| 【発明の名称】 |
シリコーンゴム膜付き軍手 |
| 【発明者】 |
【氏名】行政 ▼均▲
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| 【要約】 |
【課題】従来は、手袋本体の表面に中間層(膜)を介してシリコーンゴム層を設ける構成であり、構造が複雑となること、コスト高となること、等の課題がある。また精密部品、電子部品の取扱い分野、又は調理分野であって、手袋そのものが薄く、かつ人手と同じように動くことが必須条件となる構成であり、分野が狭い。
【解決手段】本発明は、軍手本体の網目及び毛羽と一体的に設けられる二成分熱硬化型シリコーンゴムでなるシリコーンゴム膜を、当該軍手本体に設ける構成のシリコーンゴム膜付き軍手である。従って、軍手の表面に確実にシリコーンゴム膜を設けてなり、耐熱性の特性を利用して溶接作業における熱傷防止、その他怪我防止、作業中止等の弊害防止等用の手袋として利用できる。また難燃性、電気絶縁性、耐放射性、耐コロナ性の特性を利用して消火作業、電気工事、放射線工事等用の手袋として利用できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 軍手本体の網目及び毛羽と一体的に設けられるシリコーンゴム膜を、当該軍手本体に設ける構成のシリコーンゴム膜付き軍手。 【請求項2】 軍手本体に発泡剤を添加したシリコーンゴム溶液を塗布後、プレス加工で熱着して、当該軍手本体の網目及び毛羽と一体的となるシリコーンゴム膜を形成してなるシリコーンゴム膜付き軍手。 【請求項3】 上記のシリコーンゴム膜を、軍手本体の甲側に設けた請求項1又は請求項2に記載のシリコーンゴム膜付き軍手。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は耐熱性、難燃性等に優れたシリコーンゴム膜付き軍手に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、耐熱性、難燃性等に優れた手袋に関する技術文献としては、(1)特開平7-243106号のシリコーンゴム被覆手袋及びその製造方法、(2)特開平7-88057号の調理用二重手袋、(3)特開平7-82603号のシリコーンゴム手袋等がある。これらの内容を概説すると、(1)の発明は、布製手袋の表面にポリウレタン製連続気泡性微細多孔質層を形成し、このポリウレタン製連続気泡性微細多孔質層の表面にシリコーンゴム被膜層を形成し、このシリコーンゴム被膜層のシリコーンゴムが前記ポリウレタン製連続気泡性微細多孔質層の多孔中に進入接着される構成であり、細かい作業に適し、かつ耐熱性、作業性、着用感に優れた効果が発揮できる。(2)の発明は、断熱性表材の二層でなる内手袋部材と、液体非浸透性フィルムの二層でなる外手袋部材と、この外手袋部材の表面にシリコーンゴム層を設けてなる多層構成であり、断熱性、耐熱性、難燃性等調理に最適な手袋である。(3)の発明は、付加型液状シリコーンゴム組成物の手袋本体の外表面部に微小突起を、その内面の基端側に滑り層を、それぞれ設ける構成であり、装着性、フィット性、使用性の向上を図り、クリーンルーム、医療用として最適な手袋である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記文献(1)〜(3)は、薄手でかつ人手と同様な使用態様を意図する手袋に関するものであり、本発明が目的とする軍手とは、その利用分野又は目的及び構成の相違がある。 【0004】利用分野の相違とは、文献(1)〜(3)は精密部品、電子部品の取扱い分野、又は調理分野であって、手袋そのものが薄く、かつ人手と同じように動くことが必須条件となる。しかし、本発明は、作業用の軍手であり、前記薄さ及び人手と略同等な取扱いは原則として要求しない処である。 【0005】また前記文献(1)〜(3)は、手袋本体の表面に中間層(膜)を介してシリコーンゴム層を設ける構成であり、構造が複雑となること、コスト高となること、等の課題がある。之に対して、本発明は、軍手の表面に直接シリコーンゴム膜を設けること、構造の簡略化を図ること、又は低コストの作業用軍手を提供すること等にある。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、軍手の表面に確実にシリコーンゴム膜を設けることを意図する。 【0007】請求項1は、軍手本体の網目及び毛羽と一体的に設けられるシリコーンゴム膜を、当該軍手本体に設ける構成のシリコーンゴム膜付き軍手である。 【0008】請求項2の発明は、シリコーンゴム膜の弾力性及びシリコーンゴム膜の耐熱性の向上を図る。 【0009】請求項2は、軍手本体に発泡剤を添加したシリコーンゴム溶液を塗布後、プレス加工で熱着して、当該軍手本体の網目及び毛羽と一体的となるシリコーンゴム膜を形成してなるシリコーンゴム膜付き軍手である。 【0010】請求項3の発明は、シリコーンゴム膜を設ける部位を限定し、低コスト化、効率化を図ることにある。 【0011】請求項3は、シリコーンゴム膜を、軍手本体の甲側に設けたシリコーンゴム膜付き軍手である。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明の軍手は軍手本体の網目及び毛羽と一体的に設けられるシリコーンゴム膜を、当該軍手本体の少なくとも甲面に設ける構成であるので、例えば、溶接作業におけるスパッターの飛散に起因する手への熱傷防止、その他怪我防止、作業中止等の弊害防止に役立つ特徴がある。そして、液状のシリコーンゴムが網目に進入し、軍手本体の内面に到る構成となっているので、当該軍手の脱抜防止又はスリップ防止に役立ち、良好な着用感、フィット感覚が図れ、しかも作業性及び安全性の向上が図れる実益がある。その他、難燃性、電気絶縁性、耐放射性、耐コロナ性の特性を利用した、例えば、消火作業(取扱い等を含む。以下同じ)、電気工事(作業、取扱い等を含む。以下同じ)、放射線工事等用の手袋としても利用できる。 【0013】尚、シリコーンゴム膜が軍手本体の把持面に設けられている構成では、例えば、工場、家庭等において熱い品物を把持する際に、前述の例と同効が期待できる。 【0014】本発明では、その他の例として、軍手本体の両面にシリコーンゴム膜を設ける構成、それぞれの面に部分的にシリコーンゴム膜を設ける構成、等の如く、各種用途・目的・価格・態様等に適合したシリコーンゴム膜を設ける構成が採用される。 【0015】 【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。 【0016】1は軍手で、この軍手本体1aには二成分熱硬化型シリコーンゴムで、A液とB液を1:1で混合し、この混合物に発泡剤を添加する。この発泡剤入り混合物を軍手本体1aに塗布し、かつ加熱することにより網目1b及び毛羽1cと一体的に設けられるシリコーンゴム膜2が形成される。 【0017】「実施例1」 A液成分:ポリマー、フィラー、白金触媒B液成分:ポリマー、フィラー、反応抑制剤、架橋剤発泡剤:炭酸水素ナトリウム前記の二成分熱硬化型シリコーンゴムのA液とB液を1:1で手混合を介して生成された混合物に発泡剤1〜10重量%を添加して、この発泡剤入り混合物を軍手本体1aに塗布し、かつ加熱することにより網目1b及び毛羽1cと一体的になったシリコーンゴム膜2を形成する構成であるので、例えば、少ロットの生産に役立つこと、及び手作業でも簡易にできる特徴がある。そして、反応速度が速く、作業性の向上又はコストの低廉化等に役立つ実益がある(他の実施例でも同様である)。この発泡剤1〜10重量%を添加することにより、シリコーンゴム膜2に嵩高性・空気層を確保し、耐熱性の向上、緩衝効果、材料の軽減が図れる実益がある。尚、前記手混合は、機械的な添加・均一攪拌も当然可能である。また塗布の場合も、機械的な手段を利用できることは同様である。前記炭酸水素ナトリウムの混合重量%は、シリコーンゴム膜2の厚み、混合空気率等を考慮して決定する。 【0018】「実施例2」 A液成分:ポリマー、フィラー、白金触媒B液成分:ポリマー、フィラー、反応抑制剤、架橋剤発泡剤:海面活性剤以下の方法は、前述の「実施例1」と略同様である。 【0019】このシリコーンゴム膜2を形成する部位は、各例があり、図1の如く、甲面111に設ける構成、図5の如く、内面112に設ける構成、図4の如く、甲面の一部111aに設ける構成、図6の如く、内面の一部112aに設ける構成、図示しないが軍手1の全体に設ける構成、等がある。 【0020】 【発明の効果】請求項1の発明は、軍手本体の網目及び毛羽と一体的に設けられるシリコーンゴム膜を、当該軍手本体に設ける構成のシリコーンゴム膜付き軍手である。従って、軍手の表面に確実にシリコーンゴム膜を設けてなり、耐熱性の特性を利用した、例えば、溶接作業における熱傷防止、高温部品取扱いにおける熱傷防止、その他怪我防止、作業中止等の弊害防止等用の手袋として利用できる。また難燃性、電気絶縁性、耐放射性、耐コロナ性の特性を利用した、例えば、消火作業、電気工事、放射線工事等用の手袋として利用できる。 【0021】請求項2の発明は、軍手本体に発泡剤を添加したシリコーンゴム溶液を塗布後、プレス加工で熱着して、当該軍手本体の網目及び毛羽と一体的となるシリコーンゴム膜を形成してなるシリコーンゴム膜付き軍手である。従って、シリコーンゴム膜の弾力性及びシリコーンゴム膜の耐熱性の向上が図れ、しかも軍手の脱抜防止又はスリップ防止に役立ち、良好な着用感、フィット感覚が図れ、しかも作業性及び安全性の向上が図れる実益がある。 【0022】請求項3の発明は、シリコーンゴム膜を、軍手本体の甲側に設けたシリコーンゴム膜付き軍手である。従って、シリコーンゴム膜を設ける部位を限定し、低コスト化、効率化を図り得る特徴がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598057969 【氏名又は名称】行政 ▼均▲
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月1日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】竹中 一宣
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| 【公開番号】 |
特開平11−323636 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月26日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−121897 |
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