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【発明の名称】 ズボン及びズボンとバンドの連結構造
【発明者】 【氏名】大川 享心

【要約】 【課題】取付け、取り外しが容易で、バンド通しによってバンドに取付けられた物を外すことなく、ズボンからバンドを外すことが可能なズボン及びズボンとバンドの連結構造を提供する。

【解決手段】胴部周囲の外側に複数の雌型ホック12を所定ピッチで設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 胴部周囲の外側に複数の雌型ホックを所定ピッチで設けたことを特徴とするズボン。
【請求項2】 胴部周囲の外側に使用するバンドに所定のピッチで設けられた長孔に掛合する複数の雄型ホックを前記ピッチで設けたことを特徴とするズボン。
【請求項3】 胴部周囲にループ型の面状ファスナーを連続又は所定ピッチで設けたことを特徴とするズボン。
【請求項4】 胴部周囲に複数の雌型ホックを所定のピッチで設けたズボンと、前記雌型ホックに掛合する雄型ホックを、一端にバックルが設けられたバンドに、前記ピッチに略合わせて、しかも、少しの範囲で横移動可能に設けたことを特徴とするズボンとバンドの連結構造。
【請求項5】 胴部周囲にループ型の面状ファスナーを連続又は所定ピッチで設けたズボンと、前記ループ型の面状ファスナーに掛合するフック型の面状ファスナーを、一端にはバックルが取付けられたバンドの裏面側に設けたことを特徴とするズボンとバンドの連結構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、従来のバンド通しを用いないズボン及びズボンとバンドの連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のズボン60は、図8に示すように、所定ピッチでバンド通し61が設けられており、このバンド通し61にバンド62を挿通することで、ズボン60をはいた後、ずり落ちないように腰に固定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バンド62をズボン60に装着しようとする場合には、個々のバンド通し61にバンド62を挿通する必要があって手間であるという問題がある。また、バンド62を外す場合には、バンド62を引き抜くことになるが、ここで、バンド62に例えば、バンド通しを有する収納袋やポシェット等を装着している場合には、この収納袋からもバンド62を外す必要があり、極めて手間であった。本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、取付け、取り外しが容易で、バンド通しによってバンドに取付けられた物を外すことなく、ズボンからバンドを外すことが可能なズボン及びズボンとバンドの連結構造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1記載のズボンは、胴部周囲の外側に複数の雌型ホックを所定ピッチで設けている。請求項2記載のズボンは、胴部周囲の外側に使用するバンドに所定のピッチで設けられた長孔に掛合する複数の雄型ホックを前記ピッチで設けている。請求項3記載のズボンは、胴部周囲にループ型の面状ファスナーを連続又は所定ピッチで設けている。請求項4記載のズボンとバンドの連結構造は、胴部周囲に複数の雌型ホックを所定のピッチで設けたズボンと、前記雌型ホックに掛合する雄型ホックを、一端にバックルが設けられたバンドに、前記ピッチに略合わせて、しかも、少しの範囲で横移動可能に設けている。請求項5記載のズボンとバンドの連結構造は、胴部周囲にループ型の面状ファスナーを連続又は所定ピッチで設けたズボンと、前記ループ型の面状ファスナーに掛合するフック型の面状ファスナーを、一端にはバックルが取付けられたバンドの裏面側に設けている。なお、雌型ホック及び雄型ホックとは、窪み部分を有する留め具(例えば、留金)と突起部分を有する留め具(例えば、留金)が対となって、容易に連結又は連結解除ができる物をいい、市販のホックのように金属で構成するのが好ましいが、プラスチック等で構成するものも、本発明は含まれる。また、請求項2記載の雄型ホックは、市販のホックのうち雄型ホックのみを代用してもよいし、ズボンによって製造するものであってもよい。
【0005】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。ここに、図1は本発明の第1の実施の形態に係るズボンとバンドの説明図、図2(A)、(B)はそれぞれズボンの雌型ホックとバンドの雄型ホックの正面図、図3は同ズボンとバンドの連結構造の使用状態の斜視図、図4は本発明の第2の実施の形態に係るズボンとバンドの連結構造の説明図、図5は同ズボンとバンドの連結構造に使用するバンドの部分平面図、図6は本発明の第3の実施の形態に係るズボンとバンドの連結構造に使用するズボンの説明図、図7は同ズボンとバンドの連結構造に用いるバンドの部分正面図である。
【0006】図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係るズボンとバンドの連結構造10は、ズボン11に所定ピッチで雌型ホック12を、バンド13にこの雌型ホック12に掛合する雄型ホック14を設けて構成されている。以下、これらについて詳しく説明する。
【0007】前記雌型ホック12は、図1及び図2(A)に示すように、掛合窪み部15を中央に備えると共に、入口部分にスプリング等の弾力性を有する部材からなるストッパー16が設けられ、周囲には複数の糸通し孔17が設けられ、縫い付けることによってズボン11の胴部周囲に固定できるようになっている。なお、この雌型ホック12は、従来のバンド通しの位置に合わせて設けてもよいが、更に多くのあるいは更に少ない数(最低でも4個以上)であっても本発明は適用される。
【0008】前記バンド13には、図1及び図2(B)に示すように、雌型ホック12に掛合する雄型ホック14が設けられている。この雄型ホック14は両側に大径部18、19を有し、バンド13の中間部分に所定ピッチで設けられた長孔20にその連結柱21が嵌入している。大径部18の正面側には、前記掛合窪み部15に掛合する球体部22が設けられている。この球体部22を装入する場合には、ストッパー16を押し広げて掛合窪み部15に嵌入するようになっている。なお、前記長孔20の中心位置は、前記雌型ホック12の取付け位置に符合しているが、長孔20の広がりの範囲で雄型ホック14が移動するようになっている。この実施の形態においては、バンド13は皮等の比較的柔軟性を有する部材で構成されているが、金属板等で構成する場合には、大径部18、19の何れか一方は、溶接又はネジ止め等の手段によって連結されるようになっている。
【0009】従って、この実施の形態に係るズボンとバンドの連結構造10においては、ズボンをはいた後、バンド13の雄型ホック14をズボン11に取付けた雌型ホック12に掛合させることによって、図3に示すように、バンド13の装着が完了する。従って、バンドに別のバンド通しを有する物を取付けておいても、バンド13の装着には支障がないことになる。なお、図3において、23はバックルを示す。
【0010】次に、図4、図5を参照しながら、本発明の第2の実施の形態に係るズボンとバンドの連結構造25について説明する。図4に示すように、ズボン11に雄型ホック26を所定ピッチで複数個(4〜6個)取付けている。この雄型ホック26は複数の糸通し孔が設けられた基台27と、基台27の中心位置に連結柱28を介して取付けられた球体部29を有している。一方、バンド30にはこの球体部29が嵌入して掛合する長孔31が設けられている。なお、長孔31の中心位置は、ズボン11に取付けられた雄型ホック26の取付け位置に符合し、必要に応じて長孔31の幅範囲でずらせるようになっている。なお、前記球体部29の代わりに、球を偏平形状にしたもの、楕球状のものであっても本発明は適用される。このズボンとバンドの連結構造25においても、その装着は、雄型ホック26の球体部29をバンド30の長孔31に挿通することによって行う。
【0011】図6、図7に本発明の第3の実施の形態に係るズボンとバンドの連結構造を示すが、ズボン11の胴部周囲に所定ピッチで複数(4〜6枚)のループ型面状ファスナー33を取付けている。このループ型面状ファスナー33の取付けは、接着剤による貼着であってもよいし、場合によっては、縫い付けであってもよい。一方、一端にバックルが取付けられたバンド34の裏面側には、このループ型面状ファスナー33に掛合するフック型面状ファスナー35が所定ピッチで設けられている。従って、ズボン11を着用した後、ループ型面状ファスナー33にバンド34に取付けられたフック型面状ファスナー35を掛合させることによって、バンド34の装着ができる。これによって、バンド34を極めて簡単にズボン11に装着できることになる。この実施の形態においては、ループ型面状ファスナー33及びフック型面状ファスナー35を所定ピッチで点在したが、これらの何れか一方又は双方を連続的(即ち、バンド状に)に設けることも可能である。
【0012】
【発明の効果】請求項1〜3記載のズボン及び請求項4、5記載のズボンとバンドの連結構造においては、ズボンに対するバンドの取付けが容易となる他、バンドに他の物を取付けていても、外すことになく、ズボンに装着できる。更に、従来のズボンに比較して、バンド通しがないので、バンド通しに制限されず、もっと自由なデザインのズボンを構成することができる。
【出願人】 【識別番号】597141601
【氏名又は名称】大川 享心
【識別番号】598003162
【氏名又は名称】後藤 稔美
【出願日】 平成9年(1997)12月30日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】中前 富士男
【公開番号】 特開平11−200114
【公開日】 平成11年(1999)7月27日
【出願番号】 特願平9−369369