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【発明の名称】 熱搬送装置
【発明者】 【氏名】宇野 浩

【氏名】高橋 豊

【要約】 【課題】本発明は衣服の採暖機能を有する熱搬送装置に関し、快適性の低下、構成の複雑さ、稼動の不安定さを解決する。

【解決手段】燃焼手段11の熱を受熱し、熱交換手段16へ伝熱冷却して電力を発する熱電気変換手段12と、発生電力で駆動して熱電気変換手段12を介して伝わった燃焼手段11の熱を熱媒と熱交換させる熱媒強制循環手段15とを備え、かつ熱媒強制循環手段15からの熱媒を通す熱媒通路を衣服に配設することで、従来の複雑な構成、電池交換の手間と不経済を解消し、小型軽量化、利便性向上が図れる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】温度差に応じて電力を発生する熱電気変換手段と、この熱電気変換手段に熱を与える燃焼手段と、前記熱電気変換手段を介して伝わる熱により熱媒と熱交換する熱交換手段と、前記熱電気変換手段の発生電力により駆動して熱媒を搬送する熱媒強制循環手段と、前記熱電気変換手段、燃焼手段、熱媒強制循環手段、熱交換手段を収納して成るユニット本体と、前記熱媒強制循環手段から送られてくる熱媒を通す可撓性の熱媒通路と、この熱媒通路を配列し、前記熱交換手段で加熱熱交換された熱媒を循環放熱させて採暖を行なうズボンとで構成し、ズボンに配列した可撓性を有する熱媒通路の配列形状は熱媒がズボン上部の腰部分より一方の足を挿入する一方の筒状の部分に入り、筒状の部分の下方へ進むとU字形状に折り返して上方へ進み、順次これを繰り返して筒状の部分の配列がほぼ終えると、他方の足を挿入する他方の筒状の部分に入り、筒状の部分の下方へ進むとU字形状に折り返して上方へ進み、順次これを繰り返して筒状の部分の配列がほぼ終えると、腰部分で最初の入り口付近に戻る配列形状とした熱搬送装置。
【請求項2】温度差に応じて電力を発生する熱電気変換手段と、この熱電気変換手段に熱を与える燃焼手段と、前記熱電気変換手段を介して伝わる熱により熱媒と熱交換する熱交換手段と、前記熱電気変換手段の発生電力により駆動して熱媒を搬送する熱媒強制循環手段と、前記熱電気変換手段、燃焼手段、熱媒強制循環手段、熱交換手段を収納して成るユニット本体と、前記熱媒強制循環手段から送られてくる熱媒を通す可撓性の熱媒通路と、この熱媒通路を配列し、前記熱交換手段で加熱熱交換された熱媒を循環放熱させて採暖を行なうズボンとで構成し、ズボンに配列した可撓性を有する熱媒通路の配列形状は熱媒がズボン上部の腰部分より一方の足を挿入する一方の筒状の部分に入り、筒状の部分の外股部分で水平または斜め下方に進み、U字形状に折り返して下方へ進み、順次これを繰り返して外股部分の配列がほぼ終えると、内股部分に移り、水平または斜め上方に進み、U字形状に折り返して上方へ進み、順次これを繰り返して内股部分の配列がほぼ終えると他方の足を挿入する他方の筒状の部分の内股部分に入り、水平または斜め下方に進み、U字形状に折り返して下方へ進み、内股部分の配列がほぼ終えると、外股部分に移り、水平または斜め上方に進み、U字形状に折り返して上方へ進み、順次これを繰り返して内股部分の配列がほぼ終えると、腰部分で最初の入り口付近に戻る配列形状とした熱搬送装置。
【請求項3】可撓性を有する熱媒通路のU字形状に折り返す配列形状は、2つの筒状の部分共に人体の内股部分を粗に配列し、外股部分を密にして熱媒通路の相互の配列密度を高めた請求項1または2項記載の熱搬送装置。
【請求項4】ユニット本体はズボンのポケット部分に収納された請求項1または2記載の熱搬送装置。
【請求項5】ユニット本体はズボンとは分離して別に人体に装着できるようにした請求項1または2記載の熱搬送装置。
【請求項6】熱媒通路に内部の熱媒を漏らすことなく、ユニット本体との接続と分離ができる着脱自在継ぎ手を用いた請求項1ないし5のいずれか1項記載の熱搬送装置。
【請求項7】燃焼手段の燃焼を制御させて熱媒温度を一定温度に制御するために温度検出手段をズボンに配設した請求項1ない6のいずれか1項記載の熱搬送装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可搬性に富み、採暖機能を有する燃焼熱の熱搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の熱搬送装置は、特開平4−347450号公報に記載されているように、ガス・触媒燃焼装置と、液体加熱用凹部をもつ加熱部と、これに続く熱交換室と吐出側、吸込側に夫々逆止弁を持つ熱駆動ポンプを有し、ガス・触媒燃焼装置は熱駆動ポンプ加熱部も組み込んだ燃焼室を有し、熱駆動ポンプ加熱部に組み込んだ凹部の開口部が装置が使われる状態で重力に対して上向きに設置されており、フィ−ドタンク、熱駆動ポンプ、外部被加熱物を直列に直結した作動液体循環閉回路をもつことを特徴として構成されていた。
【0003】上記構成において、ガスがガス・触媒燃焼装置の燃焼室で燃焼して熱駆動ポンプの加熱部を加熱し、液体加熱用凹部で発生する作動液体の気泡が気・液交換室に向かって成長し吸込側逆止弁を閉じながら吐出側逆止弁を開き蒸気泡体積分の暖められた作動液体を外部加熱物を通して循環させ、一方、蒸気泡は気・液交換室で冷やされて凝縮し、ついに消滅し消滅した蒸気泡体積に相当する作動液体がフィ−ドタンクから吸込側逆止弁を介して熱駆動ポンプに導入される。このようにして作動液体循環閉回路を循環し、外部被加熱物を加熱していた。
【0004】従来のその他のこの種の熱搬送装置としては、特開平9−126426号公報に記載されているものがある。図6に示すように,燃焼熱を熱源とする熱源部1と、熱源部1の燃焼熱を制御する制御部2と、熱源部1の燃焼を制御するための指示、例えば温度設定などを制御部2に伝達する操作部3と、熱源部1の燃料を蓄える燃料タンク4を備え、熱源部1を制御部2、操作部3、燃料タンク4とそれぞれ分離し、衣服5に装着している。熱源部1は放熱部8に取り付けられ、放熱部8は衣服5の内面に着脱自在に取り付けられている。放熱部8は高熱伝導繊維や金属繊維などの熱伝導がよく、しかも可撓性の高い物質で構成され、伝導された熱が直接人体に接触しないように、繊維や断熱材などの断熱物質で覆っている。熱源部1と制御部2、操作部3、燃料タンク4とは、可撓性のある連通路7で連絡している。また、熱源部1は吸気口9と排気口10とに連通している。また、衣服5内には温度、湿度などを検出する衣服内検出手段6が設けられており、この衣服内検出手段6で検出した温度情報などが制御部2に伝達されるように信号線で接続されて構成されている。
【0005】そして上記構成において、操作部3で熱源部1に点火すると燃焼熱が発生し、発生した熱の大部分は燃焼部1の外壁で熱交換し、熱交換された燃焼ガスは排気口10から排出される。燃焼部1の外壁は放熱部8に熱的に伝導するように取り付けられており、また一部の熱は外壁で空気を暖める。外壁及び放熱部8により暖められた空気は衣服5内を自然対流で上部に流れ、衣服全体を暖めるようになる。
【0006】さらに、従来の別のこの種の熱搬送装置としては、特開平6−220705号公報に記載されているものがある。通風式電子冷却ユニットを背中の中央部に備え、表地と裏地の間にキルティングなどの方法によって形成した空気流通路をほぼ全面に巡らし、その空気流通路の両端を前記通風式電子冷却ユニットの冷却側空気吐出口と空気吸込口に接続し、前記空気吸込口と前記衣服の空気流通路の接続部には空気抵抗を設け、さらに前記空気抵抗と前記空気吸込口の間に外気に面する開孔を設けて通気口を設けた電子冷却加熱機能並びに通気の機能を備えた衣服を構成したものである。
【0007】そして上記構成において、通風式電子冷却ユニットの送風機を運転すると、前記外気に面する開孔から外気を吸込み、前記衣服の空気流通路の末端には空気流に対する適度な抵抗があるため空気流通路は与圧され、膨張して空気の流通循環は円滑になり、かつ、この与圧によって循環空気の一部は前記の通気性のある布地などを利用して作った通気口から衣服の内部へと流出することになる。この状態で前記通風式電子冷却ユニットの電子冷却素子に適度な直流電圧を印加すれば、フィンからの熱伝導によって循環空気は冷却され、また取り入れられた外気も同時に冷却されてその一部は前記衣服の内面の通気口から流出し、適温となって着衣者の体と衣服裏地との間の通気を保ちながら袖口あるいは襟元などの衣服の開口部から衣服の外部へと流れ去る。他方、前記通風式電子冷却ユニットの加熱側を通風した空気は冷却ユニットにて発生した熱を取り去って昇温し衣服の後背部上方へ排出される。さらに、印加電圧の極性を逆にして接続してやれば、電子冷却素子の熱流方向も逆転するので、循環空気は加熱され温風となるため、寒冷の環境の中での衣服としても使用できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のような従来の装置では、作動液体を循環させるのに熱駆動ポンプを使用しているため電力源は必要でないが、熱駆動ポンプには次のような課題があった。まず、作動流体の蒸気泡を発生させねばならないが、作動液中に溶解している不凝縮ガス(空気など)も同時に分離発生し、これがまとまって大きな気泡となり熱駆動ポンプに吸入されるとポンプを停止させることがあった。これの防止のためには、フィ−ドタンクを設けなければならないが構成が複雑になり、小型・軽量化にならなかった。また、液体加熱用凹部の開孔が装置が通常使われる状態で重力に対し上向きにしないと、不凝縮ガスが溜り作動流体の進入が妨げられポンプを停止させるため、上向きになるようにしているが、構成が複雑になり、小型・軽量化にならなかった。さらに作動流体の温度が上昇すると、この温度に相当して蒸気圧も上昇するため、温度調節がうまく機能しなくなるとか、ポンプが停止してしまうとか、作動液体閉回路の各結合点に余分なストレスが加わる。これを防止するために蒸気圧緩和装置が必要になり、構成が複雑になり、小型・軽量化にならなかった。また、間欠動作であるため、流れが一定の連続流れにならず、したがって作動流体の温度も一定でなく、身体の採暖に使用する場合にはとくに快適性で劣っていた。搬送能力は温度差に比例するため、作動液体の温度が低い場合には搬送熱量が少ししか搬送できず、使いにくいものであった。また、作動流体は蒸気気泡が発生するが、可とう性を必要とする通路材料、例えばゴム、樹脂などを用いると、作動流体の蒸気はこれら材料と透過して外部に漏れるため、作動流体が減少し動作が停止することがあった。
【0009】また、従来のその他のこの種の熱搬送装置では、作動液体を循環させる熱駆動ポンプは不要であるが、衣服5は燃焼部1の外壁及び放熱部8により暖められた空気により自然対流で暖められるため、衣服5は均一に暖められず、温度分布はよくなかった。例えば、燃焼部1及び放熱部8が装着されている下部が極端に高温になり、袖などは暖めることが難しく極端に低温になっていた。
【0010】さらに、従来の別のこの種の熱搬送装置では、送風機により空気流通路を与圧して膨張させて空気の流通循環を円滑にし衣服の内部へと流出させているため、温度分布は改善されているが、送風機を運転しなければならず、空気流通路が折れ曲がると空気の流通循環が妨げられるため、装置を装着した使用者は極端な動きができなかった。さらに電子冷却ユニット及び送風機も電力で起動されるため、電力源が必要となり、蓄電池では重量、容積が大きくなり携帯用装置としては不向きであった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決するために、温度差に応じて電力を発生する熱電気変換手段と、この熱電気変換手段に熱を与える燃焼手段と、前記熱電気変換手段を介して伝わる熱により熱媒と熱交換する熱交換手段と、前記熱電気変換手段の発生電力により駆動して熱媒を搬送する熱媒強制循環手段と、前記熱電気変換手段、燃焼手段、熱媒強制循環手段、熱交換手段を収納して成るユニット本体と、前記熱媒強制循環手段から送られてくる熱媒を通す可撓性の熱媒通路と、この熱媒通路を配列し、前記熱交換手段で加熱熱交換された熱媒を循環放熱させて採暖を行なうズボンとで構成し、ズボンに配列した可撓性を有する熱媒通路の配列形状は熱媒がズボン上部の腰部分より一方の足を挿入する一方の筒状の部分に入り、筒状の部分の下方へ進むとU字形状に折り返して上方へ進み、順次これを繰り返して筒状の部分の配列がほぼ終えると、他方の足を挿入する他方の筒状の部分に入り、筒状の部分の下方へ進むとU字形状に折り返して上方へ進み、順次これを繰り返して筒状の部分の配列がほぼ終えると、腰部分で最初の入り口付近に戻る配列形状とした熱搬送装置を構成したものである。
【0012】上記発明によれば、燃焼手段を燃焼させると、この燃焼手段の燃焼熱を熱電気変換手段は高温側面に受熱し高温になる。さらに熱は熱電気変換手段の高温側面から低温側面へ伝わり、熱交換手段へ伝熱する。熱電気変換手段の低温側面は熱交換手段へ伝熱することで冷却されるため、熱電気変換手段は高温側面と低温側面との温度差に応じた電力を発生する。熱媒強制循環手段は熱電気変換手段の発生電力により駆動して熱媒通路により熱媒を前記熱交換手段へ搬送し、熱電気変換手段を介して伝わった燃焼手段の熱を熱媒と熱交換させる。さらに熱媒はユニット本体を出てズボンに入り、配列された可撓性を有する熱媒通路を循環放熱しズボンで採暖を行ない、再びユニット本体に入り、熱媒強制循環手段に戻る。
【0013】そして、従来のように熱駆動ポンプを用いた場合に比べ、作動流体中の不凝縮ガスによるポンプの停止、作動流体温度上昇による温度調節機能の不完全さとポンプの停止を防止するために構成が複雑になり、大きくなり、重量が増大することが解消され、間欠動作でなく連続流れになるため、作動流体温度も一定になり、身体の採暖に使用する場合にはとくに快適性で優れている。熱搬送能力は温度差に比例せず、作動流体温度が低い場合でも所定熱量が搬送できる。作動流体は蒸気気泡を発生させないため、例えばゴム、樹脂などを通路材料に用いても作動流体の蒸気が材料を透過して外部に漏れ、作動流体の減少による作動停止もなく、安定した作動が得られる。
【0014】また、熱電気変換手段の発生電力により熱媒強制循環手段を駆動して燃焼手段の熱を熱媒と熱交換させ、ズボンに循環放熱して採暖ができる。とくに、熱媒通路はズボンの形状に合わせた配列形状としているため、均一に暖めることができ、温度分布がよくなり、快適性が向上する。
【0015】さらに熱媒強制循環手段は外部電源を用いず、熱電気変換手段の発生電力により駆動されるため、電池を用いた場合に比べ、電池交換のわずらわしさから開放され、電池の費用が発生せず経済的であり、電池寿命が尽きて熱媒強制循環手段が停止し熱媒が異常昇温することもなく安全になり、装置の小型・軽量化が図られ、携帯使用で便利になる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1にかかる熱搬送装置は温度差に応じて電力を発生する熱電気変換手段と、この熱電気変換手段に熱を与える燃焼手段と、前記熱電気変換手段を介して伝わる熱により熱媒と熱交換する熱交換手段と、前記熱電気変換手段の発生電力により駆動して熱媒を搬送する熱媒強制循環手段と、前記熱電気変換手段、燃焼手段、熱媒強制循環手段、熱交換手段を収納して成るユニット本体と、前記熱媒強制循環手段の一端と前記熱交換手段の一端を接続し、さらに、前記熱媒強制循環手段の他端と前記熱交換手段の他端とに接続した可撓性の熱媒通路と、この熱媒通路を配列し、前記熱交換手段で加熱熱交換された熱媒を循環放熱させて採暖を行なうズボンを有し、上記可撓性を有する熱媒通路の配列形状は熱媒がズボン上部の腰部分より一方の足を挿入する一方の筒状の部分に入り、筒状の部分の下方へ進むとU字形状に折り返して上方へ進み、順次これを繰り返して筒状の部分の配列がほぼ終えると、他方の足を挿入する他方の筒状の部分に入り、筒状の部分の下方へ進むとU字形状に折り返して上方へ進み、順次これを繰り返して筒状の部分の配列がほぼ終えると、腰部分で最初の入り口付近に戻るよう配列形状としたズボンを有する。
【0017】そして上記発明によれば、燃焼手段を燃焼させると、この燃焼手段の燃焼熱を熱電気変換手段は高温側面に受熱し高温になる。さらに熱は熱電気変換手段の高温側面から低温側面へ伝わり、熱交換手段へ伝熱する。熱電気変換手段の低温側面は熱交換手段へ伝熱することで冷却されるため、熱電気変換手段は高温側面と低温側面との温度差に応じた電力を発生する。熱媒強制循環手段は熱電気変換手段の発生電力により駆動して熱媒を前記熱交換手段へ搬送し、熱電気変換手段を介して伝わった燃焼手段の熱を熱媒と熱交換させる。さらに熱媒はユニット本体を出てズボンに入り、配列された可とう性を有する熱媒通路を循環放熱しズボンで採暖を行ない、再びユニット本体に入り、熱媒強制循環手段に戻る。
【0018】そして、従来のように熱駆動ポンプを用いた場合に比べ、作動流体中の不凝縮ガスによるポンプの停止、作動流体温度上昇による温度調節機能の不完全さとポンプの停止を防止するために構成が複雑になり、大きくなり、重量が増大することが解消され、間欠動作でなく連続流れになるため、作動流体温度も一定になり、身体の採暖に使用する場合にはとくに快適性で優れている。熱搬送能力は温度差に比例せず、作動流体温度が低い場合でも所定熱量が搬送できる。作動流体は蒸気気泡を発生させないため、例えばゴム、樹脂などを通路材料に用いても作動流体の蒸気が材料を透過して外部に漏れ、作動流体の減少による作動停止もなく、安定した作動が得られる。
【0019】また、熱電気変換手段の発生電力により熱媒強制循環手段を駆動して燃焼手段の熱を熱媒と熱交換させ、ズボンに循環放熱して採暖ができる。とくに、熱媒通路はズボンの形状に合わせた配列形状としているため、均一に暖めることができ、温度分布がよくなり、快適性が向上する。
【0020】さらに熱媒強制循環手段は外部電源を用いず、熱電気変換手段の発生電力により駆動されるため、電池を用いた場合に比べ、電池交換のわずらわしさから開放され、電池の費用が発生せず経済的であり、電池寿命が尽きて熱媒強制循環手段が停止し熱媒が異常昇温することもなく安全になり、装置の小型・軽量化が図られ、携帯使用で便利になる。
【0021】そして、熱媒通路の配列形状は足を挿入する筒状の部分を上下方向にU字形状に折り返し、順次これを繰り返していくため、ズボンの形状に合わせて均一に暖めることができ、温度分布がよくなり、より快適性が向上する。また、ユニット本体は腰部分で保持させることが人体の動作から障害にならず望ましが、熱媒通路はズボン上部より入り、ズボン上部より出るようにしているため、ユニット本体をズボン上部に設けるのに適しており、着心地もよくなる。
【0022】本発明の請求項2にかかる熱搬送装置は、可とう性を有する熱媒通路の配列形状は熱媒がズボン上部の腰部分より一方の足を挿入する一方の筒状の部分に入り、筒状の部分の外股部分で水平または斜め下方に進み、U字形状に折り返して下方へ進み、順次これを繰り返して外股部分の配列がほぼ終えると、内股部分に移り、水平または斜め上方に進み、U字形状に折り返して上方へ進み、順次これを繰り返して内股部分の配列がほぼ終えると他方の足を挿入する他方の筒状の部分の内股部分に入り、水平または斜め下方に進み、U字形状に折り返して下方へ進み、内股部分の配列がほぼ終えると、外股部分に移り、水平または斜め上方に進み、U字形状に折り返して上方へ進み、順次これを繰り返して内股部分の配列がほぼ終えると、腰部分で最初の入り口付近に戻る配列形状としたズボンを有する。
【0023】そして、熱媒通路の配列形状は足を挿入する筒状の部分を左右方向にU字形状に折り返し、順次これを繰り返していくため、ズボンの形状に合わせて均一に暖めることができ、温度分布がよくなり、より快適性が向上する。また、ユニット本体は腰部分で保持させることが人体の動作から障害にならず望ましが、熱媒通路はズボン上部より入り、ズボン上部より出るようにしているため、ユニット本体をズボン上部に設けるのに適しており、着心地もよくなる。
【0024】本発明の請求項3にかかる熱搬送装置は、可撓性を有する熱媒通路のU字形状に折り返す配列形状は、2つの筒状の部分共に人体の内股部分を粗に配列し、外股部分を密にして熱媒通路の相互の配列密度を高めたズボンを有する。
【0025】そして、ズボンにおいて外股部分は内股部分よりも冷えやすい。とくにバイクに乗った場合はその傾向が顕著にあらわれるが、熱媒通路の相互の配列密度を高めたことで外股部分も均一に暖めることができ、温度分布がよくなり、より快適性が向上する。
【0026】本発明の請求項4にかかる熱搬送装置はズボンのポケット部分に収納されたユニット本体を有する。
【0027】そして、ユニット本体はズボンのポケット部分に収納されるため、燃焼手段の着火、消火などを伴う運転開始と停止の操作がポケットを開ければ出来、ズボンを着た状態で行なえ、利便性が向上する。また、ユニット本体は腰部分で保持させることが人体の動作から障害にならず望ましが、ポケットは通常、ズボン上部にあるため、着心地もよい。
【0028】本発明の請求項5にかかる熱搬送装置はズボンとは分離して別に人体に装着できるようにしたユニット本体を有する。
【0029】そして、ユニット本体はズボンとは分離しているため、人体の活動に支障のでない腰などに装着できるため、装着による重さ、重さの不平衡を感じることが解消され、活動的になれる。
【0030】本発明の請求項6にかかる熱搬送装置は熱媒通路とユニット本体との接続に内部の熱媒を漏らすことなく、接続と分離ができる着脱自在継ぎ手を有する。
【0031】そして、ユニット本体は熱媒通路から分離するときは両者を接続している熱媒通路を分離する必要があるが、熱媒通路に設けた着脱自在継ぎ手により内部の熱媒を漏らすことなく採暖手段から分離することができる。
【0032】本発明の請求項7にかかる熱搬送装置は燃焼手段の燃焼を制御させて熱媒温度を一定温度に制御するためにズボンに配設した温度検出手段を有する。
【0033】そして、ズボンに配設された温度検出手段の温度検出信号を受けて、燃焼手段は燃焼を制御して熱媒温度を一定温度に制御するため、ズボンは熱負荷に関わりなく一定温度で採暖でき快適性が向上する。さらに、ズボンの熱負荷が小さい場合でも熱媒温度が異常に昇温することまなく、安全性が向上する。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0035】(実施例1)図1は本発明の実施例1の熱搬送装置を示す断面図である。
【0036】図1において、11は燃焼手段である。12は熱電気変換手段であり、燃焼手段11の熱を高温側面13に受熱し、その熱を低温側面14から後述する熱交換手段16へ伝熱することで冷却され、高温側面13と低温側面14との温度差に応じた電力を発生する。15は熱媒強制循環手段であり、熱電気変換手段12の発生電力により駆動して熱媒を熱交換手段16へ搬送し、熱電気変換手段12を介して伝わった燃焼手段11の熱を熱媒と熱交換させる。17はガスボンベであり、燃焼手段11のエネルギ−源としてガスを供給する。18は操作部であり、装置の運転操作を行う。19はユニット本体であり、燃焼手段11、熱電気変換手段12、熱媒強制循環手段15、ガスボンベ17、操作部18を収納している。さらに20はズボンであり、熱媒強制循環手段15の一端と熱交換手段16の一端とに接続した可撓性を有する熱媒通路21を配列し、熱交換手段16で熱交換した熱媒を循環させて放熱し、採暖を行なうものである。
【0037】この構成における動作、作用について説明する。操作部18で運転操作を行うとガスボンベ17から燃焼手段11にガスが供給されると同時に点火が行われ、燃焼手段11が燃焼をする。この燃焼手段11の燃焼熱を熱電気変換手段12が高温側面13に受熱し高温になる。さらに熱は熱電気変換手段12の高温側面13から低温側面14へ伝わり、熱交換手段16へ伝熱する。熱電気変換手段12の低温側面14は熱交換手段16へ伝熱することで冷却されるため、熱電気変換手段12は高温側面13と低温側面14との温度差に応じた電力を発生する。
【0038】一方、熱媒強制循環手段15は熱電気変換手段12の発生電力により駆動して熱媒を前記熱交換手段16へ搬送し、熱電気変換手段12を介して伝わった燃焼手段11の熱を熱媒と熱交換させる。さらに熱媒はユニット本体19を出てズボン20に入り、配列された可撓性を有する熱媒通路21を循環放熱しズボン20で採暖を行ない、再びユニット本体19に入り、熱媒強制循環手段15に戻る。
【0039】そして、従来のように熱駆動ポンプを用いた場合に比べ、作動流体中の不凝縮ガスによるポンプの停止、作動流体温度上昇による温度調節機能の不完全さとポンプの停止を防止するために構成が複雑になり、大きくなり、重量が増大することが解消され、間欠動作でなく連続流れになるため、作動流体温度も一定になり、身体の採暖に使用する場合にはとくに快適性で優れている。熱搬送能力は温度差に比例せず、作動流体温度が低い場合でも所定熱量が搬送できる。作動流体は蒸気気泡を発生させないため、例えばゴム、樹脂などを通路材料に用いても作動流体の蒸気が材料を透過して外部に漏れ、作動流体の減少による作動停止もなく、安定した作動が得られる。
【0040】また、熱電気変換手段12の発生電力により熱媒強制循環手段15を駆動して燃焼手段11の熱を熱媒と熱交換させ、ズボン20に循環放熱して採暖ができる。とくに、熱媒通路21は図1に示す通りズボン20の形状に合わせた配列形状としているため、均一に暖めることができ、温度分布がよくなり、快適性が向上する。
【0041】さらに熱媒強制循環手段15は外部電源を用いず、熱電気変換手段12の発生電力により駆動されるため、電池を用いた場合に比べ、電池交換のわずらわしさから開放され、電池の費用が発生せず経済的であり、電池寿命が尽きて熱媒強制循環手段15が停止し熱媒が異常昇温することもなく安全になり、装置の小型・軽量化が図られ、携帯使用で便利になる。
【0042】(実施例2)図2は本発明の実施例2の熱搬送装置のズボンを示す外観図である。
【0043】本実施例2において実施例1と異なる点は、可撓性を有する熱媒通路21の配列形状は、熱媒がズボン上部22の腰部分23より一方の足を挿入する一方の筒状の部分24aに入り、筒状の部分の下方へ進むとU字形状に折り返して上方へ進み、順次これを繰り返して筒状の部分の配列がほぼ終えると、他方の足を挿入する他方の筒状の部分24bに入り、筒状の部分の下方へ進むとU字形状に折り返して上方へ進み、順次これを繰り返して筒状の部分の配列がほぼ終えると、腰部分23で最初の入り口付近に戻る配列形状としたズボン20を設けたところである。
【0044】なお実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。次に動作、作用について説明する。熱媒は足を挿入する筒状の部分24a、24bを上下方向にU字形状に折り返し、順次これを繰り返していくため、ズボン20の形状に合わせて均一に暖めることができ、温度分布がよくなり、より快適性が向上する。また、ユニット本体19は腰部分23で保持させることが人体の動作から障害にならず望ましが、熱媒通路21はズボン上部22より入り、ズボン上部22より出るようにしているため、ユニット本体19をズボン上部22に設けるのに適しており、着心地もよくなる。
【0045】(実施例3)図3は本発明の実施例3の熱搬送装置のズボンを示す外観図である。
【0046】本実施例3において実施例1と異なる点は、可撓性を有する熱媒通路21の配列形状は熱媒がズボン上部22の腰部分23より一方の足を挿入する一方の筒状の部分24aに入り、筒状の部分24aの外股部分25aで水平または斜め下方に進み、U字形状に折り返して下方へ進み、順次これを繰り返して外股部分25aの配列がほぼ終えると、内股部分26aに移り、水平または斜め上方に進み、U字形状に折り返して上方へ進み、順次これを繰り返して内股部分の配列がほぼ終えると他方の足を挿入する他方の筒状の部分24bの内股部分26bに入り、水平または斜め下方に進み、U字形状に折り返して下方へ進み、内股部分26bの配列がほぼ終えると、外股部分25bに移り、水平または斜め上方に進み、U字形状に折り返して上方へ進み、順次これを繰り返して内股部分26bの配列がほぼ終えると、腰部分23で最初の入り口付近に戻る配列形状としたズボン20を設けたところである。
【0047】なお実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。次に動作、作用について説明する。熱媒通路21の配列形状は足を挿入する筒状の部分24を左右方向にU字形状に折り返し、順次これを繰り返していくため、ズボン20の形状に合わせて均一に暖めることができ、温度分布がよくなり、より快適性が向上する。また、ユニット本体19は腰部分23で保持させることが人体の動作から障害にならず望ましが、熱媒通路21はズボン上部22より入り、ズボン上部22より出るようにしているため、ユニット本体19をズボン上部22に設けるのに適しており、着心地もよくなる。
【0048】(実施例4)図4は本発明の実施例4の熱搬送装置のズボンを示す外観図である。
【0049】本実施例4において実施例1と異なる点は、可撓性を有する熱媒通路21のU字形状に折り返す配列形状は、2つの筒状の部分24a、24b共に人体の内股部分26を粗に配列し、外股部分25を密にして熱媒通路21の相互の配列密度を高めたズボン20を設けたところである。
【0050】なお実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。次に動作、作用について説明する。ズボン20において外股部分25は内股部分26よりも冷えやすい。とくにバイクに乗った場合はその傾向が顕著にあらわれるが、熱媒通路21の相互の配列密度を高めたことで外股部分25も均一に暖めることができ、温度分布がよくなり、より快適性が向上する。
【0051】(実施例5)図2を用いて本発明の実施例5の熱搬送装置を説明すると、本実施例5において実施例1と異なる点は、ズボン20のポケット部分27に収納されたユニット本体19を設けたところである。
【0052】なお実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。次に動作、作用について説明する。ユニット本体19はズボン20のポケット部分27に収納されるため、燃焼手段の着火、消火などを伴う運転開始と停止の操作がポケット部分27を開ければ出来、ズボンを着た状態で行なえ、利便性が向上する。また、ユニット本体19は腰部分で保持させることが人体の動作から障害にならず望ましが、ポケット部分27は通常、ズボン上部22にあるため、着心地もよい。
【0053】(実施例6)図5は本発明の実施例6の熱搬送装置を示す外観図である。
【0054】本実施例6において実施例1と異なる点は、ズボン20とは分離して別に人体に装着できるようにした例えばベルト等のユニット本体19を設けたところである。
【0055】なお実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。次に動作、作用について説明する。28はユニット本体装着具で、ユニット本体19を腰部分に装着させている。ユニット本体19はユニット本体装着具28でズボン20とは分離しているため、人体の活動に支障のでない腰などに装着でき、装着による重さ、重さの不平衡を感じることが解消され、活動的になれる。なお、ユニット本体装着具28は腰に限らず腰以外のどこにでも装着できるものである。
【0056】(実施例7)図1を用いて本発明の実施例7の熱搬送装置を説明すると、本実施例7において実施例1と異なる点は、熱搬送装置はユニット本体19と接続している熱媒通路21の途中に内部の熱媒を漏らすことなく、接続と分離ができる着脱自在継ぎ手29を設けたところである。
【0057】なお実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。次に動作、作用について説明する。着脱自在継ぎ手29は大別して挿入部分30と受け部分31とが着脱自在に結合したもので、挿入部分30と受け部分31は共にその端部は熱媒通路21に接合されている。挿入部分30と受け部分31とが分離すると両者は内部の閉止板が通路を閉止して内部の熱媒が外部に出ることを防止し、結合すると閉止板は開放され、互いに通路を連通するようになっている。そしてユニット本体19をズボン20から分離するときは両者を接続している熱媒通路21を分離する必要があるが、熱媒通路21に設けた着脱自在継ぎ手29を分離させると着脱自在継ぎ手29は内部の熱媒を漏らすことなく分離するため、ユニット本体19はズボン20から分離することができる。
【0058】(実施例8)更に図1を用いて本発明の実施例7の熱搬送装置を説明すると、本実施例8において実施例1と異なる点は、燃焼手段11の燃焼を制御させて熱媒温度を一定温度に制御するためにズボン20に配設した着脱自在な温度検出手段32を設けたところである。
【0059】なお実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。次に動作、作用について説明する。温度検出手段32はズボン20内の温度を検出し、この温度検出手段32の温度検出信号を受けて、燃焼手段11は燃焼を制御して熱媒温度を一定温度に制御する。ズボン20は熱負荷に関わりなく一定温度で採暖でき、使用者がもっとも採暖の快適性に適した場所に温度検出手段29を配設できるため、快適性がより向上する。さらに、ズボン20の熱負荷が小さい場合でも熱媒温度が異常に昇温することもなく、安全性が向上する。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に係る熱搬送装置は温度差に応じて電力を発生する熱電気変換手段と、この熱電気変換手段に熱を与える燃焼手段と、前記熱電気変換手段を介して伝わる熱により熱媒と熱交換する熱交換手段と、前記熱電気変換手段の発生電力により駆動して熱媒を搬送する熱媒強制循環手段と、前記熱電気変換手段、燃焼手段、熱媒強制循環手段熱交換手段を収納して成るユニット本体と、前記熱媒強制循環手段から送られてくる熱媒を通す可撓性の熱媒通路と、この熱媒通路を配列し、前記熱交換手段で加熱熱交換された熱媒を循環放熱させて採暖を行なうズボンとを備え、上記可撓性を有する熱媒通路の配列形状はズボン上部の腰部分より一方の足を挿入する一方の筒状の部分に入り、筒状の部分の下方へ進むとU字形状に折り返して上方へ進み、順次これを繰り返して筒状の部分の配列がほぼ終えると、他方の足を挿入する他方の筒状の部分に入り、筒状の部分の下方へ進むとU字形状に折り返して上方へ進み、順次これを繰り返して筒状の部分の配列がほぼ終えると、腰部分で最初の入り口付近に戻るよう配列形状としたズボンを有する構成としているので、燃焼手段を燃焼させると、この燃焼手段の燃焼熱を熱電気変換手段は高温側面に受熱し高温になる。さらに熱は熱電気変換手段の高温側面から低温側面へ伝わり、熱交換手段へ伝熱する。熱電気変換手段の低温側面は熱交換手段へ伝熱することで冷却されるため、熱電気変換手段は高温側面13と低温側面との温度差に応じた電力を発生する。熱媒強制循環手段は熱電気変換手段の発生電力により駆動して熱媒を前記熱交換手段へ搬送し、熱電気変換手段を介して伝わった燃焼手段の熱を熱媒と熱交換させる。さらに熱媒はユニット本体を出てズボンに入り、配列された可とう性を有する熱媒通路を循環して放熱しズボンで採暖を行ない、再びユニット本体に入り、熱媒強制循環手段に戻る。
【0061】そして、従来のように熱駆動ポンプを用いた場合に比べ、作動流体中の不凝縮ガスによるポンプの停止、作動流体温度上昇による温度調節機能の不完全さとポンプの停止を防止するために構成が複雑になり、大きくなり、重量が増大することが解消され、間欠動作でなく連続流れになるため、作動流体温度も一定になり、身体の採暖に使用する場合にはとくに快適性で優れている。熱搬送能力は温度差に比例せず、作動流体温度が低い場合でも所定熱量が搬送できる。作動流体は蒸気気泡を発生させないため、例えばゴム、樹脂などを通路材料に用いても作動流体の蒸気が材料を透過して外部に漏れ、作動流体の減少による作動停止もなく、安定した作動が得られるという効果がある。
【0062】また、熱電気変換手段の発生電力により熱媒強制循環手段を駆動して燃焼手段の熱を熱媒と熱交換させ、ズボンに循環放熱して採暖ができる。とくに、熱媒通路はズボンの形状に合わせた配列形状としているため、均一に暖めることができ、温度分布がよくなり、快適性が向上するという効果がある。
【0063】さらに熱媒強制循環手段は外部電源を用いず、熱電気変換手段の発生電力により駆動されるため、電池を用いた場合に比べ、電池交換のわずらわしさから開放され、電池の費用が発生せず経済的であり、電池寿命が尽きて熱媒強制循環手段が停止し熱媒が異常昇温することもなく安全になり、装置の小型・軽量化が図られ、携帯使用で便利になるという効果がある。
【0064】また熱媒通路の配列形状は足を挿入する筒状の部分を上下方向にU字形状に折り返し、順次これを繰り返していくため、ズボンの形状に合わせて均一に暖めることができ、温度分布がよくなり、より快適性が向上するという効果がある。また、ユニット本体は腰部分で保持させることが人体の動作から障害にならず望ましが、熱媒通路はズボン上部より入り、ズボン上部より出るようにしているため、ユニット本体をズボン上部に設けるのに適しており、着心地もよくなるいう効果がある。
【0065】また、請求項2に係る熱搬送装置は、可撓性を有する熱媒通路の配列形状は熱媒がズボン上部の腰部分より一方の足を挿入する一方の筒状の部分に入り、筒状の部分の外股部分で水平または斜め下方に進み、U字形状に折り返して下方へ進み、順次これを繰り返して外股部分の配列がほぼ終えると、内股部分に移り、水平または斜め上方に進み、U字形状に折り返して上方へ進み、順次これを繰り返して内股部分の配列がほぼ終えると他方の足を挿入する他方の筒状の部分の内股部分に入り、水平または斜め下方に進み、U字形状に折り返して下方へ進み、内股部分の配列がほぼ終えると、外股部分に移り、水平または斜め上方に進み、U字形状に折り返して上方へ進み、順次これを繰り返して内股部分の配列がほぼ終えると、腰部分で最初の入り口付近に戻る配列形状としたズボンを有する構成としているので、熱媒通路の配列形状は足を挿入する筒状の部分を左右方向にU字形状に折り返し、順次これを繰り返していくため、ズボンの形状に合わせて均一に暖めることができ、温度分布がよくなり、より快適性が向上する。また、ユニット本体は腰部分で保持させることが人体の動作から障害にならず望ましが、熱媒通路はズボン上部より入り、ズボン上部より出るようにしているため、ユニット本体をズボン上部に設けるのに適しており、着心地もよくなるという効果がある。
【0066】請求項3にかかる熱搬送装置は、可撓性を有する熱媒通路のU字形状に折り返す配列形状は、2つの筒状の部分共に人体の内股部分を粗に配列し、外股部分を密にして熱媒通路の相互の配列密度を高めたズボンを有する構成としているので、ズボンにおいて外股部分は内股部分よりも冷えやすい。とくにバイクに乗った場合はその傾向が顕著にあらわれるが、熱媒通路の相互の配列密度を高めたことで外股部分も均一に暖めることができ、温度分布がよくなり、より快適性が向上するという効果がある。
【0067】請求項4にかかる熱搬送装置はズボンのポケット部分に収納されたユニット本体を有する構成としているので、ユニット本体はズボンのポケット部分に収納されるため、燃焼手段の着火、消火などを伴う運転開始と停止の操作がポケットを開ければ出来、ズボンを着た状態で行なえ、利便性が向上する。また、ユニット本体は腰部分で保持させることが人体の動作から障害にならず望ましが、ポケットは通常、ズボン上部にあるため、着心地もよいという効果がある。
【0068】請求項5にかかる熱搬送装置はズボンとは分離して別に人体に装着できるようにしたユニット本体を有する構成としているので、ユニット本体はズボンとは分離しているため、人体の活動に支障のでない腰などに装着できるため、装着による重さ、重さの不平衡を感じることが解消され、活動的になれるという効果がある。
【0069】請求項6にかかる熱搬送装置は熱媒通路とユニット本体との接続に内部の熱媒を漏らすことなく、接続と分離ができる着脱自在継ぎ手を有する構成としているので、ユニット本体は熱媒通路から分離するときは両者を接続している熱媒通路を分離する必要があるが、熱媒通路に設けた着脱自在継ぎ手により内部の熱媒を漏らすことなく採暖手段から分離することができるという効果がある。
【0070】請求項7にかかる熱搬送装置は燃焼手段の燃焼を制御させて熱媒温度を一定温度に制御するためにズボンに配設した温度検出手段を有する構成としているので、そして、ズボンに配設された温度検出手段の温度検出信号を受けて、燃焼手段は燃焼を制御して熱媒温度を一定温度に制御するため、ズボンは熱負荷に関わりなく一定温度で採暖でき快適性が向上する。さらに、ズボンの熱負荷が小さい場合でも熱媒温度が異常に昇温することまなく、安全性が向上するという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成10年(1998)5月15日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】滝本 智之 (外1名)
【公開番号】 特開平11−323628
【公開日】 平成11年(1999)11月26日
【出願番号】 特願平10−133012