| 【発明の名称】 |
栄養補助剤入り栄養食品 |
| 【発明者】 |
【氏名】ハインツ・デー・ヨトルバウエル
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| 【要約】 |
【課題】変性血管性疾患予防のため、もしくは、心臓循環システムの強化、安定のため、血行を強化又は安定させるオメガ−3脂肪酸を簡単、安価に摂取できる栄養食品を提供する。
【解決手段】変性血管性疾患予防のため、もしくは、心臓循環システムの強化、安定のため、必須脂肪酸の形で栄養補助剤を添加した栄養食品であって、栄養補助剤として、粉状のエノ油を用いる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 変性血管性疾患予防のため、もしくは、心臓循環システムの強化、安定のため、必須脂肪酸の形で栄養補助剤を添加した栄養食品であって、栄養補助剤として、粉状のエノ油を用いることを特徴とするもの。 【請求項2】 請求項1に記載の栄養食品であって、この栄養食品の一日当たりの消費量に約1〜2gのエノ油を含んでいることを特徴とするもの。 【請求項3】 請求項1又は2に記載の栄養食品であって、エノ油を、マイクロカプセル化するか、カプセル化せずに、使用することを特徴とするもの。 【請求項4】 請求項1もしくは2に記載の栄養食品であって、エゴマの種子を、皮をむいて、もしくは、むかずに、使用することを特徴とするもの。 【請求項5】 請求項4に記載の栄養食品であって、エゴマの種子を擦り砕くこと、もしくは、擦り砕かないことを特徴とするもの。 【請求項6】 請求項4又は5に記載の栄養食品であって、発芽させ、乾燥させ、擦り砕いたエゴマの種子を用いることを特徴とするもの。 【請求項7】 請求項6に記載の栄養食品であって、擦り砕いた材料に脂肪のコーティングを持たせることを特徴とするもの。 【請求項8】 請求項5〜7のうち一項に記載の栄養食品であって、擦り砕いた材料の90%が、500μm以下の粒子サイズを有することを特徴とするもの。 【請求項9】 請求項1〜8のうち一項に記載の栄養食品であって、この栄養食品が、パンか、ロールパンか、ビスケットであることを特徴とするもの。 【請求項10】 請求項1〜8のうち一項に記載の栄養食品であって、この栄養食品が、粉もしくは小麦粉であることを特徴とするもの。 【請求項11】 請求項1〜8のうち一項に記載の栄養食品であって、この栄養食品が、菓子製造所の製品、特に、チョコレートもしくはソフトトフィーであることを特徴とするもの。 【請求項12】 請求項1〜11のち一項に記載の栄養補助剤を製造するための方法であって、下記の各ステップを特徴とするもの。 − エゴマの種子を発芽させるため3〜6日間放置する。 − 続いて発芽物を乾燥させる。 − 乾燥させた発芽物を擦り砕き、溶解脂肪と混合し脆化させる。 − この混合物を粉状に擦り砕く。 【請求項13】 請求項12に記載の方法であって、発芽期間が4日であることを特徴とするもの。 【請求項14】 請求項12又は13に記載の方法であって、擦り砕いたエゴマ種子の脂肪に対する混合比が、およそ90:10であることを特徴とするもの。 【請求項15】 請求項12〜14のうち一項に記載の方法であって、発芽物を凍結乾燥により乾燥させることを特徴とするもの。 【請求項16】 請求項12〜15のうち一項に記載の方法であって、ドライアイスもしくは液体窒素により脆化させることを特徴とするもの。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、変性血管性疾患予防剤として、もしくは、心臓からの血行を強化するもしくは安定させるために必須脂肪酸の形の補助剤を添加する栄養食品に関する。 【0002】 【従来の技術】近代栄養学の教示により、ビタミン、必須脂肪酸、アミノ酸などを栄養補助剤として食品に添加する傾向が増えている。このような栄養補助剤の添加は、特定の危険群、疾患に際しての栄養摂取を最適化することを目的として行われる。 【0003】即ち、特に、脂肪代謝機能不全の問題は、変性血管性疾患(特に、冠状動脈疾患)に関し最も重大な危険因子に属するものであって、脂肪代謝機能不全により血中のコレステロール値が高くなり、心臓血行障害の危険が増大する。 【0004】必須脂肪酸を推奨する特別な治療食の枠組みの中で、過去において、オメガ−3脂肪酸の適用が顕在化してきている。オメガ−3脂肪酸は魚類、特に、ドコサヘキサエン酸(DHA)とエイコサペンタセン酸(EPA)から抽出され、例えば、サーモン油カプセルの形で入手可能であり、このカプセルには、例えば、サーモン油500mgと、オメガ−3脂肪酸117.5mgが含まれている。ところで、栄養補助剤として適用するためには、魚油をマイクロカプセルの形で使い、不快な魚臭を最小限にすることが知られている。このようにマイクロカプセル化した魚油は例えば特別な子供用栄養剤に使われている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところが、マイクロカプセルに(担体として)使われている粒子は、熱をうけた場合もはや最終製品を適切に保護する効果を持たないことが判っている。即ち、熱の効果により最終製品から魚臭が出てしまうのである。また、パン製品やチョコレートなどでは、悪臭による汚染がひどく製品が消費者に嫌われる。パン製品の場合は魚油の含有量が多ければ多いほど、パンらしさが失われた不快な物になってしまう。 【0006】このような理由から現在、パン製品に対する添加物の量は、パンの平均消費量200g/日における一日当たりの所要投与量の(最大でも)25%に制限されている。また、魚油のかわりに他のオメガ−3脂肪酸例えばアマニ油を用いても、味わいは大して改善されない。また、アマニ油は適切に精製した場合でも、特有の不快な臭いが残り、マイクロカプセル化しても解消できない。 【0007】 【課題を解決するための手段】而して本発明の目的は、変性血管性疾患の予防のための、そして、心臓血行を強化し安定させるための必須脂肪酸を含有する補助剤を含んだ栄養食品であって熱に強く、また、異臭の無いものを提供する点にある。この目的は、特許請求の範囲請求項1の態様により達成される。 【0008】本発明において粉状のエノ油を栄養補助剤として用いる。エノ油の味は完全に中性である。エゴマの種子は最高60%のリノレン酸を、オメガ−3脂肪酸として含有している。エゴマの種子から取るエノ油は、アジア地域では料理用油やサラダオイルとして知られている。 【0009】本発明の栄養補助剤としてのエノ油の使用方法は多様である。即ち、マイクロカプセル化して用いることも出来るし、マイクロカプセル化しなくとも良い。また、エゴマ種子は皮を剥いで用いるが、皮を剥がずに用いても良い。また、エゴマ種子は、擦り砕いて、もしくは、擦り砕かずに用いる。更に、特に好ましいのは、発芽させ、乾燥させ、擦り砕いたエゴマ種子を用いることであり、これは、天然の酵素系が濃縮して含まれるという利点を有する。 【0010】粉状のエノ油の使用は、従来の食品、特に、パン製品、ロールパン、ビスケットや、粉、小麦粉、更には、菓子製造所のチョコレートやソフトトフィーなど、あらゆる食品において行える。 【0011】先に述べたように、発芽させたエゴマ種子を擦り砕いた後、好ましくは脂肪をコーティングして、使用することが特に有益である。このため、本発明の一実施例では、擦り砕いた発芽物を、溶解した脂肪と混合し、さらに、脆化させた後、改めて、粉状グラインディングを行い、粉量の少なくとも90%を粒子サイズ500μm以下にする。尚、発芽期間は3〜6日、好ましくは4日である。また、脆化は、食品業界の製品処理で知られているように、乾燥炭酸もしくは液体窒素により行うことが好ましい。 【0012】本発明のエノ油は、他のオメガ−3脂肪酸供給源例えば通常の魚油などに比べ極めて優れていることが驚異的に示されている。即ち、本発明エノ油は味が完全に中性であり、また、困難無くマイクロカプセル化可能であって、多様な担体が利用出来る。従って、熱の影響や、例えば魚油などによる不快な臭気の発散などの問題が生じない。また、最終製品、例えば、パン製品の味も完全に中性になるので、例えば、治療食やダイエットに則したパン製品、ロールパンなどの製造分野においてオメガ−3脂肪酸を供するための栄養補助剤として特に適している。尚、この場合、カプセルやタブレットにする必要が無い。既に述べたように、エゴマ種子を発芽させ擦り砕いたものが好ましく、その理由は、エゴマ種子の発芽と擦り砕きにより、リパーゼとリポキシゲナーゼとに基づく高濃度の酵素が生成されるからである。 【0013】 【実施例】以下、本発明の栄養補助剤を加えた栄養食品の実施例を説明する。 実施例1ロールパンのレシピ小麦粉(550タイプ、ねばり有) 47.000(Kg) 小麦粉(550タイプ、標準タイプ) 23.000イースト 2.000ベーキング用レシチン26MKT 2.750塩 1.400水 36.000エノ油 1.9000総量 114.050パン生地の調製、成形、発酵、ベーキングは従来技術の通常の方法で行った。ロールパン1個(パン生地60g)につき、植物起源のアルファ−リノレン酸(オメガ−3脂肪酸)約600mgを含んだエノ油1gが含まれている。従って、ロールパン2個で、治療のための一日の投与量にあたるオメガ−3脂肪酸が得られることになり、これにより、通常の食品の枠内で脂肪代謝機能不全に対してオメガ−3脂肪酸による治療効果を十分に適用し得る可能性が創出されている。 【0014】 実施例2無精白粗挽きライ麦粒によるロールパン材料バイオライ麦粉砕粒(粗挽き) 3.000(Kg) 水 2.000酵母 1.000生地バイオライ麦粉砕穀粒粉 2.000バイオ小麦粉砕穀粒粉 3.500バイオ小麦粉、550タイプ 1.000ドライイースト 0.400水 4.000塩 0.210ベーキングレシチン26MTK 0.400マイクロカプセル化エノ油、粉状 0.700 総量 18.210マイクロカプセル化エノ油成分: エノ油50%/植物脂肪50%(Pp52℃) 無精白ロールパン1個(生地100g)につき、オメガ−3脂肪酸1175mgを含んだエノ油1.96gを含有。 【0015】実施例3以下の方法に基づく擦り砕き、発芽エゴマによるロールパン第一段階エゴマ種子を3〜6日間、好ましくは4日間で公知の方法により発芽させ、その後、公知の方法、好ましくは凍結乾燥により穏やかに乾燥させる。 第二段階発芽、乾燥させたエゴマ種子を溶解脂肪(好ましくはパーム油)と90:10の割合で混合し、さらに、ドライアイスや液体窒素などの冷却剤を用いて脆化させる。その直後に行うハンマーミルなどによる擦り砕きプロセスにより、粒子サイズが500ミクロンの約90%の粉状品が形成される。これは、オメガ−3脂肪酸の治療投与量を達成するための下記のロールパンレシピに用いられる。 小麦粉、550タイプ、粘り有 47.000(Kg) 小麦粉、550タイプ、標準タイプ 20.500イースト 2.000ベーキングレシチン26MTK 2.750塩 1.400エゴマ混合物 4.400水 36.000 総量 114.050生地調製、成形、ベーキングは従来技術の通常の方法により行った。ロールパン1個(生地60g)につきオメガ−3脂肪酸約600mgを含んだエノ油1gが含有されており、ロールパン2個でオメガ−3脂肪酸の1日あたりの治療投与量が得られる。 【0016】 実施例4 ミルクトフィー砂糖 22.000(Kg) グルコースシロップ 20.000ブロックミルク(18%特別蒸発乳) 8.000バター 0.250硬質脂肪 0.320レシチン画分(40%PC) 0.100塩 0.200バニリン 0.015クリーム芳香 0.030エノ油 2.670総量 53.585調理温度: 127℃ミルクトフィーの製造は下記の方法により行った。公知技術の真空調理装置を用いて公知の方法でソフトトフィーを作る。真空調理装置の使用は下記の理由による。 1.穏やかな条件での調理。 2.調理は最も穏やかな条件下で行うことにより、オメガ−3脂肪酸の酸化を防止する。そのため、窒素を用いて連続的にガス供給して酸素を確実に排除する。ミルクトフィー1個(5g)につき、オメガ−3脂肪酸約150mgを含んだエノ油0.25gを含有している。トフィー5、6個だけで既に治療有効投与量が達成できる。 【0017】実施例5ミルクチョコレート公知の方法でチョコレートを製造し、それを補うものとして下記のレシピを開発した。 練り、溶かし、焼き戻したミルクチョコレート 9.25(Kg) マイクロカプセル化エノ油、粉状 0.25総量 10.00チョコレート1枚(10g)につき、エノ油0.25g、即ち、オメガ−3脂肪酸約150mgを含有しており、チョコレート8枚以上で一日あたりの治療投与量が達成できる。 【0018】実施例6所謂「クリスピーなチョコレート」のように形成するエゴマ種子入りチョコレート練り、溶解し、焼き戻したミルクチョコレート 98.96(Kg) エゴマ種子 1.04総量 100.00チョコレート1枚(10g)につき、約0.5gのエノ油を含んでおり、これはオメガ−3脂肪酸約300mgに相当する。 【0019】実施例7オメガ−3脂肪酸入り小麦粉405タイプこの小麦粉の製造は公知の方法により行われる。オメガ−3脂肪酸源として、実施例3で製造したエゴマ製品を適用する。 小麦粉、405タイプ 999.61(Kg) エゴマ製品、実施例3により製造 0.39総量 1000.00この405タイプ小麦粉(家庭用粉、小麦粉)1000gあたり、約100mgのオメガ−3脂肪酸が含まれている。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599012411 【氏名又は名称】ハインツ・デー・ヨトルバウエル
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| 【出願日】 |
平成11年(1999)3月8日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】永田 久喜
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| 【公開番号】 |
特開平11−313638 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月16日 |
| 【出願番号】 |
特願平11−60469 |
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