| 【発明の名称】 |
油性菓子生地の成形方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】望月 恵三
【氏名】池田 一文
【氏名】藤原 宏次郎
【氏名】土舘 恭子
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| 【要約】 |
【課題】表面に繊細な模様を有し、美麗で嗜好性の高い油性菓子製品を製造するための、油性菓子生地の立体成形方法を提供する。
【解決手段】色または種類が異なる二品種の油性菓子生地を固形状に加工した後、同軸上に設置した任意の形状のノズルを備えた押圧装置を用いて同時に押圧成形し、切断するかあるいはまた、押圧装置を用いず角状に切断成形することにより得られる、油性菓子生地切断成形物複数個を、任意の形状に加工されている打錠機の臼の中に投入し、杵にて押圧して打錠成形することより成る、油性菓子生地の立体成形方法を提供する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 チョコレート生地、ホワイトチョコレート生地あるいは、クリーム生地である、色または種類が異なる二品種の油性菓子生地を固形状に加工した後、同軸上に設置した任意の形状のノズルを備えた押圧装置を用いて同時に押圧成形し、切断して得られた油性菓子生地切断成形物複数個を、任意の形状に加工されている打錠機の臼の中に投入し、杵にて押圧して打錠成形することより成る、油性菓子生地の立体成形方法。 【請求項2】 チョコレート生地および着色ホワイトチョコレート生地二色以上を、それぞれ5mm角から10mm角程度の角状に切断成形した後、該切断成形油性菓子生地粒の各々複数個を、任意の形状に加工されている打錠機の臼の中に投入し、杵にて押圧して打錠成形することより成る、油性菓子生地の立体成形方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は固形状のチョコレート生地あるいはクリーム生地等の油性菓子生地を任意の形状に成形し、且つ該成形製品の表面に任意の模様を表現する事の出来る立体成形方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来よりチョコレート生地、クリーム生地等の油性菓子生地を成形する方法としては、任意の粒状形状の型を対ロール表面に刻彫し、加温して融解状態とした油性菓子生地を予め冷却した該成形型刻彫ロールに流し込み冷却ロール成形する方法がある。また、板チョコ成形方法においてはチョコレート生地等の油性菓子生地を加温して融解し、調温した後、型容器に該調温油性菓子生地を流し込み、振動して型容器に均等に入れた後冷却し、該型容器内油性菓子生地が冷却固化したことを確認後、該成形油性菓子生地を型容器から剥離し、成形製品とする成形方法が従来ある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前述の成形方法では成形油性菓子製品の表面に繊細な模様を入れることは不可能であり、且つ融解した油性菓子生地を冷却成形するために過大な冷却設備を必要とする。また成形時に油性菓子生地を融解、調温する設備を必要とするという問題点があった。本発明は上記問題を解決し、表面に繊細な模様を有し、美麗で嗜好性の高い油性菓子製品を製造するための、油性菓子生地の立体成形方法を提供することを課題としている。 【0004】 【課題を解決するための手段】第一の本発明は、チョコレート生地、ホワイトチョコレート生地あるいは、クリーム生地である、色または種類が異なる二品種の油性菓子生地を固形状に加工した後、同軸上に設置した任意の形状のノズルを備えた押圧装置を用いて同時に押圧成形し、切断することにより得られる、油性菓子生地切断成形物複数個を、任意の形状に加工されている打錠機の臼の中に投入し、杵にて押圧して打錠成形することより成る、油性菓子生地の立体成形方法を提供するものである。第二の本発明は、チョコレート生地および着色ホワイトチョコレート生地二色以上を、それぞれ5mm角から10mm角程度の角状に切断成形した後、該切断成形油性菓子生地粒の各々複数個を、任意の形状に加工されている打錠機の臼の中に投入し、杵にて押圧して打錠成形することより成る、油性菓子生地の立体成形方法を提供するものである。 【0005】 【発明の実施の形態】以下、詳細に本発明の成形方法を説明する。本発明に於いて用いることのできる油性菓子生地の種類としてはカカオマス、砂糖、粉乳、カカオ脂、乳化剤、香料等の原料からなるチョコレート生地、砂糖、粉乳、カカオ脂、乳化剤、香料等の原料からなるホワイトチョコレート生地、または、ショートニング、砂糖、粉乳、香料、乳化剤等からなるクリーム生地があげられる。また、ホワイトチョコレート生地またはクリーム生地である油性菓子生地の色調は天然、合成の食用色素を使用して調製することが出来る。本発明には、予め前記の油性菓子生地原料を混合して加温し、融解した後、冷却固化して、粒状に成形、または切断成形した固形状の油性菓子生地が用いられる。第一の本発明に用いることのできる同軸上に設置した任意の形状のノズルを備えた押圧装置としては、例えば、第一図に示したものがあげられる。第一の本発明によれば、ノズルの形状によって任意の繊細な模様を切断成形油性菓子生地の断面に仕上げることが出来る。打錠成形時の温度および圧力は、28C゜以下、25C゜以上の品温下で200kg/cm2から300kg/cm2の低圧で打錠成形するのが好ましい。被打錠品粒の品温が28C゜を越える場合には打錠時に該油性菓子生地が軟化して打錠機の杵、臼から打錠製品を取り出すことが不可能となる。また25C゜未満の温度ではノズルから該油性菓子生地を押し出す押圧が著しく高くなり好ましくない。打錠圧が200Kg/cm2未満の場合には製品表面に気泡の穴を生じ完全な製品が得られない。一方300kg/cm2を越える押圧の場合には成形された製品の硬度が高くなりすぎて好ましい嗜好性が得られないという欠点がある。本発明によって立体成形された油性菓子製品は、さらに通常の糖衣掛掛物製品製造に使用する回転釜に投入して掛物製品同様の方法で光沢、艶付け操作を行うことにより、光沢のある製品表面に繊細な模様を有し、美麗で嗜好性の高い、立体成形油性菓子製品とすることが出来る。 【0006】 【実施例】次に、実施例により更に本発明を具体的、且つ更に詳細に説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。 実施例1カカオマス25重量部、砂糖30重量部、カカオ脂22重量部、粉乳12重量部、香料0.5重量部、レシチン0.5重量部からなるチョコレート原料を混合機にて混合し、該混合チョコレート生地をレファイナーにて微粒化し、48時間コンチングした後取り出し、−25C゜の温度下で球状に成形し、冷却固化して成形球状チョコレート生地とした。一方、粉乳31重量部、砂糖36重量部、カカオ脂22重量部、香料0.5重量部、レシチン0.5重量部からなるホワイトチョコレート原料を前記と同様の処理を実施し、成形球状ホワイトチョコレート生地とした。成形球状チョコレート生地を先端ノズル内径7mm¢を装着した押出装置の外側のシリンダー内に投入した。一方成形球状ホワイトチョコレート生地を外側の円筒型ノズルの内側に同軸上に装着した先端星型ノズルを頂点間距離6mm¢で装着した押出装置シリンダー内に投入とした。シリンダー内に投入した前記2品種の油性菓子生地をピストンにて同時に押出し、外形7mm¢のロープ状成形品を得た。該油性菓子生地ロープ状成形品を5mm長に切断して、断面に白色星型を有するチョコレート生地切断成形物を得た。該チョコレート生地切断成形物を打錠機の内型15mm¢臼内に4粒投入し、20C゜、圧力200Kg/cm2で打錠成形した。かくして打錠した打錠成形品を掛物用回転釜に投入し、通常の掛物艶付け方法で該打錠成形品に光沢、艶付けを行った。かくして仕上げられた油性菓子製品は製品表面に繊細な星型模様を有する、美麗で嗜好性の高い、立体成形油性菓子製品であった。 【0007】実施例2粉乳31重量部、砂糖36重量部、カカオ脂22重量部、香料0.5重量部、レシチン0.5重量部、天然色素0.05重量部からなるホワイトチョコレート原料を、コンチング処理した後、冷却固化し、5mm角〜10mm角に切断成形した固形状とする以外は、実施例1に記載の方法に準じて処理を行い、成形角状着色ホワイトチョコレート生地を得た。一方、カカオマス25重量部、砂糖30重量部、カカオ脂22重量部、粉乳12重量部、香料0.5重量部、レシチン0.5重量部からなるチョコレート原料を前記と同様に処理を行うことにより、成形角状チョコレート生地を得た。かくした得た切断成形された着色ホワイトチョコレート生地および、チョコレート生地の各々2、3粒を打錠機の内型15mm¢臼内に投入し、20C゜、圧力300Kg/cm2で打錠成形した。さらに、この打錠成形品を掛物用回転釜に投入し、通常の掛物艶付け方法で該打錠成形品に光沢、艶付けを行った。該艶付け完了した打錠製品は2色のコントラストが美麗で嗜好性の高い、立体成形油性菓子製品であった。 【0008】 【発明の効果】本発明により、従来製品にない、表面に繊細な模様を表すことの出来る、且つ複雑な模様を表現できる新規な、嗜好性の高い立体成形チョコレート製品が得られる成形方法が提供される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006091 【氏名又は名称】明治製菓株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月16日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−225675 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月24日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−32810 |
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