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【発明の名称】 腕装着型通信装置
【発明者】 【氏名】何 助軍

【要約】 【課題】3つ折れ中留めのような腕への装着性を維持しながら、ゴミ、汗による導通不良を無くすること。

【解決手段】第1の腕バンド3と,第2の腕バンド4との中留めとして,両開き構造の中留め装置5を設ける。第1の腕バンドの端部に第1の中留め上箱51,第2の腕バンドの端部に第2の中留め上箱61をそれぞれ設ける。第1の中留め上箱51内の接点ピン53を、バネ54により押圧して第2の腕バンドの端面部612と接触させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 通信回路を内蔵の装置本体と、該装置本体の腕時計における6時側及び12時側に内、一方の側から延びる第1のアンテナ板を可撓性の絶縁材で被覆した第1の腕バンドと、他方の側から延びる第2のアンテナ板を可撓性の絶縁材で被覆した第2の腕バンドと、該第2の腕バンドと前記第1の腕バンドとを中留めしたときに前記第1のアンテナ板と前記第2のアンテナ板とを導通させてループ状のアンテナを構成する接点機構を具備する中留め装置とを有する腕装着型通信装置において、前記中留め装置は、前記第1の腕バンドに基端部がネジで固着された第1の中留め上箱と、該中留め上箱の下部に第1の連結軸を介して連結された第1の中留め中板と、該中留め中板の先端部に第2の連結軸を介して中留め下板と連結され、かつ、前記第2の腕バンドに基端部がネジで固着された第2の中留め上箱と、該中留め上箱の下部に第3の連結軸を介して連結された第2の中留め中板と、該中留め中板の先端部に第4の連結軸を介して前記中留め下板と連結され、かつ、前記第1の中留め上箱を前記第2の連結軸の軸線周りに回転させて前記中留め下板に重ね、前記第2の中留め上箱を前記第4の連結軸の軸線周りに回転させて前記中留め下板に重ねたときに、該中留め下板に前記第1の中留め上箱と前記第2の中留め上箱とを固定することと共に、前記第1の中留め上箱と前記第2の中留め上箱とを導通させる機構を備えた両開き構造を有することを特徴とする腕装着型通信装置。
【請求項2】 請求項1において、前記絶縁材は合成樹脂または合皮革、或いは本皮から構成されていることを特徴とする腕装着型通信装置。
【請求項3】 請求項1または2において、前記接点導通機構は、前記第1のアンテナい板に導通した状態で前記第1の中留め上箱から接点ピンが突出し、前記第1の腕バンドと前記第2の腕バンドとを中留めしたときに、前記第2のアンテナ板に導通した前記第2の中留め上箱の端面に当接して電気的に導通する突出接点ピン機構を有していることを特徴とする腕装着型通信装置。
【請求項4】 請求項3において、前記突状接点ピン機構は、前記第1の腕バンドと前記第2の腕バンドとを中留めしたときに前記第1の中留め上箱の端面にある穴を通って前記突状接点ピンが、前記第2のアンテナ板に導通した前記第2の中留め上箱の端面に当接することを特徴とする腕装着型通信装置。
【請求項5】 請求項3ないし4のいずれかにおいて、前記突状接点ピン機構は、前記第2の中留め上箱の端面に対して弾性をもって当接するように導通性を付勢するバネで付勢されていることを特徴とする腕装着型通信装置。
【請求項6】 請求項5において、前記接点ピンと前記バネを保持するために、前記第1の中留め上箱の中に2本のネジで固定され、導通性を持ったバックプレートを有することを特徴とする腕装着型通信装置。
【請求項7】 請求項1ないし2において、前記第1腕バンドと前記第2腕バンドは、前記通信装置本体と前記中留めとの連結部以外において、全て絶縁材から被覆されていることを特徴するとする腕装着型通信装置。
【請求項8】 請求項1ないし7において、前記第1腕バンドと前記第2腕バンドは、前記第1の中留め中板と前記第2の中留め中板とを通して、前記中留め下板とを中留めしたたきに、前記第1の中留め中板と前記第2の中留め中板及び前記中留め下板にV型で形成されている形状の嵌め込み会いによりロックされる状態と、前記第1中留め上箱の両側面と前記第2中留め上箱の両側面をそれぞれ持ち上げることにより前記のロック状態を解除することができることを特徴とする腕型通信装置。
【請求項9】第1の腕バンドと、第2の腕バンドとによりループアンテナを構成する腕装着型通信装置において、前記第1の腕バンドと前記第2の腕バンドの中留めとして,両開き構造の中留めを用いたことを特徴とする腕装着型通信装置。
【請求項10】請求項9の腕装着型通信装置において、接点ピンと,バネとを設け、前記接点ピンを前記バネの押圧により第1の腕バンドと第2の腕バンドとの電気的導通を取ることを特徴とする腕装着型通信装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信電波受信する機能を備えた腕装着型装置に関するもである。更に詳しくは、本発明は腕に装着したときにループ状のアンテナを構成するための2枚のアンテナ板とそれぞれ一体になった2本の腕バンドの中留め構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯用の受信機として、FM電波を利用してFMラジオ付き腕時計や腕時計型個別選択呼出し受信機などが知られている。これらの携帯用通信装置のうち、腕時計タイプの腕装着型通信装置では、図5(A)に示すように、通信回路を内蔵の装置本体2Cと、該装置本体2Cの腕時計における6時側から延びる第1のアンテナ板30Cを可撓性の絶縁材で被覆した第1の腕バンド3Cと、12時側から延びる第2のアンテナ板40Cを可撓性の絶縁材で被覆した第2の腕バンド4Cとが構成されている。また、第1の腕バンド3Cの端部及び第2の腕バンド4Cの所定位置には、図5(B)、(C)に示すように、第1のアンテナ板30Cに導通する中留め本体5C、及び第2のアンテナ板40Cに導通する中留めフック金具6Cがそれぞれ固定され、これらの金具によって、第1の腕バンド3Cと第2の腕バンド4Cとを中留めするとともに、第1のアンテナ板30Cと第2にアンテナ板40Cとを導通させてループ状のアンテナを構成するようになっている。
【0003】このような中留め装置は中留め本体5Cに構成されている2本の係合軸にうち、一方の係合軸51Cに対して、フック金具6Cのフック部61Cを掛けた後、フック金具6Cを中留め本体5Cに重なるように連結軸62Cの軸線周りに回転させると、中留め本体5Cの他方の係合軸52Cに対してフック金具6Cの食い付き部分63Cが弾性変形しながら引っ掛かって、第1の腕バンド3Cと第2の腕バンド4Cとの中留めが行われる。
【0004】その結果、第1のアンテナ板30Cは、連結軸62C、フック金具6C、食い付き部分63C、係合軸52C、中留め本体5Cの側で係合軸53Cに支持されている押え板54Cを起こすと、中留め本体5Cを第1の腕バンド3C上でスライドさせることが可能なので、バンド長さを利用者の腕周りに合わせることができる。この際に、第1の腕バンド3Cの内周面ではその長手方向に沿って第1のアンテナ板30Cが所定の間隔で露出する凹部301Cが形成されているので、これらの凹部301Cのいずれかに中留め本体5Cの位置決め用突起55Cが嵌まる位置に中留め本体5Cをずらし、しかる後に、押え板54Cを倒すと、押え板54Cには固定爪(図示せず)が形成されているので、中留め本体5Cは第1の腕バンド3Cに固定された状態に戻る。この状態で、位置決め用突起55Cは凹部301C内で第1のアンテナ板30Cに導通するので、第1のアンテナ板30Cと中留め本体5Cとが導通する状態となる。
【0005】しかしながら、このような構造では、第1の腕バンド3C及び第2の腕バンドにおいて、第1のアンテナ板30C及び第2のアンテナ板40Cがそれぞれ一体化され、かつ、これらのアンテナ板がバンドの強度面の配慮と利用者の手首を傷つけない様に分厚い合成樹脂で被覆されているので、第1の腕バンド3C及び第2の腕バンド4Cは、通常の腕時計に構成されているバンドと比較して柔軟性が乏しい。このため、通信装置本体2Cを腕に載せて、第1の腕バンド3Cを手首に廻した後、第2の腕バンド4Cを引き寄せようとしたときに、第2の腕バンド4Cは手首の周りに沿って垂れておらず、そのまま水平に延びたままにあるので、第2の腕バンド4Cに指が届かないことが多く、腕への装着性が悪いと言う問題がある。
【0006】上記の装着性の問題を解決するためには、図6及び図7(A)、(B)に示すように、第1の腕バンド3Dと第2の腕バンド4Dを中留めするのに三つ折れ構造の中留め装置5Dを用いるものが最近開発された。この方式の中留め装置においては、第1の腕バンド3Dの基端部がネジ306Dで固定、導通された中留め下板51Dと、該中留め下板51Dの先端部に第1の連結軸501Dを介して連結された中留め中板52Dと、該中留め中板52Dの先端部に第2の連結軸502Dを介して連結され、かつ、第2の腕バンド4Dに固定された中留め上箱55Dと、中留め中板52Dを第1の連結軸の軸線周りに回転させて中留め下板51Dに重ねたときに中留め下板51Dに中留め上箱55Dを固定すると共に、固定した状態の解除が可能な中留め用ロック機構80Dとを備えた三つ折れ構造を有している。第1の腕バンド3Dと第2の腕バンド4Dとを中留めした際に、第1のアンテナ板30Dと導通している中留め下板51Dに熔着された接点ボックス71Dと導通している接点ばね70Dは、中留め中板52Dの穴524Dを通して第2のアンテナ板40Dに突接することにより、通信装置本体2D、第1のアンテナ板30D、中留め5D及び第2のアンテナ板40Dが一つのループ状の受信アンテナを構成することとなる。
【0007】この方式の中留めを使うと、通信装置本体2D、第1の腕バンド3D、中留め装置5D及び第2の腕バンドで構成された輪の中に手首を通してから第1の腕バンド3Dと第2の腕バンド4Dを中留めする。従って、従来のように分立した2本の腕バンドを用いた場合と違って、腕装着型通信装置が腕から誤って落ちてしまうと言う不便さが無くなった上、腕への装着も容易に行えるメリットがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のスライド式中留め5Cまたは三つ折れ中留め5Dのいずれを使う場合には、アンテナ板30Cまたは40Dが一定の面積での露出する必要とする為、汗屑やゴミが溜まりやすく、導通不良の原因になり易い。また、接点ボックス71Dを持つ三折れ中留め5Dのようなメカ製品は構造的に複雑の上、サイズ上は小さくすることが難しいため、女性用の商品には向かないため、商品性の広さが制限されている。更に、腕サイズ調整のために、6時側の腕バンドと12時側の腕バンドと形状からサイズまでが異なるので、製造上ではイニシャルコストがかかる。
【0009】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、2枚のアンテナ板をそれぞれ腕バンドと一体化したタイプの腕装着型通信装置において、三つ折れ中留めのような腕への高装着性を維持しながら、ゴミ・汗溜りによる導通不良を無くし、製品のサイズをコンパクトすると共に部品構成をシンプル化にすることのできる構成を提供することにある。また、製造コストを低減するために、6時側の腕バンドと12時側の腕バンドと対称性を持たせる事にある。
【0010】また、本発明はサイズをコンパクトし、部品構成をシンプルにすると共に、2枚のアンテナ板の導通を確実に行うことのできる弾性接点機構を備えた腕装着型通信装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、本発明では、通信回路を内蔵の装置本体と、該装置本体の腕時計における6時側及び12時側の内、一方の側から延びる第1のアンテナ板を可撓性の絶縁材で被覆した第1の腕バンドと、他方の側から延びる第2のアンテナ板を可撓性の絶縁材で被覆した第2の腕バンド、該第2の腕バンドと前記第1の腕バンドとを中留めしたときに前記第1のアンテナ板と前記第2のアンテナ板とを導通させてループ状のアンテナを構成する接点機構を具備する中留め装置とを有する腕装着型通信装置において、前記中留め装置は、前記第1の腕バンドに基端部が固着された中留め上箱と、該中留め上箱の下部に第1の連結軸を介して連結された第1の中留め中板と、該中留め中板の先端部に第2の連結軸を介して中留め下板と連結され、かつ、前記第2の腕バンドに基端部がネジで固着された第2の中留め上箱と、該中留め上箱の下部に第3の連結軸を介して連結された第2の中留め中板と、該中留め中板の先端部に第4の連結軸を介して前記中留め下板と連結され、かつ、前記第1の中留め上箱を前記第2の連結軸の軸線周りに回転させて前記中留め下板に重ね、前記第2の中留め上箱を前記第4の連結軸の軸線周りに回転させて前記中留め下板に重ねたときに、該中留め下板に前記第1の中留め上箱と前記第2の中留め上箱とを固定すると共に、前記第1の中留め上箱と前記第2の中留め上箱とを導通させる機構を備えた両開き構造を有することを特徴とする。
【0012】本発明において、第1の腕バンドと第2の腕バンドとを中留めするのに両開き構造の中留め装置を用いているので、腕への高装着性を維持しながら、第1の腕バンドと第2の腕バンドとがサイズ的にまったく対称したものを使っても可能のため、設計、製造、生産管理上は容易に行うことができる利点がある。
【0013】本発明において、前記接点機構の接点ピンは、前記第1のアンテナ板と導通した状態で前記第1の中留め上箱の端面部にある穴から突出し、前記第1の腕バンドと前記第2の腕バンドとを中留めした際に、前記第2のアンテナ板と導通してある前記第2の中留め上箱の端面部に当接して前記第1のアンテナ板と前記第2のアンテナ板とを導通させる。
【0014】このような接点機構について、製造の精度などにより前記第1の中留め上箱の端面部から前記第2の中留め上箱の端面部までの隙間が変化することがあるため、前記接点機構の接点ピンは前記第2の中留め上箱の端面部に対して弾性をもって当接することが望ましい。本発明では接点の後ろにばねを付勢させ、ばねにはストップ板をネジで前記第1の中留め上箱の内部に固定する構造を取っている分、電気的には前記第1のアンテナ板と確実に導通する。
【0015】本発明において、前記第1の中留め上箱を前記第2の連結軸の軸線周りに回転させて前記中留め下板に重ね、前記第2の中留め上箱を前記第4の連結軸の軸線周りに回転させて前記中留め下板に重ねたときに、該中留め下板に突出しているV型ブロックを利用して前記第1の中留め中板と前記第2の中留め中板とを中留めして更にロックさせる。また、前記第1の中留め中板に連結されている前記第1の中留め上箱の両側面を指で持ち上げれば、上記のロック機能が簡単に解除される。前記第2の中留め中板に連結されている前記第2の中留め上箱についても同様にロック解除が簡単にできることを有する。
【0016】また、第1の腕バンドと、第2の腕バンドとによりループアンテナを構成する腕装着型通信装置において、前記第1の腕バンドと前記第2の腕バンドの中留めとして,両開き構造の中留めを用いたことを特徴とする。
【0017】さらに、接点ピンと,バネとを設け、前記接点ピンを前記バネの押圧により第1の腕バンドと第2の腕バンドとの電気的導通を取ることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】図面に基づき、本発明の実施の形態を説明する。
【0019】[実施の形態1]図1は、本形態の腕装着型通信装置の全体構成を示す説明図、図2は、この腕装着型通信装置の両開き中留め装置の内部構造を示す断面図である。
【0020】図1において、腕装着型通信装置1は、装置本体2と、この装置本体2の腕時計における6時側から延びる第1の腕バンド3と、12時側から延びる第2の腕バンド4と、これらの腕バンドを中留めするための中留め装置5とから構成されている。
【0021】第1の腕バンド3及び第2の腕バンド4は、その内部に金属製の第1のアンテナ板30及び金属製の第2のアンテナ板40を備えており、これらの第1のアンテナ板30及び第2のアンテナ板40は合成樹脂からなる絶縁材料301、401で被覆されている。また、これらの第1のアンテナ板30の基端部及び第2のアンテナ板40の基端部はそれぞれ熔着されている接点ピンを通して(図面に示さず)装置本体の中の回路基板に導通する状態となっている。
【0022】詳細は後述となるが、第1のアンテナ板30及び第2のアンテナ板40は、中留め装置5を介して第1の腕バンド3と第2の腕バンド4とが中留めされた状態で導通し、かつ、装置本体2内では回路基板を介して導通しているので、ループ状のアンテナを構成することになる。従って、腕装着型通信装置1では、第1のアンテナ板30及び第2のアンテナ板40を用いたループ状のアンテナによる通信電波の受信が可能となる。
【0023】このようなループ状のアンテナを構成しながら、装置本体2を腕に取り付けるための中留め装置5として、本形態では、両開き構造の中留め装置5が用いられている。本形態の両開き構造の中留め装置5は、その基本的な構造は従来からある腕時計に使用されているものと同一であるが、第1のアンテナ板30と第2のアンテナ板40とを導通させる必要があることから、以下に説明する様な改良が実施されている。
【0024】(中留め装置)図2は腕装着型通信装置に用いた中留め装置の側面断面図と平面断面図、図3は該中留め装置の開いた状態を斜め上方から見た斜視図、図4は該中留め装置の第1の中留め上箱が該中留め下板に閉じている状態を斜め横方向からみた斜視図である。
【0025】図2において、本形態で用いた中留め装置5は、第1の腕バンド3に固着された金属製の第1の中留め上箱51と、該中留め上箱51の先端部511に金属製の第1の連結軸541を介して基端部521が連結された金属製の第1の中留め中板52と、該中留め中板52の先端部522に第2の連結軸542を介して連結されている中留め下板55と、第2の腕バンド4に固着された金属製の第2の中留め上箱61と、該中留め上箱61の先端部611に金属製の第3の連結軸641を介して基端部621が連結された金属製の第2の中留め中板62と、該中留め中板62の先端部622に第4の連結軸642を介して前記の中留め下板55と連結される構成となっている。
【0026】第1の中留め上箱51は、第1の腕バンド3の先端部が嵌め込まれ、かつその下面側から第1の2本のネジ501の固着によって第1のアンテナ板30に導通している。また、第2の中留め上箱61においては、第2の腕バンド4の先端部が嵌め込まれ、かつその下面側から第2の2本のネジ601の固着によって第2のアンテナ板40に導通している。第1の中留め上箱51と第2の中留め上箱61ともは、箱型となっているため、高い強度を有している。
【0027】(接点機構)第1の中留め上箱51は、内部的に第2の中留め上箱61と導通性を持たせる接点機構を有している。この接点機構は、第1の中留め上箱51の端面部にある穴513を通して第2の中留め上箱61の端面部612と直接接する接点ピン53と、この接点ピン53に弾性を持たせるばね54と、該ばね54の受け止めとして第1の中留め上箱51の肉厚い部512に2本のネジ502に固定されている金属製のバックプレート55から構成される。この機構を用いることにより、ばね54が常に一定の圧力で接点ピン53を第2の中留め上箱61の端面部612に押し付けることとなるため、安定した導通性を実現させている。
【0028】(中留めロック機構)本形態では、第1の中留め中板52の先端部521にV型の形状で形成され、かつ中留め下板56の中心部にそのV型の形状に合っている突起部561を有しているため、第1の中留め中板52を第2連結軸542の軸線周りに回転させて中留め下板56に重ねたときに、上記のV型形状同士の嵌め合いで第1の中留め中板52をロックすることとなる。この中留め中板52の先端部511に第1の連結軸541を介して第1の中留め上箱51が連結されているため、第1の中留め上箱51がこのロックの動作によって第1の中留め中板52と連動して中留め下板56上にロックされることとなる。このロック機構の解除において、人間の指で第1の中留め上箱51の両側面を挟んで持ち上げると、ロックが簡単に解除される。
【0029】また、反対の第1の中留め上箱51側は同様な構造を有しているため、同様なロック機構とロック解除機能を持っている。
【0030】(腕スイズの調整機構)第1のアンテナ板30に一定の間隔で第1中留め上箱51に固着するための金具311、312を熔着されており、腕サイズの短い人には第1の腕バンドの裏面に目安として浅く形成されている溝322を沿って第1の腕バンドをカットした後、再度第1の腕バンド3を第1の中留め上箱51に差し込んで、2本のネジ501で第1の中留め上箱51に固定することができる。
【0031】反対側の第2の腕バンドにおいても同様な腕サイズ調整が可能である。
【0032】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る腕装着型通信装置では、第1の腕バンドと第2の腕バンドを中留めするのに両開き構造の中留め装置を用いるので、従来の三つ折れ中留め装置の所持している高装着性を維持しながら、第2の腕バンド側のアンテナ板の露出部がなくなったため、長期間の携帯によるアンテナ板へのごみ付着や汗溜りがなく、接点不良による受信不良が完全になくなった。また、接点機構は第1の中留め上箱内に持たせたため、中留め装置そのもののサイズをコンパクトすることができる上、シンプルでかつ外観的に見栄えの良い仕上げをすることができる。
【出願人】 【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
【出願日】 平成10年(1998)3月25日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 喜三郎 (外2名)
【公開番号】 特開平11−266913
【公開日】 平成11年(1999)10月5日
【出願番号】 特願平10−78153