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【発明の名称】 紙製簡易エプロン
【発明者】 【氏名】江口 文子

【要約】 【課題】吸水性がよく、清潔で、簡単に使用でき、使い捨てが可能な簡易エプロンを提供すること。

【解決手段】紙製のエプロン本体1の左右両肩部2a、2b裏側に粘着面3a、3bを形成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右両肩部裏側に粘着面を備えてなる紙製簡易エプロン。
【請求項2】 粘着面と剥離面をともに左右両肩部裏側に備えており、予め一方肩部の粘着面が他方肩部の剥離面に対応するように折り畳まれてなる紙製簡易エプロン。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、介護が必要な老人用のエプロンや乳幼児用のよだれ掛けとして、また、レストラン等における飲食時のナプキンないしエプロンとして手軽に使用することができる、使い捨てが可能な紙製の簡易エプロンに関する。
【0002】
【従来の技術】食事等の介護が必要な老人や乳幼児を対象としたエプロンやよだれ掛けは、布製のものが一般的である。布製のエプロン等は、吸水性がよく、小さく折り畳むことができるので携帯に便利であるし、さらに表面側に防水ないし撥水加工を施して機能性を高めたものも提供されている。
【0003】一方、例えば焼肉レストラン等においては、衣服が汚れないように簡易な使い捨てエプロンを提供することも多い。こうした使い捨てエプロンは、薄い樹脂製や紙製、不織布製のものが一般的であり、上端や左右端の一部に切り込み等を施して結び紐とし、この結び紐を首や腰の後に廻して結ぶことにより、容易に脱落しないように形成したものも見られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、布製のエプロンは、再使用するための洗濯に大変な手間を要する。とくに食事の際に使用したエプロンは、食べこぼしや飲みこぼしによる汚れがひどく、洗濯をしても容易に汚れが落ちないことも多いので、清潔さを保つのは困難である。
【0005】また、前述のような樹脂製の簡易エプロンは、布製エプロンに比べて吸水性に劣る欠点がある。他方、紙製や不織布製のエプロンでは吸水性は確保されるものの、樹脂製の簡易エプロンと同様にエプロン本体の一部を利用した簡易な結び紐は結びにくく、使用中に切れてしまうことも多かった。また、これらの簡易エプロンでは、エプロン本体と一体的に結び紐を形成することから凹凸に富む外形となる結果、材料のロスが多くなるという欠点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は、吸水性がよく、使い捨てが可能となる紙でエプロンを形成するとともに、エプロンの左右両肩部裏側に粘着面を形成して、該粘着面を衣服に貼着することによって簡単に固定することができるようにした。
【0007】また、エプロンにおける左右の各肩部裏側に粘着面と剥離面を形成しておき、予め一方肩部の粘着面が他方肩部の剥離面に対応するように折り畳んだ、前記の紙製簡易エプロンを開発したのである。
【0008】このように、左右両肩部裏側に形成した粘着面によってエプロンを衣服に貼着固定することとしたために、結び紐等がなくても適宜位置に簡単にエプロンを固定することができるようになり、また、材料のロスを減らすことができるようになった。
【0009】また、第2の発明では、一方の粘着面に他方の剥離面を対応させて折り畳んだエプロンとしたために、粘着面保護用の剥離紙が全く不要となった。薄い剥離紙を剥がす作業は手先の力のない老人には思いのほか困難な作業となるが、本発明に係るエプロンでは、折り畳まれた左右の裾部分を開きさえすれば肩部裏側の粘着面を簡単に露出させることができるようになり、また、併せて余分なゴミの発生をも防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る紙製簡易エプロンを図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明に係る紙製簡易エプロンの一例を示す背面図である。この図に示されるように、本発明に係る紙製簡易エプロンは、着用時に着用者の肩を覆うことができるように、エプロン本体1を略U字形状に形成して左右肩部2a,2bを設けるのが望ましいが、着用者の胸のみを覆う大きさの単なる方形状としてもよく、肩部2a,2bを長く形成して着用時に肩の後ろ側で貼着固定するようにしてもよい。なお、エプロン本体1を単なる方形状に形成した場合には、材料のロスがほとんどなくなる利点が得られる。
【0012】また、エプロン本体1の長さも自由に選択しうる。例えば、エプロン本体1の長さを肩から胸付近を覆う程度の短いものとした場合には、折り畳むとコンパクトになるため、後述のように包装箱や包装袋に複数枚をまとめて収納するのに好適であるし、椅子等に座ったときに膝を覆うまでの長いものとした場合には、食べこぼし等による衣服の汚れを完全に防止できる点で優れている。
【0013】エプロン本体1は、ある程度の吸水性を確保できるように、例えばキッチンペーパーや紙おしぼり等に用いられているような、厚手の紙を用いて形成する。エプロン本体1に付着した食べこぼし等の汚れが衣服に直ちに伝わってしまうことを防止するために、エンボス加工を施して衣服との接触面積を減らすようにしたり、表面に防水ないし撥水加工を施したりしてもよい。
【0014】左右肩部2a,2bには、エプロン裏側に粘着面3a,3bを設ける。この粘着面3a,3bに使用する粘着剤としては、使用後にエプロンを衣服からはがした場合に糊が残存して衣服を汚すことがないように、アクリル系や合成ゴム系等の糊残りの少ないものを使用する。なお、粘着面3a,3bには、剥離紙4を貼着しておく。
【0015】第2の発明に係る紙製簡易エプロンでは、粘着面と剥離面をともに各肩部2a,2bに設ける。一例を図2に示す。この例では、左肩部2aにおいて粘着面3aと剥離面5aとが一列ずつ交互に設けられており、これに対応するように、右肩部2bにおいて剥離面5bと粘着面3bとが一列ずつ交互に設けられている。そのため、エプロン本体1をA-A’線を介して左右に折り畳むと、左肩部2aの粘着面3aが右肩部2bの剥離面5bに対応することとなるので、第1の発明では必須であった剥離紙4が不要となるのである。このように、一方の粘着面と他方の剥離面とが対応していれば、粘着面と剥離面の形状は自由に採択しうる。
【0016】なお、前述のようにエプロン本体1を長く形成した場合には、着用時にエプロンが容易に脱落しないように、左右両肩部に加えてさらに左右腰部付近裏側に粘着面を形成してもよい。
【0017】本発明に係る紙製簡易エプロンは、図2中A-A’線を介して左右に折り畳んだ後さらに図2中B-B’線を介して上下に折り畳んで図3に示されるような4つ折り状とし、複数枚を重ねて包装箱6や包装袋7に収納することによって、整理され、清潔で取り出しやすく、携帯しやすい簡易エプロンとなる。図4は、箱入りティッシュペーパーのごとく包装箱6に収納した例の斜視図であり、家庭内やレストラン等の頻繁に使用する場所で提供するのに適した形態である。図5は、いわゆるポケットティッシュのごとく包装袋7に収納した例の斜視図であり、鞄等に入れて携帯するのに適した形態である。
【0018】包装箱や包装袋に収納する場合には、図4及び図5に示されるように、1枚目と2枚目、2枚目と3枚目、3枚目と4枚目というように、順次交互に向きを変えながら互い違いに噛み合わせた状態で包装箱等に収納するのが望ましい。こうして順次組み合わせて収納しておくことによって、1枚目のエプロンを取出口から引き出すと、1枚目の後半部分に伴って2枚目の前半部分も引き上げられ、取出口から露出した状態となるので、あたかもティッシュペーパーが順次引き出されるかのごとくエプロンを取り出すことが可能となる。
【0019】
【発明の効果】本発明に係る紙製簡易エプロンは、紙製のために吸水性がよく、使い捨てのエプロンとして、食中食後に口などを拭ったり、テーブルや皿等の後片づけ等にも利用することができる。
【0020】また、左右肩部における粘着面を衣服に貼着するだけで利用者の身体に簡単に固定することができ、別途に結び紐等を必要としない。とくにエプロン本体を単純な方形状に形成した場合には、材料のロスを減らすことができるので、製造コストの軽減を図ることができる。
【0021】さらに第2の発明に係る紙製簡易エプロンでは、一方の肩部の粘着面と他方の肩部の剥離面とを合わせる構造としたので剥離紙が不要となり、エプロンの裾を開くだけで粘着面を露出させることができるため、手先の不自由な老人等でも簡単に使用することができる。
【0022】そして、本発明に係る紙製簡易エプロンでは、折り畳んだ複数枚を重ねて包装箱や包装袋に収納することにより、整理され、清潔で取り出しやすく、携帯しやすい形態で提供することができる。
【出願人】 【識別番号】597140246
【氏名又は名称】江口 文子
【出願日】 平成9年(1997)10月3日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】森 廣三郎
【公開番号】 特開平11−107018
【公開日】 平成11年(1999)4月20日
【出願番号】 特願平9−270701