記載の発明は、自動的且つ直進的に繰り出すことができ、なおかつ化粧料を損傷させることのない固体状化粧料繰り出し容器を提供することをその目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明のうち請求項1記載の発明では、外筒と、該外筒内で軸方向に移動可能に配設されその先端が外筒より突出したスライダと、スライダの後方に配設されてスライダとの間で互いに離反する方向に付勢されたチャックと、チャックの外側に位置づけられチャックに締付力を付与すると共にチャックが相対的に前進するにつれてチャックへ弱い締付力を付与する締付リングと、スライダの先端からその先端が突出する固体状化粧料と、該固体状化粧料を保持すると共にチャックに挟持される化粧料ホルダと、スライダに固着され化粧料ホルダに接触して摩擦力を与える摩擦力付与部材と、を備えたことを特徴とする。 【0006】固体状化粧料使用中は化粧料を後方へ押圧する力が働くため、化粧料を保持する化粧料ホルダがチャックを後方へ押圧し、これによってチャックは締付リングから強い締付力を受ける。結果として化粧料ホルダはチャックによって強い力で挟持され、押し戻されることはない。また、固体状化粧料が消耗していきスライダからの突出量が少なくなると、スライダが押圧されて付勢力に抗してチャックに接近するように後退する。このとき、化粧料を後方へ押す力を弱めるとチャックが締付リングに対して相対的に前進するのでその挟持力も弱まり、スライダが付勢力によってチャックから離れて前方へ戻る際に、スライダに固着された摩擦力付与部材の摩擦力によって化粧料ホルダがスライダに付随し、化粧料ホルダ及び化粧料が前方へ繰り出されることになる。 【0007】こうして、化粧料が自動的に且つ直進的に繰り出される。また、請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記チャックの外側には径方向に膨出された膨出部が一体に形成されており、締付リングの内面には前方へ向かうにつれて漸次内径が大きくなるテーパ面が形成されており、前記テーパ面が前記膨出部を支持することを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、図1ないし図2を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1において、繰り出し容器10は、先筒14と後筒16とから構成される外筒12を備えており、先筒14と後筒16とは、接続筒18を介して螺着により連結されている。後筒16の後端には、ブラシ20の基端20aが圧入されており、ブラシ20を保護する後部キャップ22が後筒16に着脱可能に被着されている。 【0009】図2により拡大して示したように、先筒14の内部にはスライダ24が軸方向に移動可能に配設されていて、スライダ24の先端が先筒14の先口からある程度突出されている。この最大突出量は、スライダ24の後部において外径方向に突設された係止部24aが先筒14の内面に形成された段部14aに係止されることで決められている。スライダ24の後内部には、後述の化粧料ホルダ36に対して摩擦力を付与することによって該化粧料ホルダ36を保持する摩擦力付与部材であるところの弾性パッキン26が固着されている。 【0010】スライダ24の後方には、スライダ24とバネ28を介して該バネ28により互いに離反する方向へ付勢されたチャック30が配設される。チャック30は、複数(本例では2つの)のチャック要素32が互いに組合うことにより構成される。チャック要素32の外面には、前記バネ28の後端を受ける受部32aが外径方向に突設されており、この受部32aの後方は、全体的に外径が縮径されて行くと共にその縮径の途中には外径方向に膨出し、外表面が略球面状となった膨出部32bが一体に形成されている。前記接続筒18の先端には、膨出部32bの外側に位置づけられるリング状の締付リング部18aが形成されており、締付リング部18aの内面は前方へ向かうにつれて漸次内径が大きくなるテーパ面18bとなっている。前記膨出部32bは、テーパ面18bに対して摺接する。また、チャック要素32の後部にはリブ32dが形成されていて、該リブ32dは接続筒18の縦溝18cに嵌合されて両者の回り止めが図られている。 【0011】チャック要素32の先端内面には、化粧料ホルダ36を挟持する挟持面32cが形成されている。前記接続筒18のテーパ面18bは、膨出部32bを介して複数のチャック要素32を互いに締め付ける方向に押圧し、これによってチャック要素32の挟持面32cが化粧料ホルダ36を挟持することになる。このようにしてチャック30に挟持される化粧料ホルダ36は、その先端においてアイライナ、アイブロウまたはリップスティックである化粧料38を保持しており、未使用状態での化粧料38の全長とほぼ同じか、またはやや長い長さを持って、後筒16内を伸びている。同様にスライダ24は、未使用状態での化粧料38の全長によりもやや長いものとなっている。 【0012】また、化粧料38を使用していないときに化粧料38を保護する先部キャップ40が先筒14に着脱可能に被着されている。以上のように構成される固体状化粧料繰り出し容器を組み立てる場合には、先筒14の後方から弾性パッキン26付きスライダ24を挿入し、その係止部24aが先筒14の段部14aに係止するまで、押し込む。次いで、バネ28を介して予めチャック要素32を嵌挿した接続筒18を、先筒14の後端から組み付けて、接続筒18と先筒14とを螺着し、必要によっては接着剤等で両者を固着する。次に、化粧料38を保持した化粧料ホルダ36を接続筒18の後方から挿入し、チャック30に押し込んで行く。このとき、複数のチャック要素32の挟持面32cが形成する孔の直径は、化粧料ホルダ36の直径よりはやや小さく且つ化粧料38の直径よりは大きく設定されていると良く、これにより化粧料38は損傷されることなくチャック30を通過することができる。そして、化粧料ホルダ36の先端が挟持面32cの所まで到達したところで、化粧料ホルダ36は挟持面32cと干渉してチャック30を前方へ押圧する。バネ28の弾性力に抗してチャック30が前進することにより、膨出部32bが接続筒18のテーパ面18bから受ける内径方向への締付力が弱くなり、これにより、チャック30の挟持力が弱くなり、化粧料ホルダ36はチャック30を通過し、弾性パッキン26に保持されると同時に、化粧料38の先端はスライダ24を通過してスライダ24の先口から若干量突出する。最後に、予めブラシ20を取り付けておいた後筒16を接続筒18に螺着し、後部キャップ22及び先部キャップ40をそれぞれ先筒14及び後筒16に被着して組立が完成する。 【0013】次に、このように組み立てられた固体状化粧料繰り出し容器の作用を説明する。使用者が先部キャップ40を取り外し化粧料38を使用する際に、化粧料38には化粧料38を後方へ押し戻そうとする力が作用するが、この力はチャック30を後方へ押圧する力となり、これによってチャック要素32の膨出部32bは接続筒18のテーパ面18bから締め付けられるため、結果として化粧料ホルダ36はチャック30によって強い力で挟持され、押し戻されることはない。 【0014】化粧料38が消耗していきスライダ24からの突出量が少なくなると、スライダ24がバネ28の弾性力に抗して押圧後退されるが、化粧料38に与える力を弱めるとチャック要素32の挟持力も弱まり、スライダ24がバネ28の弾性力によって前方へ戻る際に、スライダ24に固着された弾性パッキン26の摩擦力によって化粧料ホルダ36がスライダ24に付随し、化粧料ホルダ36及び化粧料38が前方へ繰り出されることになる。この際に、弾性パッキン26の摩擦力が、チャック要素32の弱くなった挟持力に勝る必要があり、これによって、確実に化粧料38が自動的に且つ直進的に繰り出される。 【0015】この固体状化粧料繰り出し容器は、使い捨てとしても良いし、化粧料38を交換可能としても良い。交換可能とする場合、例えば、後筒16を接続筒18から取り外して、接続筒18の後方から組立時と同様に、化粧料38を保持した化粧料ホルダ36を挿入することとしても良い。以上のように、本実施の形態では、化粧料38を直進的に繰り出すことができると共に、化粧料38の消耗に応じて自動的に化粧料38が繰り出されるため、繰り出しのための別途の操作が必要なく、使用しやすいものとなっている。 【0016】また、化粧料38は直進的に繰り出されるが、化粧料38自体はチャック30によって挟持されずに、その代わりに化粧料ホルダ36がチャック30によって挟持される形になっているため、化粧料38をチャック30によって損傷させることもない。また、膨出部32bがチャック要素32に一体に形成されており、また、締付リング部18aが先筒14と後筒16の接続を行う接続筒18と一体に形成されているため、少ない部品点数で、チャックと締付リング部の間での締付力の強弱を調整することができる。 【0017】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、スライダ、チャック及び締付リングの協働作用により、固体状化粧料と消耗に応じて固体状化粧料が自動的に繰り出されて行くために、繰り出しのための別途の操作が必要なく、使用しやすいという効果がある。また、固体状化粧料は直進的に繰り出されるが、固体状化粧料自体はチャックによって挟持されずに、その代わりに化粧料ホルダがチャックによって挟持されるため、固体状化粧料を損傷させることもない。 【0018】また、請求項2記載の発明によれば、チャックの膨出部が一体に形成されてるため、少ない部品点数でチャックと締付リングの間での締付力の強弱を調整することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000156134 【氏名又は名称】株式会社壽
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)9月2日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】石戸 元 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−75935 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月23日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−237146 |
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