| 【発明の名称】 |
下衣の構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】阿部 勝
【氏名】丸山 治彦
【氏名】松崎 吉則
【氏名】小池 俊二
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| 【要約】 |
【課題】予め製品時に仮縫合し内蔵装着した開放許容ダ−ツ又はタックの開放縫目線を解くことにより腰周りサイズの拡張調整可能な下衣の構造を提供する。
【解決手段】下衣の前後身頃での脇ポケット又は後ポケットが縫着された箇所を除くいずれかの位置に地縫いした開放縫目線を設けた開放許容ダ−ツ又はタックを装着し、該開放縫目線を連鎖状に解き除去可能な構成とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも下衣の前身頃若しくは後身頃での脇ポケット又は後ポケットが縫着された箇所を除くいずれかの位置にウエストサイズ調整のための開放縫目線が除去可能に仮縫合し装着された下衣であって、前記開放縫目線は前身頃若しくは後身頃の裏面側の帯ベルト下部に別途形成したダ−ツ又はタックの外側をウエストサイズの調整量を見込んで帯ベルト、及びその下部の近傍位置から腰裏部迄環縫い糸で地縫いした開放縫目線が仮縫合により装着されてなり、ウエストサイズ調整時には前記開放縫目線を端縁に設けた開放識別具をもって連鎖状に引き出し開放除去することによりウエストサイズの拡張可能としたことを特徴とする下衣の構造。 【請求項2】 少なくとも下衣スカ−トの前身頃若しくは後身頃でのいずれかの箇所或いは既設ダ−ツないしタックの箇所或いは相隣接してウエストサイズ調整の為の開放縫目線が除去可能に仮縫合し装着された下衣スカ−トであって、前記開放縫目線は前身頃若しくは後身頃の裏面側の縫目線は前身頃若しくは後身頃の裏面側の帯ベルト、及びその下部の近傍位置に別途形成したダ−ツの外側をウエストサイズの調整量を見込んで帯ベルト、及びその下部の近傍位置から腰裏部迄環縫い糸で地縫いした開放縫目線が仮縫合により装着されてなり、ウエストサイズ調整時には前記開放縫目線を端縁に設けた開放識別具をもって連鎖状に引き出し開放除去することによりウエストサイズの拡張可能としたことを特徴とする下衣スカ−トの構造。 【請求項3】 前記帯ベルトのベルト芯の折り曲げ余裕部を表生地及び腰裏のそれぞれ折り曲げ余裕部と反対の方向に倒して配設し、これらを共に環縫い糸で地縫いした開放縫目線が仮縫合により装着されてなる請求項1又は2記載の下衣の構造。 【請求項4】 前記ウエストサイズの調整量が片側の横幅間隔で、0.5〜10cmの範囲である請求項1ないし3記載の下衣の構造。 【請求項5】 前記開放縫目線の環縫い糸の上糸及び/又は下糸を識別可能に着色を施してなる請求項1ないし4記載の下衣の構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は下衣の構造に関し、簡易、確実に仮縫合し装着された開放縫目線を解くことによりウエストサイズ調節機能が発揮されると共に、着用感並びに外観上も仕上がり見栄えを損なうことのない下衣の構造に関する。 【0002】 【従来の技術】洋服の下体衣としては、一般に着用される紳士用ズボンやスラックス或いは婦人用スカ−ト等に代表されるが、たとえばズボンは長さや幅などに多少の違いはあっても基本的に大差はなく、一般的なのは背広服やジケットのズボンで、前が開き前立てがついており、ファスナ−又はボタンで開閉し、脇ポケット、腰ポケットがついており、胴にはウエスト・バンドをつけ、その為のバンド挿入環を設けた構成である。また、ズボンは活動着としてだけでなく、室内着、外着としても採りいれられるようになった変遷があり、布地やデザイン等もスポ−ツ用の活動的な運動着や、或いは寒暖の季節に合わせものが用いられ多種多様である。 【0003】たとえば、特許庁公報,周知・慣用技術集(紳士服・その二),昭和59年(1984)3.15発行,第27頁にも、一般的にヤング層が好んで着用するカジュアルスラックス(バギ−スラックス)では、前身頃に1〜2箇所のタックをとってあり、第1タックの量は第2タックよりも少ない量を取ってあり、このタックをとることによりスラックスの尻周周りにゆとりができ、またデザイン上とも有効であると記載されているとおりである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、たとえばズボン等で、着用者がそれを購入して或る期間にわたって何ら妨げなく継続して着用できたにも拘わらず、運動不足や或いは栄養過多等、さらには年齢を重ねたいわゆる中年太りのいずれかに起因し、特に夏物や冬物の切替え、衣替えシ−ズンでは、従来、普通に着用してきたズボンの腰周りサイズが窮屈な程度から未だしも、稍腰回りサイズが広がった程度の認識がないではない場合でも、出勤時にズボンを着用できないとか、或いは冠婚葬祭の為礼服等を取り出した際、着用困難な事態の発生は少なくないのであり衝撃でもある。このような場合、腰周りサイズが合わないことを知った時期によっては、それを早い機会にリフォ−ム業者に持ち込んで、残存した縫い代サイズの許容範囲内でリフォ−ム代金を払えば所望の胴周りサイズのズボンに調整することができる。しかし専門業者が近所にないか、或いは持ち込む時間的余裕のないような場合には、止むなく各家庭でズボンの尻側股上部の縫合箇所の縫目を切断し、その際布地の切り込み損傷も少なくないが、いずれにしても下衣の腰周りを広げる縫い繕い仕事を余儀なくされていた。しかし、その仕上げや見栄えからみても、業者縫製の仕上げと格段に劣ることは否めず、特に対人面接の多いビジネスマンや第一線営業マン等の背広下衣では十分とはいえない等の欠点があった。 【0005】また、従来、腰周りの調節を目的として、たとえばベルト又はバンド等の構造において、それらの係合調節箇所を適宜設けたベルト、或いは噛み合わせ型の長さ調節可能な付属具を設けたベルト等の構成が多数提案されている。しかしレジャ−やスポ−ツ、家庭着用等は別として紳士服用ではなじまず、やはりサイズ調節仕上げ後の外観、見栄えを損なわないことと併せて、これを簡便、迅速に前身頃の布地等を傷めることなく、さらには究極には専門業者に持ち込まずとも、一般家庭での仕上げ可能で、アイロン掛け等を含めた外観仕上げを加え、腰周りサイズの適宜調節と好ましい外観仕上げを達成できることが望まれている。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を達成するために、次のごとき構成とするものである。即ち、本発明は、少なくとも下衣の前身頃若しくは後身頃での脇ポケット又は後ポケットが縫着された箇所を除くいずれかの位置にウエストサイズ調整の為の開放縫目線が除去可能に仮縫合し装着された下衣であって、前記開放縫目線は前身頃若しくは後身頃の裏面側の帯ベルト下部に別途形成したダ−ツ又はタックの外側をウエストサイズの調整量を見込んで帯ベルト、及びその下部の近傍位置から腰裏部まで環縫い糸で地縫いした開放縫目線を仮縫合により装着した構成とし、かつウエストサイズ調整時には前記開放縫目線を端縁に設けた開放識別具をもって連鎖状に引き出し開放除去することによりウエストサイズの拡張可能としたことを特徴とする下衣の構造、並びに少なくとも下衣スカ−トの前身頃若しくは後身頃でのいずれかの箇所或いは既設ダ−ツないしタックの箇所或いは相隣接してウエストサイズ調整の為の開放縫目線が除去可能に仮縫合し装着された下衣スカ−トであって、前記開放縫目線は前身頃若しくは後身頃の裏面側の縫目線は前身頃若しくは後身頃の裏面側の帯ベルト下部に別途形成したダ−ツの外側をウエストサイズの調整量を見込んで帯ベルト、及びその下部の近傍位置から腰裏部まで環縫い糸で地縫いした開放縫目線を仮縫合により装着した構成とし、かつウエストサイズ調整時には前記開放縫目線を端縁に設けた開放識別具をもって連鎖状に引き出し開放除去することによりウエストサイズの拡張可能としたことを特徴とする下衣スカ−トの構造を提供することを目的とする。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明において、請求項1に係る下衣の構造は、(1)下衣の前身頃若しくは後身頃での脇ポケットまたは後ポケットが縫着された箇所を除くいずれかの位置に、ウエストサイズ調整の為の開放縫目線が除去可能に仮縫合し装着された構成であって、(2)開放縫目線は前身頃若しくは後身頃の裏面側の帯ベルト下部に別途形成したダ−ツまたはタックの外側をウエストサイズの調整量を見込んで帯ベルト、及びその下部の近傍位置から腰裏部まで環縫い糸で地縫いした開放縫目線を仮縫合により装着した構成とし、(3)かつウエストサイズを調整時には前記開放縫目線を端縁に設けた開放識別具をもって連鎖状に引き出し開放除去することによりウエストサイズの拡張可能とした構成である。また、請求項2に係る下衣スカ−トの構造は、(1)下衣スカ−トの前身頃若しくは後身頃でのいずれかの箇所或いは既設ダ−ツ又はタックの箇所ないし相隣接してウエストサイズ調整の為の開放縫目線が除去可能に仮縫合し装着された構成であって、(2)開放縫目線は前身頃若しくは後身頃の裏面側の縫目線は前身頃若しくは後身頃の裏面側の帯ベルト下部に別途形成したダ−ツの外側をウエストサイズの調整量を見込んで帯ベルト、及びその下部の近傍位置から腰裏部まで環縫い糸で地縫いした開放縫目線を仮縫合により装着した構成とし、(3)かつウエストサイズ調整時には前記開放縫目線を端縁に設けた開放識別具をもって連鎖状に引き出し開放除去することによりウエストサイズの拡張可能とした構成である。 【0008】次に、本発明に係る上記実施例での開放許容ダ−ツの形成にかんがみても、この種の開放調整のための手段ないし構成は、いわゆる腰周りが中心となりいわばその箇所こそ取扱の集約箇所であるが、調整部分を設ける場合の最も難点は、帯表生地や腰裏及び腰裏芯、ベルト芯が折り重ねられる積層形態での異常な嵩張りは着用者にゴロゴロ感を腰ベルト部分に感ぜしめ膨隆感、違和感が難点である。この為、近年比較的薄く強靱なベルト芯が開発されており、これらを採用し違和感の解消には可及的薄層のベルト芯を採択した構成とすることが適当である。 【0009】さらに、この種の開放調整のための構成として、たとえば布類等の積層箇所で厚さを抑制する為の手段として、積層箇所ではベルト芯を欠如した構成とすることができる。また、該積層箇所で、ベルト芯の垂直長さのうち、上方位置を略3分の1程度残存させ、下方の3分の2程度を切除した構成とすることもできる。 【0010】本発明において、前記ウエストサイズの調整量は、片側の横幅間隔で、0.5〜10cmの範囲が適当であり、好ましくは片側の横幅間隔で、1〜3cmの範囲である。 【0011】本発明に係る下衣の構造では、予め仮縫合した開放縫目線を製品完成時に内蔵格納しており、必要時に該開放縫目線を連鎖状に簡単に引き出し除去し得る構成からなり、リフォ−ム専門業者に持ち込まず、外観見栄えを損なうことなく、着用感においてもゴロゴロ感を取り除いた構成とすることができるように働く。 【0012】 【実施例】以下、本発明の実施の形態について、実施例を挙げて具体的に説明する。本発明の一実施例につき、図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態を示し、開放許容ダ−ツを後身頃に形成した正面説明図、図2は裏面側からみた要部拡大展開図、図3は図1のX−X線断面説明斜視図である。 【0013】図1及び図2では、別途ダ−ツを形成した一実施形態を示しており、本発明に係る開放許容ダ−ツ3は、図1に示す様に、下衣本体1の後身頃2の尻縫い線4の近傍域で後ポケット7との挟在位置であって、かつ環縫い糸5で仮縫合した開放縫目線15を設けた開放許容ダ−ツ3は後ポケット7の後ポケット袋布10の縫着部分とは乖離した箇所に形成された構成となっている。9は帯ベルト、13は帯表地、23は釦、24は既設ダ−ツ、25はル−プである。 【0014】図2は、本発明に係る開放縫目線15を仮縫合し内蔵収納状態に設定された開放許容ダ−ツ3を裏面側からみた展開説明図であって、後述するように、ベルト芯12を相重ねていわゆる即縫いした構成である。図2において、尻縫い線4と後ポケット7の後ポケット袋布10の縫着部分を避けて開放許容ダ−ツ3が設けられており、その上端縁に開放識別具11が取付けられ、開放縫目線15に設けた環縫い糸5を解くに際し、折り畳み状に収納された開放識別具11を摘んで連鎖状に引き出した後、開放縫目線15の裁断および解舒処理が施される。8は帯地縫い線、12はベルト芯、14は腰裏、16は腰裏芯、17はベルトトップである。 【0015】図3は図1でのX−X線断面説明斜視図であり、帯表地13の内側でのベルト芯12、腰裏14の内側の腰裏芯16、及び帯ベルト部9の帯表地13をそれぞれ折り返し状態に反転屈曲させた各屈曲部分からなる帯表地13の帯表地屈曲部19、及びベルト芯12のベルト芯屈曲部20、腰裏芯16の腰裏芯屈曲部21がいわゆる即縫い形式で相重ねて形成されており、これらを共に環縫い糸5で、地縫いした開放縫目線15が仮縫合により装着された構成である。22はダ−ツ線である。 【0016】図3においては、帯表地13の帯表地屈曲部19、及びベルト芯12のベルト芯屈曲部20、腰裏芯16の腰裏芯屈曲部21が相重ねられた積層状態の為、腰周り箇所で着用者は嵩厚さに伴う違和感を覚える虞れがある。この為、たとえばベルト芯12にはできるだけ薄い不織布等の素材を選択することが適当である。これによって、布地類が多層着された形態において、層厚さの減少に寄与せしめることができる。 【0017】図4は、本発明に係る開放縫目線15を仮縫合し内蔵収納状態に設定された開放許容ダ−ツ3を裏面側からみた展開説明図であり、図4において、尻縫い線4と後ポケット7の後ポケット袋布10の縫着箇所を避けて開放許容ダ−ツ3が形成されており、上端縁には開放識別具11が取付けられている。上記の構成において、開放縫目線15に設けた環縫い糸5を解くに際し、折り畳み状に収納された開放識別具11を摘んで連鎖状に引き出した後、開放縫目線15の裁断及び解舒処理が施される。8は帯地縫い線、12はベルト芯、13は帯表地、14は腰裏、16は腰裏芯、17はベルトトップ、30はベルト芯開放許容部である。 【0018】図5は、図1でのX−X線断面説明斜視図であって、図4に示すごとく、特に積層布類のうち、ベルト芯12のベルト芯屈曲部20を、腰裏14の腰裏芯16および帯表地13の帯表地屈曲部19とは逆転して配設した構成を示している。すなわち、帯表地13の内側には、ベルト芯12、腰裏14の内側には腰裏芯21をそれぞれ折り返し反転状態に屈曲させた余裕部分からなる帯表地13の帯表地屈折部19、及び上記の通り逆方向に倒したベルト芯12のベルト芯屈折部20、並びに腰裏14と腰裏芯16の腰裏芯屈曲部21を相重ねた複層構造であるが、これらを共に環縫い糸5で地縫いした開放縫目線15が仮縫合により装着され製品完成時には内蔵格納された構成となっている。22はダ−ツ線である。 【0019】上述の図5においては、上述の様に着用者にゴロゴロ感を腰ベルト部分に感ぜしめる腰周り箇所での積層状態に伴う問題点を解消する為の構成である。図5において、ベルト芯12のベルト芯屈折部20、腰裏芯16の腰裏屈曲部21及び帯表地13の帯表地屈曲部19がそれぞれ折り返し反転して屈折状態とした布地類が複数層着された形態において、該ベルト芯12のベルト芯屈曲部20のみを反対方向に倒した逆転状態として、層厚さが薄くなるように配設セットし、これらを共に環縫い糸5で地縫いした仮縫合によって該開放縫目線15を装着した構成とし、これによって下衣を着用時でのゴロゴロ感の解消を図ったものである。このような構成において、該ベルト芯12は、その物性や機能性からみても、保形性確保の為の強靱さ或いは反発弾性迄も備えた構成部分であるが、これを反対方向に倒して配設セットせしめることにより、層厚さを減少させ、嵩張を抑制することができる。 【0020】上記の様に、図1〜5では、下衣本体1の後身頃2での尻縫線4及び後ポケット袋布10の縫着部分を回避した領域で、別途にダ−ツ形式での開放縫目線15を環縫い糸5で仮縫合した開放許容ダ−ツ3を形成した構成であり、前記開放許容ダ−ツ3は、ベルト芯開放調整部30においてウエストサイズの調整量を見込んで、帯ベルト9およびその下部の近傍位置から腰裏部8まで環縫い糸5で地縫いした開放縫目線15を仮縫合により尻縫い線4と平行して垂設状態に装着されており、図3でのダ−ツ線22が外観上視認される構成である。 【0021】なお、上記の実施例では、後身頃2での尻縫い線4及び後ポケット袋布10の縫着部分を外した領域で、別途ダ−ツ形式を採用した例示であるが、これを前身頃での例えば脇ポケット袋布の縫着部分を回避した領域に形成した構成とすることもできる。また、別途ダ−ツ形式の採用に代えて、これらを必要によりいわゆゆるタック方式を採択した構成とすることもできる。 【0022】図6は、本発明の一実施形態を示し、開放許容ダ−ツを後身頃に形成した下衣スカ−トの正面説明図、図7は裏面側からみた要部拡大展開図、図8はX−X線断面説明図、図9は別実施例を示す裏面側からみた要部拡大展開図、図10はX−X線断面説明図である。 【0023】上記図6〜図10は、別途ダ−ツを形成した下衣スカ−トの一実施形態を示しており、本発明に係る開放許容ダ−ツ3は、下衣スカ−ト本体1の後身頃2で、既設ダ−ツまたはタックがある場合はそれを回避した設定位置で、環縫い糸5で仮縫合した開放縫目線15を設けた開放許容ダ−ツ3が形成された構成である。 【0024】図6において、下衣スカ−ト本体1の後身頃2で、既設ダ−ツ24の近傍位置に開放許容ダ−ツ3が設けられており、9は帯ベルト、13は帯表地、17はベルトトップ、28はファスナ−、29はスリットである。 【0025】図7は、裏面側からみた要部拡大展開図であり、開放許容ダ−ツ3は上述の通り既設ダ−ツ又はタックがある場合はそれを回避した設定位置で、環縫い糸5で仮縫合した開放縫目線15を設けた構成として設定されており、前記開放縫目線15の上端縁には開放識別具11が取付けられ、該開放縫目線15に設けた環縫い糸5を解くに際し、折り畳み状に収納された開放識別具11を摘んで引き出した後、開放縫目線15の裁断および解舒処理が施される。2は後身頃、3は開放許容ダ−ツ、8は帯地縫い線、11は開放識別具、12はベルト芯、13は帯表地、14は腰裏、17は折り返し線のベルトトップ、22はダ−ツ線である。 【0026】図8は、図7でのX−X線断面説明斜視図であり、帯表地13の内側のベルト芯12及び帯表地13をそれぞれ折り返し反転状態に屈曲させたベルト芯屈曲部20および帯表地13の帯表地屈曲部19、並びに腰裏14を屈曲させた腰裏屈曲部21が形成されており、これらを共にいわゆる即縫いで、環縫い糸5により地縫いした開放縫目線15が仮縫合により装着された構成となっており、8は帯地縫い線、9は帯ベルト、22はダ−ツ線である。 【0027】図8において、上述の図3における場合と同様に、腰周り箇所では帯表地13の帯表地屈曲部19およびベルト芯12のベルト芯屈曲部20、腰裏14が相重ねられた積層状態の為、腰周り箇所で着用者は嵩厚さに伴う違和感を覚える虞れがある。この為、たとえばベルト芯12にはできるだけ薄い不織布等の素材を選択することが適当である。これによって、布地類が多層着された形態において、層厚さの減少に寄与せしめることができる。 【0028】図9は、別実施例を示す裏面側からみた要部拡大展開図、図10はX−X線断面説明図であり、下衣スカ−ト本体1において、本発明に係る開放縫目線15を仮縫合し内蔵収納状態に設定された開放許容ダ−ツ3を裏面側からみた展開説明図とそのX−X線断面説明図である。後述する図10にも示す様に、帯表地13の内側のベルト芯12を反転屈曲させたベルト芯屈曲部20を反対の方向に倒した逆転状態に配設セットした構成であって、開放許容ダ−ツ3を裏面側からみた要部拡大展開図である。22はダ−ツ線、30はベルト芯開放調整部である。 【0029】図9において、本発明に係る開放許容ダ−ツ3は、下衣スカ−ト本体1の後身頃2で、既設ダ−ツまたはタックがある場合はそれを回避した設定位置に設定さており、その上端縁に開放識別具11が取付けられ、開放縫目線15に設けた環縫い糸5を解くに際し、折り畳み状に収納された開放識別具11を摘んで連鎖状に引き出した後、開放縫目線15の裁断及び解舒処理が施される。8は帯地縫い線、12はベルト芯、14は腰裏、17はベルトトップである。 【0030】図10は、図9でのX−X線断面説明斜視図であって、特に反転屈曲状態の積層布類のうち、ベルト芯12のベルト芯屈曲部20を、帯表地13の帯表地屈折部19及び腰裏屈曲部18のそれらと反対側に倒し配設した構成を示している。すなわち、帯表地13の内側には、ベルト芯12及び腰裏14を反転屈曲状態に相重ねた複層構造であるが、これらを共に環縫い糸5で地縫いした開放縫目線15が仮縫合により装着され製品完成時には内蔵格納された構成となっている。22はダ−ツ線である。 【0031】下衣スカ−トの場合、腰裏芯を欠如しているが、ベルト芯12のベルト芯屈曲部20、帯表地13及び腰裏14をそれぞれ折り返し反転状態に屈折させた余裕部分での布地類が多層着された形態において、少なくとも該ベルト屈曲部21及帯表地屈曲部19がそれぞれ折り返し反転状態に配設し、ベルト芯12のベルト芯屈曲部20のみを反対の方向に倒した状態に配設セットし、これらを共に環縫い糸5で地縫いした仮縫合により開放縫目線15を装着した構成とする。 【0032】このように、図10では、相重ねられた布地類の複層構造での嵩張りや厚さ抑制の為、少なくともベルト芯12のベルト芯屈曲部20を逆転させて配設した構成とし、着用者にゴロゴロ感を腰ベルト部分に感ぜしめる腰周り箇所での積層状態に伴う装着上の違和感を解消する為の構成を示している。これによって、上述のように、保形性確保の為の強靱さ或いは反発弾性迄も備え、かつ下衣スカ−トでは腰裏芯を欠如する要素がないではないが、厚さや強靱性を持った該ベルト芯12を折り返したベルト芯屈曲部20を反対方向に導き配設セットし、共に環縫い糸5で地縫いした仮縫合によって縫着した構成とすることにより着用者の腰回りのゴロゴロ感や違和感の解消に寄与し得るように働く。 【0033】図11は、環縫い縫目方式の一実施例を示す斜視説明図であり、上糸26および下糸27からなる縫目形式からなっている。一般に工業用ミシンに使用される規格は、機種別分類で大,中,小分類に分けられるが、本発明においては、例えば大分類での単環縫、すなわち被縫製物の一面のみから糸を供給して、連鎖状のからみ合いを構成する縫い方式、或いは二重環縫、すなわちル−パ−により操作される下糸によって、上糸とのからみ合いを構成する縫い方式等を採択した構成とすることができ、ウエストサイズ調整時には、その上端縁に取付けられた開放識別具11を摘んで引き出し引っ張ることにより連鎖的に開放縫目線15を解き開放状態とすることができる。 【0034】また、本発明において、該開放縫目線の環縫い糸の上糸及び/又は下糸を識別可能に着色を施した構成とすることもできる。さらに、該環縫い糸5に代えて、ウエストサイズ調整時で仮縫合した縫い糸の開放操作に支障のない限り、他のいれかの種別或いは形態の縫糸等を適宜採用するこができる。 【0035】上記の実施例では、少なくとも下衣の前身頃若しくは後身頃での脇ポケット又は後ポケットが縫着された箇所を除くいずれかの位置にウエストサイズ調整の為の開放縫目線15を単線構造として除去可能に仮縫合した構成であるが、該開放縫目線15を複数設定した二段階開放を可能とした構成とすることもできる。 【0036】以上本発明の一実施例を説明したが、本発明は上述の構成に限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない限りの設計変更等は本発明の範囲に含まれる。 【0037】 【発明の効果】本発明は、下衣の前身頃又は後身頃に仮縫合した開放許容ダ−ツを内蔵設定した構成であり、腰周りの拡張調整の必要時にリフォ−ム業者に持ち込まずとも或いは緊急時に各家庭で簡易、確実に開放縫目線を解くことにより対応でき、リフォ−ム時での生地切込み損傷等の虞れもなく腰周りサイズ調節機能を発揮する。また、本発明では、下衣のポケット等の縫着部を回避した箇所に開放許容ダ−ツを設けた構成であり、着用上も違和感はなく、外観上も仕上がり見栄えが損なわれることはなく、縫製上も構造簡易の為、コスト低減を図り得る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390030409 【氏名又は名称】株式会社サンリット産業
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月9日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】足立 英一
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| 【公開番号】 |
特開平11−323619 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月26日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−142365 |
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