| 【発明の名称】 |
携帯電話機のカバー装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】日高 賢二
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| 【要約】 |
【課題】装着時に腰を落とした場合などでも邪魔になることがなく、着脱を素早く簡単に行うことができ、電話機を収納したままの状態で通話が可能な携帯電話機のカバー装置を提供すること。
【解決手段】カバー1の背面に設けられた回転子3の円周溝を、ベルトCに取り付けられたベルトホルダ2に設けられた回転支持板52のU字型の切欠部53で回動自在に支持するとともに、前記円周溝の先端に形成されたつば部の上端をロック片51aで係止する構成とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 携帯電話機を収納可能に形成されたカバーと、このカバーをベルト等の衣服に着脱自在に装着する装着手段と、前記カバーと装着手段との間に設けられ前記カバーを回動自在に保持する回転手段と、から構成されていることを特徴とする携帯電話機のカバー装置。 【請求項2】 前記回転手段が、前記カバー背面に固定された回転子と、この回転子を着脱自在に支持する回転支持部と、から構成され、前記装着手段が、前記回転支持部と、前記回転子と回転支持部との係合状態の保持および解除を行うロック部と、からなる保持部と、ベルト等の衣服に装着可能に形成された衣服側装着部と、から構成されていることを特徴とする請求項1記載の携帯電話のカバー装置。 【請求項3】 前記回転子が、円板状の外周面中央に円周溝を有し、前記回転支持部が、前記円周溝を上面開口から装着させるU字型の切欠部を有する回転支持板からなることを特徴とする請求項2記載の携帯電話機のカバー装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電話機不使用時はベルト等に装着しておく携帯電話機のカバー装置に関する。 【0002】 【従来の技術】最近の工事現場等では、作業の指示や作業者同士の連絡用として、携帯電話機が使用されている。この場合、使用頻度が高いため、通話が素早く行えるように、作業者は通常、電話機をベルト部分に装着して作業を行う場合が多い。電話機の装着方法としては、例えば、カバー背面に取り付けられた舌状クリップをベルトに掛止したり、嵌合子が取り付けられたカバーをベルト等に取り付けられたアダプタに装着するものなどが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術にあっては、電話機が腰の位置でベルトと直交方向に固定される構成となっている。このため、例えば、現場で腰を落として作業する場合など、電話機が大腿部や脇腹に当たって圧迫してしまい、痛みや不快感の原因となったり、作業の邪魔になったりするという問題点があった。また、電話機が邪魔にならないように腰を浮かせて作業をすると、安全作業に支障がある。 【0004】上述の問題点に対して、実用新案登録第3040862号公報記載の「携帯電話機用ケース」が公知である。これは、カバーに装着部材が所定角度で回動係止するように枢止され、この装着部材を板状装着片によってベルトにホックで固定する構成となっている。このような構成とすることにより、作業者が腰を落としたときに電話機が大腿部や脇腹に当たると電話機が回動するため、電話機が身体を圧迫したり邪魔になることがない。 【0005】ところが、この従来技術では、カバーは装着部材を介して板状装着片に固定されているため、電話機を使用するときは電話機をカバーから取り出さなければならず面倒であるし、さらに、作業中は手袋を着用している場合が多いため、電話機を取り出すのに手間取ってしまうという問題点があった。また、作業中などは作業者の手が汚れている場合が多いため、カバーから電話機を取り出して使用すると、電話機が汚れてしまう可能性が高い。 【0006】本発明は、上述の従来の問題点に着目してなされたもので、装着時に腰を落とした場合などでも邪魔になることがなく、着脱を素早く簡単に行うことができ、電話機を収納したままの状態で通話が可能な携帯電話機のカバー装置を提供することを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため本発明の携帯電話機のカバー装置は、携帯電話機を収納可能に形成されたカバーと、このカバーをベルト等の衣服に着脱自在に装着する装着手段と、前記カバーと装着手段との間に設けられ前記カバーを回動自在に保持する回転手段と、から構成されている。 【0008】請求項2記載の携帯電話機のカバー装置は、請求項1記載の携帯電話機のカバー装置において、前記回転手段が、前記カバー背面に固定された回転子と、この回転子を着脱自在に支持する回転支持部と、から構成され、前記装着手段が、前記回転支持部と、前記回転子と回転支持部との係合状態の保持および解除を行うロック部と、からなる保持部と、ベルト等の衣服に装着可能に形成された衣服側装着部と、から構成されている。 【0009】請求項3記載の携帯電話機のカバー装置は、請求項2記載の発明において、前記回転子が、円板状の外周面中央に円周溝を有し、前記回転支持部が、前記円周溝を上面開口から装着させるU字型の切欠部を有する回転支持板からなる構成とした。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態の携帯電話機のカバー装置Aの構成を説明する斜視図である。図において、1は、携帯電話機Bを収納するカバーであり、2は、作業者のベルトCに固定されるベルトホルダである。 【0011】まず、1のカバーについて説明する。このカバー1は、上面が開口した略四角筒状の袋体であり、皮革、合成皮革および合成樹脂等の柔軟素材を縫成したものである。また、このカバー1の正面上端には、携帯電話機Bの脱落を防止するための蓋片11が延設され、この蓋片11の内側先端とカバー1背面の外側上端には面ファスナーのフック帯とループ帯(図示せず)がそれぞれ貼着されている。なお、図示は省略したが、カバー1において、携帯電話機Bの表示部および操作部を覆う位置は、前記柔軟素材に代えて透明で柔軟な塩化ビニルシートで覆われ、さらに、携帯電話機Bの受話口および送話口を覆う位置には複数の開口が設けられている。なお、このカバー1には、電磁波漏洩防止素材を用いてもよい。また、前記カバー1の背面には、回転子3が突設されている。この回転子3は図3の(イ)に示すように、合成樹脂製の円盤の中央に円周溝3aが周設されたもので、この円周溝3aは、カバー1側に着設された基部3cと他端側のつば部3bとの間に小径部を設けることによって形成されている。 【0012】次に、2のベルトホルダについて説明する。このベルトホルダ2は、いずれも合成樹脂で形成された装着部4と保持部5とから構成されている。ここで、図2、図3を用いてベルトホルダ2の細部を説明する。図2はベルトホルダ2の詳細を示す説明図、図3の(イ),(ロ)はベルトホルダ2の作動状態を示す説明図、図3の(ハ),(ニ)はベルトホルダ2の作動を示す模式図である。 【0013】図に示すように、前記装着部4は、前記ベルトホルダ2をベルトCに取り付けるためのもので、外側挟着板41と内側挟着板42とが樹脂ヒンジ4a,4bを介して対向して設けられている。そして、これら両板41,42の内側対向面先端には嵌合突起41aと嵌合穴42aとが嵌脱自在に設けられ、前記両板41,42は、前記嵌合突起41aと嵌合穴42aとが嵌合状態のときにベルトCに挟着可能な状態となるように形成されている。 【0014】前記保持部5は、前記外側挟着板41の外側面に設けられている。この保持部5は、前記カバー1をベルトホルダ2に装着するためのもので、前記外側挟着板41の外側面に固定された基板51と、この基板51と所定間隔の空隙を有して並列に設けられた回転支持板52とを備えている。これら基板51と回転支持板52との空隙の幅は前記回転子3に設けられたつば部3bの厚みよりも広く形成されている。 【0015】前記回転支持板52の上端には、縦方向に切欠部53が形成されている。この切欠部53は、その上面開口から下方向へ前記回転子3の円周溝3aをスライドさせ下端部で回転子3を係止するもので、その中央部分から下端部が略U字型に形成され、その下端は、前記回転子3に周設された円周溝3aの径よりも大きく、かつ、つば部3bおよび基部3cの径よりも小さい径を有する半円形状に形成されている。また、前記切欠部53は、中央部分から開口にかけて徐々に幅広に形成されている。 【0016】前記切欠部53の正面側周縁には段溝53aが形成されている。この段溝53aは、切欠部53とほぼ相似形状をなし、その下端は前記基部3cの径よりも大きな径を有する半円形状に形成されている。また、この段溝53a部分の板厚は前記円周溝3aの溝幅よりも小さく形成され、かつ、段溝53aの溝の深さは、前記基部3cの幅よりも小さく形成されている。 【0017】前記基板51の上端部には、ロック片51aが形成されている。このロック片51aは、その下端側が前記回転支持板52側へ傾斜しており、回転支持板52側から所定の力で押圧されることにより可倒可能に形成されている。このロック片51aは、前記回転子3が切欠部53の下端部に係止されたときにつば部3bの上端をその下端面で係止可能に形成されていて、回転子3を切欠部53に回動自在に保持(ロック)するためのものである。また、このロック片51aの回転支持板52側の下端両隅には、図3の(ハ),(ニ)に示すように、勾配面が形成されている。 【0018】前記回転支持板52の両側面には左右一対のロック解除部材6,6が設けられている。このロック解除部材6,6は、前記ロック片51aを基板51方向に押圧することによりロック状態を解除するものであって、回転支持部材52の両側面に設けられた開口を摺動する中央部を介して一端側にボタン6a、他端側に押圧片6bが形成され、ボタン6a,6aが互いに外方向を向いて回転支持板52外部に配置されている。また、この押圧片6bの上部端縁の基板51側には、図3の(ハ),(ニ)に示すように、前記ロック片51aに形成された勾配面と互いに対向するように勾配面が形成され、通常時はロック解除部材6,6がロック片51aの付勢力により外側に押し出されている。 【0019】次に、本実施の形態の作動について説明する。はじめに、ベルトホルダ2をベルトCに取り付ける方法について説明する。ベルトホルダ2をベルトCに掛け、外側挟着板41と内側挟着板42の外側面を指で挟扼すると、両板41,42との下端部に設けられた嵌合突起41a,嵌合穴42aが嵌合される。よって両板41,42がベルトCに挟着されベルトホルダ2がベルトCに固定される。 【0020】次に、図3を用いて携帯電話機Bを収納したカバー1をベルトホルダ2に装着する方法について説明する。図3の(イ)に示すように、カバー1の回転子3に周設された円周溝3aを、ベルトホルダ2の回転支持板52に設けられた切欠部53の開口から挿入する。このとき、前記基板51に斜設されたロック片51aは、つば部3bに押圧され基板51の方向に押し込まれた状態となる。このロック片51aの押圧力に抗して回転子3を下端部まで摺動させることにより、回転支持板52と回転子3とを係合させる。 【0021】前記回転子3が切欠部53の下端位置に装着されると、図3の(ロ),(ハ)に示すように、ロック片51aは、跳ね戻ってつば部3bの上端を係止し、前記回転子3の上下方向の移動を阻止するため、前記回転子3は回転を許容された状態でベルトホルダ2にロックされる。 【0022】次に、カバー1をベルトホルダ2から脱着する方法について説明する。カバー1をベルトホルダ2から脱着するには、ロック解除部材6,6の外側に設けられたボタン6a,6aを、前記ロック片材51aの付勢力に逆らって指で挟扼する。すると、図3の(ニ)に示すように、前記ロック解除部材6,6の内側に設けられた押圧片6b,6bの勾配面がロック片51aの勾配面を基板51方向に押圧し、ロック片51aが基板51方向に押し込まれる。よって、前記回転子3のつば部3bの上方に隙間ができ前記回転子3が脱着可能となるため、ベルトホルダ2からカバー1を脱着することができる。 【0023】本実施の形態の携帯電話機のカバー装置Aは、カバー1の背面に設けられた回転子3の円周溝3aを、ベルトCに取り付けられたベルトホルダ2に設けられた回転支持板52のU字型の切欠部53で回動自在に支持するとともに、つば部3bの上端をロック片51aでロックする構成としたため、作業者が携帯電話機AをベルトCに装着した状態で腰を落とした場合には、前記カバー1は回転子3を回転軸として回転し、携帯電話機Bが脇腹等を圧迫することがなく、作業の邪魔となったり不快感を与えることがない。 【0024】さらに、前記ロック片51aは、回転子3が切欠部53の下端部に係止された状態でつば部3bの上面に位置するように形成されているため、カバー1がベルトホルダ2に自動的にロックされ、装着中に脱落することがない。 【0025】また、切欠部53は、その開口が幅広に形成されているため、カバー1の装着時にいちいち視認することなしに、容易、かつ迅速に装着することができる。さらに、前記ロック片51aは、回転支持板52の両側面に設けられたロック解除部材6a,6aを挟扼して解除する構成としたため、ワンタッチで素早く脱着を行うことができるし、手袋を着用していても外す必要がない。 【0026】また、回転支持板52の板厚は、剛性を考慮するとできるだけ厚いほうが好ましいが、本実施の形態では、切欠部53の周縁に段溝53aを設けたため、回転支持板52の板厚を厚く形成しても円周溝3aの幅は小さくすることができ、回転子3の厚みを薄くできる。よって、携帯電話機Bを手に持った時に回転子3が邪魔とならない。 【0027】以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、本発明の具体的な構成は本実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等などがあっても本発明に含まれる。たとえば、本実施の形態では、カバー1をベルトホルダ2に対して回動自在に保持する手段として、カバー1の背面に設けられた回転子3とベルトホルダ2に設けられた回転支持板52とを係合させ、さらに、ロック手段51aで前記回転子3を係止する場合を示したが、これに限らず、カバー1をベルトホルダ2に回動自在に保持できる構成のものであればよい。 【0028】また、前記回転子3と回転支持板52との係合状態の保持および解除を行う手段として、基板51の上端にロック片51aを斜設し、ロック解除部材6,6により解除を行う構成としたが、ロック片の形状、構成およびロック解除の方法は任意である。 【0029】 【発明の効果】以上説明してきたように本発明の携帯電話機のカバー装置にあっては、携帯電話機を収納するカバーと、このカバーをベルト等の衣服に着脱自在に装着する装着手段との間に、前記カバーを回動自在に保持する回転手段を設けた構成としたため、カバー装着時に作業等で腰を落とした場合などでもカバーの一部が身体に当たって身体を圧迫することがないため、作業者が痛みや不快感を伴うことがなく、作業に支障をきたすことがないという効果が得られる。 【0030】請求項2記載の携帯電話機のカバー装置にあっては、請求項1記載の発明において、カバー背面に固定された回転子と、衣服側装着部に設けられ前記回転子を着脱自在に支持する回転支持部と、これら両者の係合状態の保持および解除を行うロック部とを設けた構成としたため、カバー装着時にカバーを確実に装着箇所に固定することができ、装着中にカバーが脱落することがないという効果が得られる。 【0031】また、請求項3記載の携帯電話機のカバー装置にあっては、請求項2記載の発明において、前記回転子が円盤状の外周面中央に円周溝を有し、前記回転支持部が、前記円周溝を上面から装着させるU字型の切欠部を有する回転支持板からなる構成としたため、カバーの着脱を簡単、かつ、迅速に行うことができるという効果が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】596023522 【氏名又は名称】有限会社日高屋
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月2日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】綾田 正道 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−285408 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月19日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−108784 |
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