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【発明の名称】 冷菓製造装置
【発明者】 【氏名】石浜 誠二

【氏名】森尻 英一

【氏名】佐藤 重夫

【氏名】高田 善和

【氏名】富樫 茂

【要約】 【課題】注出部のメンテナンスを簡単に行える冷菓製造装置を提供する。

【解決手段】冷菓製造装置1は、冷却筒によりミックスを冷却しながら撹拌器により撹拌することによって半冷凍の冷凍飲料を製造すると共に、製造した冷凍飲料を注出部8より注出するものであって、注出部8は、両端が開口し、一端を注出口26とされた収納部21と、この収納部21内に移動自在に収納され、一端の注出口26側に移動した状態でミックス出口を閉じ、他端側に移動した状態でミックス出口と注出口26を連通させるプランジャ22は、収納部21の他端開口21Aから当該収納部21内に入り、且つ、注出口26から出ることが可能な寸法とされると共に、コイルバネ27は常時プランジャ22を注出口26側に移動するよう付勢する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 原料となるミックスを貯留するミックスタンクと、このミックスタンク内に配設された冷却筒と、この冷却筒に隣接して設けられ、前記ミックスタンク内のミックスを撹拌する撹拌器と、前記ミックスタンクのミックス出口に対応して設けられた注出部とを備え、前記冷却筒により前記ミックスを冷却しながら前記撹拌器により撹拌することによって半冷凍の冷凍飲料を製造すると共に、製造した冷凍飲料を前記注出部より注出する冷菓製造装置において、前記注出部は、両端が開口し、一端を注出口とされた収納部と、この収納部内に移動自在に収納され、一端の前記注出口側に移動した状態で前記ミックス出口を閉じ、他端側に移動した状態で前記ミックス出口と注出口を連通させるプランジャと、このプランジャを移動させるためのコックと、前記収納部の他端開口を開閉自在に閉塞するキャップと、このキャップと前記プランジャ間に着脱自在に挿入されたバネ部材とから成り、前記プランジャは、前記収納部の他端開口から当該収納部内に入り、且つ、注出口から出ることが可能な寸法とされると共に、前記バネ部材は常時前記プランジャを前記注出口側に移動するよう付勢することを特徴とする冷菓製造装置。
【請求項2】 プランジャの両端面には、相互に対応する位置に凹部と凸部がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1の冷菓製造装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定粘性を有する半冷凍の冷凍飲料を製造するための冷菓製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より冷凍飲料ディスペンサと称される冷菓製造装置は、例えば特開平9−98723号公報に示される如く、冷却器にて冷却されるシリンダ内でミックスを撹拌し、所定の粘性となるまでミックスを冷却しながら撹拌することにより、半冷凍の冷凍飲料を製造するものである。
【0003】また、近年ではミックスを貯留するミックスタンク内に冷却筒と撹拌器を配設し、ミックスタンク内において直接ミックスを冷却しながら撹拌し、冷凍飲料を製造してミックスタンク前面の注出部から注出する簡易的な冷凍飲料ディスペンサも開発されている。
【0004】このような従来の冷凍飲料ディスペンサの注出部108を図11と図12に示す。各図において、注出部108は、上下方向に配設された収納部121と、この収納部121内に上下移動自在に挿入されたプランジャ122と、このプランジャ122を上下移動させるコック123などから構成されている。そして、収納部121内はミックスタンク106の前面底部に形成されたミックス出口124にてミックスタンク106内に連通しており、プランジャ122は降下した状態でこのミックス出口124を閉じると共に、上昇した状態ではミックス出口124と、収納部121下端に開口形成された注出口126とを連通させる。
【0005】前記コック123はピン120にて収納部121に回動自在に枢支されており、その先端はプランジャ122に係合している。また、ピン120には巻きバネ127が捲回係合されており、この巻きバネ127はコック123を図11の時計回りに回動させ、常時プランジャ122を降下させる方向に付勢する。
【0006】係る構成で、ミックスタンク106内のミックス(冷凍飲料)を注出する際には、巻きバネ127の付勢力に抗してコック123を手前側(図11の反時計回り)に回動させる。これにより、プランジャ122が上昇して図12に示す如くミックス出口124と注出口126を連通させるので、ミックスタンク106内のミックスは注出口126から流出するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、係る構成では、プランジャ122を清掃し、或いは、プランジャを交換する際にプランジャ122を引き抜くと、ミックス出口124が開放されたままとなってしまうため、ミックスタンク6内のミックスを全て抜かなければならない問題があった。
【0008】また、ミックスタンク106内のミックスを全て回収する際には、コック123を図12の状態に回動させたままに保持して置かなければならない。これを解消するためには、巻きバネ127をピン120から外せば良いが、作業が極めて面倒なものとなる。
【0009】本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、注出部のメンテナンスを簡単に行える冷菓製造装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の冷菓製造装置は、原料となるミックスを貯留するミックスタンクと、このミックスタンク内に配設された冷却筒と、この冷却筒に隣接して設けられ、ミックスタンク内のミックスを撹拌する撹拌器と、ミックスタンクのミックス出口に対応して設けられた注出部とを備え、冷却筒によりミックスを冷却しながら撹拌器により撹拌することによって半冷凍の冷凍飲料を製造すると共に、製造した冷凍飲料を注出部より注出するものであって、注出部は、両端が開口し、一端を注出口とされた収納部と、この収納部内に移動自在に収納され、一端の前記注出口側に移動した状態でミックス出口を閉じ、他端側に移動した状態でミックス出口と注出口を連通させるプランジャと、このプランジャを移動させるためのコックと、収納部の他端開口を開閉自在に閉塞するキャップと、このキャップとプランジャ間に着脱自在に挿入されたバネ部材とから成り、プランジャは、収納部の他端開口から当該収納部内に入り、且つ、注出口から出ることが可能な寸法とされると共に、バネ部材は常時プランジャを注出口側に移動するよう付勢するものである。
【0011】本発明によれば、原料となるミックスを貯留するミックスタンクと、このミックスタンク内に配設された冷却筒と、この冷却筒に隣接して設けられ、ミックスタンク内のミックスを撹拌する撹拌器と、ミックスタンクのミックス出口に対応して設けられた注出部とを備え、冷却筒によりミックスを冷却しながら撹拌器により撹拌することによって半冷凍の冷凍飲料を製造すると共に、製造した冷凍飲料を注出部より注出する冷菓製造装置において、注出部を、両端が開口し、一端を注出口とされた収納部と、この収納部内に移動自在に収納され、一端の前記注出口側に移動した状態でミックス出口を閉じ、他端側に移動した状態でミックス出口と注出口を連通させるプランジャと、このプランジャを移動させるためのコックと、収納部の他端開口を開閉自在に閉塞するキャップと、このキャップとプランジャ間に着脱自在に挿入されたバネ部材とから構成し、プランジャは、収納部の他端開口から当該収納部内に入り、且つ、注出口から出ることが可能な寸法とすると共に、バネ部材によりプランジャが注出口側に移動するよう常時付勢するようにしたので、キャップにより収納部の他端開口を開放し、バネ部材を取り出して、他端開口から新たに取り付けるプランジャを収納部内に挿入することにより、収納部内に既にあるプランジャを注出口から外に押し出すことができるようになる。
【0012】これにより、プランジャの交換が極めて容易に行えるようになると共に、プランジャが押し出されることによって、収納部内面に残留するミックスも廃棄されるので、収納部内の清掃も行われる。また、ミックス出口は両プランジャによって常時閉じられたままとなるため、ミックスタンク内のミックスを全て取り出して置く必要も無い。従って、本発明によれば、注出部のメンテナンス作業性が著しく改善される。
【0013】また、ミックスタンク内のミックスを連続して取り出す際には、前述の如くキャップにより収納部の他端開口を開放することにより、バネ部材の付勢力を無効とし、簡単にプランジャを引き上げたままの状態とすることができる。これにより、ミックスの回収、交換やミックスタンク内の清掃作業性も改善されるものである。
【0014】請求項2の発明の冷菓製造装置は、上記においてプランジャの両端面には、相互に対応する位置に凹部と凸部がそれぞれ形成されているものである。
【0015】請求項2の発明によれば、上記に加えてプランジャの両端面の相互に対応する位置に凹部と凸部をそれぞれ形成したので、新たに取り付けるプランジャの凹部若しくは凸部を、収納部内にあるプランジャの凸部若しくは凹部に合致させるだけで、新たなプランジャを正規の向き取り付けることができるようになる。
【0016】これにより、注出部のメンテナンス作業性を一層改善することが可能となるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の冷菓製造装置1の斜視図、図2は冷菓製造装置1の縦断側面図、図3は冷菓製造装置1の冷却装置2の冷媒回路図、図4及び図5は冷菓製造装置1の制御装置3の電気回路図である。
【0018】実施例の冷菓製造装置1は、所謂冷凍飲料ディスペンサと称されるものであり、冷却装置2や制御装置3を内蔵せる本体4と、この本体4上に配設された左右の二つのミックスタンク6、6とから構成されている。各ミックスタンク6、6は透明な樹脂製であり、上面に開口すると共に、この上面開口は開閉自在の蓋7にてそれぞれ閉塞されている。
【0019】また、各ミックスタンク6、6の前面下部には注出部8がそれぞれ取り付けられており、更に本体4の前部には前記注出部8、8の下方に対応する位置に漏れた冷凍飲料を受ける受け皿9が設けられている。
【0020】各ミックスタンク6、6内下部には、ミックスタンク6の底面と間隔を存して熱良導性の冷却筒11が前後にそれぞれ配設されている。この冷却筒11には冷却装置2の左蒸発器12A(或いは、右蒸発器12B。左蒸発器12Aは左のミックスタンク6、右蒸発器12Bは右のミックスタンク6の冷却筒11にそれぞれ設けられる。)が交熱的に取り付けられ、冷却筒11に備えられている。尚、10Aは蒸発器12の冷媒入口パイプ、10Bは冷媒出口パイプである。また、冷却筒11の前端はミックスタンク6内に開放しており、その中央には回転軸13が貫通して設けられている。
【0021】この回転軸13の前端はミックスタンク6に形成された軸受け14に回動自在に支持されると共に、後端は減速機構付きの左撹拌モータ16A(或いは、右撹拌モータ16B。左撹拌モータ16Aは左のミックスタンク6、右撹拌モータ16Bは右のミックスタンク6にそれぞれ設けられる。)に連結されている。
【0022】前記回転軸13には冷却筒11の内側に位置する螺旋状の内側ブレード17と冷却筒11の外側に位置する螺旋状の外側ブレード18が取り付けられており、左撹拌モータ16A(或いは右撹拌モータ16B)が回転軸13を正面から見て時計回りに回転させることにより、内側ブレード17は後述する冷却筒11内側のミックスを前部から後部に搬送する機能を奏し、外側ブレード18は冷却筒11外側のミックスを後部から前部に搬送する機能を奏する。
【0023】これら撹拌モータ16A(16B)、回転軸13、内側ブレード17、外側ブレード18によって撹拌器を構成している。
【0024】前記注出部8は、図7の分解図で詳述する如く、上下方向に配設され、上下端が開口したパイプ状の収納部21と、この収納部21内に上下移動自在に挿入された円柱状のプランジャ22と、このプランジャ22を上下移動させるためのコック23などから構成されている。
【0025】収納部21の下端は注出口26とされ、上端の開口21Aの周囲にはネジが切られている。そして、この開口21Aは収納部21に着脱自在にねじ込まれるキャップ25により開閉自在とされている。コック22はピン20により収納部21に回動自在に枢支されると共に、収納部21の切欠21Bから収納部21内に進入し、プランジャ22前面上部の貫通孔22C内に余裕をもって係合している。
【0026】また、プランジャ22は収納部21の開口21Aから収納部21内に入り、注出口26から出ることが可能な寸法で略キッチリと収納部21の内面に接している。更に、プランジャ22の上面には前後に渡る凹部22Aが形成されており、下面には凹部22Aに対応する位置に凸部22Bが前後に渡って形成されている。そして、このプランジャ22とキャップ25間にはコイルバネ(バネ部材)27が着脱自在に挿入されている。
【0027】このコイルバネ27は常時プランジャ22が降下するように付勢する。また、収納部21は外側ブレード18の前端部が位置するミックスタンク6の前面底部に形成されたミックス出口24にてミックスタンク6内に連通しており、プランジャ22は降下した状態でこのミックス出口24を閉じると共に、上昇した状態ではミックス出口24と注出口26とを連通させる。
【0028】また、前記左撹拌モータ16A(或いは右撹拌モータ16B)はミックスタンク6後部に設けられたモータケース28内に振り子状に配設されている。尚、31は本体4の底面四隅に取り付けられた脚部である。
【0029】次に、図3において冷却装置2は圧縮機32、凝縮器33、デハイドレータ34、左右冷却電磁弁36、37、キャピラリチューブ38、39、前記左右蒸発器12A、12B、アキュムレータ41を順次環状に配管接続して冷媒回路を構成されている。尚、前記左冷却電磁弁36はキャピラリチューブ38及び左蒸発器12Aと直列に接続され、右冷却電磁弁37はキャピラリチューブ39及び右蒸発器12Bと直列に接続さており、これら直列回路が相互に並列に配管接続されている。
【0030】また、左右冷却電磁弁36、37の上流側の配管と圧縮機32の吸込側の配管は熱交換せられており、更に圧縮機32の吐出側の配管からはホットガス回路43が分岐している。このホットガス回路は二方に分岐し、それぞれ左右ホットガス電磁弁44、46を介して左右蒸発器12A、12Bの入口側に接続されている。
【0031】次に、図4、図5において制御装置3は汎用のワンチップマイクロコンピュータ51により構成されている。このマイクロコンピュータ51の出力には冷却運転・解凍運転などの表示を行うためのLEDや操作スイッチなどが設けられた表示基板52と、リレーRY1〜RY7のコイルが接続されている。また、マイクロコンピュータ51の入力には左右トルクスイッチ53、54と左右ミックス温度センサ56、57が接続されている。この左右トルクスイッチ53、54は左右撹拌モータ16A、16Bの振り子動作に応じてON−OFFするものであり、左右ミックス温度センサ56、57は左右のミックスタンク6、6内のミックスの温度を検知するものである。
【0032】また、図5に示す如く圧縮機32はリレーRY1のスイッチと直列に、左撹拌モータ16AはリレーRY2のスイッチと直列に、左冷却電磁弁36はリレーRY3のスイッチと直列に、左ホットガス電磁弁44はリレーRY4のスイッチと直列に、右撹拌モータ16BはリレーRY5のスイッチと直列に、右冷却電磁弁37はリレーRY6のスイッチと直列に、右ホットガス電磁弁46はリレーRY7のスイッチと直列にそれぞれ電源に接続されている。
【0033】そして、マイクロコンピュータ51は各リレーRY1〜RY7のコイルを通電・非通電とすることにより、それぞれのスイッチを閉・開して各機器への通電を制御するものである。
【0034】以上の構成で次に動作を説明する。ミックスタンク6内には蓋7を開けて原料となるミックスを図2のレベルLまで注入する。そして、冷却運転を開始すると、マイクロコンピュータ51は圧縮機32を起動する。ここで、冷却運転ではマイクロコンピュータ51は左右冷却電磁弁36、37を開き、左右ホットガス電磁弁44、46を閉じている。これにより、圧縮機32から吐出された高温高圧のガス冷媒は凝縮器33に流入して放熱し、凝縮される。
【0035】凝縮器33で凝縮された液冷媒はデハイドレータ34を経て分岐し、左右冷却デハイドレータ36、37を経てキャピラリチューブ38、39でそれぞれ減圧された後、左右蒸発器12A、12Bに流入する。左右蒸発器12A、12Bに流入した冷媒はそこで蒸発し、周囲から吸熱して冷却作用を発揮する。
【0036】左右蒸発器12A、12Bから出た冷媒はアキュムレータ41にて合流した後、圧縮機32に帰還する図3の太線の如き循環を繰り返す。
【0037】一方、マイクロコンピュータ51は撹拌モータ16A、16Bを駆動することにより、前述の如くミックスタンク6内のミックスを撹拌する。これによって、左右のミックスタンク6、6内に貯留された原料ミックスは各冷却筒11、11に備えられた左右蒸発器12A、12Bにより冷却されながら撹拌モータ16A、16Bにより撹拌され、徐々に凍結して粘性が高くなって行く。
【0038】そして、所定の粘性まで到達すると、撹拌モータ16A、16Bにかかる負荷が上昇するため、それらが振り子の如く動く。この動作を左右トルクスイッチ53、54の何れかが検知すると、マイクロコンピュータ51は検知した方の冷却電磁弁36、37を閉じる。尚、マイクロコンピュータ51は左右撹拌モータ16A、16Bの運転は継続する。これによって、各ミックスタンク6、6内において半冷凍の冷凍飲料を生成するものである。
【0039】各ミックスタンク6、6内で生成された冷凍飲料を注出する際には、各注出部8、8のコック23を引き下げる(図8中半時計回りに回動させる)。コック23をコイルバネ27の付勢力に抗して引き下げると、図9の如くプランジャ22が持ち上げられるので、前述の如く注出口26とミックス出口24が連通される。ミックス出口24には常時外周ブレード18によってミックス(冷凍飲料)が前方に搬送されており、この搬送力によってミックス出口24から流出した冷凍飲料は注出口26から取り出されるものである。
【0040】また、ミックスタンク6、6内のミックスは凍結状態が長く続くと氷の粒子径が大きくなる。そのため、例えば一日に一回、マイクロコンピュータ51は左右冷却電磁弁36、37を閉じ、左右ホットガス電磁弁44、46を開く。これにより、圧縮機32から吐出された高温高圧のガス冷媒は図6に太線で示す如くホットガス回路43に入り、左右ホットガス電磁弁44、46を経て左右蒸発器12A、12Bに直接流入する。
【0041】これによって、冷却筒11、11は加熱されるので、各ミックスタンク6、6内の冷凍飲料は解凍される。尚、左右蒸発器12A、12Bで放熱した冷媒はそこで凝縮され、アキュムレータ41を経て圧縮機32に帰還する。
【0042】また、ミックスタンク6内のミックスを交換する際や、ミックスタンク6内の清掃作業を行う際には、プランジャ22を引き上げて注出口26とミックス出口24を連通させ、ミックスや洗浄水などを取り出すものであるが、この場合は、キャップ25を収納部21から取り外せば、開口21Aが開放されるため、コイルバネ27の付勢力は無効となる。この状態でコック23を手前に引いてプランジャ22を引き上げることにより、プランジャ22は引き上げられたまま(ミックス出口24と注出口26を連通させたまま)の状態となる。これにより、簡単な作業でミックスや洗浄水を連続して取り出せるようになるので、ミックスの回収、交換やミックスタンク6内の清掃作業性も改善される。
【0043】ここで、プランジャ22を清掃する際には、先ず、ピン20を外してコック23を収納部21から取り外す。次に、前述同様にキャップ25を取り外して収納部21の開口21Aを開放し、コイルバネ27を取り出す。次に、図10に示す如く新たなプランジャ22を用意し、その下面の凸部22Bを収納部21内のプランジャ22の上面の凹部22Aに合致させ、収納部21内に挿入して行く。
【0044】これによって、下側となっているプランジャ22は注出口26から押し出され、新たなプランジャ22が収納部21内に収納されることになる。
【0045】このような簡単な作業でプランジャ22の交換を行える。また、プランジャ22が押し出されることによって、収納部21内面に残留するミックスも廃棄されるので、収納部21内の清掃も行われる。また、ミックス出口24は移動する両プランジャ22、22によって常時閉じられたままとなるため、ミックスタンク6内のミックスを全て取り出して置く必要も無い。従って、本発明によれば、注出部8のメンテナンス作業性が著しく改善される。
【0046】特に、プランジャ22の両端面の相互に対応する位置に凹部22Aと凸部22Bをそれぞれ形成したので、新たに取り付けるプランジャ22の凸部22Bを、収納部21内にあるプランジャ22の凹部22Aに合致させるだけで、新たなプランジャ22の貫通孔22Cが前側を向いた正規の向き取り付けることができるようになる。
【0047】これにより、その後のコック23の取り付けも容易となり、注出部8のメンテナンス作業性は一層改善される。
【0048】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、原料となるミックスを貯留するミックスタンクと、このミックスタンク内に配設された冷却筒と、この冷却筒に隣接して設けられ、ミックスタンク内のミックスを撹拌する撹拌器と、ミックスタンクのミックス出口に対応して設けられた注出部とを備え、冷却筒によりミックスを冷却しながら撹拌器により撹拌することによって半冷凍の冷凍飲料を製造すると共に、製造した冷凍飲料を注出部より注出する冷菓製造装置において、注出部を、両端が開口し、一端を注出口とされた収納部と、この収納部内に移動自在に収納され、一端の前記注出口側に移動した状態でミックス出口を閉じ、他端側に移動した状態でミックス出口と注出口を連通させるプランジャと、このプランジャを移動させるためのコックと、収納部の他端開口を開閉自在に閉塞するキャップと、このキャップとプランジャ間に着脱自在に挿入されたバネ部材とから構成し、プランジャは、収納部の他端開口から当該収納部内に入り、且つ、注出口から出ることが可能な寸法とすると共に、バネ部材によりプランジャが注出口側に移動するよう常時付勢するようにしたので、キャップにより収納部の他端開口を開放し、バネ部材を取り出して、他端開口から新たに取り付けるプランジャを収納部内に挿入することにより、収納部内に既にあるプランジャを注出口から外に押し出すことができるようになる。
【0049】これにより、プランジャの交換が極めて容易に行えるようになると共に、プランジャが押し出されることによって、収納部内面に残留するミックスも廃棄されるので、収納部内の清掃も行われる。また、ミックス出口は両プランジャによって常時閉じられたままとなるため、ミックスタンク内のミックスを全て取り出して置く必要も無い。従って、本発明によれば、注出部のメンテナンス作業性が著しく改善される。
【0050】また、ミックスタンク内のミックスを連続して取り出す際には、前述の如くキャップにより収納部の他端開口を開放することにより、バネ部材の付勢力を無効とし、簡単にプランジャを引き上げたままの状態とすることができる。これにより、ミックスの回収、交換やミックスタンク内の清掃作業性も改善されるものである。
【0051】請求項2の発明によれば、上記に加えてプランジャの両端面の相互に対応する位置に凹部と凸部をそれぞれ形成したので、新たに取り付けるプランジャの凹部若しくは凸部を、収納部内にあるプランジャの凸部若しくは凹部に合致させるだけで、新たなプランジャを正規の向き取り付けることができるようになる。
【0052】これにより、注出部のメンテナンス作業性を一層改善することが可能となるものである。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成10年(1998)3月16日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】安富 耕二 (外1名)
【公開番号】 特開平11−262362
【公開日】 平成11年(1999)9月28日
【出願番号】 特願平10−65629