| 【発明の名称】 |
冷暖房用衣服 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤谷 侃
【氏名】矢冨 恭次
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| 【要約】 |
【課題】活動的で快適な冷暖房用衣服を提供する。
【解決手段】衣服1の外布2及び内布3に、3.9cm3/cm2・S〜30.0cm3/cm2・Sの通気性を有する布地を用い、両布2,3間の中空部に、空気供給装置10から該中空部に供給される冷暖房用空気を、内布3に形成した複数の小孔6から吹出す。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外布と内布の間に中空部を形成し、空気供給装置から該中空部に供給される冷暖房用空気を、内布に形成した複数の小孔から吹出す冷暖房用衣服において、前記外布及び内布に、3.9cm3/cm2・sec.〜30.0cm3/cm2・sec.の通気性を有する布地を用いたことを特徴とする冷暖房用衣服。 【請求項2】 前記外布と内布間の首回り部分に空気吹出し管を設けたことを特徴とする請求項1記載の冷暖房用衣服。 【請求項3】 前記空気吹出し管の首背面部には、前記空気供給装置に接続するエアー供給ホースが連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷暖房用衣服。 【請求項4】 前記空気供給装置から前記空気吹出し管との間には、前記冷暖房用空気中の水分を除去する水分除去装置が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の冷暖房用衣服。 【請求項5】 前記内布に部分的に当て布を縫着して前記小孔を塞ぐことにより、前記空気の吹出し量を部分的に調節することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の冷暖房用衣服。 【請求項6】 前記衣服を前開き型に形成し、打合わせ部の係合手段として打合わせ部全体に面ファスナーを取付けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の冷暖房用衣服。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、高温環境下又は低温環境下の作業現場等で、衣服から冷暖房用空気を吹き出して、作業者の体温の上昇又は下降を防いで作業効率の向上を図る冷暖房用衣服に関する。 【0002】 【従来の技術】高温環境下又は低温環境下の工場等の作業現場では、空気供給装置からホースを介して衣服の間に供給することにより、作業者の体温の上昇又は下降を防ぐことが行われている。また、特開平2−145801号公報に示される如く、作業者の体温の上昇を防ぐために、通気性のない塩化ビニール等のプラスチックシートからなる外布と内布との縁部を熱融着等により密封して、外布と内布との間に中空部を形成し、空気供給装置から該中空部に供給される冷房用空気を、内布に形成した複数の小孔から吹出す冷房用作業着が提案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の構成では、通気性のない衣服を用いるため活動的でなく、また、体表面に向かって吹出される空気に水分が含まれていることから、快適性に欠ける嫌いがあった。 【0004】そこで本発明は、活動的で快適な冷暖房用衣服を提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記した目的を達成するため、本発明の冷暖房用衣服は、外布及び冷暖房用空気を吹出す複数の小孔を有する内布に、3.9cm3/cm2・sec.〜30.0cm3/cm2・sec.の通気性を有する布地を用いたことを特徴としている。また、前記外布と内布間の首回り部分に空気吹出し管を設けたこと、前記空気吹出し管の首背面部に、前記空気供給装置に接続するエアー供給ホースを連結したこと、前記空気供給装置から前記空気吹出し管との間に、前記冷暖房用空気中の水分を除去する水分除去装置を設けたこと、前記内布に部分的に当て布を縫着して前記小孔を塞ぐことにより、前記空気の吹出し量を部分的に調節すること、前記衣服を前開き型に形成した場合に、打合わせ部の係合手段として打合わせ部全体に面ファスナーを取付けたことを特徴としている。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施形態例に基づいて、さらに詳細に説明する。冷暖房用衣服1は、前開き型のブルゾンタイプに形成され、作業者の躯感部である上半身に空気を吹出すもので、外布2と内布3とを、首回り、袖口、裾回り及び両打合わせ部の端部で縫着し、外布2と内布3との間に中空部を形成した二重構造に縫製されており、打合わせ部の係合手段として、両打合わせ部全体に取付けた面ファスナー4と、適数個取付けたホック5とを使用し、打合わせ部から空気が漏れることを低減している。 【0007】外布2及び内布3としては、JIS L−1096B法 フラジール形法による3.9cm3/cm2・sec.〜30.0cm3/cm2・sec.の通気性を有する布地が用いられる。このような通気性を有する布地として、例えば、次の素材と構成のものが挙げられる。 【0008】 ■ナイロンタフタ 70d×70d 190本 通気性 13.0■ポリエステルタフタ 50d×75d 190本 通気性 30.0■綿100%平織 40s/l×40s/l 240本 通気性 3.9■綿100%平織 40s/l×40s/l 210本 通気性 19.7これらの中から外布2と内布3とに同一の布地を用いて、上述の構造の衣服1を作成し、空気圧5〜6kg/cm2の空気を中間部に吹き込んで実験したところ、いずれも良好な結果が得られた。また、これらの布地は、市場に広く出回っている薄手のものである。なお、通気性が上述の上限値より高い布地では、外布2からの空気漏れが大きく適性を欠いた。また、通気性が上述の下限値より低い布地では厚手のものとなって活動的ではなく、コスト的にも不利であった。 【0009】内布3には、作業者の体表面に向けて空気を吹出す直径2mmの複数の小孔6が3cm平方に1個の割合で略全体に亘って形成されている。なお、吹出し量の調節が必要な場合には、面積当たりの小孔6の個数の増減や、内布3に部分的に当て布7を縫着して小孔6を塞ぐことによって行うことができ、コンディションや体感温度や発汗場所が異なる場合に対応でき、作業者の要望に沿うことができる。 【0010】この衣服1の外布2と内布3との間の首回り部分には、空気吹出し管8が設けられている。この空気吹出し管8は、可撓性のビニールチューブ等で形成されて首回り部分の略全体に亘って配置され、下方に向けて形成した複数の小径の空気吹出し孔から外布2と内布3間の中空部に向けて空気を噴出する。 【0011】前記空気吹出し管8の中間部に相当する首背面部には、エアー供給ホース9が連結され、該ホース9は空気供給装置10に接続している。この空気供給装置10は、例えば、圧縮空気供給源からの圧縮空気を冷却する冷却装置11と、該冷却装置11とホース12を介して接続される水分除去装置13とを有している。そして、圧縮空気供給源である可搬型のコンプレッサ14で発生した圧縮空気を、圧力調整機構15で吐出圧力を調整した後、ホース16を介して冷却装置11に供給し、該冷却装置11で冷却した空気中の水分を水分除去装置13で除去して、エアー供給ホース9を介して空気吹出し管8に供給する。なお、圧縮空気管が配管されている場所では、コンプレッサ14に代えて、圧縮空気管にホース16を接続して圧縮空気を冷却装置11に供給してもよい。 【0012】冷却装置11及び水分除去装置13は、作業者の腰にベルト等により取り付けられる小型のものを用いることができる。この場合、冷却装置11としては公知のものを使用することができ、また、水分除去装置13としては、例えば、疎水性繊維を積層した不織布で作成したフィルター又は乾燥剤をケース内に交換可能に装着するものを使用することができ、付設した風量調整弁17にて衣服1へ送給する空気の吹出し量を調整する。 【0013】このように構成した冷房用衣服は、冷却装置11で冷却した圧縮空気中の水分を水分除去装置13で除去して空気吹出し管8に送給することにより、水分を除去された冷却空気が、該空気吹出し管8の複数の空気吹出し孔から外布2と内布3との間の中空部に平均的に噴出され、内布3の複数の小孔6から作業者の上半身に向かって吹出し、高温環境下の作業現場等において、作業者の体温の上昇を防ぐことができる。この際、作業者は、エアー供給ホース9が背中に沿って配設されていることから邪魔にならず作業がし易く、ホース16の長さの範囲で快適に作業ができ、作業効率の向上を図ることができる。また、上述の各布地は、市場に広く出回っている薄手のものであるから、これらにより作成した衣服は活動的でコスト的にも有利である。 【0014】なお、上記実施形態例では、冷却装置で冷却した冷風を用いたが、本発明は、加熱装置で加熱した温風を用いることも可能である。また、供給される圧縮空気の温度と作業現場の温度とに差があれば、冷却装置又は加熱装置は不要である。さらに、衣服を前開き型のブルゾンタイプのもので説明したが、プルオーバータイプや繋ぎタイプの衣服でもよい。また、上記通気性の範囲であれば、外布に通気性の低い布地を、内布に通気性の高い布地を用いることもできる。 【0015】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の冷暖房用衣服は、外布及び内布に3.9cm3/cm2・sec.〜30.0cm3/cm2・sec.の通気性を有する布地を用い、両布間の中空部に供給された空気を内布に形成した複数の小孔から吹出すので、作業現場等の環境温度よりも低温又は高温の空気を供給することにより、活動的で快適に作業することができる。しかも、市場に広く出回っている薄手の布地により作成することが可能であるから、コスト的にも有利である。また、衣服の外布と内布間の首回り部分に空気吹出し管を設けることにより、上方から下方に向けて中空部に空気を平均的に吹き出すことができる。さらに、空気吹出し管の首背面部に、空気供給装置に接続するエアー供給ホースを連結することにより、エアー供給ホースが背中に沿って配設されていて邪魔にならず作業がし易く、作業効率の向上を図ることができる。また、空気供給装置から空気吹出し管との間に、冷暖房用空気中の水分を除去する水分除去装置を設けることにより、水分が少ない空気が体表面に向かって吹き出されるので、特に冷却空気を使用した場合には、作業者の健康の阻害を減少し快適性を与える。さらに、内布に部分的に当て布を縫着して小孔を塞いで、空気の吹出し量を部分的に容易に調節することにより、コンディションや体感温度や発汗場所が異なる場合に対応でき、作業者個々の要望に沿うことができる。また、前開き型の衣服の打合わせ部全体に面ファスナーを取付けることにより、打合わせ部からの空気の漏れを低減できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000105154 【氏名又は名称】グンゼ産業株式会社 【識別番号】000006208 【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月18日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】木戸 一彦 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−323626 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月26日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−135201 |
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