| 【発明の名称】 |
うちわ |
| 【発明者】 |
【氏名】尾崎 孝治
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| 【要約】 |
【課題】扇板(4) と、前記扇板(4) を挟持して支持する一対の柄半体とからなるうちわを、安価に且容易に製造できるようにすること。
【解決手段】両柄半体は、それぞれ、扇板(4) の一部分を挟持する挟持部(20)(30)と前記挟持部(20)(30)に連続する把持部とからなり、各挟持部(20)(30)の対向する位置に、相互に係合し合う係合突起(23)(24)(33)(34)をそれぞれ突設させ、扇板(4) の前記一部分には、係合突起(23)(24)(33)(34)が貫通する貫通孔(40)が形成されているとともに、前記挟持部(20)(30)間で前記扇板(4) の前記一部分を挟持させたときに、相互に対向する位置にある前記係合突起(23)(24)(33)(34)が貫通孔(40)を介して係合するようにしたこと。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 扇板と、前記扇板を挟持して支持する一対の柄半体とからなるうちわにおいて、前記両柄半体は、それぞれ、前記扇板の一部分を挟持する挟持部と前記挟持部に連続する把持部とからなり、前記各挟持部の対向する位置に、相互に係合し合う係合突起をそれぞれ突設させ、前記扇板の前記一部分には、前記係合突起が貫通する貫通孔が形成されているとともに、前記挟持部間で前記扇板の前記一部分を挟持させたときに、相互に対向する位置にある前記係合突起が前記貫通孔を介して係合することを特徴とするうちわ。 【請求項2】 前記柄半体の一方は、音響装置が収容される浅いケース体とするとともに、前記柄半体の他方は、前記ケース体を閉塞する蓋体とし、前記音響装置は前記ケース体の外部から操作可能としたことを特徴とする請求項1に記載のうちわ。 【請求項3】 前記音響装置は主装置部と操作部とスピーカ部とからなり、前記ケース体の前記挟持部に前記スピーカ部が収容されるとともに前記把持部に前記主装置部と操作部とが収容され、前記操作部が対応する前記把持部の所定箇所に孔部を設け、前記ケース体の挟持部におけるスピーカ部の周縁に沿った対向する複数箇所に前記係合突起を突設させたことを特徴とする請求項2に記載のうちわ。 【請求項4】 前記両柄半体の把持部の先端部近傍の対向する位置に、相互に係合し合う係合突起をそれぞれ突設させた請求項1から3のいずれかに記載のうちわ。 【請求項5】 前記蓋体における前記挟持部の周縁に、前記ケース体の挟持部の周壁と同じ高さの周壁を設け、前記扇板の前記一部分は、前記ケース体の挟持部の周壁と、前記蓋体の挟持部の周壁とで挟持されるようにした請求項1から4のいずれかに記載のうちわ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明はうちわ、特に、一対の柄半体間に扇板を挟持させる形式のうちわに関するものである。 【0002】 【従来の技術】一対の柄半体間に扇板を挟持させる構成のうちわとして、図10に示すようなものがある。このものでは、柄(1) は、一端に、その軸線方向に沿った切り込み(11)が形成されるとともに、前記切り込み(11)を介して一対の柄半体(1a)(1b)が対向するように構成されている。そして、前記一対の柄半体(1a)(1b)間に、カルプ紙等の厚紙からなり、うちわの主体部となる扇板(10)を挟持させることによりうちわが完成する。 【0003】上記形式のうちわでは、柄半体(1a)(1b)間に扇板(10)を挟持させるだけであるから、柄に連続するうちわ骨の表裏に被覆紙を貼る形式のうちわよりも製造が容易である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような従来の柄半体(1a)(1b)間に扇板(10)を挟持させる形式のうちわでは、柄半体(1a)(1b)間に扇板(10)を固定させるために、柄半体(1a)(1b)及び扇板(10)を貫通するように鋲止め或はネジ止め等を行わなければならなかった。従って、その分、手間とコストがかかるという問題がある。 【0005】又、従来の柄半体(1a)(1b)は、薄肉扁平な板状体であるから、柄半体(1a)(1b)に、音響装置等の内容物を収容することはできない。第1番目の発明は、『扇板と、前記扇板を挟持して支持する一対の柄半体とからなるうちわ』において、安価に且容易に製造できるようにすることを課題とするものであり、第2番目の発明は、前記課題を解決するとともに、前記柄半体内に音響装置等の内容物を収容できるようにすることを課題とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】前述した第1番目の課題を解決するために講じた本発明の解決手段は、『前記両柄半体は、それぞれ、前記扇板の一部分を挟持する挟持部と前記挟持部に連続する把持部とからなり、前記各挟持部の対向する位置に、相互に係合し合う係合突起をそれぞれ突設させ、前記扇板の前記一部分には、前記係合突起が貫通する貫通孔が形成されているとともに、前記挟持部間で前記扇板の前記一部分を挟持させたときに、相互に対向する位置にある前記係合突起が前記貫通孔を介して係合するようにした』ことである。 【0007】上記解決手段はつぎのように作用する。前記両柄半体の各挟持部間に扇板を介在させ、各挟持部に設けた係合突起を、扇板に設けた貫通孔を介して対向させるとともに相互に係合させる。これにより、前記柄半体相互は結合されて1本の柄が構成されるとともに前記挟持部間に扇板の一部分が挟持された態様で、前記扇板は前記柄半体間に支持されることとなる。 【0008】 【発明の効果】第1番目の発明は、上記構成であるから次の特有の効果を有する。一対の柄半体の挟持部間に、扇板の一部分を位置させて、前記係合突起を係合させるだけで、前記扇板の一部分が柄半体によって挟持された形式のうちわが構成されることとなるので、この種うちわの製造が容易となる。又、前記柄半体と扇板以外に何ら他の部品を必要としないから、安価に製作することができる。 【0009】[その他] <a項>a項に示すものは、前述した第2番目の課題を解決するために講じた解決手段に関するもので、上記発明において、『前記柄半体の一方は、音響装置が収容される浅いケース体とするとともに、前記柄半体の他方は、前記ケース体を閉塞する蓋体とし、前記音響装置は前記ケース体の外部から操作可能とした』ものである。このものでは、前記ケース体の内部に音響装置を収容し、前記ケース体の挟持部と蓋体の挟持部とを、前記扇板の一部分を介して対向させるとともに、両者に設けられている係合突起を係合させる。これにより、前記ケース体の開放部分は前記蓋体によって閉塞され、前記柄半体間に音響装置が内蔵されたうちわが製作されることとなる。この場合も、柄半体相互を扇板を介して対向させると共に、両者に設けられている係合突起を係合させるだけで、音の出るうちわが完成するから、音の出るうちわの製作が容易となる。尚、前記音響装置の操作は、前記ケース体の外部から操作できるようにしたから、前記ケース体から取り出すことなく、前記音響装置を操作することができ、音の出るうちわとして楽しむことができる。 <b項>前記a項において、『前記音響装置は主装置部と操作部とスピーカ部とからなり、前記ケース体の前記挟持部に前記スピーカ部が収容されるとともに前記把持部に前記主装置部と操作部とが収容され、前記操作部が対応する前記把持部の所定箇所に孔部を設け、前記ケース体の挟持部におけるスピーカ部の周縁に沿った対向する複数箇所に前記係合突起を突設させた』ものでは、前記把持部に設けた孔部から音響装置の操作部を操作することができる。尚、前記主装置部とは、電源部と音声信号発生部とからなる部分である。又、前記ケース体の挟持部には、スピーカ部を介して対向する複数位置に係合突起が設けられ、これに対向する蓋体の複数位置にこれらと相互に係合し合う係合突起をそれぞれ設ける構成としたから、前記柄半体相互の結合強度を高めることができるという効果がある。 【0010】さらに、前記スピーカ部は、前記ケース体の挟持部に設けられた複数の係合突起間に丁度嵌るように収容される態様となるから、前記挟持部内で移動することがない。うちわの完成状態においては、前記スピーカ部は、前記挟持部と扇板との間に丁度収容されることとなり、うちわの使用に伴って、前記スピーカ部が扇板の方へ移動しても、前記扇板がクッションとなって、前記スピーカ部を確実に保護することとなる。 <c項>上記各項において、『前記両柄半体の把持部の先端部近傍の対向する位置に、相互に係合し合う係合突起をそれぞれ突設させた』ものでは、柄半体は、それぞれの挟持部で結合できる上に、把持部の先端部でも結合させることができるから、前記柄半体相互の結合力はさらに強いものとなる。 <d項>上記各項において、『前記蓋体における前記挟持部の周縁に、前記ケース体の挟持部の周壁と同じ高さの周壁を設け、前記扇板の前記一部分は、前記ケース体の挟持部の周壁と、前記蓋体の挟持部の周壁とで挟持されるようにした』ものでは、扇板の両側における挟持部の厚みが等しいものとなるため、前記扇板は、前記挟持部間に安定した状態で支持することができる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、図示例と共に説明する。本発明実施の形態の柄は、一対の柄半体からなり、一方の柄半体は、浅い箱状に形成されたケース体(2) となっており、ケース体(2) 内に音響装置が収容される。他方の柄半体は、板状の蓋体(3) となっており、蓋体(3) によって、前記ケース体(2) の開放部が閉塞される構成となっている。 【0012】図1から図3は、ケース体(2) の説明図であり、図4から図6は、蓋体(3) の説明図である。ケース体(2) 及び蓋体(3) は、共に、円形の挟持部(20)(30)から扁平な棒状の把持部(21)(31)が突出する平面形状であり、ケース体(2) は上記した形状の浅い箱状に形成されており、蓋体(3) の把持部(31)は、ケース体(2) の把持部(21)の内周面に略一致する外周を有する寸法に設定されている。 【0013】まず、図1から図3に基づいて、ケース体(2) について説明する。ケース体(2) の周縁全域には、段差を有する周壁が形成されており、図2に示すように、挟持部(20)の周壁(20a) よりも、把持部(21)の周壁(21a) の方が高く設定されている。挟持部(20)の中心には、第1孔部(22)が形成されており、第1孔部(22)に対して対称な位置に、一対の円弧状の係合突起(23)(24)が突設されている。係合突起(23)(24)それぞれの先端には、図3に示すように、後述する蓋体(3) の係合突起(33)(34)の先端部(33a)(34a)とワンウェイ係合する断面略三角形状の係合部(23a)(24a)が外方に向かって形成されている。 【0014】把持部(21)の両端には、係合筒(25)(26)がそれぞれ突出形成されており、その高さは、前記把持部(21)の周壁(21a) よりも、蓋体(3) の把持部(31)の肉厚分、低く設定されている。又、挟持部(20)側に位置する係合筒(25)の近傍には、第2孔部(27)が形成されている。次に、図4から図6に基づいて、他方の蓋体(3) について説明する。 【0015】図4及び図5に示すように、蓋体(3) の挟持部(30)は、前記ケース体(2) の挟持部(20)と同じ大きさの円形であり、その周縁には、挟持部(20)の周壁(20a) と同じ高さの周壁(32)が形成されている。把持部(31)は、前記ケース体(2) の把持部(21)内に密に嵌り込む大きさの扁平な細長板状体となっている。挟持部(30)には、周壁(20a) と周壁(32)の頂面相互が対向するように、ケース体(2) と蓋体(3) とを重ね合わせた時に、前記係合突起(23)(24)が対向する位置よりも外側に、同じく円弧状の係合突起(33)(34)が形成されており、その内方に向かって突出形成されている先端部(33a)(34a)が上記したように、係合突起(23)(24)の係合部(23a)(24a)にワンウェイ係合する関係となっている。 【0016】又、係合筒(25)及び係合筒(26)に対向する各位置には、係合筒(25)内及び係合筒(26)内にそれぞれ密に嵌め込まれる係合凸部(35)(36)が突設されている。ケース体(2) 内に収容させる音響装置は、図1及び図2の二点鎖線に示すように、スピーカ部(12)と、操作部(13)と、電源部(14)や音声信号発生部(図示せず)からなる主装置部とから構成されている。操作部(13)と前記主装置部は、制御基板(15)上に配設されており、前記制御基板(15)とスピーカ部(12)とは電気接続されている。 【0017】スピーカ部(12)は、挟持部(20)内の係合突起(23)(24)間に丁度収容されるような寸法関係に設定されているから、スピーカ部(12)は、係合突起(23)(24)によって位置決めされ、挟持部(20)内で不用意に移動することがない。又、制御基板(15)は、操作部(13)が第2孔部(27)から露出する態様となるように、裏面がケース体(2) の開放部側に位置するように把持部(21)内に収容されるとともに、前記裏面には、両面接着テープ(16)が貼着されている。 【0018】図7は、ケース体(2) 及び蓋体(3) 間で挟持される本発明実施の形態の扇板(4) を示している。同図に示す扇板(4) は、カルプ紙からなる円形板であり、その一端部分が、ケース体(2) の挟持部(20)と蓋体(3) の挟持部(30)とで挟持される被挟持部(41)となっている。被挟持部(41)の端縁は、直線状に切り欠かれているとともに、被挟持部(41)内における係合突起(23)(24)に対応する位置には、係合突起(23)(33)の係合体及び係合突起(24)(34)の係合体とがそれぞれ丁度挿通可能な一対の貫通孔(40)が形成されている。 【0019】ケース体(2) 、蓋体(3) 及び扇板(4) とから、音の出るうちわを構成するには、まず、ケース体(2) 内に、上記した要領で音響装置を収容する。その後、係合突起(23)(24)がそれぞれ貫通孔(40)を貫通するように、扇板(4) にケース体(2)を対応させる。そして、係合突起(23)の係合部(23a) に係合突起(33)の先端部(33a) を、係合突起(24)の係合部(24a) に係合突起(34)の先端部(34a) を、各々係合させると同時に、係合筒(25)に係合凸部(35)を、係合筒(26)に係合凸部(36)をそれぞれ嵌め込む。これにより、ケース体(2) と蓋体(3) と扇板(4) とは、図8及び図9に示すように、挟持部(20)(30)において2か所、把持部(21)(31)において2か所の合計4か所において結合されることにより、一体化される。 【0020】図9に示すように、係合突起(23)(33)及び係合突起(24)(34)がそれぞれ係合すると同時に、扇板(4) は、ケース体(2) の挟持部(20)の周壁(20a) の頂部と、蓋体(3) の挟持部(30)の周壁(32)の頂部とによって挟持されることとなり、扇板(4) は、ケース体(2) と蓋体(3) とによって保持されることとなる。このとき、係合突起(23)(33)の係合体と、係合突起(24)(34)との係合体とが扇板(4) の貫通孔(40)を貫通するとともに、被挟持部(41)の直線状の端縁の両端は、ケース体(2)の把持部(21)の周壁(21a) の端縁によって支持されることとなるから、扇板(4)は、前記保持状態で確実に位置決めされることとなり、使用中にずれることがない。 【0021】又、挟持部(20)の周壁(20a) の高さと、挟持部(30)の周壁(32)の高さを同一に設定したから、扇板(4) は、ケース体(2) 及び蓋体(3) のうち、同じ厚さの挟持部(20)(30)間に位置することとなるから、ケース体(2) 及び蓋体(3) 間において、安定した状態に支持されることとなる。蓋体(3) の把持部(31)をケース体(2) の把持部(21)内に嵌め込むことにより、制御基板(15)の裏面に設けられている両面接着テープ(16)が、同図に示すように、蓋体(3) の内面に貼着することとなる。これにより、制御基板(15)がケース体(2) と蓋体(3) との間で位置決めされることとなる。又、スピーカ部(12)は、ケース体(2) の挟持部(20)と扇体(4) との間に収容されることとなるから、上記したように、前記係合突起(23)(24)によって水平方向に移動しないように位置決めされている上に、挟持部(20)の内面と扇板(4) との間で垂直方向の移動も阻止されることとなるから、スピーカ部(12)は、挟持部(20)内で安定した状態に確実に保護されることとなる。 【0022】この状態において、ケース体(2) の第2孔部(27)から音響装置の操作部(13)が露出する態様となっているから、前記操作部(13)を操作すると、スピーカ部(12)から音が出る仕組みとなっている。この音は、ケース体(2) の挟持部(20)に設けた第1孔部(22)から心地よい音量で外部へ漏れ出ることとなる。このように、本発明実施の形態のうちわは、ケース体(2) 及び蓋体(3) にそれぞれ設けた係合部材を係合させることにより、両者を結合させているから、うちわの製造が容易であり、安価に仕上げることができる。又、ケース体(2) の挟持部(20)の周壁(20a) と、蓋体(3) の挟持部(30)の周壁(32)とをそれぞれ離反する方向に引っ張れば、各係合部材の係合を強制的に解除させることができ、ケース体(2) 及び蓋体(3) を分解することができるから、内部の音響装置の修理や電池の交換等を容易に行うことができる。 【0023】ケース体(2) 及び蓋体(3) 相互の結合強度をさらに高めるためには、各係合部材を係合させた上で、ケース体(2) 及び蓋体(3) をネジ止めにより結合させることも可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000180346 【氏名又は名称】四国団扇株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)6月1日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】坂上 好博 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−342015 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)12月14日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−151179 |
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