トップ :: A 生活必需品 :: A41 衣類




【発明の名称】 パジャマ
【発明者】 【氏名】平光 耕三

【要約】 【課題】ファスナを開くことにより患者から容易に脱がすことができて介護人が着替えさせる場合に便利であり、又、患者が自分で勝手に脱がないようにファスナの開閉を阻止することができ、かつ、介護人がファスナを開閉する場合はファスナの開閉阻止状態を簡単に解消することができるパジャマを提供する。

【解決手段】上衣部1とズボン部2とを一体化し、その上衣部1の前身頃における中央部に襟刳から腹部まで上下方向に第1のオープンファスナ3を取付け、又、その第1のオープンファスナ3の下端位置からそれぞれ左右両側へ分かれてズボン部2の左右両脚部の裾までそれぞれ達する第2及び第3のオープンファスナ4,5を設け、それら各オープンファスナ3,4,5のスライダ6に、起倒自在なレバー8と、当該レバー8に回転軸7を介して一体化し、レバー8を倒した状態でオープンファスナ3,4,5における隣接する2つの務歯11,12の間の間隙13に挿入し、レバー8を起した状態でその間隙13から脱出可能な爪9を一体的に設けて成る錠10を組み込んだことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上衣部1とズボン部2とを一体化し、その上衣部1の前身頃における中央部に襟刳から腹部まで上下方向に第1のオープンファスナ3を取付け、又、その第1のオープンファスナ3の下端位置からそれぞれ左右両側へ分かれてズボン部2の左右両脚部の裾までそれぞれ達する第2及び第3のオープンファスナ4,5を設け、それら各オープンファスナ3,4,5のスライダ6に、起倒自在なレバー8と、当該レバー8に回転軸7を介して一体化し、レバー8を倒した状態でオープンファスナ3,4,5における隣接する2つの務歯11,12の間の間隙13に挿入し、レバー8を起した状態でその間隙13から脱出可能な爪9を一体的に設けて成る錠10を組み込んだことを特徴とするパジャマ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパジャマ、特に介護を必要とする痴呆症の老人の患者などに着用させるのに好適なパジャマに関する。
【0002】
【従来の技術】寝たきり患者に着用させるパジャマは、介護人が容易に着替えさせることができるものであることが望ましい。しかしながら、痴呆症の老人の患者などは、自分で勝手にパジャマを脱いでしまったり、又はオムツ内に手を入れて汚物に触れる等の行為をなすことがあり、それを避けるためには、患者が自分で安易に脱げないようにすることが望ましい。そこで、このような問題を解決するために、従来、種々の介護用パジャマが考案されており、例えば、実開平6−39917号公報には、ズボンの両脚部分をそれぞれオープンファスナで開閉自在にするとともに、前身頃の腹部から胸部までを同じくオープンファスナで開閉自在とし、さらに前身頃の胸部から衿元までを自動ロック機構付プッシュボタン等で閉じるように構成したパジャマが開示されている。
【0003】上記公知例のパジャマは、オープンファスナの患者による開閉を阻止するために、ファスナの引き手をスライダから取り外せる構造になっている。そのため、介護人がファスナを開閉する場合は、再度その引き手をスライダに取り付けねばならず面倒である。また、引き手を取り外したときに紛失してしまうという問題もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ファスナを開くことにより患者から容易に脱がすことができて介護人が着替えさせる場合に便利であり、又、患者が自分で勝手に脱がないようにファスナの開閉を阻止することができ、かつ、介護人がファスナを開閉する場合はファスナの開閉阻止状態を簡単に解消することができるパジャマの提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明のパジャマは、上衣部1とズボン部2とを一体化し、その上衣部1の前身頃における中央部に襟刳から腹部まで上下方向に第1のオープンファスナ3を取付け、又、その第1のオープンファスナ3の下端位置からそれぞれ左右両側へ分かれてズボン部2の左右両脚部の裾までそれぞれ達する第2及び第3のオープンファスナ4,5を設け、それら各オープンファスナ3,4,5のスライダ6に、起倒自在なレバー8と、当該レバー8に回転軸7を介して一体化し、レバー8を倒した状態でオープンファスナ3,4,5における隣接する2つの務歯11,12の間の間隙13に挿入し、レバー8を起した状態でその間隙13から脱出可能な爪9を一体的に設けて成る錠10を組み込んだことを特徴とする構成としたものである。
【0006】
【実施例】以下、図示した本発明の実施例について説明する。まず、図1に示すように、本発明のパジャマは上衣部1とズボン部2とが一体的に接続した構造になっている。
【0007】そして、上衣部1における前身頃の中心部に襟刳から腹部まで上下方向に第1のオープンファスナ3を取付けている。
【0008】また、第1のオープンファスナ3の下端位置からそれぞれ左右横方向へ向かう第2のオープンファスナ4と第3のオープンファスナ5を設けている。
【0009】第2及び第3のオープンファスナ4,5はそれぞれ腹部の中心部から脇腹方向へ向かったのち、向きを下側方向へ変えて、ズボン部2の両脚部分の外端に沿って下降し裾まで達している。
【0010】また、3つのオープンファスナ3,4,5が集中する腹部の中央位置には舌状片14を取付けている。この舌状片14には雄の面ファスナ16を取り付けている。この舌状片14は図2に示すように上方へ反転可能である。そして、上方へ反転した状態では、その雄の面ファスナ16を、第1のオープンファスナ3の下端両側位置にそれぞれ取り付けた雌の面ファスナ15に対し係止することができる。これにより、各オープンファスナ3,4,5の継ぎ目を舌状片14で覆うことができる。なお、この舌状片14は外側と内側にそれぞれ設けていて、外側の舌状片14は各オープンファスナ3,4,5の間に生じる隙間を隠蔽して外観の見栄えを良くし、又、内側の舌状片14は各オープンファスナ3,4,5の金具等が肌に直に接触するのを阻止して肌が痛くならないように防止することができる。
【0011】また、各オープンファスナ3,4,5は、図3〜図6に示すように、そのスライダ6に錠10を組み込んでいる。錠10は、回転軸7の一端にレバー8を垂直に一体的に設けるとともに回転軸7の他端に爪9を同じく垂直に一体的に設けた構造になっている。この錠10は、レバー8がスライダ6の端部から露出し、回転軸7と爪9はスライダ6の内側に潜った状態に組み込まれ、レバー8が起倒自在になっている。そして、レバー8を倒すと、図3及び図4に示すように、爪9がオープンファスナ3,4,5,における隣接する2つの務歯11,12の間の間隙13に挿入して施錠状態となり、逆にレバー8を起すと、図5及び図6に示すように、爪9が間隙13から脱出して解錠状態となり、施錠状態ではスライダ6が移動不能となり、解錠状態ではスライダ6が移動可能となるように構成されている。
【0012】
【発明の効果】本発明のパジャマは上記の通りであり、まず、3箇所のオープンファスナ3,4,5を開くことにより、患者の胸、腹、及び脚を露出させることができて、患者が寝たきりの状態でも、介護人が着替えさせるためにパジャマを患者から容易に脱がせることができて便利である。次に、オープンファスナ3,4,5を閉じて上記のように施錠することができるので、患者が自分でオープンファスナ3,4,5を開くことを阻止してパジャマを勝手に脱いでしまったりオムツ内に手を入れて汚物に触れることなどを防止することができる。また、介護人がオープンファスナ3,4,5を開閉する場合は、レバー8を起すという簡単な操作で解錠することができ、上記公知例のように引き手を再度取り付けるような面倒がない。
【出願人】 【識別番号】591149322
【氏名又は名称】滝清株式会社
【出願日】 平成9年(1997)9月18日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】杉山 泰三
【公開番号】 特開平11−93005
【公開日】 平成11年(1999)4月6日
【出願番号】 特願平9−272009