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【発明の名称】 筆記具付き腕輪
【発明者】 【氏名】野尻 賢亮

【氏名】野尻 幸代

【要約】 【課題】必要事項を簡易な操作で即座にメモすることができるようにするとともに、構造が簡単で安価に製作することができる筆記具付き腕輪を提供する。

【解決手段】折曲または伸展自在に形成されたバンド1と、小型の筆記具2とを連結させて形成した腕輪であって、前記バンド1の一端部を前端着接体4に固着するとともに、その他端部を中間着接体3に固着し、また前記筆記具2の後端部を中間着接体3に着脱自在に取付けるとともに、その先端部10をキャップ兼用着接体5に出没自在に挿通し、さらに筆記具の胴体部にメモ用紙7を巻着し、その上部にメモ用紙収納筒6を覆設して構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 折曲または伸展自在に形成されたバンドに、小型の筆記具を着脱自在に連結して腕輪を形成するとともに、前記筆記具の胴体部にメモ用紙を巻着して構成したことを特徴とする筆記具付き腕輪。
【請求項2】 前記バンドの一端部を前端着接体に固着するとともに、その他端部を中間着接体に固着し、また前記筆記具の後端部を中間着接体に螺着するとともに、その先端部をキャップ兼用着接体に出没自在に挿通して、その全体形状がほぼU字状の腕輪を形成し、さらに上記したメモ用紙の上部にメモ用紙収納筒を覆設して構成したことを特徴とする請求項1に記載の筆記具付き腕輪。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装飾品としての腕輪に筆記機能を付設して、筆記具を常に身に付けておくことができるように形成した筆記具付き腕輪に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、筆記具と腕輪は別体のものであるので、腕輪は装飾品として腕に装着されるが、筆記具の多くは携帯品の中などに収納されるようになっていた。特に勤労女性の場合にはハンドバック内に収納されるのが通常であり、また女子中高生の場合には通学鞄の中などに収納されるのがほとんどであった。さらに高齢者において筆記具やメモ用紙などを携帯する人は、男女を問わず少なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来においては筆記具やメモ用紙が携帯品の中に収納されていて、それらを取り出すのに時間がかかるので、例えば人身事故を引き起した車両が逃走する場面を目撃した際に、加害車両のナンバーをメモしようとしても即座に対応することができず、捜査に協力することができない場合があった。また勤労女性や女子中高生などが屋外において必要な情報を入手した場合などに、その情報の内容や相手先の名前、または電話番号などをメモしようとしても、ハンドバックや通学鞄の中の筆記具を探すのに手間がかかり、入手した情報を明確に記録することができず、ビジネスチャンスを逃したり、生活に役立てることができないという不具合があった。さらに高齢者は物忘れし易いので、必要事項をその都度メモしておくと便利であるが、彼らは筆記具等を携帯することが少ないので、日常生活に支障をきたすことがしばしばあった。
【0004】本発明は上記従来の課題を解決するために発明されたものであり、必要事項を簡易な操作で即座にメモすることができるようにするとともに、構造が簡単で安価に製作することができる筆記具付き腕輪を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、折曲または伸展自在に形成されたバンド1と、小型の筆記具2とを連結させてほぼU字状に形成した腕輪であって、前記バンド1の一端部を前端着接体4に固着するとともに、その他端部を中間着接体3に固着し、また前記筆記具2の後端部を中間着接体3に着脱自在に取付けるとともに、その先端部10をキャップ兼用着接体5に出没自在に挿通し、さらに筆記具の胴体部にメモ用紙7を巻着し、その上部にメモ用紙収納筒6を覆設して構成したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の筆記具付き腕輪を腕に装着する場合は、前端着接体4を手の甲側の腕(腕の外側部位)に当接させるとともに、中間着接体3に力を入れてバンド1を内側に折り曲げるようにすれば、腕輪を簡易に装着することができる。
【0007】腕輪を装着している間にメモの必要が生じた場合には、中間着接体3に力を入れて、腕輪の全体形状がほぼL字状となるようにバンド1を引き伸ばす。そしてキャップ兼用着接体5をほぼ半回転させれば筆記具2の先端部10が出てくるので、その状態のままで筆記具を手に持ち筆記する。またメモ用紙7を使用する場合は、メモ用紙収納筒6を横方向に移動させると、筆記具2の胴体部に巻着されたメモ用紙7が露出するので、その下端を引張って筆記具から離脱させる。なお筆記具2は中間着接体3に着脱自在に取付けられているので、使用不能になった際には適宜取替えるようにする。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明するが、本発明の腕輪におけるメモ用紙以外の構成材は、メッキ塗装や焼き付け塗装などの適宜な手段を用いて、すべて金色に製作されているものであり、また後述する前端着接体4と中間着接体3の間にバンド1が設けられるとともに、中間着接体3とキャップ兼用着接体5の間に筆記具2が取付けられて、その全体形状がほぼU字状に形成されたものである。
【0009】図中1は折曲または伸展自在に設けられた金属製のバンドである。該バンド1はその長さが約9cm〜11cm程度に形成されており、またその内側が平面状で、且つその外側はやや肉厚の円弧状に盛り上げて形成されたものである。そして該バンド1の一端部は前端着接体4に固着され、またその他端部は中間着接体3に固着されているが、この前端着接体4および中間着接体3は直径約10mm程度の球体で、装着する腕に当接する部分がやや平面状となるように形成されたものである。なお本発明ではこれらの着接体の平面状部分に磁石11が埋設されており、健康増進に寄与することができるようになっている。
【0010】次に図2,図3に基づいて筆記具2の構造について説明する。筆記具2は、直径約5mm〜7mm、長さ約4cm〜5cm程度に形成されたものであるが、本発明の筆記具2としてはボールペンが最も好適であるので、この筆記具2としてボールペンを想定して説明する。なお筆記具2をボールペン以外の鉛筆やその他の筆記具を使用してもよいことは勿論であり、なおまたボールペンのインクがなくなればボールペンを取替えたり、または芯を交換するようにするものとする。
【0011】上記筆記具2の後端部には雄ねじ8が設けられており、また中間着接体3の図2における左側の内部には雌ねじ9が設けられているので、筆記具2を中間着接体3に螺着することにより、筆記具2をバンド1に着脱自在に連結することができるのである。また該筆記具2の先端部10(ボールペンのペン先)は、キャップ兼用着接体5の内部へ挿入され、且つ先端部10の後部位置に設けられた雄ねじ8と、該キャップ兼用着接体5の図2における右側内部に設けられた雌ねじ9によって、半回転することができる程度のねじ幅で螺着されているので、必要に応じてペン先を出没させることができるようになっている。なおキャップ兼用着接体5の形状は、前記前端着接体4や中間着接体3とほぼ同形状に形成されている。
【0012】メモ用紙7は、筆記具の胴体部のほぼ半分程度の横幅寸法で、その長さが5cm〜6cm程度に形成されたものであり、その上端部を、剥離可能な簡易接着剤によって筆記具2の胴体部に接着されるとともに、その全体を該胴体部に巻設された構成である。さらに該メモ用紙7の外周には、円筒形のメモ用紙収納筒6が取付けられていて、常時はこのメモ用紙7を覆うようになっている。なおこのメモ用紙7を使用する場合には、メモ用紙収納筒6をメモ用紙7の横に移動させねばならないので、メモ用紙の横幅寸法は、筆記具2の胴体部の全長の半分程度になっている。なおまた図3においてはメモ用紙7を筆記具2の左半分に接着する例を示したが、これは筆記具2の右半分に接着するようにしても差し支えない。さらにこのメモ用紙7は緊急の場合以外は温存するようにして、なるべく手近な紙袋や手帳、ティッシュペーパーの袋などに筆記するようにするとよい。
【0013】以上のように形成された本発明の筆記具付き腕輪を腕に装着する場合は、図4に示すように、前端着接体4を腕の外側に当接させるとともに、中間着接体3に力を入れてバンド1を内側に折り曲げるようにすれば、腕輪を簡易に装着することができる。またメモの必要が生じた場合には、図5に示すように、腕輪の全体形状がほぼL字状となるようにバンド1を引き伸ばし、キャップ兼用着接体5をほぼ半回転させればペン先が出てくるので、その状態のままで筆記する。またメモ用紙7を使用する場合は、メモ用紙収納筒6を横方向に移動させるとメモ用紙7が露出するので、その下端を引張って筆記具から離脱させる。なお腕輪のバンドの長さは使用者の腕の太さに適した長さとなるように形成するものとする。
【0014】また本実施例においては、その構成材を金色に製作する例を示したが、これは銀色や他の色のものに製作してもよく、さらに弾力性のある金属や合成樹脂などで製作したり、それらの1本または複数本を合成樹脂製のパイプに入れて製作したりして、これらに筆記具を取付けるようにしてもよい。さらにまたこの腕輪を例えば時計の金属製バンドや革製バンドのように形成して、ピンやファスナーなどで止着するような構造にしてもよい。なおメモ用紙は1個の腕輪につき十数枚を予備として備え付け、必要に応じて補充するようにしたり、メモ用紙の数枚を手帳のように形成して保管するようにしてもよい。
【0015】
【発明の効果】本発明の筆記具付き腕輪は、装飾性のある腕輪に筆記機能を付設したものであるので、見た目に美しくアクセサリーとしての効果があるばかりでなく、必要に応じて即座にメモを取ることができるように構成されているので、事故や事件に遭遇した場合や、仕事上の情報などの必要事項を明確に記録することができ、犯罪捜査に大いに協力することができたり、またはビジネスチャンスを生かしたりすることができるという多大な効果がある。また高齢者においては日常的に記憶しなければならないことを書き留めておくことができるので、生活に支障をきたすことがないという利点がある。さらに本発明の腕輪は健康器具として使用することができるとともに、重量感や圧迫感がないので、違和感なく装着することができるという長所があり、また構造が簡単で安価に製造することができるという特長もある。
【出願人】 【識別番号】592148476
【氏名又は名称】野尻 賢亮
【出願日】 平成9年(1997)12月22日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−178616
【公開日】 平成11年(1999)7月6日
【出願番号】 特願平9−370174