| 【発明の名称】 |
野菜によるデザート菓子の製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】酒井 正二
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| 【要約】 |
【課題】野菜を素材とした場合でも、野菜臭さを無くし、果物のごとくスウィートでかつ甘い、いままでにない独自の味の洋菓子風のものが得られる。
【解決手段】茄子1等の野菜を果汁水で煮て、さらに、チョコレートを主材としたペースト2でコーティングをした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 茄子等の野菜を果汁で煮て、さらに、チョコレートを主材としたペーストでコーティングをしたことを特徴とする野菜によるデザート菓子の製造方法。 【請求項2】 果汁は、水、砂糖、ワインを加えたものである請求項1記載の野菜によるデザート菓子の製造方法。 【請求項3】 茄子等の野菜は、果汁で煮る前に水煮し、一晩水に晒す請求項1記載の野菜によるデザート菓子の製造方法。 【請求項4】 チョコレートを主材としたペーストはゼラチンを混合する請求項1または請求項2記載の野菜によるデザート菓子の製造方法。 【請求項5】 茄子等の野菜をジュースとワインを混合した果汁で煮て、この煮汁にゼラチンを混合したゼリー状コーティングをしたことを特徴とする野菜によるデザート菓子の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、茄子等の野菜による菓子で、デザートとして最適な菓子の製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】販売されている野菜を用いた菓子としては、例えば乾燥させた茄子を水でもどして砂糖で(煮)しめたものがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法では菓子としての甘さを持たせることはできるが、茄子特有の野菜臭さ等菓子にそぐわない味が残り、また、乾燥させた状態が強いと野菜が有するみずみずしさが失われてしまう。 【0004】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、野菜を素材とした場合でも、野菜臭さを無くし、果物のごとくスウィートでかつ甘い、いままでにない独自の味の洋菓子風のものが得られる野菜によるデザート菓子の製造方法を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成するため、第1に、茄子等の野菜を果汁で煮て、さらに、チョコレートを主材としたペーストでコーティングをしたこと、第2に、果汁は、水、砂糖、ワインを加えたもの、第3に、茄子等の野菜は、果汁で煮る前に水煮し、一晩水に晒すこと、第4に、チョコレートを主材としたペーストはゼラチンを混合すること、第5に、茄子等の野菜をジュースとワインを混合した果汁で煮て、この煮汁にゼラチンを混合したゼリー状コーティングをしたことを要旨とするものである。 【0006】請求項1記載の本発明によれば、茄子等の野菜はこれを果汁水で煮ることで、柔らかくなり、また、野菜臭さやえぐさを無くすことができ、さらに、果汁の味がしみて野菜ではなく果物のようなスウィートな味となる。また、これに加えてチョコレートを主材としたペーストでコーティングすることで、より甘い菓子とすることができ、しかも、コーティングが水分が出ることを押さえ、汁の滲みだすじくじくした感じを無くし、菓子に相応しい硬さと歯ごたえを確保することができ、見た目もよいものとなる。 【0007】請求項2記載の本発明によれば、前記作用に加えて、果汁水として茄子等の野菜を煮るのに最適なものを作り出すことができるものであり、請求項3記載の本発明によれば、前に水煮し、一晩水に晒すことで灰汁を抜き、果汁水で煮る際により果汁の味を浸透させることができる。 【0008】請求項4記載の本発明によれば、チョコレートを主材としたペーストはこれにゼラチンを加えることで、ゼリーの有する寒天質でより水分のしみだしを押さえることができる。 【0009】請求項5記載の本発明によれば、茄子等の野菜をジュースとワインを混合した果汁で煮ることで、柔らかくなり、また、野菜臭さやえぐさを無くすことができ、さらに、果汁の味がしみて野菜ではなく果物のようなスウィートな味となる点は前記請求項1の場合と同様である。 【0010】この場合、煮汁を主体としたゼリー状コーティングであるので、甘さが適宜控えられた大人の味のものとなる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明の野菜によるデザート菓子の製造方法は、一例として、野菜としては図1に示すような茄子1を使用するものである。この茄子1は露地物が望ましが、ハウス栽培のものでもよい。 【0012】製造工程として、まず、茄子1を水煮して、そのまま一夜水に晒す。このように水煮して水に晒すことで茄子1の灰汁抜きを行なうことができる。 【0013】ただし、このように灰汁が取れた段階でも抜けない味(エグイ味)があるので、灰汁が取れた時点で、果汁で煮て下味をつける。 【0014】果汁としては、グレープジュースやオレンジジュース等の色々な果物のジュースに水、砂糖、ワインを加えたものであり、また、この煮る作業は2回ぐらい繰り返して行なうのが望ましく、1回目の煮汁は捨てる。 【0015】前記果汁は、1回目の場合は、グレープジュースやオレンジジュース等のジュースに対して水が同等であり、2回目の場合はジュース2に対して水が1の程度とする。 【0016】また、これらグレープジュースやオレンジジュース1,000 ccまたは2,000 ccに対して水1,000 ccの割合とした場合の、砂糖やワインの割合は砂糖200 g、ワイン1合である。そして、グレープジュースに加えるワインは赤ワイン、オレンジジュースに加えるワインは白ワインが好適である。ワインはポートワインがよい。なお、砂糖の量はグレープジュースやオレンジジュースがもともと有する糖分の割合により調整することはいうまでもない。 【0017】グレープジュースやオレンジジュースは粉末のものを使用することもできる。 【0018】この果汁で煮るのは第2回目は1時間ほど煮て、一夜寝かせる。寝かせるのは適宜乾燥させるためである。場合によっては例えば110 °Cのオーブンで3時間程度熱して強制的に乾燥させてもよい。かかる強制乾燥させる手段としては熱風をかけることもできる。 【0019】前記一夜寝かせたものまたはその後適宜強制乾燥させたものに対し、火入れをして、チョコレートを主材としたペースト2でコーティングをする。 【0020】このチョコレートを主材としたペースト2のチョコレートとしてはホワイトチョコレートがよく、そのままでは白色のコーティングとなり、それでもよいが、茄子の見た目の感じを保つために紫の色子(着色材)で色を付けてもよい。 【0021】仕上げはカカオバターを使って固めるが、カカオバターが予め配合されたホワイトチョコレートを使用することもできる。 【0022】さらに、かかるチョコレートを主材としたペースト2の成分としては、種々考えられ、バナナペースト等の果物ペーストを混入することなどがあるが、一例として下記のごときものとした。 ホワイトチョコレート 110gマンゴーペースト 50g生クリーム 20gゼラチン 10gシロップ 800cc【0023】なお、ゼリーの混合は省略することもできるが、ゼラチンを入れることでゼリー状とし、より水分の滲みだしを押さえることが可能となる。 【0024】この他に牛乳20gを加えてもよい。また、バナナペースト等の果物ペーストは、ココナッツ、ストロベリー、青リンゴ、洋梨、ピーチ、ブルベリー、ラズベリー、パッションフルーツ、カシス、グミ、ザクロ等の果物ペーストから適宜選択し、また、複数種を組み合わせることも可能である。木の実のペーストも利用できる。 【0025】特に、果物ペーストや木の実のペーストをホワイトチョコレートに加えるのは、味だけでなく、色を付ける役割もある。 【0026】第2実施形態として、まず、茄子1を水煮して、そのまま一夜水に晒す点は前記第1実施形態と同じであるが、茄子1等の野菜を煮る果汁は、ジュースとワインを混合したものとし、図2に示すように、この煮汁にゼラチンを混合したゼリー状コーティング3を施した。 【0027】果汁は、オレンジジュースまたはグレープジュース1,000 ccに対してポートワイン1,000 cc(オレンジジュース、いわゆる柑橘系のジュースに対しては白のポートワイン、グレープジュースに対しては赤のポートワイン)に砂糖200 gを加えたものである。 【0028】煮た後で、必要に応じて一晩寝かせ、煮汁にゼラチンをまぜてゼリー状コーティング3を施すが、その場合、煮汁8合に対してゼラチン10gの割合で混入させるが、さらに、寒天2g、リキュール0.5 合を加えるようにしてもよい。 【0029】冷蔵後はゼリー状コーティング3の中に茄子1が埋め込まれたものが得られるので、適宜輪切りにして、ゼリー状コーティング3を添えて盛りつける。 【0030】また、前記実施形態は野菜として茄子の場合について述べたが、大根、冬瓜などの他の野菜を素材として使用することもでき、果汁水で煮て、さらに、チョコレートを主材としたペーストでコーティングすることを基本とすれば、砂糖に黒砂糖を使用とすることや果汁の果物ジュースをグレープジュースやオレンジジュース以外のものを選択するなど種々のバリエーションは可能である。 【0031】 【発明の効果】以上述べたように本発明の野菜によるデザート菓子の製造方法は、野菜を素材とした場合でも、野菜臭さを無くし、果物のごとくスウィートでかつ甘い、いままでにない独自の味の洋菓子風のものが得られるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597142446 【氏名又は名称】酒井 正二
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月8日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】久保 司
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| 【公開番号】 |
特開平11−103779 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月20日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−275393 |
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