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【発明の名称】 ネクタイ
【発明者】 【氏名】村上 清和

【要約】 【課題】

【解決手段】表裏の柄の異なるネクタイ生地の左右の端部2,3をネクタイの裏側の中央で突合せ状態になるように折曲げ、上端部4の折返片24と下端部5の折返片25を夫々折返して袋状に縫合し、突合せた両端部2,3の中央部6にスライドファスナー7を取付けてスライダー13によりネクタイの両端部を連結開離自在にしてネクタイ生地の表を反転可能にしたもので、これにより一本のネクタイで、柄の異なる2本のネクタイとして使用できるようにしたものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 表裏に異なる色彩または模様をもった裁断した細長いネクタイ生地の両端部(2)(3)を、ネクタイ(1)の裏面中央で突合せ状態となるように折曲してネクタイ(1)を形成し、その突合せた両端部(2)(3)にスライドファスナー(7)(7a)(7b)(7c)を取付けて連結開離自在としてネクタイ(1)を反転可能にして両面を使用できるようにしたネクタイ。
【請求項2】 ネクタイ(1)の裏面中央で突合せ状態となるように折曲してネクタイ(1)を形成したネクタイ生地の左右の折曲部(10)(10)を、折りぐせが着かないように弾性を保持させて構成した請求項1記載のネクタイ。
【請求項3】 突合せた両端部(2)(3)に取付けたスライドファスナー(7)(7a)(7b)(7c)を、両端部(2)(3)の縁部(22)(23)で蔽って構成した請求項1または1、2記載のネクタイ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は異なる柄を施した両面を使用することができるようにしたネクタイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来ネクタイの両面を使用できるようにしたものとしては、例えば実公昭39−37号公報に示すように、ネクタイ生地を表裏別々の生地を合せて帯状に構成し、この両端部を揃えてリング状にして、その対向縁部にスライドファスナーを取付けて分離自在とし、そしてリング状に形成した部分に首を通し、揃った両端部方向から襟元方向にスライダーを引いて、帯状のネクタイ生地を一本に連結しながらネクタイをしめ、スライダーに取付けたチェンをその襟元部の布部に巻付けて止めることにより簡単にネクタイを着用できるようにしたもので、所望の生地側を表にして着用することにより表裏の生地の両面を用いることができるようにしたものである【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のネクタイは、帯状の生地の両端部を、その対向縁部に取付けたスライドファスナーで連結して一本のネクタイとするため、スライドファスナーが表面に表われて外観を悪くする点が問題となっていた。そこで本発明は、前記問題点を解消して外観の良好な両面使用のできるネクタイを提供することを目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成するために表裏に異なる色彩または模様をもった裁断した細長いネクタイ生地の両端部2,3を、ネクタイ1の裏面中央で突合せ状態となるように折曲してネクタイ1を形成し、その突合せた両端部2,3にスライドファスナー7,7a,7b,7cを取付けて連結開離自在としてネクタイ1を反転可能にして両面を使用できるようにネクタイ1を構成したものである。またネクタイ1の裏面中央で突合せ状態となるように折曲してネクタイ1を形成したネクタイ生地の左右の折曲部10,10を、折りぐせが着かないように弾性を保持させてネクタイ1を構成するとよい。さらに突合せた両端部2,3に取付けたスライドファスナー7,7a,7b,7cを、両端部2,3の縁部22,23で蔽ってネクタイ1の外観を良好にするとよい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基いて説明する。図1は本発明のネクタイの裏面を示したものであり、図2はネクタイの2−2線の横断面を示したものである。本発明のネクタイ1は織物、編物、皮革等のネクタイ生地により構成され、夫々異なる色彩、異なる模様を施した表面側の生地8と裏面側の生地9とをネクタイを展開した状態に裁断し、その周囲を縫着して袋状に構成し、その左右の端部2,3を図1に示すように折曲し、その両端部2,3をネクタイ1の裏面中央で突合せ、そして上端部4の折返片24を内側に折返して袋状になるように縫合し、また下端部5の折返片25も内側に折返して袋状になるように縫合してネクタイ1の形状に整形する。そして突合せた両端部2,3の中央部6にスライドファスナー7を取付けて閉鎖してネクタイ1を構成したものである。なお中央部6はスライドファスナー7により開閉自在となっているので、ネクタイ1の柄を裏面に施した柄に変えたいときには、中央部6を開離してネクタイ1を図2の鎖線のように反転させて裏面側を表側にし中央部6を閉鎖して用いることができるようになっている。ネクタイ生地は、異なる色彩、異なる模様の表面と裏面の2枚の生地を袋状に縫合して用いているが、2枚の生地の代りに1枚の生地の表面と裏面に異なる色彩、異なる模様を例えばプリント染色により施してその両面を用いるようにしてもよい。
【0006】図2は図1のネクタイの2−2線の横断面を示したもので、表面側の生地8と裏面側の生地9を重ねて縫着した生地の両端部2,3を夫々中央に折曲し、ネクタイ1の裏側中央で突合せてネクタイ1を構成したものであるが、左右の折曲した部分10,10はネクタイ生地として織物、編物、皮革等を用いるため弾性がなく折りぐせが着き易く、ネクタイ1を反転して裏面側を表面にして用いる時に見苦しくなるため、極めて薄い弾性をもった合成樹脂製フィルム11を2枚の生地8,9の間に挟み込んで取付けて折りぐせを防止するようになっている。また弾性をもった合成樹脂製フィルム11の代りに折曲部10,10の生地を合成樹脂溶液等を用いて加工を行い、折曲部10,10の生地に弾性を持たせるようにしてもよい。特に表裏の柄の異なる1枚のネクタイ生地を用いる場合にはこの方法により折曲部10,10の生地に弾性を持たせるとよい。
【0007】図3はネクタイ生地の突合せた両端部2,3に取付けるスライドファスナー7を示したもので、このスライドファスナー7はネクタイ1を結ぶ時に支障がないように小型で薄いものがよく、ファスナーエレメント20を植設した取付けテープ12の端部を、表面側の生地8と裏面側の生地9との間に挟んで縫着して取付けられている。そしてスライドファスナー7はスライダー13の胴体の上翼部14に設けた引手取付部16に連結具18を介して取付けられた引手17を引いて開閉し、ネクタイ生地の両端部2,3を中央において連結分離するようになっている。なお引手17は、ネクタイ1を反転して用いるときに操作し易くするためにスライダー13の胴体の上翼部14と下翼部15に取付けてもよい。またネクタイ1の外観を一層良くするために、引手17の代りに、図4のスライドファスナー7aのスライダー13aのように胴体の上翼部14aと下翼部15aの夫々の両端部に隆起部19,19を突設して、前後の隆起部19,19の間の凹部21に指を入れてスライダー13aを摺動操作を行えるように構成することもできる。また図5のスライドファスナー7bのスライダー13bのように、上翼部14bと下翼部15bとを連結する案内柱27の外周壁に沿って逆T字状の摺動溝28を設けて、この摺動溝28に先端部を太くした引手取付部16bを挿入して、その挿入口29を加締めて抜け落ちないように取付け、図5の鎖線で示すように引手17bをスライダー13bの表面側から裏面側に移動可能にして、表面側と裏面側との両面より引手17bを用いることができるようにしてもよい。
【0008】また図6および図7はスライドファスナー7cの取付けテープ12に植設したファスナーエレメント20およびスライダー13cの露出を少くしてネクタイ1の外観を更に良好にするようにしたもので、図2および図3に示すスライドファスナー7,7aがネクタイ生地の突合せた両端部2,3の先端に、取付けテープ12を縫着して取付けているのに対して、図6および図7のスライドファスナー7cはネクタイ生地の突合せた両端部2,3の先端の表面側の生地8と裏面側の生地9を上下に分離して、その表面側の生地8の左右の先端縁部22,22とによりまた裏面側の生地9の左右の先端縁部23,23とにより夫々囲むようにしてファスナーエレメント20およびスライダー13cを蔽い隠してスライドファスナー7cを取付けたものである。そしてスライダー13cには、図7に示すように引手17の操作を円滑にすると共に、表面側の生地8の両端部2,3の先端縁部22,22を傷つけないように、引手取付部16を挟んで上翼部14cの前後に突出部26,26が設けられている。この突出部26,26はスライダー13cの移動に従って、図7に示すようにファスナーエレメント20を蔽っている両端部2,3の先端縁部22,22を押し拡げて引手取付部16や引手17に直接衝突しないようにして操作を円滑にしている。なお上翼部14cに突出部26,26を設けたスライダー13cにおいてもネクタイ1を裏側に反転した時に操作を容易にするように図6の鎖線で示したように下翼部15cに引手となる隆起部19を設けてもよい。また図6に示す手段は図4および図5に示すスライダー13a,13bを用いたスライドファスナー7a,7bにおいても適用できる。以上ネクタイ生地の折曲げ突合せた両端部2,3を中央部6で連結するために金属製のファスナーエレメント20を植設したスライドファスナー7,7a,7b,7cを取付けた実施例について説明してきたが、その他に合成樹脂製フィラメントから構成したコイル状のスライドファスナーを用いてもよく、またループとフックを係合させる圧接型のファスナーを用いて両端部2,3を中央部6で圧接して連結するようにしてもよい。
【0009】
【発明の効果】本発明は以上のような構成であって、表側と裏側に夫々異なる色彩または模様を施した裁断した細長いネクタイ生地の両端部を、夫々ネクタイの裏面中央で突合せ状態となるように折曲して形成したネクタイを、その突合せた両端部においてスライドファスナーを取付けて連結開離自在としたため、両端部を連結した状態ではネクタイとしての形状を正しく保持し、突合せた両端部を開離した場合には、両端部を左右に反転して裏側の異なる柄を表側に出してネクタイを形成することができ、一本のネクタイを2つの異なった柄のネクタイとして用いることができるので大変便利である。またネクタイ生地の左右の折曲部は弾性を保持するように構成されているため、ネクタイを反転して裏側の柄を出して使用するときでも、表側の柄を出して使用しているときの折りぐせがなく、外観が良好であって、ネクタイの両面利用を支障なく行うことができる。さらに突合せたネクタイ生地の両端部に取付けたスライドファスナーを、ネクタイの生地の両端部の縁部で蔽うようにしてあるためファスナーエレメントおよびスライダーが露出しないのでネクタイの外観が良好となる。またネクタイを反転して使用した場合でも同様に良好な外観を得ることができる。
【出願人】 【識別番号】000006828
【氏名又は名称】ワイケイケイ株式会社
【出願日】 平成10年(1998)4月30日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】田中 康國
【公開番号】 特開平11−323637
【公開日】 平成11年(1999)11月26日
【出願番号】 特願平10−158289