トップ :: A 生活必需品 :: A42 頭部に着用するもの




【発明の名称】 帽 子
【発明者】 【氏名】西井 進

【要約】 【課題】従来の帽子は、サイズ調節が段階的であり、また、着帽した状態でサイズを調節することが難しく、サイズ調節に手間を要するものであった。

【解決手段】冠体の下縁に庇または鍔を縫着し、内側にびん皮を縫着してなるキャップまたはハットにおいて、上記びん皮の縫着部の全周に渡って筒状部を設け、該筒状部に紐を挿通して筒状部に設けた切欠から紐の両端部を露出させ、該部を絞縮自在とした。また、上記筒状部の切欠の位置と対称する位置で紐を筒状部に縫着した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】冠体の下縁に庇または鍔を縫着し、内側にびん皮を縫着してなるキャップまたはハットにおいて、上記びん皮の縫着部の全周に渡って筒状部を設け、該筒状部に紐を挿通して筒状部に設けた切欠から紐の両端部を露出させ、該部を絞縮自在としたことを特徴とする帽子。
【請求項2】上記筒状部の切欠の位置と対称する位置で紐を筒状部に縫着した請求項1記載の帽子。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、野球帽、ゴルフ帽などのように冠体下縁の前面に庇を有する庇付帽子(以下「キャップ」という。)や、冠体の下縁全周に鍔を縫着してなる鍔付帽子または鍔を縫着しない帽子(以下これらを「ハット」という。)に適用されるサイズ調節構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のキャップやハットは、通常それぞれの頭のサイズに応じたものが幾種類か用意されており、直接サイズが調節できるものは少なかった。そして、このサイズ調節構造としては、びん皮の裏面に一定の厚みを有する調節体を挿入してその枚数を増減自在とするもののほか、冠体の下縁の一部にゴム状の帯片を設けて伸縮自在のフリーサイズとしたものや、冠体の下縁の一部に調節バンドを装着し、その段階的拡縮によって一定量、サイズを調節可能としたものなどが知られている。
【0003】また、例えば実開昭58−87832号公報に開示されているように、輪状本体の長手方向に一端を開口した袋状部を形成し、この袋状部にテープを挿入してテープの一端を固定すると共に、テープ他端に貼り合わせファスナ等の留め具を設け、所望の位置に係着可能とした鬢テープもあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしこれらは、着帽時にバンドなどが頭部に当たって頭に違和感をもたらすほか、サイズ調節が段階的であり、必ずしも満足のいくものではなかった。また、着帽した状態でサイズを調節することが難しく、サイズ調節に手間を要するものであった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決するため、冠体の下縁に庇または鍔を縫着し、内側にびん皮を縫着してなるキャップ又はハットにおいて、上記びん皮の縫着部の全周に渡って筒状部を設け、該筒状部に紐を挿通して筒状部に設けた切欠から紐の両端部を露出させ、該部を絞縮自在とするという手段を採用したものである。
【0006】また、上記筒状部の切欠の位置と対称する位置で紐を筒状部に縫着するという手段も採用した。
【0007】上記構成の帽子は、帽子をかぶったままで紐を引くことにより、びん皮の縫着部が絞縮して、所望のサイズ調節が可能となるものである。また、紐の一部を縫着したものにあっては、紐の抜け落ちを防止すると共に、絞縮を均一にするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる帽子の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において1は帽子(ハット)の冠体、2は鍔である。3はびん皮であって鍔と冠体の縫着部の全周に渡って内側に縫着したものであるが、その下縁全周に渡って袋状に筒状部4を形成して縫着したものである。5は該筒状部4に挿通する紐で、その両端を筒状部4に設けた切欠6から露出させたものである。なお、上記筒状部4の切欠6の位置と対称する位置で紐を筒状部に縫着することもある。
【0009】図2は、冠体1と鍔2およびびん皮3の縫着部分の拡大端面図であるが、びん皮3を縫着するに当たり、その下端縁を内側に折り曲げて筒状部4を構成して冠体1および鍔2と共に縫着し、その筒状部4に紐5を挿通したものである。なお、この他、筒状部4をびん皮3と別資材で袋状に縫着してもよい。
【0010】而して、帽子をかぶった状態で紐5の両端部を持って筒状部4から引き出すようにすると、筒状部4は冠体1と鍔2の縫着部分で全周に渡って均一に絞縮し、帽子サイズを小さく調節することができる。また、びん皮3全体を広げてやれば、紐5は筒状部4内に収容されサイズを元に戻すことができる。また、紐を切欠と対称位置で縫着したものは紐を引き抜くおそれがなく、絞縮もより均一に行うことが可能となる。なお上記実施形態ではハットを例に説明したが、キャップであっても同様の構成を採用することができることはいうまでもない。
【0011】
【発明の効果】以上述べたように、本発明にかかる帽子は、びん皮の下縁全周に設けた紐を引き出すことによってびん皮の縫着部分を絞縮して帽子サイズを所望のサイズに簡単に調節することが可能となるものである。このサイズ調節は帽子をかぶったままでも行うことができ、従来のサイズ調節の手間を大幅に軽減するものである。また、紐の一部を固定することによって紐の抜け落ちを防止することもできるものである。
【出願人】 【識別番号】391066168
【氏名又は名称】中央帽子株式会社
【出願日】 平成10年(1998)5月21日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】濱田 俊明
【公開番号】 特開平11−335920
【公開日】 平成11年(1999)12月7日
【出願番号】 特願平10−158391