| 【発明の名称】 |
防虫服と頭部保護ネット及びその保管用部材 |
| 【発明者】 |
【氏名】金山 慶昭
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| 【要約】 |
【課題】着脱が容易で体との間の空間が一定に保持されるような防虫服10と防虫服10との間に隙間を生じさせない頭部防護ネット30とを提供すると共に、その保管用部材60を提供する。
【解決手段】網目状の防虫服10であって、防虫服10を前開きとし、胴部には胴部保形部材13を、両肩口には肩口保形部材15を、背中には背中保形部材17とテープ部材24を、各肩部内側には肩パット21を固定し、各袖部にそれぞれ4−5本の袖部保形部材19を所定の間隔で取り付けたことを特徴とし、頭部保護ネット30はネット下端部33がカールされたネット35をドーナッツ状の円盤に円筒状に取り付けネット保形部材31を備え、保管用部材はプレート60と、少なくとも3本の弾性紐63と、フック65と、係着具69とを備えて構成されてなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 害虫、特に、蜂に刺されないようにするために網目状の生地と体の上半身との間に一定の空間を持たせるようにした防虫服であって、前記防虫服を開閉可能な前明きタイプとすると共に、防虫服の胴体部分をほぼ一周するようにして取り付けられた胴部保形部材を体の前で切離してそれぞれの端部を生地に固定し、両肩口部には各肩口を一周する肩口保形部材を取り付け、さらに、防虫服の背中にほぼ水平に背中保形部材を取り付けると共に該背中保形部材が円弧を描くように可撓性を有するテープ部材の両端を防虫服の肩ライン対称位置に固定し、防虫服の各肩部内側には防虫服を体に対して所定高さだけ浮かせることができる厚みを有する肩パットを固定し、そして、各袖部にそれぞれ4−5本の袖部保形部材を所定の間隔で取り付けたことを特徴とする防虫服。 【請求項2】 請求項1に記載の防虫服において、各保形部材は、ピアノ線に防錆加工を施したものであることを特徴とする防虫服。 【請求項3】 請求項1又は2に記載の防虫服において、各保形部材は、該保形部材を取り付けるべき位置の生地に縫いつけられた二重の布テープの間に挿入することにより防虫服の生地に取り付けられることを特徴とする防虫服。 【請求項4】 請求項1−3のいずれか1項に記載の防虫服において、前記肩口保形部材及び各袖保形部材は、その両端部を金属製カシメ部材であって両端面から反対側に突き抜けないようにして形成された一対の穴に挿入した後カシメ止めしてリング状とすることを特徴とする防虫服。 【請求項5】 請求項1−4のいずれか1項に記載の防虫服において、前記背中保形部材の両端部に、金属性の輪付きカシメ部材を固定すると共に、該カシメ部材の輪に前記肩口保形部材を通して防虫服の生地に取り付けることを特徴とする防虫服。 【請求項6】 請求項1−4のいずれか1項に記載の防虫服において、前記胴部保形部材の両端部に、金属性の輪付きカシメ部材を固定すると共に、該カシメ部材の輪に縫い糸を絡めて縫いつけることにより防虫服の生地に取り付けることを特徴とする防虫服。 【請求項7】 請求項1−6のいずれか1項に記載の防虫服において、前記防虫服の襟を2重構造として、その内側部分を脱着可能としたことを特徴する防虫服。 【請求項8】 請求項1−7のいずれか1項に記載の防虫服において、前記防虫服の生地は、害虫が入り込まない範囲でなるべく大きな開口の網目を持ち、それ自体が保形し得る程度の剛性を有することを特徴する防虫服。 【請求項9】 請求項1−8のいずれか1項に記載の防虫服において、前記防虫服の袖部先端及び胴部下端は、体又は手首に密着させることができるようにゴム又は紐を取り付けていることを特徴する防虫服。 【請求項10】 請求項1−9のいずれか1項に記載の防虫服において、上下両方向から開閉することができるスライドファスナーを備えた開口部を左右に設けたことを特徴とする防虫服。 【請求項11】 中央部にヘルメットと嵌合する円形状の穴が設けられたドーナッツ状の円盤と、装着したときに肩に至るまでの長さで且つ下端部がカールされ前記円盤の外周に円筒状に取り付けられたネットと、前記ネットの高さ方向ほぼ中央部に取り付けられたネット保形部材とを備えた頭部保護ネットであって、前記頭部防護ネットを装着したときにカールされた前記ネットの下端部が請求項1−10のいずれか1項に記載の防虫服の網目に係着することにより害虫が内部に侵入する隙間を生じさせないようにしたことを特徴とする頭部防護ネット。 【請求項12】 請求項1−10のいずれか1項に記載の防虫服及び/又は請求項11に記載の頭部保護ネットを小さく纏めて保管する保管用部材であって、プレートと、少なくとも3本の弾性紐と、該弾性紐の先端に取り付けられたフックと、前記弾性紐が前記プレートに固定されている位置と対向する位置に取り付けられた係着具と、を備えて構成されてなることを特徴とする保管用部材。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、害虫、特に、蜂に刺されないようにするための防虫服と頭部保護ネット及びそれらの保管用部材に関する。 【0002】 【従来の技術】森林は単に木材や林産物を生産する場だけではなく、治水、大気浄化等の重要な役割を担っている。このような森林の機能を維持し、その役割を果たすためには森林の管理が適切に行なわれることがとても大切である。そのためには、植栽、つる切り、除伐、枝打ち、間伐、伐採というような作業によってはじめて健全な状態を維持することが可能となる。 【0003】しかし、かかる作業は機械に頼ることが極めて困難であるため、もっぱら人手により行なうしか方法がないが、この作業中に過って蜂に刺されることがある。本来、蜂は刺激を与えなければ、むやみに人を刺すことはないが、巣に触れたり、巣をつついたりすると攻撃してくる。このため、森や林の中での作業では蜂の巣の存在に気づかずにうっかり蜂の巣に触れてしまい刺されることもある。蜂に刺されて蜂毒が体内に入ると人によっては身体に発疹を生じたり、動悸や目まいを起こすことがあり、また時には命を落とすことさえある。 【0004】そこで、過って蜂に刺されないようにするため防虫服を着用して作業をすることが必要となるが、従来の防虫服は図3に示したように、概略として、網目状の生地で作られた防虫服の前部分が胸の途中までがファスナーで開閉可能とされており、両肩口部には各肩口を一周する肩口保形部材と、各袖部にそれぞれ2本の袖部保形部材が所定の間隔で取り付けられているものであった。 【0005】しかし、このような従来の防虫服では、防虫服を頭からかぶって着用しなければならなかったため大変着用しにくく、また、袖部保形部材も防虫服の着脱を容易にするためせいぜい2本に押さえなければならなかった。防虫服の生地と身体の一部が接触してしまうとその部分が蜂に刺される虞があるため、防虫服の生地と体の間には蜂の針が届かないように、一定の空間を保持する必要がある。そのため、各袖部の袖部補強部材は少なくとも4本程度取り付けるのが好ましいが、防虫服の着脱容易性を考慮すると2本程度に押さえざるを得ないものであった。また、頭部を保護する頭部防護ネットも網目状の生地の下方端部が単にカットされたものであったため、作業中の体の動きによっては防虫服と頭部防護ネットの間に隙間が生じ、蜂が防虫服内に侵入してくる虞があった。さらに、防虫服は軽いものではあるが、嵩張るため袋に入れるのも厄介であり持ち運びや保管も面倒なものであった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的は、着脱が容易な防虫服を提供すると共に、防虫服と体、特に腕との間の空間が一定に保持されるような防虫服を提供することである。また、本発明の目的は、作業中の体の動きによって防虫服と頭部防護ネットとの間に隙間を生じさせず蜂の防中服内への侵入を許さないようにすることを目的とする。さらに、防中服及び頭部防護ネットの持ち運びや保管を容易にすることを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために請求項1に記載の本発明は、害虫、特に、蜂に刺されないようにするために網目状の生地と体の上半身との間に一定の空間を持たせるようにした防虫服であって、防虫服を開閉可能な前明きタイプとすると共に、防虫服の胴体部分をほぼ一周するようにして取り付けられた胴部保形部材を体の前で切離してそれぞれの端部を生地に固定し、両肩口部には各肩口を一周する肩口保形部材を取り付け、さらに、防虫服の背中にほぼ水平に背中保形部材を取り付けると共に背中保形部材が円弧を描くように可撓性を有するテープ部材の両端を防虫服の肩ライン対称位置に固定し、防虫服の各肩部内側には防虫服を体に対して所定高さだけ浮かせることができる厚みを有する肩パットを固定し、そして、各袖部にそれぞれ4−5本の袖部保形部材を所定の間隔で取り付けたことを特徴とする。 【0008】上記目的を達成するために請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の防虫服において、各保形部材は、ピアノ線に防錆加工を施したものであることを特徴とする。 【0009】上記目的を達成するために請求項3に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の防虫服において、各保形部材は、該保形部材を取り付けるべき位置の生地に縫いつけられた二重の布テープの間に挿入することにより防虫服の生地に取り付けられることを特徴とする。 【0010】上記目的を達成するために請求項4に記載の本発明は、請求項1−3のいずれか1項に記載の防虫服において、前記肩口保形部材及び各袖保形部材は、その両端部を金属製カシメ部材であって両端面から反対側に突き抜けないようにして形成された一対の穴に挿入した後カシメ止めしてリング状とすることを特徴とする。 【0011】上記目的を達成しるために請求項5に記載の本発明は、請求項1−4のいずれか1項に記載の防虫服において、前記背中保形部材の両端部に、金属性の輪付きカシメ部材を固定すると共に、カシメ部材の輪に前記肩口保形部材を通して防虫服の生地に取り付けることを特徴とする防虫服。 【0012】上記目的を達成するために請求項6に記載の本発明は、請求項1−4のいずれか1項に記載の防虫服において、胴部保形部材の両端部に、金属性の輪付きカシメ部材を固定すると共に、該カシメ部材の輪に縫い糸を絡めて縫いつけることにより防虫服の生地に取り付けることを特徴とする。 【0013】上記目的を達成するために請求項7に記載の本発明は、請求項1−6のいずれか1項に記載の防虫服において、防虫服の襟を2重構造として、その内側部分を脱着可能としたことを特徴する。 【0014】上記目的を達成するために請求項8に記載の本発明は、請求項1−7のいずれか1項に記載の防虫服において、防虫服の生地は、害虫が入り込まない範囲でなるべく大きな開口の網目を持ち、それ自体が保形し得る程度の剛性を有することを特徴する。 【0015】上記目的を達成するために請求項9に記載の本発明は、請求項1−8のいずれか1項に記載の防虫服において、防虫服の袖部先端及び胴部下端は、体又は手首に密着させることができるようにゴム又は紐を取り付けていることを特徴する。 【0016】上記目的を達成するために請求項10に記載の本発明は、請求項1−9のいずれか1項に記載の防虫服において、上下両方向から開閉することができるスライドファスナーを備えた開口部を左右に設けたことを特徴とする。 【0017】上記目的を達成するために請求項11に記載の本発明は、中央部にヘルメットと嵌合する円形状の穴が設けられたドーナッツ状の円盤と、装着したときに肩に至るまでの長さで且つ下端部がカールされ円盤の外周に円筒状に取り付けられたネットと、ネットの高さ方向ほぼ中央部に取り付けられたネット保形部材とを備えた頭部保護ネットであって、頭部防護ネットを装着したときにカールされたネットの下端部が請求項1−10のいずれか1項に記載の防虫服の網目に係着することにより害虫が内部に侵入する隙間を生じさせないようにしたことを特徴とする。 【0018】上記目的を達成するために請求項12に記載の本発明は、請求項1−10のいずれか1項に記載の防虫服及び/又は請求項11に記載の頭部保護ネットを小さく纏めて保管する保管用部材であって、プレートと、少なくとも3本の弾性紐と、弾性紐の先端に取り付けられたフックと、弾性紐がプレートに固定されている位置と対向する位置に取り付けられた係着具と、を備えて構成されてなることを特徴とする。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る防虫服と頭部保護ネット及びその保管用部材について図面を用いて説明する。図1は本発明に係る防虫服及び頭部防護ネットの一実施形態を前方から見た斜視図であり、図2は図1の防中服を後方から見た斜視図である。 【0020】まず、図1に示された実施例における防虫服10は網目状の生地が用いられている。この網の目の大きさは蜂が網目から防中服10の中に入り込まない程度の大きさで、その範囲でなるべく大きな開口の網目を持ったものがよい。具体的な大きさとしては縦横それぞれ5mm程度のものが好ましい。あまり目が荒いとその網目を通って蜂が防虫服10内に侵入してしまい刺される危険があり、一方あまり目が細か過ぎると防虫服の内部の温度が上昇して暑くなり、作業性に影響するからである。 【0021】また、網目状の生地はそれ自体である程度形を保持し得る程度の剛性を有するものが好ましい。生地が柔らかいと作業中の体の動きにより生地が体の一部に接触する可能性があり、その部分を蜂に刺される危険性があるからである。なお、蜂は黒いものに向かってくる性質があるといわれているので、なるべく網目状の生地の色を白とするのが好ましい。 【0022】防虫服10の胴体部分には胴部保形部材13が、両肩口には肩口保形部材15が、背中には背中保形部材17が、各袖部には所定の間隔をおいて袖部保形部材19がそれぞれ取り付けられ、背中と接触する部分にテープ部材24が、そして、肩部内側には肩パット21が取り付けられている。本実施例においては各保形部材としてピアノ線が用いられており、このピアノ線を2重にした布テープの間に挿入して、防虫服10の各所へ取り付けることにより体の上半身との間に一定の空間を保持するようにしている。保形部材はもちろんピアノ線に限るものではなく、所定の剛性を有する他の金属性の素材やプラスチック樹脂等であっても良い。また、ピアノ線をビニール等で被服したものでも良い。また、各保形部材に使用されているピアノ線に防錆加工をしたものを用いても良い。雨や体から出る汗や脂によってピアノ線が錆びる虞があり、これを防いで製品寿命を伸ばす上でも有効である。 【0023】胴部保形部材13は、防虫服10と体の上半身との間の所定の空間を保持するために防虫服10の胴体部分をほぼ一周するような形で縫いつけて取り付けられており、胴部保形部材13の端部は防虫服10の胴部前部の左右の生地にそれぞれ縫いつけられて固定されている。胴部保形部材13の両端部は図5に示すように、輪付カシメ部材50の底面にに反対側に突き抜けないように形成された穴部53の中にピアノ線51の端部を挿入し(図5(a))、それを押圧して変形させることによりカシメ止めされている(図5(b))。そして、輪付カシメ部材50のリング部55を上述のように防虫服10の生地に縫いつけることにより胴部保形部材13が防虫服10の胴体部分をほぼ一周するようにして取り付けられている。 【0024】本実施例においては、全開閉可能な前明き部分にはオ−プンファスナー28を用いているがこれに限るものではない。例えば、ボタンやマジックテープ等で開閉するものであってもよい。但し、作業中に該部分に隙間が生じるとそこから蜂の侵入を許すこととなるので、隙間を生じないように取り付ける必要がある。 【0025】肩口保形部材15は、防虫服10と肩の間の空間を保持するために防虫服10の各肩口を一周するように縫いつけて取り付けられている。この肩口保形部材15は図4に示すように、ピアノ線41の両端部を金属性カシメ部材40の両底面に設けられた反対側に突き抜けないように形成された一対の穴部43にそれぞれ挿入し、それを押圧し変形させてカシメ止めしてリングを形成している(図6(a)参照)。なお、後述する袖部保形部材19も上述した肩口保形部材15と同様にして形成されている。 【0026】防虫服10の各袖部と腕の間の空間を保持するために各袖部には所定の間隔をおいて4−5本の袖部保形部材19が縫いつけられて取り付けられている。腕の部分は作業中に一番活発に動くところでもあり、どのような動きに対しても防虫服10と腕の間の空間を確実に保持できるように4−5本の袖部保形部材19が必要とされる。尚、腕の動きをスムースにするために、肩から手首方向に至る順番に各袖部保形部材19のリングの直径を小さくすることが好ましい。 【0027】防虫服10の背中の部分には背中保形部材17が円弧を描くように防虫服10と背中の間の空間を保持するために縫いつけられて取り付けられている。背中保形部材17には、胴部保形部材13と同様に、図5に示すような輪付カシメ部材50が反対側に突き抜けないように形成された穴部53に背中保形部材17のピアノ線51の端部を挿入し(図5(a))、それを押圧して変形させることによりカシメ止めされている(図5(b))。そして、背中保形部材17に固定された輪付カシメ部材50のリング部55を肩口保形部材15のピアノ線の中に通すことにより背中保形部材17と肩口保形部材15が接続されている。 【0028】また、背中保形部材17には可撓性を有するテープ部材24の両端部が防虫服10の肩ラインに対して対称位置に固定されている。このテープ部材24は防虫服10を着用したときに身体の背中の部分と接触して防虫服10を背中で支える役割を有する。本実施例でのテープ部材24は布製のものを用いたが、これに限定されるものではない。 【0029】各肩部の内側には蜂に刺されないように防虫服10を体に対して所定高さだけ浮かせることができる厚みを持った肩パット21が取り付けられている。肩パット21は袋状のパットの中に綿詰めることにより厚みを出し、そして肩にぴたりフィットするように形成されている。 【0030】防虫服10の襟部23は二重構造となっており、襟部23の内側と襟内部材23aとが重なる面のそれぞれ対向する位置に一定間隔でマジックテープが取り付けられ、内襟部材23aが脱着可能となっている。また、防虫服10の袖部先端部27には手首に生じた隙間から蜂が侵入するのを防ぐために袖部先端部27の周囲はゴムが取り付けられている。もちろんこれに限るものではなく紐により密着させても良い。そして、胴部下端からの蜂の侵入を防ぐために、胴部下端の周囲には筒状にした布テープが縫いつけて取り付けられており、その中に紐が挿通され、その紐の両端部を胴部下端部の前部分で締め付けて結ぶことにより隙間をなくすようになっている。 【0031】胴部保形部材13と胴部下端部の間の前身頃には、それぞれ右開口部25(a)と左開口部25(b)が設けられ、両開口部25(a)、25(b)はスライドファスナーにより上下両方向から開閉可能とされている。この両開口部25(a)、25(b)から防虫服10内部に手を入れることができるため防虫服10を脱ぐことなく上着のポケット等にある物を出し入れすることができる。 【0032】次に、本発明に係る防虫服10と共に着用する頭部防護ネット30の一実施例について説明する。図1に示されているように、頭部防護ネット30は、中央部に円形の穴部37が設けられたドーナッツ状の円盤の外周にネット35が円筒状に取り付けられている。円盤の中央部に設けられた円形状の穴部37は周囲がビニール製の生地で構成されており、ヘルメット39を穴部37に挿入するとビニール製の生地部がヘルメット39の周囲に密着し隙間が生じないようになっている。ネット35は、頭部を保護するために防虫服10のとの間に隙間を生じないようにな充分な長さを有している。そして、ネット35の高さ方向ほぼ中央部にはネット35と頭部との間の空間を保持するためネット保形部材31が取り付けられている。尚、ネット保形部材35は上述した肩口保形部材15等と同様な構造となっている。 【0033】一方、ネット下端部33はネット35をカットすることによって生じた繊維の先端部を鉤状にカールした構造となっている。この構造により頭部防護ネット30を着用したときに、ネット下端部33が防虫服10の網目に引っかかり、作業中における身体の種々の動きに対しても防虫服10との間に隙間を生じないようになっている。尚、上述のように蜂は黒いものに向かってくる性質があるといわれているので、なるべくネット35の色も全体に白とするのが好ましいが、色が白いと光がネット35に反射して視界が悪くなる。従って、視界に入る部分だけを黒色にすることによりネット53が気にならなくなり作業性も改善される。 【0034】次に、防虫服10及び/又は頭部防護ネット30の保管用部材60について説明する。図7(a)に示すように保管用部材60は概略プレート61と、弾性紐63と、フック65と、係着具69を備えて構成されている。プレート61は防虫服10の胴部保形部材13により形成されるほぼ円形状の直径とほぼ同様の直径を有し、周囲には所定高さを有する外枠が設けられている。 外枠にはほぼ等間隔で少なくとも3ヶ所に例えばゴム等のような弾性を有する弾性紐63が取り付けられ、弾性紐63の先端部にはフック65が設けられている。そして、弾性紐63が取り付けられた位置に対向する位置の外枠には係着具69が取り付けられている。 【0035】防虫服10及び/又は頭部防護ネット30の収納は、図7(b)に示すように、頭部保護ネット30をプレート61の内部に置いた後、その上に防虫服10の下端部を置き、上から胴部保形部材13を重ね、さらに両袖部の袖部保形部材19をそれぞれ重ねるようにして畳み込んで胴部保形部材13の上に置く。そして、少なくとも3ヶ所に取り付けられた弾性紐63を引っ張ってフック65を対向する位置に取り付けられた係着具69に引っかけて固定して収納する。尚、プレート61の外枠外周部に取っ手67を設ければ、持ち運びに便利であり、壁に設た止め具に取っ手67を引っかけて保管することも可能となり、また、プレート61の外面にサイズや使用者の氏名等を記載すれば防虫服10を容易に識別させることもできる。 【0036】 【発明の効果】本発明により、防虫服の前部分が全開する前明きタイプとなったので従来のもの比べ脱着が容易になると共に、袖部保形部材が各袖部に所定の間隔をおいて4−5本取り付けられているため、活発に動く腕の動きに対しても確実に一定の空間を保持することが可能となり、蜂に刺される危険性を減少させることが可能となった。また、各保形部材を二重の布テープで構成し内部に挿入した部材例えばピアノ線を露出させないこととしたため、防中服の取り扱いの際に直接手で触れることがなくなり、手の汗や脂によりピアノ線が錆びることを防ぐことが可能となった。さらに、ピアノ線には防錆加工を施すことによってピアノ線の劣化を防ぎ、防虫服の寿命も伸ばすことが可能となった。 【0037】各保形部材には金属性のカシメ部材及び輪付カシメ部材を用いて固定することとしたため、保形部材の先端部が露出せず、体を傷つける虞がなくなった。また、襟を二重構造として内部の襟を取り外し可能としたことにより、内襟が洗濯可能となった。さらに、頭部防護ネットのネット下端部は先端部が鉤状にカールされた構造となっているため、頭部防護ネットを着用したときに、ネット下端部が防中服の網目に引っかかり、作業中における身体の種々の動きに対しても防虫服との間に隙間を生じないようにすることが可能となった。また、保管用部材により防虫服及び/又は頭部防護ネットの収納保管が容易になった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598062217 【氏名又は名称】株式会社花憐
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月13日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】西森 浩司
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| 【公開番号】 |
特開平11−323629 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月26日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−129990 |
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