| 【発明の名称】 |
装身用バンド |
| 【発明者】 |
【氏名】杉山 和也
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| 【要約】 |
【課題】EL素子を用いて装身用バンドに発光機能をもたせることで、装身具としてのファッション性、面白さを追求し、更に発光機能の耐久性に優れた新規な装身用バンドの開発を技術課題とした。
【解決手段】本発明の装身用バンド1は、手首等に巻回可能な長さを有し、単独でリストバンド等の装身具として用いたり、あるいは時計本体20を保持して腕時計を構成するバンド本体2に対して、電気発光素子であるEL素子3を具えたことを特徴として成る。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 手首等に巻回可能な長さを有し、単独でリストバンド等の装身具として用いたり、あるいは時計本体を保持して腕時計を構成することのできるバンド本体に対して、電気発光素子であるEL素子を具えたことを特徴とする装身用バンド。 【請求項2】 前記バンド本体は透明または半透明の素材から成り、前記EL素子を埋設状態に具えたことを特徴とする請求項1記載の装身用バンド。 【請求項3】 前記EL素子への給電を行う電源部には、この給電を定常的、間欠的あるいは過渡的に行うためのプログラムを記録し、電源回路を制御するためのICを具えたことを特徴とする請求項1または2記載の装身用バンド。 【請求項4】 前記電源部には、電源回路を作動させるための素子として振動スイッチを具えたことを特徴とする請求項1、2または3記載の装身用バンド。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は単独でリストバンド等の装身具として用いたり、あるいは時計本体を保持して腕時計を構成することのできる装身用バンドに関するものであって、特にEL素子を具えることで発光機能をもたせた装身用バンドに係るものである。 【0002】 【発明の背景】近時、若者を中心としてカジュアルなアウトドア仕様のデジタル式腕時計が流行している。このものは比較的大きめのケーシングを有するものであり、耐久性、カレンダー機能、ストップウオッチ機能等の基本的な時計としての機能を具えているほか、美観に特徴があるのが人気の要因の一つとなっている。このような美観を向上させる要素の一つに、液晶ディスプレイの下方にバックライトを具え、このバックライトの発光によって液晶ディスプレイ上の文字、図形等を浮き上がらせるようにしたものがある。このような発光機能は、従来は暗闇での文字の視認性の向上を図ることを目的としたが、近頃のものにおいては、むしろファッション性を向上することを目的としている。 【0003】しかし、このような発光機能を具えたものであっても、その適用対象は時計本体にとどまり、腕時計を装身具としてとらえた場合、いまひとつ面白さは追求しきれていなかった。このような背景から、時計バンドに発光機能をもたせたものが案出され、すでに特許出願、実用新案登録出願として種々の提案がなされている。これらは発光素子として夜光塗料等の化学発光素子を用いたものと、LED等の電気発光素子を用いたものとに大別される。このうち、特に電気発光素子を用いたものは、輝度、明度が充分であるため、暗闇等でよく目立ち、ファッション性に優れている。 【0004】しかし、時計バンド、リストバンドは腕に対して装着されるものであり、装着時にあっては人の動きによって常時バンド全域にストレスが加わるため、配線や、配線とLED端子との接続個所が切れて発光不能となりやすいばかりでなく、ひとたびこのような事態となるとその修理は非常に困難であった。 【0005】 【解決を試みた技術課題】本発明はこのような背景を考慮してなされたものであって、EL素子を用いて装身用バンドに発光機能をもたせることで、装身具としてのファッション性、面白さを追求し、更に発光機能の耐久性に優れた新規な装身用バンドの開発を試みたものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の装身用バンドは、手首等に巻回可能な長さを有し、単独でリストバンド等の装身具として用いたり、あるいは時計本体を保持して腕時計を構成するバンド本体に対して、電気発光素子であるEL素子を具えたことを特徴として成る。この発明によれば、EL素子を用いて時計のバンドに発光機能をもたせることで、装身具としてのファッション性、面白さを追求し、更に耐久性に優れた新規な装身用バンドを提供することができる。 【0007】また請求項2記載の装身用バンドは、前記要件に加え、前記バンド本体は透明または半透明の素材から成り、前記EL素子を埋設状態に具えたことを特徴として成る。この発明によれば、外部からの衝撃をバンド本体によって吸収するため、EL素子の損傷を防ぐことができる。 【0008】更にまた請求項3記載の装身用バンドは、前記要件に加え、前記EL素子への給電を行う電源部には、この給電を定常的、間欠的あるいは過渡的に行うためのプログラムを記録し、電源回路を制御するためのICを具えたことを特徴として成る。この発明によれば、種々の発光パターンが設定可能であるため、ファッション性、面白さを提供することができる。 【0009】更にまた請求項4記載の装身用バンドは、前記要件に加え、前記電源部には、電源回路を作動させるための素子として振動スイッチを具えたことを特徴として成る。この発明によれば、人の動きをトリガーにして発光を行うという面白さを提供することができる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の装身用バンドについて図面に基づいて具体的に説明する。図中符号1に示すものが装身用バンドであり、このものはバンド本体2の長手方向に沿ってEL素子3を具えるとともに、その一端に止め具4及び電源部5を具えて成る。そして上記装身用バンド1を、図1に示すように時計本体20に具えたベルトホルダ22及びバンド止め4aに対して挿通することで腕時計を構成する。なお装身用バンド1は上述のように腕時計を構成せず、単独でリストバンドとして用いる場合もある。以下、装身用バンド1を構成する諸部材について説明する。 【0011】まずバンド本体2について説明する。バンド本体2は、一例として長さ250mm、幅20mm程度の帯状体であって、止め具4における回動ピン4bと係合する孔4cを適宜穿設して成る。また原料としてはウレタンゴム、シリコンゴム等の柔軟な合成樹脂を用いるのであって、その色沢は透明または半透明であり、適宜着色がなされる場合もあるが、本実施の形態においては一例として無色半透明とする。 【0012】このバンド本体2の成形にあたっては、合成樹脂を型に流し込む際に、後述するEL素子3を埋設状態となるようにしたり、あるいは二枚の合成樹脂の帯状部材の間にEL素子3を挟み込むようにし、これらを貼り合わせるようにする等して、EL素子3をバンド本体2の内部に位置させる。 【0013】次にEL素子3について説明すると、このものはバンド本体2の幅よりも数mm狭い幅の帯状部材であって、その発光部を複数の区画に区切り、この区画毎に発光色を異ならせてなる。本実施の形態では一例として、ピンク、黄緑、橙、青、黄を採用した。因みに、ELを適用した発光素子には種々のものが存在するのであって、この中から適宜のものが選択されるが、可撓性があるため曲面発光が可能である、発光色が多色である、軽量である、安価である等の理由から、フィルム型の有機分散型ELを用いることが好ましい。 【0014】ここでELの構成について簡単に説明すると、ELは電気的にはコンデンサそのものであり、表面電極と裏面電極との間に硫化亜鉛系の蛍光体を用いた発光膜を挟み込んで成る。そしてその発光色は、分散型ではブルーグリーンが標準色となるのであり、多色化するには一般的に蛍光体に金属を添加することで下表のような発光色を呈する。 【0015】 【表1】
【0016】また前記EL素子3の駆動電源としては、駆動形電源(インバータ)を用いるのであって、このような駆動形電源を構成する電源回路10の一例を図4(a)に示し、その出力部を図4(b)に示す。またELの等価回路は図4(c)に示すようにRとCとで表される。ここで駆動形電源(インバータ)を採用する理由について簡単に説明する。ELの容量Cは使用が進むにつれ少しずつ小さくなるのであって、等価回路としてインピーダンスが高くなるため、固定電源を用いる場合には輝度が低下する。一方、駆動形電源(インバータ)を採用した場合には、トランスのL成分と、ELのC成分との共振回路を形成するため、使用が進むにつれEL板の容量Cが少しずつ小さくなっても、周波数、出力電圧が初期値よりも若干高くなり、EL板の輝度を低下させない。このような理由で駆動形電源(インバータ)で駆動した方が、ELをより長期にわたって使用することができるのである。 【0017】因みに本実施の形態では、前記電源回路10に適宜のIC11を併設するのであって、このIC11には電源回路10からEL素子3への給電を制御し、EL素子3の発光を間欠的に4回行わせるようなプログラムが記録されている。もちろんこの電源回路10からEL素子3への給電は、定常的あるいは過渡的に行うようにすることもできる。また前記電源回路10を作動させるための素子として、適宜の振動センサを適用した振動スイッチ12を具えるのであって、その出力を前記IC11が検出することで電源回路10に対して給電を行う。 【0018】そして電源回路10の電源としてはボタン電池を用いるのであって、この電池9と、前記電源回路10を構成する部品を搭載した基板とは、スライドスイッチ7を具えたケーシング6内に収められるとともに、このケーシング6は裏蓋8によって閉塞される。 【0019】本発明の装身用バンド1は上述のように構成されるのであり、単独で用いるときには装身具であるリストバンドとして機能する。一方、このものに携帯時計を保持することで腕時計を構成するのであり、以下この場合の時計本体20の構成について説明する。時計本体20は一例としてアナログ時計を採用するのであって、図1、3に示すように、円柱状のケーシングの側周に形成したコの字部に、正面形状が環状のベルトホルダ22をピン21によって装着して成る。 【0020】本発明の装身用バンド1は上述のように構成されるのであり、以下このものの使用状態について説明する。まず、バンド本体2を腕に巻回し、回動ピン4bと孔4cとを係合して腕に装着する。次いでスライドスイッチ7を摺動させ、電源回路10を待機状態とする。この状態で腕を動かすと、その振動を振動スイッチ12が検出し、その出力を前記IC11が検出することで電源回路10に対して給電を開始する。電源回路10は入力電圧を適宜昇圧し、その出力を図5に示すようにEL素子3に供給するのであり、EL素子3は間欠的に4回の発光を行う。 【0021】 【他の実施の形態】先の実施の形態においては、バンド本体2の一端に電源部5(ケーシング6)を具える構成としたが、この電源部5をバンド本体2の上方、具体的には一例として時計本体20の下方に位置するように設けることもでき、この場合、腕に装着した際の美観をすっきりとしたものとすることができる。 【0022】 【発明の効果】本発明の装身用バンド1は上記のような構成により成るものであって、これにより以下のような効果を発揮する。まず、EL素子3を用いて発光機能をもたせることで、装身具としてのファッション性、面白さを追求し、更に耐久性に優れた新規な装身用バンド1を提供することができる。また外部からの衝撃をバンド本体2によって吸収するため、EL素子3の損傷を防ぐことができる。更にまた種々の発光パターンが設定可能であるため、ファッション性、面白さを提供することができる。更にまた人の動きをトリガーにして発光を行うという、面白さを提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597148471 【氏名又は名称】杉山 和也
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月3日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】東山 喬彦
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| 【公開番号】 |
特開平11−103912 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月20日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−288035 |
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