| 【発明の名称】 |
玉葱のホルダー移動装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】長岡 伸司
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| 【要約】 |
【課題】アクチュエーターの動きより大きい玉葱のホルダー装置の動きができる玉葱のホルダー移動装置を提供すること。
【解決手段】少なくとも1本のアーム37′を共通にして複数のパンタグラフ30a,30bを連結し一端を固定したパンタグラフ機構30と、パンタグラフ機構30の連結部またはその近傍に設けられたパンタグラフ機構30を伸縮するアクチュエーター70と、パンタグラフ機構30の他端に設置された玉葱のホルダー装置10とからなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも1本のアームを共通にして複数のパンタグラフを連結した一端を固定したパンタグラフ機構と、前記パンタグラフ機構の連結部またはその近傍に設けられた前記パンタグラフ機構を伸縮するアクチュエーターと、前記パンタグラフ機構の他端に設置された玉葱のホルダー装置とからなることを特徴とする玉葱のホルダー移動装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、玉葱のホルダー移動装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、玉葱のホルダー装置を移動させる手段としては、エアシリンダー等のアクチュエーターの軸方向の動作を、そのままホルダー装置の動きとなるように設置していた。 【0003】このような手段によるものは、エアシリンダーのストローク等のアクチュエーターの動作量が玉葱加工機構全体の構成においてクランプ部よりカッター部、ピーラー部等への必要とされる移動量を充当しなければならない。このため大型のアクチュエーターを使用しなければならず、玉葱加工機構全体を大きく、高価なものにしていた。 【0004】また、アクチュエーターの所用動力も大きなものとなっていった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、連結された複数のパンタグラフの一部に変位を生じさせることによって、増幅された大きな動きで玉葱のホルダー装置を移動させ、アクチュエーターを小型化することで玉葱加工機本体を小型化して安価なものとし、アクチュエーターの出力を適正なものとすることで、動力の節限をはかることができる玉葱のホルダ移動装置を提供することを目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の玉葱のホルダー移動装置は、少なくとも1本のアームを共通にして複数のパンタグラフを連結した一端を固定したパンタグラフ機構と、前記パンタグラフ機構の連結部またはその近傍に設けられた前記パンタグラフ機構を伸縮するアクチュエーターと、前記パンタグラフ機構の他端に設置された玉葱のホルダー装置とからなる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の玉葱のホルダー移動装置1の斜視図を示す。本発明は、玉葱加工機本体(図示せず)の一部を成すものである。本発明の担当する作業は、玉葱のホルダー装置である玉葱ホルダーユニット10を移動させることであり、その移動範囲は、玉葱50の方向を揃えて保持するクランプ装置(図示せず)より、玉葱50の茎部と根部を切除するカッター装置40を通り、次工程であるピーラー装置(図示せず)までの間である。 【0008】本実施例において、上記作業に必要とされる移動軌跡が、直線となるように、玉葱加工機本体が設計されている。 【0009】玉葱ホルダーユニット10は、水平方向に設置された2本のガイドレール(90a,90b)に沿って、水平方向に移動自在になるよう取付けられている。 【0010】以下、該移動方向をX軸、該移動方向に直交して水平方向をY軸、鉛直方向をZ軸と定める。パンタグラフ機構30は、二組のパンタグラフ30a,30bを連結した構成からなっている。 【0011】パンタグラフ機構30は、両端の第1の支軸31にそれぞれ枢着された2本ずつの第1のアーム36,36′,38,38′と、前記2本ずつのアーム36,36′,38,38′の前記第1の支軸31から等距離Lに設けた第2の支軸34に枢着された共に等しいLの2倍の支軸間距離2Lを有し、その中間点の第3の支軸32で、それぞれ枢着された第2の2本の長いアーム37,37′とからなる。 【0012】すなわち、第1のパンタグラフ30aと第2のパンタグラフ30bとは第2のアーム37,37′を共通にしている。 【0013】パンタグラフ機構30の組立ては以下のようである。支軸間距離Lの第1のアーム36,36′の一端を共に第1の支軸31によって回動自在に取付け、さらに第1の支軸31はレール90bに固定部材37aを介して固定されている。 【0014】第1のアーム36,36′は他端の第2の支軸34,34′によって、共に支軸間距離2Lの長い第2のアーム37,37′とそれぞれ回動自在に取付けられる。 【0015】長い第2のアーム37と別の長い第2のアーム37′とは、それぞれの両端の第2の支軸34,35′及び34′,35の中間点に第3の支軸32を共に有し、長い第2のアーム37,37′は交差して第3の支軸32をもって回動自在に係合される。これによって、第1のアーム36,36′及び第2のアーム37,37′の半部からなる四辺が共に長さLの一方のパンタグラフ30aが構成される。 【0016】第1のパンタグラフ30aと第2のパンタグラフ30bとを連結する第3の支軸32は、ブラケット72を介して、X軸方向に伸縮するように設けられたエアシリンダー70のピストンロッド71の端部に連絡される。エアーシリンダー70は固定部材73を介して機体に固定される。 【0017】長い第2のアーム37′の他端の第2の支軸35は支軸間距離Lの第1のアーム38の一端の第2の支軸35に回動自在に取付けられる。 【0018】長い第2のアーム37の他端の第2の支軸35′は、支軸間距離Lの第1のアーム38′の一端に回動自在に係合される。 【0019】第1のアーム38,38′のそれぞれの他端に共有する第1の支軸33によって、第1のアーム38,38′は回動自在に係合される。 【0020】これによって、第2のアーム37,37′の半部及び第1のアーム38,38′からなる。四辺がともに長さLの他方のパンタグラフ30bが構成される。 【0021】パンタグラフ機構30の他端の第1の支軸33は、さらに玉葱ホルダーユニット10の基板14にブラケット1Sを介して固着され、玉葱ホルダーユニット10は、スライドキャリア(図示せず)によって、ガイドレール90に沿って、X軸方向に移動自在に係合されている。 【0022】図3に示すように、パンタグラフ機構30は、四辺がそれぞれ支軸間距離Lである合同なパンタグラフ30a,30bを連結して形づくられていて、第1の支軸31,第3の支軸32及び第1の支軸33はそれらを結んだX方向に伸縮することができる。これにより、パンタグラフ機構30が変形することになり、玉葱ホルダーユニット10はX軸方向に移動することができる。 【0023】玉葱ホルダーユニット10は、開閉駆動されるクランプアーム11,12によって、玉葱50の胴部50aを挾んで固定し、また解放することができる。 【0024】玉葱ホルダーユニット10は、玉葱50の方向を揃えるクランプ装置(図示せず)の設置された位置から、直線的にX軸方向に移動し、カッター装置40の設置された位置Bを通り、ピーラー部(図示せず)の設置された位置まで移動できるように全体の移動装置1が構成されている。 【0025】カッター装置40は、Y軸まわりに回転するカッター刃41,41′をそれぞれ有する一対のカッターユニット42からなり、玉葱50が移動通過するときに、玉葱50の茎部50b根部50cを切除するように、Y軸方向にカッター刃41,41′を離間して設置されている。 【0026】次に、この実施の形態の作用について説明する。図3の状態では、玉葱50の軸線Y0はX座標位置Aにある。このとき第1の支軸31と第1の支軸33との距離をD1とする。第1の支軸31と第3の支軸32との距離はDa1,第3の支軸32と第1の支軸33との距離Db1とすると、Da1=Db1=1/2D1である。 【0027】パンタグラフ機構のため、この比率(Da=Db=1/2D)は一定である。固定されたエアシリンダー70から、ピストンロッド71が伸長してブラケット72,係合部材32′を介して支軸32を移動させるように配置されており、図3の状態において、エアシリンダー70の端部70aと第3の支軸32との距離は、伸長量E1である。このときの第3の支軸32のX座標位置をG1とする。 【0028】図4において、エアシリンダー70が作動し、エアシリンダー端部70aと第3の支軸32との距離が伸長量E2となるようにピストンロッド71が伸長する。このとき、第3の支軸32は、図3の状態の位置G1から、ストロークS2だけ移動したX座標位置G2にある。パンタグラフ機構により、第1の支軸33はストロークS2の2倍、ストローク2S2だけ移動する。 【0029】玉葱ホルダーユニット70及び玉葱50は第1の支軸33と共に移動するので、図4において玉葱軸線Y0は、図3における位置M1よりストローク2S2だけ移動した位置M2へと移動する。 【0030】このように、パンタグラフ機構30によって、エアシリンダー70の作動ストロークSは2倍に増幅されて、玉葱ホルダーユニット10を移動することができる。 【0031】玉葱ホルダーユニット10は、X座標位置Cまで移動するが、X座標位置AからX座標位置Cまでの距離を2S3とすると、エアーシリンダー70の作動ストロークは、その1/2のストロークS3でよい。 【0032】ここで、実際の実施の形態に基づいて作用を説明する。 【0033】(イ)図3の状態にあるとき、エアシリンダー70は縮み側にあって玉葱ホルダーユニット10はX座標位置Aにある。 【0034】この位置で、クランプ装置20によって、玉葱50は、茎部50bと根部50cとを結ぶ玉葱の軸線Y0がY軸と平行になるように、揃えられた状態でクランプアーム11,12によって玉葱の胴部50aがクランプされている。 【0035】(ロ)エアシリンダー70が伸長側に作動し、ピストンロッド71が第3の支軸32を、第1の支軸31方向へ駆動する。第1の支軸31は機体に固定されているので、パンタグラフ機構30の作用により、第1の支軸33はエアシリンダー70の作動ストロークSの2倍のストローク2Sで移動する。 【0036】(図4)玉葱ホルダーユニット10は第1の支軸33と固定的に連結しており、また、ガイドレール90に沿って、X軸方向に移動できるように設置されているので、玉葱ホルダーユニット10は玉葱50を保持して、X座標位置AからX座標位置B及びCへ向かって、エアシリンダー70のストロークSの2倍のストローク2Sで移動する。 【0037】(ハ)エアシリンダー70がさらに作動し、玉葱ホルダーユニット10がX座標位置Bに接近すると、カッター装置40のそれぞれのカッターユニット42,42′に設けられた一対のガイド部43,43′に玉葱50の茎部50b及び根部50cが当接し、ついでカッター刃41,41′に導かれ、茎部50b及び根部50cは切除される。 【0038】(ニ)エアシリンダー70がさらに作動し、玉葱ホルダーユニット10がX座標位置Cに到達すると、図4仮想線の状態クランプアーム11,12は開かれて玉葱50は解放され、この場所に位置する次工程であるピーラー装置(図示せず)に、茎部50bと根部50cとを切除した玉葱50が供給される。 【0039】(ホ)エアシリンダー70が縮み側に動作し、玉葱ホルダーユニット10をX座標位置Aへ復帰させる。 【0040】以下、(イ)〜(ホ)のサイクルを繰り返す。 【0041】なお、上述した実施の形態では、アクチュエーターとしてエアシリンダーを使用したが、所要の動作が得られるならば、油圧,液圧シリンダー,ソレノイド,リニアモーター、他の動力機構を用いることも可能である。 【0042】また、アクチュエーターの作用点をパンタグラフ機構の連結部の近傍に置くことも可能であり、複数のパンタグラフ30a,30bは1本のアームのみを共通にしてもよい。 【0043】さらにまた、連結するパンタグラフ要素を3以上に増すことも可能であり、伸縮方向を軸として対称であれば、アーム対は等長である必要はない。 【0044】 【発明の効果】以上に述べたように、本発明の玉葱のホルダー装置の移動装置によれば、連結された複数のパンタグラフの一部に変位を生じさせることによって、増幅された大きな動きで玉葱のホルダー装置を移動させることができ、アクチュエーターを小型化することで玉葱加工機本体も小型化し、安価なものとすることができる。またアクチュエーターの出力を適正なものとすることで、動力の節減をはかることかできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592068392 【氏名又は名称】長岡 伸司
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月18日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】竹本 松司 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−4675 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月12日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−176600 |
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