| 【発明の名称】 |
掻きむしり防止手袋及び掻きむしり防止手袋セット |
| 【発明者】 |
【氏名】松本 満茂
|
| 【要約】 |
【課題】睡眠中や重度の痴呆性患者では、無意識のうちに手指の爪で肌に掻き傷をつけることがあり、又、手袋を装着していても無意識に指先に力が入ると肌に掻き傷がつくおそれがあった。
【解決手段】指袋2の指先平側の外面と手のひら部3の外面とにそれぞれ相互に接離自在に接着可能な止着具4,5を取付けるとともに、手袋を手に装着して指を曲げたときに指袋2側の止着具4を手のひら部3側の止着具5に接着させ得るようにして掻きむしり防止手袋を形成し、装着状態で指を曲げて両止着具4,5を接着させることにより、無意識のうちに指先で肌を掻けないようにした。又、該掻きむしり防止手袋の外側をカバー袋11で被覆することで、曲げた指を伸ばせないようにすることもできる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 指袋(2)の指先平側の外面と手のひら部(3)の外面とにそれぞれ相互に接離自在に接着可能な止着具(4,5)を取付けるとともに、手袋を手に装着して指を曲げたときに前記指袋(2)側の止着具(4)を前記手のひら部(3)側の止着具(5)に接着させ得るようにしたことを特徴とする掻きむしり防止手袋。 【請求項2】 請求項1の掻きむしり防止手袋(1)と、該手袋(1)を装着して指を曲げた状態で該手袋(1)の外側を被覆し得るカバー袋(11)とをセットにしたことを特徴とする掻きむしり防止手袋セット。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本願発明は、例えば睡眠中、あるいは重度の痴呆性疾患のある人が無意識に手指の爪で肌を掻きむしるのを防止するための掻きむしり防止手袋及び掻きむしり防止手袋セットに関するものである。 【0002】 【発明の背景及び発明が解決しようとする課題】睡眠中やあるいは重度の痴呆性疾患のある人は、無意識のうちに手指の爪で肌を掻きむしることがあり、強く掻きむしると肌を傷つけることがある。 【0003】又、柔軟な生地製の手袋を装着しておくと、無意識に肌を掻いたときに手指の爪が直接肌に接触しないので、いくらか肌を傷つけにくくなるが、それでも強く掻くと肌が傷つくことがある。 【0004】本願発明は、このような事情に鑑み、手指の爪で無意識に肌を掻けないようにした掻きむしり防止手袋及び掻きむしり防止手袋セットを提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。 【0006】本願請求項1の発明本願請求項1の発明は、掻きむしり防止手袋を対象にしている。そして、この請求項1の掻きむしり防止手袋は、指袋の指先平側の外面と手のひら部の外面とにそれぞれ相互に接離自在に接着可能な止着具を取付けるとともに、手袋を手に装着して指を曲げたときに指袋側の止着具を手のひら部側の止着具に接着させ得るようにしたことを特徴としている。 【0007】この手袋に使用される生地としては、例えば木綿のような柔軟な生地がよい。又、手袋の形状としては、5本指に別れているものでも、あるいはミトンのように人差し指被覆部分から小指被覆部分までが一連に連続するものでもよい。 【0008】指先平側及び手のひら部の各止着具としては、例えば面ファスナーが適当であるが、ホックも採用可能である。又、5本指に別れている手袋では、親指袋を除く4指袋の各指先平側にそれぞれ止着具を取付けるとよい。尚、ミトン状の手袋では、指袋部分と手のひら部とにそれぞれ1箇所づつ止着具を取付けるだけでもよい。 【0009】そして、本願請求項1の掻きむしり防止手袋では、該手袋を手に装着し、止着具を取付けた指袋の指を曲げて指先平側を手のひら部に接合させると、指先平側の止着具が手のひら部側の止着具に接着し、両止着具の接着作用によって指を曲げたままの状態に維持される。このように、指先が手のひら部に接合するまで指を曲げた状態では、手指(親指を除く)の爪先が外方に向かないので、手指の爪で無意識に肌を掻こうとしても爪先で掻くことができない。 【0010】本願請求項2の発明本願請求項2の発明は、上記請求項1の掻きむしり防止手袋とカバー袋とをセットにした掻きむしり防止手袋セットを対象にしている。そして、この請求項2に使用されるカバー袋は、掻きむしり防止手袋を装着して指を曲げた状態で該手袋の外側を被覆し得るようにしたものである。尚、このカバー袋は、例えば木綿のような柔軟な生地で製作するとよい。 【0011】この請求項2の掻きむしり防止手袋セットを使用するには、まず掻きむしり防止手袋を手に装着し、止着具を取付けた指袋部分を曲げて該止着具を手のひら部側の止着具に接着させた状態で、その外側にカバー袋を被せる。この状態では、止着具を接着させた指袋の指を開こうとしても、手袋の外側をカバー袋で被覆しているので、指袋部分を開くことができない。従って、手袋及びカバー袋の装着状態では、手指を伸ばすことができないので、無意識のうちに爪先で肌を掻くことがない。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照して本願の実施形態を説明すると、図1及び図2には第1実施形態、図3には第2実施形態が示されている。この各実施形態は、掻きむしり防止手袋1と該手袋1の外側を被覆するカバー袋11とをセットにした掻きむしり防止手袋セットを示している。又、図1及び図2の第1実施形態では、掻きむしり防止手袋1に5本指の手袋を採用し、図3の第2実施形態では、掻きむしり防止手袋1としてミトン手袋を採用している。 【0013】図1及び図2に示す第1実施形態の掻きむしり防止手袋セットにおいて、掻きむしり防止手袋1は、例えば木綿のような柔軟な生地で5本指形状の手袋に成形し、その親指を除く4指袋2,2・・の指先平側の各外面と手のひら部3の外面にそれぞれ相互に接着可能な止着具4,4・・,5を取付けて構成している。 【0014】指先平側及び手のひら部の各止着具4,5は、この実施形態では面ファスナーを採用している。各指袋2,2・・側の止着具4は、それぞれ小片状のものを使用し、手のひら部3側の止着具5は1枚の帯状のものを使用している。又、これらの止着具4,5は、手袋生地に対して縫着されている。尚、他の実施形態では、該各止着具4,5を手袋生地に対して接着剤で接着させてもよい。又、さらに他の実施形態では、止着具4,5としてホックを採用してもよい。 【0015】手のひら部3側の止着具5は、この手袋1を手に装着した状態で指袋2,2・・の指を曲げたときに、指先平側の各止着具4,4・・がそれぞれ対応する位置に取付けている。 【0016】カバー袋11は、手をこぶし状に握った状態でその外側を被覆し得る程度の大きさ(手袋1より長さが短い)に成形されている。尚、このカバー袋11の生地は、木綿のような柔軟なものが適当である。カバー袋11の手首部分には、帯ゴム12が取付けられている。 【0017】この第1実施形態の掻きむしり防止手袋セットは、図2に示すようにして使用される。即ち、掻きむしり防止手袋1を装着して、親指を除く4指Fを曲げ、各指袋2,2・・の指先平側を手のひら部3に接合させる。すると、指先平側の各止着具4,4・・が手のひら部3側の止着具5に接着し、両止着具4,5の接着作用によって指を曲げたままの状態に維持される。このように、指先が手のひら部に接合するまで指を曲げた状態では、手指F(親指を除く)の爪先Gが外方に向かない。この両止着具4,5による接着力はかなり強く、指を意識して伸ばさない限り、指袋2,2・・(親指を除く)の指先が手のひら部3から離脱することがない。又、この状態(手袋1を装着した手をこぶし状に握った状態)で、その外側にカバー袋11を被せる。この状態(図2の状態)では、止着具4,5を接着させた指袋2の指を開こうとしても、手袋1の外側をカバー袋11で被覆しているので、指袋2部分を開くことができない。従って、この手袋1及びカバー袋11の装着状態では、手指Fを伸ばすことができないので、爪先Gで肌を掻くことがなく、例えば睡眠中あるいは重度の痴呆性患者であっても、不用意に肌に掻き傷をつけることがない。 【0018】又、他の実施形態では、掻きむしり防止手袋1のみで使用することができる。この場合、各止着具4,5の接着機能により、指を曲げたままの状態に維持でき、爪先Gで肌に掻き傷をつけることがない。尚、掻きむしり防止手袋1のみで使用する場合、止着具4,5が面ファスナーでは、曲げた指を強く伸ばすと指先が手のひら部から離れるおそれがあるが、睡眠中の無意識状態ではさほど指先に力を入れることがなく、従って、手袋1だけでもかなり有効に掻きむしり防止機能を有する。 【0019】図3に示す第2実施形態の掻きむしり防止手袋セットでは、掻きむしり防止手袋1としてミトン状のものが採用されている。即ち、この手袋1では、人差し指被覆部分から小指被覆部分までが一連に連続する袋状になっている。そして、この掻きむしり防止手袋1は、一連の指袋2の指先平側の外面に帯状の止着具4を取付ける一方、手のひら部3の外面にも帯状の止着具5を取付けている。尚、この第2実施形態の掻きむしり防止手袋セットのカバー袋11は、第1実施形態のものと同じである。 【0020】この第2実施形態の掻きむしり防止手袋も、基本的に第1実施形態のものと同様に使用され、且つ同機能を有する。尚、この第2実施形態のものも、掻きむしり防止手袋1のみで使用することが可能である。 【0021】 【発明の効果】本願請求項1の発明の効果本願請求項1の掻きむしり防止手袋では、指袋2の指先平側の外面に一方の止着具4を取付け、手のひら部3の外面に他方の止着具5を取付けており、この手袋1を装着して手指を曲げると、指袋2側の止着具4が手のひら部3側の止着具5に接着し、両止着具4,5の接着作用によって指を曲げたままの状態に維持される。従って、この掻きむしり防止手袋を使用すると、手指の爪先が外方に向かないので、手指の爪で無意識に肌を掻くことができず、例えば睡眠中において爪で不用意に掻き傷をつけることがないという効果がある。 【0022】本願請求項2の発明の効果本願請求項2の発明の掻きむしり防止手袋セットは、請求項1の掻きむしり防止手袋1と、その外側を被覆し得るカバー袋11とをセットにして構成したものである。従って、この掻きむしり防止手袋セットの使用状態では、装着状態で指袋側止着具4と手のひら部側止着具5とを接着させた手袋1の外側がカバー袋11で被覆されるので、曲げている手指を伸ばそうとしてもカバー袋11でガードされ、両止着具4,5がより一層離れにくくなる。又、もしカバー袋11内で両止着具4,5が離れても、カバー袋11により手指を伸ばすことができないので、爪による肌の引っ掻きをより確実に防止できるという効果がある。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】391059182 【氏名又は名称】松本産業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月23日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】大浜 博
|
| 【公開番号】 |
特開平11−241209 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月7日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−40189 |
|