| 【発明の名称】 |
打ち合わせボタン |
| 【発明者】 |
【氏名】荒井 正一
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| 【要約】 |
【課題】小さい押圧力によっても布などを確実に貫通して、仕上がり精度よく打ち合わせることができ、しかも、確実に結合状態を維持することができる打ち合わせボタンを提供すること。
【解決手段】寝装具2の一側に当てがわれ、寝装具2を貫通する軸部6を備えた雄型ボタン3と、寝装具2の他側に当てがわれ、前記軸部6が挿入される穴17を有する雌型ボタン4とからなる打ち合わせボタン1において、前記雄型ボタン3の軸部6に凸部10を周設するとともに、軸部6の先端部9を四角錐状に形成する一方、前記雌型ボタン4の軸部挿入穴17の内径を前記軸部6の外径よりも若干小さく設定するとともに、軸部挿入穴17の内面に前記凸部10に対応する溝部18を周設した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 寝装具の一側に当てがわれ、寝装具を貫通する軸部を備えた雄型ボタンと、寝装具の他側に当てがわれ、前記軸部が挿入される穴を有する雌型ボタンとからなる打ち合わせボタンにおいて、前記雄型ボタンの軸部に凸部を周設するとともに、軸部の先端部を四角錐状に形成する一方、前記雌型ボタンの軸部挿入穴の内径を前記軸部の外径よりも若干小さく設定するとともに、軸部挿入穴の内面に前記凸部に対応する溝部を周設したことを特徴とする打ち合わせボタン。 【請求項2】 寝装具の一側に当てがわれ、寝装具を貫通する軸部を備えた雄型ボタンと、寝装具の他側に当てがわれ、前記軸部が挿入される穴を有する雌型ボタンとからなる打ち合わせボタンにおいて、前記雄型ボタンの軸部に凸部を周設するとともに、軸部の先端部を軸部に垂直な断面における形状が90°以下の頂角を有する多角形状に形成する一方、前記雌型ボタンの軸部挿入穴の内径を前記軸部の外径よりも若干小さく設定するとともに、軸部挿入穴の内面に前記凸部に対応する溝部を周設したことを特徴とする打ち合わせボタン。 【請求項3】 雄型ボタンおよび雌型ボタンが硬質かつ成形しやすい樹脂よりなる請求項1または2に記載の打ち合わせボタン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、例えばソファ、クッション、布団、座蒲団、枕などの寝装具において用いられる打ち合わせボタンに関する。 【0002】 【従来の技術】前記打ち合わせボタンは、寝装具の一側に当てがわれ、中央部に穴を有する雌型ボタンと、前記寝装具の他側からこれを貫通し、軸部が前記雌型ボタンの穴に挿入される軸部を有する雄型ボタンとからなるが、従来の打ち合わせボタンにおいては、両ボタンを互いに打ち合わせた後、雄型ボタンの軸部の先端をリベットのように潰しており、このため、軸部の先端形状は円錐形であった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】したがって、上記形状の打ち合わせボタンにおいては、雄型ボタンの軸部の先端が円錐形であり、丸みを帯びているため、綿や布地、あるいはクッション材などを貫通しにくく、打ち合わせに強い押圧力が必要であるとともに、仕上がり精度が必ずしも良好ではなかった。また、両ボタンとを互いの結合させた後、その結合が緩んでしまうことがあった。 【0004】この発明は、上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、小さい押圧力によっても布などを確実に貫通して、仕上がり精度よく打ち合わせることができ、しかも、確実に結合状態を維持することができる打ち合わせボタンを提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、この発明では、寝装具の一側に当てがわれ、寝装具を貫通する軸部を備えた雄型ボタンと、寝装具の他側に当てがわれ、前記軸部が挿入される穴を有する雌型ボタンとからなる打ち合わせボタンにおいて、前記雄型ボタンの軸部に凸部を周設するとともに、軸部の先端部を四角錐状に形成する一方、前記雌型ボタンの軸部挿入穴の内径を前記軸部の外径よりも若干小さく設定するとともに、軸部挿入穴の内面に前記凸部に対応する溝部を周設している。 【0006】また、この発明では、寝装具の一側に当てがわれ、寝装具を貫通する軸部を備えた雄型ボタンと、寝装具の他側に当てがわれ、前記軸部が挿入される穴を有する雌型ボタンとからなる打ち合わせボタンにおいて、前記雄型ボタンの軸部に凸部を周設するとともに、軸部の先端部を軸部に垂直な断面における形状が90°以下の頂角を有する多角形状に形成する一方、前記雌型ボタンの軸部挿入穴の内径を前記軸部の外径よりも若干小さく設定するとともに、軸部挿入穴の内面に前記凸部に対応する溝部を周設している。 【0007】そして、前記打ち合わせボタンの素材としては、比較的硬質でありながらも成形しやすい合成樹脂、例えばポリアセタール樹脂が好適である。 【0008】上記打ち合わせボタンにおいては、雄型ボタンの軸部の先端部が尖っているため、それほど強い押圧力を加えなくても布などを確実に貫通することができる。そして、雄型ボタンの軸部が挿入される雌型ボタンの軸部挿入穴の内径を軸部の外径よりも若干小さく設定するとともに、軸部の周囲に環状の凸部を形成する一方、雌型ボタンの軸部挿入穴には、前記凸部に対応するように環状の溝部を設けているので、雄型ボタンの軸部を雌型ボタンの軸挿入穴に挿入したとき、前記凸部が溝部に嵌まり込み、両者の結合が確実に行われ、その結合が緩んだり、外れたりすることがなく、確実に結合状態を維持することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1〜図4は、この発明の一つの実施の形態を示すもので、まず、図3において、1は例えばクッション2に止着される打ち合わせボタンで、雄型ボタン3と雌型ボタン4とからなる。これら雄型ボタン3および雌型ボタン4の構造について、これを拡大して示す図1および図2を参照しながら説明する。 【0010】まず、雄型ボタン3は、図1および図2に示すように、平面視円形のフラットな天部5と、この天部5に一体的に連設され下方に垂下した円柱状の軸部6とからなる。天部5の側面7は、末窄まり状に若干のテーパが付けてあり、その周囲にはわずかに突出した突部8が周設されている。 【0011】そして、軸部6は、天部5の下面中央から下方に垂下し、その先端部9は正四角錐形状に形成され、鋭く尖っている(図2参照)。そして、この軸部6の長さ方向のほぼ中間には、わずかに突出した凸部11が周設されている。この雄型ボタン3は、例えばポリアセタール樹脂のように硬質でありながらも成形しやすい素材を用いて成形によって形成される。 【0012】11は装飾を兼ねた例えば布製のカバー体で、図3における拡大図示部Iおよび図4に示すように、天部5に被着され、その内面の一部が前記突部8に係止されることにより、簡単に外れないようにしてある。 【0013】次に、雌型ボタン4は、図1および図2に示すように、傘のように中心から周縁にかけてテーパ状に形成された底面12を有する平面視円形の基部13とその上部に一体的に形成されるやや細径の筒部14とからなる。基部13の側面15は上方に向かって窄まるように若干のテーパが付けてあり、その周囲にはわずかに突出した突部16が周設されている。 【0014】そして、雌型ボタン4のほぼ中心には、雄型ボタン3の軸部6の外径よりやや小さい径を有し、軸部6の長さよりも小さい(浅い)軸部挿入穴17が形成されるとともに、この軸部挿入穴17の適宜深さの周壁には、軸部6に対応する溝部18が周設され、また、軸部挿入穴17の底部19は、軸部6の先端部9を収容できるように尖っている。この雌型ボタン4も、前記雄型ボタン3と同じ素材で成形によって形成される。 【0015】20は装飾を兼ねた例えば布製のカバー体で、図3における拡大図示部IIおよび図4に示すように、基部13に被着され、その内面の一部が前記突部16に係止されることにより、簡単に外れないようにしてある。 【0016】上記構成の打ち合わせボタン1をクッション2に止着するには、例えば、実公平1−20960号公報に記載されたボタン打ち合わせ装置を用いることができる。 【0017】そして、図3は、前記ボタン打ち合わせ装置による打ち合わせ作業を概略的に示すもので、この図において、21,22はボタン打ち合わせ具で、これら打ち合わせ具21,22は、それぞれ、固定台23、可動台(図示していない)に設けられたレール体24に、互いに対向するようにして立設されている。両ボタン打ち合わせ具21,22は、その構造はばねの強度を除いて互いに同一形状に形成してあるので一方21のみ説明すると、ボタン打ち合わせ具21は、レール体24に移動自在に保持されるロッド25、雌型ボタン4を保持するためのボタンホルダ26、ばね27とから主として構成されている。そして、レール体24は、固定台23、可動台上を矢印X−X方向に移動し、ボタン打ち合わせ21,22は、レール体24にガイドされて矢印X方向と直交する矢印Y−Y方向に移動するように構成されている。 【0018】そして、ボタン打ち合わせに際しては、一方のボタン打ち合わせ具21に雌型ボタン4を保持させ、他方のボタン打ち合わせ具22に雄型ボタン3を保持させ、両ボタン打ち合わせ具21,22をクッション2を介して互いに対応する位置にセットする。その状態で、可動台をエヤーシリンダなどを用いることによって下降させると、他方のボタン打ち合わせ具22が下降し、これに保持されている雄型ボタン3の軸部6の先端部9がクッション2を上下方向に貫き、軸部6がボタン打ち合わせ具21に保持されている雌型ボタン4の軸部挿入穴17を押し広げるようにしてその内部に嵌入する。この場合、軸部6の先端部9が四角錐状に形成され鋭く尖っているので、クッション2が分厚くても簡単にこれを貫通することができる。 【0019】前記嵌入が所定の深さまで行われると、雄型ボタン3の軸部6に形成してある凸部10が雌型ボタン4の軸部挿入穴17に周設してある溝部18に嵌まり込み、図4に示すように、雄型ボタン3と雌型ボタン4とは、その間にクッション2を圧縮した状態で、容易に分離できない程度に固く結合される。 【0020】上述の説明から理解されるように、上述の実施の形態においては、雄型ボタン3の軸部6の先端部9が鋭く尖った形状に形成されているので、クッションなど止着対象物が分厚かったり、また、薄くても比較的固い素材で形成してあっても、これを小さい押圧力を加えるだけで対象物を容易に貫通することができ、雄型ボタン3を雌型ボタン4に対して容易に打ち合わせることができる。 【0021】そして、雄型ボタン3の軸部6の外径に比べて雌型ボタン4の軸部挿入穴17の内径を若干小さく設定するとともに、軸部6の周囲に環状の凸部10を形成する一方、軸部挿入穴17に前記凸部10に対応するように環状の溝部18を設けているので、軸部6を軸部挿入穴17に挿入したとき、前記凸部10が溝部18に嵌まり込み、両者の結合が確実に行われ、その結合が緩んだり、外れたりすることがなく、確実に結合状態を維持することができる。 【0022】上述の実施の形態においては、雄型ボタン3の軸部6の先端部9が正四角錐形状に形成され、鋭く尖っていたが、前記先端部9の形状はこれに限られるものではなく、図5に例示するように、種々の形態をとることも可能である。これらに共通していえることは、先端部9を軸部6に垂直な断面における形状が90°以下の頂角αを有する多角形状に形成したことである。このようにしてあっても、上述した実施の形態と同様の作用効果が得られることはいうまでもない。 【0023】 【発明の効果】この発明の打ち合わせボタンにおいては、小さい押圧力によっても布などを確実に貫通して、仕上がり精度よく打ち合わせることができ、しかも、確実に結合状態を維持することができ、クッションを始めとする各種の寝装具に好適に用いることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592201793 【氏名又は名称】株式会社アライ
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月22日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】藤本 英夫
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| 【公開番号】 |
特開平11−332613 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)12月7日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−158346 |
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