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【発明の名称】 製茶蒸機における蒸気供給胴の管理構造
【発明者】 【氏名】内田 太山

【氏名】朝比奈 雅寿

【氏名】杉本 英憲

【要約】 【課題】従来軽視されていた製茶蒸機における蒸気供給胴の網胴の目詰まりを完全に防止する新規な製茶蒸機における蒸気供給胴の管理構造を提供する。

【解決手段】製茶蒸機1において、前記蒸気が供給される蒸気供給胴24の網胴25に接触してロールブラシ6を回転自在に設けることを特徴とする。また前記ロールブラシ6は、前記蒸気供給胴24の網胴25への接近離反方向に設置位置を調節自在に設けることを特徴とする
【特許請求の範囲】
【請求項1】 茶生葉が投入される投入口部と、蒸気が供給される蒸気供給胴と、蒸熱加工が行われる蒸し胴本体とを有して成る蒸し胴を具え、回転する網胴内に茶生葉を投入するとともに蒸気を供給して茶生葉を蒸熱する製茶蒸機において、前記蒸気が供給される蒸気供給胴の網胴に接触してロールブラシを回転自在に設けたことを特徴とする製茶蒸機における蒸気供給胴の管理構造。
【請求項2】 前記ロールブラシは、前記蒸気供給胴の網胴への接近離反方向に設置位置を調節自在に設けたことを特徴とする請求項1記載の製茶蒸機における蒸気供給胴の管理構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は製茶蒸機の蒸気供給胴における網胴の目詰まり等を除去し、常に良好な茶葉の蒸し加工ができるようにした製茶蒸機における蒸気供給胴の管理構造である。
【0002】
【発明の背景】従来製茶蒸機の蒸し胴の蒸し胴本体の網胴には、網胴への茶葉の付着を防止するため、種々多数のブラシが取り付けられている。これに対してその前段の蒸気が供給される蒸気供給胴の網胴には、ブラシが取り付けられないか、または図4(a)に示すように直線ブラシ8を網胴25′周面に対し毛8Aをほぼ垂直に立て且つ蒸し胴2′の長手方向に張り渡して取り付けられている。
【0003】しかし、このような直線ブラシ8を用いた蒸気供給胴の管理構造では、図4(b)に示されるように網胴25′の外面側を掃くように作用するだけであるため、茶葉の剥がし取り力が弱く、特に深蒸し等の場合には、網胴25′に目詰まりが生じたりするという問題点があった。
【0004】
【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景からなされたものであって、従来軽視されていた製茶蒸機における蒸気供給胴の網胴の目詰まりを完全に防止する新規な製茶蒸機における蒸気供給胴の管理構造の開発を試みたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の製茶蒸機における蒸気供給胴の管理構造は、茶生葉が投入される投入口部と、蒸気が供給される蒸気供給胴と、蒸熱加工が行われる蒸し胴本体とを有して成る蒸し胴を具え、回転する網胴内に茶生葉を投入するとともに蒸気を供給して茶生葉を蒸熱する製茶蒸機において、前記蒸気が供給される蒸気供給胴の網胴に接触してロールブラシを回転自在に設けたことを特徴として成るものである。この発明によれば、ロールブラシの毛が、ロールブラシが回転することにより次々と蒸気供給胴の網胴の網目に差し込まれ、付着した茶葉を除去するため、網胴に目詰まりが生じない。また網胴へ張り付いた茶葉がすぐに剥がし落とされるため、張り付いていた茶葉が後に剥がれて蒸し加工中の茶葉に混入し、加工茶葉の品質を落とすというようなことがない。また投入された茶生葉に吹きかけられる蒸気が、付着した茶葉によって遮断されない。
【0006】また請求項2記載の製茶蒸機における蒸気供給胴の管理構造は、前記ロールブラシは、前記蒸気供給胴の網胴への接近離反方向に設置位置を調節自在に設けたことを特徴として成るものである。この発明によれば、ロールブラシの設置位置を変更し、ロールブラシの蒸気供給胴の網胴への接触長さを調節することにより、ちょうどよい所望の剥ぎ取り力に調整することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の製茶蒸機における蒸気供給胴の管理構造を図示の実施の形態に基づき説明する。図1に示す装置は、本発明に係る目詰まり防止構造を採った製茶蒸機1であり、主要部材の蒸し胴2に対し、攪拌羽根を周面に有する攪拌軸3、取出シュート4、蒸し胴2の傾斜角度を調節する傾斜角度調節機構5、そして本発明の特徴であるロールブラシ6等が具えられて成る。
【0008】蒸し胴2について説明する。蒸し胴2は、茶葉の蒸熱加工が行われる蒸し胴本体21と、その前段に設けられ蒸気が供給される蒸気供給胴24と、更にその前段に設けられる茶生葉の投入口部28とから成る。なお本実施の形態では、蒸し胴本体21と、蒸気供給胴24と、投入口部28とは、一例としてそれぞれ別部材で構成されるような形態を採るが、これらを一体的に構成するようにしても構わない。
【0009】蒸し胴本体21について説明する。蒸し胴本体21は、網胴22とその外側を覆う外胴23とから成る。網胴22は、円筒形に枠組みされた網胴フレームに金網が張設されて成る。このようにして成る網胴22は、可動機枠F1に回転自在に支持され、回転駆動機構により図1中矢印方向に回転される。なお可動機枠F1は、固定機枠F2に傾斜角度が調節自在に支持されている。そしてこの網胴22を囲うように鉄板等で形成された外胴23が可動機枠F1に固定して設けられる。
【0010】蒸気供給胴24について説明する。蒸気供給胴24は、網胴25とその外側を覆う外筒26から成る。網胴25は、円筒形に枠組みされた網胴フレームに金網が張設されて成る。この網胴25は、前記蒸し胴本体21の網胴22の前端に連結され、蒸し胴本体21の網胴22とともに回転される。なお蒸気供給胴24の網胴25と、蒸し胴本体21の網胴22とは、一体的に形成されたものでもよい。蒸気供給胴24の網胴25の外側にはほぼ円筒形の外筒26が、可動機枠F1に対し固定して設けられる。そして蒸気供給管Sが連結された蒸気供給口26aから蒸気が供給される。また外筒26の上部中央には、本発明の特徴として後述するロールブラシ6を具えるためのブラシ口26bが開口されている。
【0011】茶生葉が投入される投入口部28について説明する。投入口部28は、鉄板等で折曲形成されるものであり、上部に投入口28aを有し、可動機枠F1に固定されて設けられている。
【0012】次に本発明の特徴であるロールブラシ6について説明する。前記蒸気供給胴24における外筒26のブラシ口26bの前後に架け渡して、ロールブラシ6が遊転自在に設けられる。ロールブラシ6はシャフト6Bの周面に毛6Aが放射状に植毛されて成り、外筒26のブラシ口26bの前後縁にベアリング7により回転自在に支持される。なおこのロールブラシ6の支持高さは調節自在とされている。ロールブラシ6の毛6Aの先端は、最長で2〜3mm程度が蒸気供給胴24の金網に接触している。またロールブラシ6の上方を閉鎖するため、ブラシ口26bを閉鎖し得る矩形箱状の上部覆い27を設けている。この上部覆い27は、ロールブラシ6の清掃、点検及び交換等を手軽に行えるように脱着自在もしくは開閉自在としておくことが好ましい。
【0013】本発明に係る目詰まり防止構造を採った製茶蒸機1は一例として以上のように構成され、以下この作動態様について説明する。製茶蒸機1が稼働している際には、蒸し胴本体21の網胴22と蒸気供給胴24の網胴25とが図3中矢印方向に回転している。そして遊転自在に架設されたロールブラシ6は蒸気供給胴24の網胴25に接触して蒸気供給胴24の網胴25に張り付こうとする茶葉、または張り付いた茶葉を剥がし落とすとともに、図3中矢印方向に回転されている。具体的にはロールブラシ6の毛6Aは常に網胴25の回転方向に対向して植毛された毛6Aが存在するため、図3の拡大図に示すように蒸気供給胴24の網胴25の網目に差し込まれ、茶葉の目詰まりを防止し、茶葉を剥がし落としている。そしてこのように蒸気供給胴24の網胴25に張り付いた茶葉はすぐに剥がし落とされるため、過剰に蒸された茶葉が後に剥がれ落ちて他の加工茶葉に混入し、製品となったときに品質の低下を招くようなことがない。また投入された茶生葉に吹きかけられる蒸気が、付着した茶葉によって遮断されない。なおロールブラシ6の蒸気供給胴24の網胴25への接触長さを調節することにより、ちょうどよい所望の剥ぎ取り力に調整することができる。なおあまりに接触長さを長くすると、網目に差し込まれた毛6Aが抜けなくなり、網胴25にちぎり取られるおそれがあり、ロールブラシ6の回転もうまく行われなくなる。また逆にあまりに網胴25への毛6Aの接触長さを短くすると、目詰まり防止作用が弱くなる。また本実施の形態では、ロールブラシ6を遊転状態に係止するものであるが、駆動装置を用いて回転駆動するような実施の形態を採ることも可能である。
【0014】
【発明の効果】請求項1記載の製茶蒸機における蒸気供給胴の管理構造によれば、蒸気が供給される蒸気供給胴24の網胴25に接触してロールブラシ6を回転自在に設けたため、ロールブラシ6の毛6Aが、ロールブラシ6が回転することにより次々と蒸気供給胴24の網胴25の網目に差し込まれ、付着した茶葉を除去するため、網胴25に目詰まりが生じない。また網胴25へ張り付いた茶葉がすぐに剥がし落とされるため、張り付いていた茶葉が後に剥がれて蒸し加工中の茶葉に混入し、加工茶葉の品質を落とすようなことがない。また投入された茶生葉に吹きかけられる蒸気が付着した茶葉によって遮断されない。
【0015】請求項2記載の製茶蒸機における蒸気供給胴の管理構造によれば、ロールブラシ6は、前記蒸気供給胴24の網胴25への接近離反方向に設置位置を調節自在に設けたため、ちょうどよい所望の剥ぎ取り力に調整することができる。
【出願人】 【識別番号】000104375
【氏名又は名称】カワサキ機工株式会社
【出願日】 平成9年(1997)8月26日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】東山 喬彦
【公開番号】 特開平11−56239
【公開日】 平成11年(1999)3月2日
【出願番号】 特願平9−244804