| 【発明の名称】 |
合羽および合羽用ベスト |
| 【発明者】 |
【氏名】永井 清平
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| 【要約】 |
【課題】中が蒸れにくく、着心地が良い。
【解決手段】合羽本体2の内面に、その内面と着用者との間に間隙を形成するよう複数の弾性凸部11を有する。合羽本体2は胴部5と袖部6とポンプ部7とを有する。胴部5は上部に複数の通気穴10を有する。弾性凸部11の一部は、胴部5の長さ方向に沿って複数が並列に伸びる。他の弾性凸部11は、首回り部開口、腰部および裾部開口の周囲内面に設けられる。ポンプ部7は袖部6の下側と胴部5との間に設けられる。ポンプ部7は袖部6を上げた状態で膨らむよう内面に弾性部材12を有する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】合羽本体の内面に、その内面と着用者との間に間隙を形成するよう複数の弾性凸部を有することを、特徴とする合羽。 【請求項2】前記合羽本体は胴部を有し、前記胴部の長さ方向に沿って並列に伸びる複数の前記弾性凸部を有することを、特徴とする請求項1記載の合羽。 【請求項3】前記胴部は首回り部開口と裾部開口とを両端に有する筒状をなし、前記首回り部開口の周囲内面および前記裾部開口の周囲内面に前記弾性凸部を有することを、特徴とする請求項2記載の合羽。 【請求項4】前記合羽本体は袖部とポンプ部とを有し、前記ポンプ部は前記袖部の下側と前記胴部との間に設けられ、前記袖部を上げた状態で膨らむよう内面に弾性部材を有することを、特徴とする請求項1,2または3記載の合羽。 【請求項5】カバーと間隙部材とを有し、前記胴部は上部に複数の通気穴を有し、前記カバーは前記通気穴を覆うよう前記胴部に設けられて前記通気穴より下側で開いており、前記間隙部材は前記カバーと前記通気穴の周囲との間に間隙を形成するよう前記胴部または前記カバーに設けられていることを、特徴とする請求項1,2,3または4記載の合羽。 【請求項6】ネット状の外側ベスト部とネット状の内側ベスト部と複数の弾性部材とを有し、前記外側ベスト部は前記内側ベスト部を包囲してその外側に設けられ、前記内側ベスト部と互いに首回り部開口、袖口および裾部開口で縫着され、前記弾性部材は前記外側ベスト部と前記内側ベスト部との間に間隙を形成するよう配置されていることを、特徴とする合羽用ベスト。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、合羽および合羽用ベストに関する。 【0002】 【従来の技術】従来の合羽として、ビニル樹脂製で胴部に袖部が設けられたものが一般に知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の合羽は、中が蒸れやすく、汗などの湿気で内面が濡れて着心地が悪いという問題点があった。 【0004】本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、中が蒸れにくく、着心地が良い合羽および合羽の中を蒸れにくくし、合羽の着心地を良くする合羽用ベストを提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1の本発明に係る合羽は、合羽本体の内面に、その内面と着用者との間に間隙を形成するよう複数の弾性凸部を有することを、特徴とする。 【0006】弾性凸部は、合羽本体の動きを妨げず、外力により変形後、もとの状態に回復可能な弾性を有する。弾性凸部は、スポンジから成っても、空気を入れて膨らむビニルパイプから成っても、単なる空気パイプから成ってもよい。弾性部材が空気を入れて膨らむものから成る場合には、空気を抜くことで全体をコンパクトにすることができる。また、弾性部材が空気を入れて膨らむものから成る場合には、1箇所から空気を入れて膨らませるため、複数の弾性部材が連続していることが好ましい。合羽本体は、前開きであっても、筒状であってもよい。前開きの場合には、ファスナーで開閉可能であることが好ましい。合羽本体は、フードを有していてもよい。 【0007】この本発明に係る合羽は、複数の弾性凸部により合羽本体の内面が着用者に密着するのを防ぎ、汗などの湿気は合羽本体の内面と着用者との間の間隙を通って抜けやすい。また、弾性凸部は、着用者の身体の動きに伴う合羽本体の動きに応じて圧縮されたり元に戻ったりする。この弾性凸部の伸縮によって合羽本体と着用者との間隙に空気が出入りし、その間隙の空気の流通を促進する。このため、合羽本体の中は、蒸れにくく、汗などの湿気が付着して内面が濡れるのを防ぎ、着心地が良い。 【0008】請求項2の本発明に係る合羽は、請求項1の合羽において、前記合羽本体は胴部を有し、前記胴部の長さ方向に沿って並列に伸びる複数の前記弾性凸部を有することを、特徴とする。 【0009】この本発明に係る合羽は、胴部の長さ方向に沿って並列に伸びる複数の弾性凸部を有するため、温度の高い汗などの湿気が弾性凸部に沿って下から上に上昇し、首回り部開口から外に抜けやすい。このため、合羽本体の中は、蒸れにくく、着心地が良い。 【0010】請求項3の本発明に係る合羽は、請求項2の合羽において、前記胴部は首回り部開口と裾部開口とを両端に有する筒状をなし、前記首回り部開口の周囲内面および前記裾部開口の周囲内面に前記弾性凸部を有することを、特徴とする。 【0011】この本発明に係る合羽は、胴部が筒状をなすため、開閉部などから雨が中に侵入して濡れることがなく、折り畳んだときに開閉部が合羽本体の外面と重なって濡れることもない。裾部開口の弾性凸部により着用者との間に形成された間隙から空気が胴部に入りやすく、胴部に入った空気は汗などの湿気とともに体温で暖められ、胴部の長さ方向に沿って並列に伸びる複数の弾性凸部に沿って下から上に上昇し、弾性凸部により着用者との間に間隙が形成された首回り部開口から外に抜けやすい。このため、合羽本体の中は、蒸れにくく、着心地が良い。なお、胴部は、常に筒状に膨らんでいる必要はなく、正面と背面とを合わせて折り畳まれてもよい。 【0012】請求項4の本発明に係る合羽は、請求項1,2または3の合羽において、前記合羽本体は袖部とポンプ部とを有し、前記ポンプ部は前記袖部の下側と前記胴部との間に設けられ、前記袖部を上げた状態で膨らむよう内面に弾性部材を有することを、特徴とする。 【0013】弾性部材は、外力により変形後、もとの状態に回復可能な弾性を有する。弾性部材は、スポンジから成っても、空気を入れて膨らむビニルパイプから成ってもよい。 【0014】この本発明に係る合羽は、着用者の腕の動きに伴う袖部の動きに応じてポンプ部が圧縮されたり、弾性部材により膨らんだりする。このポンプ部の圧縮によって合羽本体と着用者との間隙の空気が外に押し出され、その間隙の空気の流通を促進する。このため、合羽本体の中は、蒸れにくく、汗などの湿気が付着して内面が濡れるのを防ぎ、着心地が良い。また、この本発明に係る合羽は、ポンプ部により袖部の下側が広がっているので、袖部に腕が通しやすくなっている。 【0015】請求項5の本発明に係る合羽は、請求項1,2,3または4の合羽において、前記支持棒は中間カバーと間隙部材とを有し、前記胴部は上部に複数の通気穴を有し、前記カバーは前記通気穴を覆うよう前記胴部に設けられて前記通気穴より下側で開いており、前記間隙部材は前記カバーと前記通気穴の周囲との間に間隙を形成するよう前記胴部または前記カバーに設けられていることを、特徴とする。 【0016】請求項5の本発明に係る合羽では、温度の高い汗などの湿気が下から上に上昇し、首回り部開口のほか胴部の通気穴からも外に抜けるので、湿気が合羽本体の中にこもりにくい。カバーは、通気穴を覆っており、雨が通気穴から合羽本体の中に入るのを防止している。カバーと通気穴の周囲との間には間隙部材により間隙が形成されているので、カバーは通気穴の空気の流通を妨げない。 【0017】請求項6の本発明に係る合羽用ベストは、ネット状の外側ベスト部とネット状の内側ベスト部と複数の弾性部材とを有し、前記外側ベスト部は前記内側ベスト部を包囲してその外側に設けられ、前記内側ベスト部と互いに首回り部開口、袖口および裾部開口で縫着され、前記弾性部材は前記外側ベスト部と前記内側ベスト部との間に間隙を形成するよう配置されていることを、特徴とする。 【0018】弾性部材は、外側ベスト部および内側ベスト部の動きを妨げず、外力により変形後、もとの状態に回復可能な弾性を有する。弾性部材は、スポンジから成っても、空気を入れて膨らむビニルパイプから成ってもよい。 【0019】請求項6の本発明に係る合羽用ベストは、合羽の下に着用される。外側ベスト部と内側ベスト部との間には弾性部材により間隙が形成されているので、その間隙により合羽の内面が着用者に密着するのを防ぎ、汗などの湿気はネット状の外側ベスト部および内側ベスト部ならびに間隙を通って抜けやすい。また、弾性部材は、着用者の身体の動きに伴う合羽の動きに応じて圧縮されたり元に戻ったりする。この弾性部材の伸縮によって合羽と着用者との間隙に空気が出入りし、その間隙の空気の流通を促進する。このため、合羽の中は、蒸れにくく、汗などの湿気が付着して内面が濡れるのを防ぎ、着心地が良い。 【0020】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施の形態について説明する。図1〜図4は、本発明の実施の形態を示している。図1および図2に示すように、合羽1は、合羽本体2と、カバー3と、間隙部材4とを有している。合羽本体2は、ビニルシートから成り、胴部5と袖部6とポンプ部7とを有している。胴部5は、首回り部開口8と裾部開口9とを両端に有する筒状をなしている。胴部5の長さは、着用したとき裾部開口9が膝付近まで達する長さである。胴部5は、正面2aおよび背面2bの上部に複数の通気穴10を有している。 【0021】袖部6は、胴部5の上部の左右から突出して胴部5に一体的に設けられている。ポンプ部7は、袖部6の下側と胴部5とを斜めに接続して袖部6の下側と胴部5との間に一体的に設けられている。合羽本体2は、折り畳んでコンパクトにすることができる。 【0022】合羽本体2は、正面2aおよび背面2bの内面に複数の弾性凸部11を有している。弾性凸部11は、細長いスポンジから成り、合羽本体2に接着されている。弾性凸部11は、合羽本体2の内面と着用者との間に間隙を形成する。複数の弾性凸部11は、合羽1の骨組みの働きもしている。弾性凸部11の一部は、正面2aおよび背面2bで胴部5の長さ方向に沿って複数が並列に伸びている。また、他の弾性凸部11は、首回り部開口8の周囲内面、腰部5aの周囲内面および裾部開口9の周囲内面に設けられている。各弾性凸部11は、連続しており、胴部5で並列に伸びる弾性凸部11の両端は、腰部の周囲内面の弾性凸部11に接続している。 【0023】ポンプ部7には、袖部6を上げた状態で膨らむよう内面に弾性部材12を有している。弾性部材12は、弾性凸部11と同じく細長いスポンジから成り、ポンプ部7の中央を横切って、両端が胴部5の正面2aおよび背面2bで並列に伸びる弾性凸部11に接続している。 【0024】カバー3は、通気穴10を覆うよう胴部5の上部に設けられている。カバー3は、首回り部開口8の弾性凸部11および胴部5の肩部5bに設けられた弾性凸部11の上に接着され、正面2aおよび背面2bの通気穴10より下側で開いている。間隙部材4は、カバー3と通気穴10の周囲との間に間隙を形成するよう胴部5の上部に複数設けられている。合羽1は、首回り部開口8の形状を除いて正面2aと背面2bとでほぼ対称の形状を有している。 【0025】図3および図4に示すように、合羽用ベスト20は、外側ベスト部21と、内側ベスト部22と、複数の弾性部材23とを有している。外側ベスト部21および内側ベスト部22は、ネット状であって、通気性が良くなっている。外側ベスト部21は、内側ベスト部22とほぼ同一形状であって内側ベスト部22より一まわり大きく、内側ベスト部22を包囲してその外側に設けられている。外側ベスト部21は、内側ベスト部22と互いに首回り部開口24、袖口25および裾部開口26で縫着されている。弾性部材23は、外側ベスト部21と内側ベスト部22との間に間隙を形成するよう、首回り部開口24、袖口25、裾部開口26ならびに胴部27の正面および背面に配置され、外側ベスト部21および内側ベスト部22に縫着されている。胴部27の正面および背面の弾性部材23は、胴部27の長さ方向に沿って複数が並列に伸びている。 【0026】次に、作用について説明する。合羽1は、筒状の胴部5の裾部開口9から被り、首回り部開口8から頭を出し、袖部6に腕を通して着用する。合羽1は、ポンプ部7により袖部6の下側が広がっているので、袖部6に腕が通しやすくなっている。合羽1は、胴部5が筒状をなすため、開閉部などから雨が中に侵入して濡れることがなく、折り畳んだときに開閉部が合羽本体の外面と重なって濡れることもない。合羽1を着用後、防水性のつばの広い帽子を被ると良い。 【0027】合羽1は、複数の弾性凸部11により合羽本体2の内面が着用者に密着するのを防ぎ、汗などの湿気は合羽本体2の内面と着用者との間の間隙を通って抜けやすい。特に、合羽1は、裾部開口9の弾性凸部11により着用者との間に形成された間隙から空気が胴部5に入りやすくなっている。さらに、胴部5に入った空気は温度の高い汗などの湿気とともに体温で暖められて、胴部5の長さ方向に沿って並列に伸びる複数の弾性凸部11に沿って下から上に上昇し、弾性凸部11により着用者との間に間隙が形成された首回り部開口8のほか胴部5の通気穴10から外に抜けやすくなっている。このため、湿気が合羽本体2の中にこもりにくく、合羽本体2の中は蒸れにくく、着心地が良い。 【0028】なお、カバー3は、通気穴10を覆っており、雨が通気穴10から合羽本体2の中に入るのを防止している。カバー3と通気穴10の周囲との間には間隙部材4により間隙が形成されているので、カバー3は通気穴10の空気の流通を妨げない。 【0029】また、弾性凸部11は、着用者の身体の動きに伴う合羽本体2の動きに応じて圧縮されたり元に戻ったりする。この弾性凸部11の伸縮によって合羽本体2と着用者との間隙にポンプ式に空気が出入りし、その間隙の空気の流通を促進する。このため、合羽本体2の中は、特に蒸れにくく、汗などの湿気が付着して内面が濡れるのを防ぎ、着心地が良い。 【0030】また、合羽1は、着用者の腕の動きに伴う袖部6の動きに応じてポンプ部7がふいごのように圧縮されたり、弾性部材12により膨らんだりする。すなわち、腕を上げたときポンプ部7に空気がたまり、腕を下げたときポンプ部7が圧縮されて内部の空気が押し出される。このポンプ部7の圧縮によって合羽本体2と着用者との間隙の空気が強制的に外に押し出され、その間隙の空気の流通を促進する。このため、合羽本体2の中は、特に蒸れにくく、汗などの湿気が付着して内面が濡れるのを防ぎ、着心地が良い。合羽1は、特に、交通誘導員や工事作業員のように手を動かす作業の際や釣りをする際の着用に適している。また、合羽1は、梅雨のように雨の中、暑くて汗をかきやすく合羽1の中が蒸れやすい場合の使用に適している。 【0031】合羽用ベスト20は、一般の合羽の下に着用される。外側ベスト部21と内側ベスト部22との間には弾性部材23により間隙が形成されているので、その間隙により合羽の内面が着用者に密着するのを防ぎ、汗などの湿気はネット状の外側ベスト部21および内側ベスト部22ならびに間隙を通って抜けやすい。また、弾性部材23は、着用者の身体の動きに伴う合羽の動きに応じて圧縮されたり元に戻ったりする。この弾性部材23の伸縮によって合羽と着用者との間隙に空気が出入りし、その間隙の空気の流通を促進する。このため、合羽の中は、蒸れにくく、汗などの湿気が付着して内面が濡れるのを防ぎ、着心地が良い。合羽用ベスト20は、合羽とともに着用するほか、夏場などに涼しく過ごすためにシャツの下に着用してもよい。 【0032】 【発明の効果】本発明に係る合羽によれば、弾性凸部により合羽本体の内面と着用者との間に間隙を形成するので、中が蒸れにくく、着心地が良い。 【0033】特に、請求項2の本発明に係る合羽によれば、汗などの湿気が弾性凸部に沿って下から上に上昇し、首回り部開口から外に抜けやすい。 【0034】特に、請求項3の本発明に係る合羽によれば、開閉部などから雨が中に侵入して濡れることがなく、折り畳んだときに開閉部が合羽本体の外面と重なって濡れることもない。また、裾部開口から空気が胴部に入りやすく、胴部に入った空気は汗などの湿気とともに上昇し、首回り部開口から外に抜けやすい。 【0035】特に、請求項4の本発明に係る合羽によれば、ポンプ部の圧縮によって合羽本体と着用者との間隙の空気が外に押し出され、その間隙の空気の流通を促進する。 【0036】特に、請求項5の本発明に係る合羽によれば、汗などの湿気が上昇し、首回り部開口のほか胴部の通気穴からも外に抜けるので、湿気が合羽本体の中にこもりにくい。 【0037】本発明に係る合羽用ベストによれば、外側ベスト部と内側ベスト部との間に弾性部材により間隙が形成されているので、合羽の下に着用したとき、合羽の中を蒸れにくくし、合羽の着心地を良くする。
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| 【出願人】 |
【識別番号】595108996 【氏名又は名称】永井 清平
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月10日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】須田 篤
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| 【公開番号】 |
特開平11−323622 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月26日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−145023 |
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