| 【発明の名称】 |
インサイドベルト |
| 【発明者】 |
【氏名】木村 聖士
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| 【要約】 |
【課題】本発明はインサイドベルトに関し、例えばズボン、スカート等のウェスト部内に介挿されたり、帽子の内部に介挿される芯材として最適に使用され、長手方向の伸縮性に優れ、幅方向には剛性を発揮する。
【解決手段】本発明は長手方向Xに略平行に縦糸1を配索し、該縦糸1に対して交叉して略平行に複合横糸2を配索することにより織物組織に織成し、複合横糸は所望径、所望本数の合成樹脂糸3と織糸とが含まれる複合糸により幅方向の一側に湾曲耳部が形成され、長手方向に伸縮性を発揮し、幅方向Yには剛性を発揮する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 伸縮性を有する縦糸を長手方向に略平行に配索し、該縦糸に対して交叉して略平行に複合横糸を配索することにより織物組織に織成し、前記複合横糸は所望径、所望本数の合成樹脂糸と織糸とが含まれる複合糸により幅方向の一側に湾曲耳部が形成されることを特徴としたインサイドベルト。 【請求項2】 前記縦糸は、ポリウレタン繊維糸よりなる芯糸の周囲にポリエステル繊維糸をカバーリングして形成されることにより伸縮性を有することを特徴とした請求項1に記載のインサイドベルト。 【請求項3】 前記縦糸により形成されるループ内に前記複合横糸が挿入され編成されることを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載のインサイドベルト。 【請求項4】 前記複合横糸は、略S字状に連続して長手方向に屈曲されることにより長手方向に交叉する幅方向に略平行に多数が配索されることを特徴とした請求項1に記載のインサイドベルト。 【請求項5】 前記複合横糸は、所望径、所望本数の合成樹脂糸と、織糸としてのスパン糸と、熱可塑性の合成繊維糸とよりなる複合糸を一束にして配索されることを特徴とした請求項1または請求項4の何れかに記載のインサイドベルト。 【請求項6】 前記複合横糸は、合成樹脂糸のうち所望径、所望本数の合成樹脂糸と、熱可塑性の合成繊維糸とを縦糸により形成されるループ内に適宜配列にて配索されることを特徴とする請求項1または請求項4の何れかに記載のインサイドベルト。 【請求項7】 略S字状に連続して長手方向に屈曲される複合横糸は、幅方向の左右の両側に位置する前後に隣接した湾曲耳部相互が縦糸により長手方向に結着され、該縦糸に略平行に補強用縦糸を外側に配索し、前記複合横糸により形成される湾曲耳部から織糸を引出し、該織糸を形成する複数本の合成樹脂繊維糸のうち所望本数を補強用縦糸に固定して補強用縦糸と一緒に配索するとともに織糸の残りの合成樹脂繊維糸を幅方向に配索する隣接の複合横糸に対して配索することにより織物組織の補強縁部を左右の側縁に形成したことを特徴とする請求項4に記載のインサイドベルト。 【請求項8】 前記複合横糸の所望の合成樹脂糸は、幅方向の左右の両側に位置する湾曲耳部から織糸と一緒に引き出されて補強縁部を形成し、複合横糸の残りの合成樹脂糸は補強用縦糸の内方に所望距離を隔てて隣接する前記湾曲耳部を形成することを特徴とした請求項5または請求項7の何れかに記載のインサイドベルト。 【請求項9】 前記補強用縦糸は、ポリウレタン繊維糸よりなる芯糸の周囲にポリエステル繊維糸がカバーリングされ縦糸よりも細径な伸縮糸を用いることを特徴とする請求項7または請求項8の何れかに記載のインサイドベルト。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はインサイドベルトに関し、例えばズボン、スカート等のウェスト部内に介挿されたり、帽子の内部に介挿される芯材として最適に使用され、長手方向の伸縮性に優れ、幅方向には剛性を発揮するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、ズボン、スカート等のウェスト部内に芯材として介挿されるインサイドベルトには、伸縮性を有するものとして例えば図4に示すものがある。すなわち、インサイドベルトの長手方向Xに略平行にゴム糸よりなる縦糸aを配索し、長手方向Xに交叉する幅方向Yには天然糸、合成繊維よりなる合成糸、天然糸と合成繊維よりなる半合成糸等を横糸bとして略平行に配索することにより幅広で長尺の織物Cに織成したものである。そして例えばズボン、スカート等のウェスト部内に介挿されるインサイドベルトとして使用するのには、幅広で長尺に織成された上記織物Cを例えば10mm〜40mmの寸法範囲における所望幅Lに裁断することにより使用の途に供し、長手方向Xに伸縮性を発揮するようにしていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】図4に示す上記従来のインサイドベルトは、幅広で長尺の織物Cを例えば10mm〜40mmの寸法範囲における所望幅Lに裁断することによって製作され、縦糸aには長手方向Xに伸縮性を有するゴム糸が用いられることにより、伸縮性を発揮する。しかし、横糸bには天然糸、合成繊維よりなる合成糸、天然糸と合成繊維糸よりなる半合成繊維糸等を用いているので、インサイドベルトの幅方向Yの剛性に欠け、ズボン、スカート等のウェスト部内に介装されるインサイドベルトとして用いた場合に、インサイドベルトは幅方向Yに屈曲され易くなってズボン等のウェスト部における開口部は折れ曲がったり、縁部が丸まることにより型崩れするという不都合があった。また従来上記従来のインサイドベルトは、縦糸aと横糸bとにより編成される幅広で長尺の織物Cを所望幅Lに裁断されることにより、インサイドベルトの縁部には何ら補強加工を施すことなくそのまま使用されるので、裁断個所において横糸bに対して縦糸aが移動して織物Cが解け易くなるためインサイドベルトの縁部から糸がほつれ出て織物組織の織目が乱れを生じて外観的にも不体裁になるとともに織物組織が構造的に脆弱になるという不都合を生じていた。このように織物組織の縁部から糸がほつれ出たり、織物の織目に乱れを生ずることは、ズボン等を長時に使用したり、洗濯を行うことにより繊維に機械的疲労を生ずると、一層顕著にあらわれる。 【0004】本発明は上記従来の不都合を解決し、長手方向に伸縮性を発揮し、幅方向の張りを充分に保証して型崩れを防止し、また縁部の糸のほつれ出しや織物組織に乱れを生ずることなく外観的に不体裁になる不都合はなく、構造的に堅牢であり、しかも使用者は違和感を覚えることがなく着用感が良く、さらには量産が容易で製作コストも安価なインサイドベルトを提供しようとする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み、その請求項1は伸縮性を有する縦糸を長手方向に略平行に配索し、該縦糸に対し交叉して略平行に複合横糸を配索することにより織物組織に織成し、前記複合横糸は所望径、所望本数の合成樹脂糸と織糸とが含まれる複合糸により幅方向の一側に湾曲耳部が形成されるという手段を採用した。 【0006】また本発明の請求項2は、請求項1においてポリウレタン繊維糸よりなる芯糸の周囲にポリエステル繊維糸をカバーリングして形成されることにより伸縮性を有するという手段を採用した。 【0007】また本発明の請求項3は、請求項1または請求項2の何れかにおいて前記縦糸により形成されるループ内に前記複合横糸が挿入され編成されるという手段を採用した。 【0008】また本発明の請求項4は、請求項1において前記複合横糸は、略S字状に連続して長手方向に屈曲されることにより長手方向に交叉する幅方向に略平行に多数が配索されるという手段を採用した。 【0009】また本発明の請求項5は、請求項1または請求項4の何れかにおいて前記複合横糸は、所望径、所望本数の合成樹脂糸と、織糸としてのスパン糸と、熱可塑性の合成繊維とよりなる複合糸を一束にして配索されるという手段を採用した。 【0010】また本発明の請求項6は、請求項1または請求項4の何れかにおいて前記複合横糸は、合成樹脂糸のうち所望径、所望本数の合成樹脂糸と、熱可塑性の合成繊維糸とを縦糸により形成されるループ内に適宜配列にて配索されるという手段を採用した。 【0011】また本発明の請求項7は、請求項4において略S字状に連続して長手方向に屈曲される複合横糸は、幅方向の左右の両側に位置する前後に隣接した湾曲耳部相互が縦糸により長手方向に結着され、該縦糸に略平行に補強用縦糸を外側に配索し、前記複合横糸により形成される湾曲耳部から織糸を引出し、該織糸を形成する複数本の合成樹脂繊維糸のうち所望本数を補強用縦糸に固定して補強用縦糸と一緒に配索するとともに織糸の残りの合成樹脂繊維糸を幅方向に配索する隣接の複合横糸に対して配索することにより織物組織の補強縁部を左右の側縁に形成するという手段を採用した。 【0012】また本発明の請求項8は、請求項5または請求項7の何れかにおいて前記複合横糸の所望の合成繊維糸は、幅方向の左右の両側に位置する湾曲耳部から織糸と一緒に引き出されて補強縁部を形成し、複合横糸の残りの合成樹脂糸は補強用縦糸の内方に所望距離を隔てて隣接する前記湾曲耳部を形成するという手段を採用した。 【0013】また本発明の請求項9は、請求項7または請求項8の何れかにおいて前記補強用縦糸は、ポリウレタン繊維糸よりなる芯糸の周囲にポリエステル繊維糸をカバーリングされ縦糸よりも細径な伸縮糸を用いるという手段を採用した。 【0014】 【発明の実施の形態】以下図面に従って本発明の実施の形態の具体例を説明する。図1ないし図3は本発明の一実施例を示し、1は長手方向Xに略平行に配索される伸縮性を有する縦糸であり、この縦糸1に対して長手方向Xに交叉する幅方向Yに略平行に多数の複合横糸2を配索することにより織物組織に織成される。 【0015】前記縦糸1は、ポリウレタン繊維糸よりなる芯糸1aの周囲にポリエステル繊維糸を1本に撚り合わしたスパン糸1bをカバーリングすることにより太さ2240D(デニール)に形成されることにより伸縮性を有する。そして、この縦糸1を用いて縦横に編成されるループR内には各ループR,R…の対応位置に配索される複合横糸2,2…が挿入され、引締められることにより縦糸1と複合横糸2とが相互に固定され、縦横に不用意なずれを生じたり、移動することなく引張力、圧縮力、摩擦力に対して構造的な織物組織を複合横糸2,2…と縦糸1,1…とにより形成する。またループR,R…を形成するのは、例えばメリヤス編みが適用される。このように、縦糸1にスパン糸1bを用いたのは、複合横糸2,2…に含まれる後記スパン糸4に対する繊維相互の絡み付きによりずれ動きを生じたり、絡みを防止するためである。 【0016】また前記複合横糸2は、所望径、所望本数の合成樹脂糸3と、織糸としてのスパン糸4と、熱可塑性の合成繊維糸5とよりなる複合糸を一束にして配索される。 【0017】この実施例では、この複合横糸2をなす合成樹脂糸3は420デニール(D)のポリエステル樹脂糸3a,3b,3cが3本が使用される。この際、図示は代表的な実施例であり、合成樹脂糸3にポリエステル樹脂糸3a,3b,3cを用いたのは、例示であって材料はこれに限られず、充分な剛性と可撓性を有し、加工性が良いものならば如何様なものでもよい。しかも使用する糸径および使用本数も例示であり、これに限られない。そして例えば合成樹脂糸3のうち、1本のポリエステル樹脂糸3aは、織糸としての後記スパン糸4となる合成樹脂繊維糸4a,4bと一緒に湾曲耳部7から引き出されて後記縦糸1Aに捲回されることにより隣接する湾曲耳部7,7…相互を結合する。 【0018】また織糸は、複数本、例えば20番手の太さの2本の合成樹脂繊維糸4a,4bとしてのポリエステル繊維糸を1本に撚り合わしたスパン糸4が使用される。 【0019】さらに熱可塑性の合成繊維糸5は、例えば太さが150デニール(D)のポリアミド系合成繊維糸が使用され、その軟化点は60°C〜130°Cである。そして、アイロンを用いて加熱されることによりズボン、例えばスカート等のウェスト部内にインサイドベルトとして使用した場合に、表生地Kの裏面に容易且つ確実に接着されることにより、表生地Kに対するインサイドベルトの一体性を確保して不用意なずれ動きや剥離を防止する。この際、熱可塑性の合成繊維糸5にポリアミド系合成繊維糸を用いるのは例示であり、熱可塑性の合成繊維糸5は、このほかに例えばポリエチレン合成繊維糸、ポリスチレン合成繊維糸、ポリ酢酸ビニール系繊維糸等があげられる。そして上記組成、構造の複合横糸2は、図1に示すように略S字状に連続して長手方向Xに屈曲されることにより長手方向Xに交叉する幅方向Yに多数が配索され、横糸を構成する。 【0020】この際、複合横糸2の合成樹脂糸3のうち、所望径、所望本数のポリエステル樹脂糸3a,3b,3cと熱可塑性の合成繊維糸5とは、図示では伸縮性を有する縦糸1により形成される各ループR内に対応して各々配索されることにより複合横糸2はループRの伸縮により弾力的に締め付けられることにより縦糸1に対する不用意な移動が阻止されるが、これは例示であり縦糸1により形成されるループR,R…に対してポリエステル樹脂糸3a,3b,3cと、熱可塑性の合成繊維糸5とは適宜配列にて異なるループR,R…内に配索されてもよい。このように合成繊維糸5をポリエステル樹脂糸3a,3b,3cに対して個別のループR,R…内に配索するのは、ポリエステル樹脂糸3a,3b,3cによりインサイドベルトの幅方向Yの剛性を確実に発揮するためである。しかも、アイロン等を加熱することによって合成繊維糸5により表生地Kに対する熱融着性を有効に発揮させてインサイドベルトを確実に接着し、ポリエステル樹脂糸3a,3b,3cが高温度の過熱により熱融着して製品の仕上がり具合が悪くなり、歩留りの発生が悪くなるのを防止するためである。また、合成繊維糸5は加熱による接着により縦糸1の複合横糸2に対する移動を確実に防止してインサイドベルトの繊維相互がほつれ出たり、織物組織の織目が解けて構造的に脆弱になるのを防止することにも役たつ。 【0021】7は略S字状に連続してインサイドベルトの長手方向Xにわたり複合横糸2を屈曲することによりインサイドベルトの幅方向Yの左右の両側に位置して前後に隣接して形成された平面略U字形の湾曲耳部であり、この湾曲耳部7,7…は複合横糸2内に含まれる420デニール(D)の2本のポリエステル樹脂糸3b,3cが剛性を発揮するのと平面略U字形に形成されることにより圧縮力、押圧力等の外力Fに対して弾発力を発揮する。 【0022】1Aは前記縦糸1,1…のうち、インサイドベルトの幅方向Yの左右の両側に補強用縦糸1′Aよりも内側に位置して長手方向Xに配索される縦糸であり、この縦糸1A,1Aは前記縦糸1と同様構造、同様素材の同様径のものが使用される。そして、この縦糸1Aは、複合横糸2を略S字状に連続してインサイドベルトの長手方向Xにわたり屈曲することによりインサイドベルトの幅方向Yの左右の両側に位置して前後に隣接して形成される湾曲耳部7,7…を相互に長手方向Xに伸縮可能に結着する。 【0023】8は織物組織の補強縁部であり、この補強縁部8,8はインサイドベルトの幅方向Yの左右の両側に位置して形成される。またこの補強縁部8,8は、前後に隣接する湾曲耳部7,7…相互を長手方向Xに結着するための前記縦糸1A,1Aと、該縦糸1A,1Aに略平行に外側に配索される補強用縦糸1′A,1′Aと、複合横糸2により形成される湾曲耳部7,7…から引出される前記織糸としての合成樹脂繊維糸4a,4bと、前記縦糸1A,1Aに捲回されるポリエステル樹脂糸3aとから形成されることにより、インサイドベルトの縁部に構造堅牢な織物組織の織目を編成するとともに長手方向Xに伸縮可能に形成している。 【0024】前記補強用縦糸1′Aは、例えばポリウレタン繊維芯1′aの外周にポリエステル繊維1′bをカバーリングした太さ70番手のものが使用されることによりインサイドベルトの長手方向Xの伸縮性を有する。そして、この補強用縦糸1′Aは、前記縦糸1,1Aよりも細径な伸縮糸を用いることによりインサイドベルトの左右の縁部に形成される織物組織の補強縁部8,8の厚みがインサイドベルトの幅方向Yの中央部分よりも厚くなるのを避けてインサイドベルトを平均化した厚みに形成するためである。 【0025】そして織糸は、複合横糸2中に含まれる2本の合成樹脂繊維糸4a,4bとしてのポリエステル繊維を撚り合わしたスパン糸4により形成されるので、補強用縦糸1′Aに向かって引き出される該織糸のうちの所望本数、例えば1本の合成樹脂繊維糸4aは上下の補強用縦糸1′A,1′Aに所望複数回、捲回わされる等して固定される。しかも、この合成樹脂繊維糸4aは、補強用縦糸1′A,1′Aと一緒になって補強縁部8,8を強度が高く形成するのに用いられる。またスパン糸4を形成する残りの合成樹脂繊維糸4bは分岐されてインサイドベルトの幅方向Yに配索される隣接の複合横糸2に対して配索されることにより補強縁部8は強固な織物組織に編成される。こうして複合横糸2と縦糸1とよりなる織物組織は、左右の縁部において、引張力、圧縮力、摩擦力等の外力に対して縦横にずれや移動することなく、緩みやほつれがなく構造堅牢にかつ伸縮可能に織成される。 【0026】本発明の一実施例は以上のように、インサイドベルトの長手方向Xに略平行に配索される縦糸1と、該縦糸1対してインサイドベルトの長手方向Xに交叉する幅方向Yに略平行に配索される複合横糸2とにより織物組織が織成される。そしてインサイドベルトの長手方向Xに略平行に配索される縦糸1は、ポリウレタン繊維糸よりなる芯糸1aの周囲にポリエステル繊維糸を1本に撚り合わしたスパン糸1bをカバーリングすることにより太さ2240デニール(D)に形成されたものが使用されるので、インサイドベルトは長手方向Xに伸縮性を発揮する。 【0027】そしてインサイドベルトの幅方向Yに配索される複合横糸2は、略S字状に連続して長手方向Xに屈曲されることにより幅方向Yに多数が配索される。しかも複合横糸2は所望径、所望本数の合成樹脂糸3として、例えばこの実施例では420デニール(D)の3本のポリエステル樹脂糸3a,3b,3cと、織糸として2本の合成樹脂繊維糸4a,4bよりなるスパン糸4と、さらに熱可塑性の合成繊維糸5とよりなる複合糸がインサイドベルトの幅方向Yに一束に配索されるので、ズボンやスカート等のウェスト部内に介挿されるインサイドベルトとして使用した場合に、インサイドベルトは合成樹脂糸3の剛性によりインサイドベルトの幅方向Yに不用意に折り曲げられることなく、また仮に折り曲げられることがあっても可撓性により復元され構造堅牢な仕上がりになる。 【0028】また複合横糸2は、複数本、例えば20番手の太さの2本の合成樹脂繊維としてのポリエステル繊維を1本に撚り合わしたスパン糸1bによりポリウレタン繊維糸よりなる芯糸1aの周囲がカバーリングされた伸縮性を有する縦糸1にて編成されるループR,R…内に対応する複合横糸2,2…が挿入されてループR,R…により引締められるので、縦糸1と複合横糸2とは相互に固定されて織物組織のインサイドベルトを形成する。このため、縦糸1および複合横糸2は相互に縦横に不用意なずれを生じたり、移動することなく、引張力、圧縮力、摩擦力に対して構造堅牢な織物組織が形成されて型崩れはしない。しかも、インサイドベルトは、幅方向Yに上記のように所望径、所望本数、図示では3本の合成樹脂糸3が縦糸1よりなるループR内に挿入されて編成されることにより剛性を発揮するので、インサイドベルトが幅方向Yに折れ曲がったり、ウェスト部の縁部が丸まるという型崩れがなく、確実に保形性を発揮する。またインサイドベルトは、縦糸1の伸縮性により長手方向Xに伸縮され、ズボン、スカート等の着用時や運動に応じて伸縮するので、違和感を生じない。 【0029】また複合横糸2を略S字状に連続して長手方向Xに屈曲することによりインサイドベルトの左右の両側に位置して形成され、前後に隣接した湾曲耳部7,7…;7,7…は、420デニール(D)の2本のポリエステル樹脂糸3b,3cが図1および図2に示すように平面略U字形に湾曲されて形成されるので、圧縮力、押圧力等の外力Fに対してその剛性により弾発力を発揮する。従って、図4に示す従来のように、使用者はズボン等を着用した場合に、不用意に型崩れがない。 【0030】この際、複合横糸2により略S字状に連続して長手方向Xに屈曲されることにより左右の両側に位置して前後に隣接した湾曲耳部7,7…;7,7…は、縦糸1…;1A,1Aにより長手方向Xに結着されるので、湾曲耳部7,7…;7,7…間は略等しいピッチPにて保持されるとともに長手方向Xにはインサイドベルトとして全体的に平均した伸縮性を発揮する。 【0031】しかもインサイドベルトは、左右両側に位置して前後に隣接する湾曲耳部7,7…;7,7…を結着するために縦糸1…;1A,1Aに対して外側には略平行に補強用縦糸1′A,1′Aを配索し、また複合横糸2よりなる湾曲耳部7,7…;7,7…からは織糸として2本の合成樹脂繊維糸4a,4bとしてのポリエステル繊維糸を1本に撚り合わしたスパン糸4,4が引き出され、このうち1本の合成樹脂繊維糸4aは外側の補強用縦糸1′A,1′Aに複数回、捲回される等して固定されることにより補強用縦糸1′A,1′Aと一緒になって強度を増し、また残りの1本の合成樹脂繊維糸4bはインサイドベルトの幅方向Yに配索される隣接の複合横糸2に対して配索されることにより強度を増して補強縁部8,8が左右の両側に形成される。 【0032】この補強縁部8,8は、湾曲耳部7,7…;7,7…を長手方向Xに結着する縦糸1…,1Aに対して補強用縦糸1′Aが平行に配索され、しかも湾曲耳部7,7…;7,7…付近から引き出されるスパン糸4と一緒にポリエステル樹脂糸3aが縦糸1Aに捲回されて湾曲耳部7,7…;7,7…に対して略同心円的に配索され、固定されることにより強固な織物組織に編成される。このように、補強縁部8,8は編物組織に編成されるので、引張力、圧縮力、摩擦力等の外力に対して繊維のほつれ出しや緩みがなく構造堅牢に仕上がる。そして、補強用縦糸1′Aと縦糸1…,1Aとによりインサイドベルトの長手方向Xに伸縮性を発揮する。しかもポリエステル樹脂糸3aは、合成樹脂繊維糸4aから分岐される合成樹脂繊維糸4bが、隣接する複合横糸2に対して配索されることによりインサイドベルトの幅方向Yの剛性を増し、高い強度を有する。 【0033】さらに複合横糸2には、熱可塑性の合成繊維糸5として例えば太さが150デニール(D)のポリアミド系の合成繊維糸が含まれているので、アイロンを用いてこの合成繊維糸5を加熱すると、60°C〜130°C程度の加熱により軟化し、それ以上の熱融着によりズボン、スカート等の表生地Kにインサイドベルトを接着することができる。そして、インサイドベルトは表生地Kと一体化し、不用意なずれ動きや剥離を防止することができる。しかも、複合横糸2が加熱されることにより複合横糸2に含まれる合成繊維糸5が融けて表生地Kにインサイドベルトは接着されるので、接着剤を使用して表生地にインサイドベルトを接着する従来の方法とは異なり表生地Kの厚みが薄かったり、その織目が荒い表生地Kでも接着剤が織目から外部に露出したり、接着剤が表生地Kに表されている模様等を汚す等の不都合はない。 【0034】この際、図示するものは代表的な実施例であって、合成樹脂糸3のうち、所望径、所望本数のポリエステル樹脂糸3a,3b,3cと熱可塑性の合成繊維糸5とを縦糸1により形成される各ループR,R…内に一束の複合糸として一緒に配索しているが、これは例示である。例えばポリエステル樹脂糸3a,3b,3cと合成繊維糸5とは適宜配列により異なるループR,R…内に個別に配索されるようにしてもよい。このように、ポリエステル樹脂糸3a,3b,3cを合成繊維糸5に対して個別のループR,R…内に配索した場合には、ポリエステル樹脂糸3a,3b,3cにより剛性を発揮するようにし、また合成繊維糸5の表生地Kに対する熱融着性を有効に発揮することができる。 【0035】なお上記実施例では、ズボン、スカート等のウェスト部内に介挿されるインサイドベルトにつき説明したが、本発明はこれに限ることなく、例えば帽子の内部に介挿される芯材や衣服の衿芯としても適用することができる。 【0036】また上記実施例では、合成樹脂糸3と織糸とを含む複合横糸2を長手方向Xに連続して略S字状に屈曲することにより前後に湾曲耳部7を有する横糸として幅方向Yに多数配索するようにしているが、湾曲耳部7を有する複合横糸2を長手方向Xに多数、配列するようにしてもよい。また上記実施例ではインサイドベルトの左右両側に湾曲耳部7,7を設けているが、湾曲耳部7はインサイドベルトの上縁または下縁の何れか一側にのみ形成されるものであってもよい。 【0037】また上記実施例では複合横糸2が、合成樹脂糸3として同径の合成樹脂糸を3本使用して形成されるが、これは例示であり、この合成樹脂糸3の径の太細、使用本数の増減変更は自由であり、任意の組合せに選択することができる。また上記実施例では複合横糸2と縦糸1とに使用される織糸としてのスパン糸の合成繊維糸の太さ、使用本数の増減変更は自由であり、例えばインサイドベルトの設置幅、使用する合成樹脂糸の太さ、使用本数、剛性率等を含めて任意に選択することができる。また織糸には必ずしもスパン糸を用いることなく、単糸を用いてもよい。 【0038】 【発明の効果】本発明のインサイドベルトは、長手方向に伸縮性を有する縦糸を略平行に配索し、該縦糸に対し略平行に複合横糸を配索することにより織物組織に織成し、前記複合横糸は所望径、所望本数の合成樹脂糸と織糸とが含まれる複合糸により幅方向の一側に湾曲耳部を形成したので、インサイドベルトの幅方向の張りを充分に保証して型崩れを防止することができる。また本発明のインサイドベルトは、縁部の糸のほつれや織物組織に乱れを生ずることがなくなり、外観的に不体裁はなくなって構造的に堅牢であり、しかも使用者は違和感を覚えずに装着感が良く、さらには量産が容易で製作コストは安価になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000195188 【氏名又は名称】清原株式会社 【識別番号】596066758 【氏名又は名称】オーツカ株式会社 【識別番号】596066769 【氏名又は名称】市川株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月18日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】瀧野 秀雄
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| 【公開番号】 |
特開平11−323639 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月26日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−135173 |
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