| 【発明の名称】 |
魚類選別機のローラー支持装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】磯田 和秀
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| 【要約】 |
【課題】並設したローラーの間隔に応じて魚類の大小を選別する魚類選別機におけるローラーの軸受部への水の侵入を防ぎ、保守を簡単にする。
【解決手段】ローラー1端部の中空部に軸受支持管2を嵌合させ、この軸受支持管2の内側に、軸受4、5を介して筒状保持軸3を設ける。筒状保持軸3のローラー端側の開口部から中空部6に挿入させた支持軸11を球面軸受13を介して支持させる。軸受支持管2の端部内周に水密に嵌合し、筒状保持軸3の外周との間にラビリンス10を形成させた閉塞環7をそなえ、筒状保持軸3の端部と支持軸11との間に弾性シール15を設けている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のローラーの間隔により、このローラー上に供給する魚類の大小を選別する魚類選別機において、ローラー端に開口する中空部内に、ローラー端側を開口させた中空部を有する筒状保持軸を、軸受を介して回転自由にそなえ、前記筒状保持軸の中空部に支持軸を球面軸受を介して挿入し、ローラーを支持軸に対して傾斜と摺動が可能に支持させ、前記ローラー端部と筒状保持軸との間に筒状保持軸外周にラビリンスを形成する閉塞環をそなえ、筒状保持軸端部と支持軸との間に弾性シールを設けたことを特徴とする魚類選別機のローラー支持装置。 【請求項2】 前記ローラー端部の内側に嵌合固着させ、軸受を介して筒状保持軸を回転自由に支持する軸受支持管をそなえた請求項1の魚類選別機のローラー支持装置。 【請求項3】 前記弾性シールがオイルシールである請求項1または2の魚類選別機のローラー支持装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、並設したローラーの間隔に応じて魚類の大小を選別する魚類選別機におけるローラーの支持装置に関する。 【0002】 【従来の技術】複数のローラーを並設して、その間隔より小さい魚を落下させ、大きい魚はローラー上を送られるようにした魚類選別機は、特開昭55−3777号公報、実開昭55ー73274号公報あるいは実開昭58−58879号などに示されているように、複数のローラーを選別する魚の寸法に応じた間隔で、平行または放射状に並設して回転させており、機枠に支持させた各ローラーの両端をそれぞれ選別する大きさに応じてローラー間隔を調整するようにしている。このような魚類選別機のローラーは、たとえば、平行のままで間隔を調整するだけの場合は、図4に示すように、ローラー31の端面から突出させた支持軸32を、軸受33を介してローラー側方の支持部材34に保持させ、支持軸32を囲む軸受カバー35の内周にOリング36を挿入して、軸受33へ水が侵入しないようにしているが、水とともに混入してローラー上に流される魚網カスや切れたテグスなどの糸状屑が、支持軸32と軸受カバー35の間に絡み付き、ローラーの回転を妨げたり、Oリングを損傷する原因になり、選別運転中も絶えず監視して糸状屑などを除去する手間を必要としている。 【0003】また、ローラーを放射状にする場合は、ローラー軸が傾斜するため、実公平4−13983号では、図5に示すように、ローラー31端に開口する中空部37内に、軸受38に支持させた支持軸39を設け、この支持軸39を支持部材34の頭部に設けた軸受ハウジング40内に挿入して、球面軸受41により傾斜できるように支持させ、軸受ハウジング40の開口側を前記ローラーの中空部37内に挿入させて、ローラー端から落ちる水や屑などが、軸受ハウジング40の外面を伝って落下するようにしたものが提案されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、このように支持軸を覆う軸受ハウジングを設けて、ローラー端の中空部内に挿入させるものであっても、ローラー間隔を調整するためにローラー相互が放射状になると、ローラー31の軸心が軸受ハウジング40の中心軸心に対して球面軸受41によって傾くため、ローラー内面と軸受ハウジングとの隙間gを小さくできず、ローラーから落ちる水が、軸受ハウジング面で跳ね返ったり、軸受ハウジングの外面を伝って、前記隙間gから中空部37内に侵入して球面軸受41や軸受38を損傷するおそれがあり、とくに、水とともに糸状屑や鱗などの固形屑が中空部内に侵入すると排出されずに中空部内で支持軸に絡まって回転を阻害し、水の排出を妨げて軸受への侵水を大きくするが、支持軸が軸受ハウジングで囲まれているため、中空部内の清掃にはその都度支持部材からローラーを外さねばならない欠点がある。本発明は、ローラーが支持軸に対して傾斜できるように支持し、中空部内への水の侵入を防ぐとともに、支持軸周囲の清掃などの保守を簡単にし長期の円滑な運転を行い得るようにしたものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】このため、ローラー端に開口する中空部内に、ローラー端側を開口させた中空の筒状保持軸を軸受を介して回転自由に設け、この筒状保持軸の中空部に支持軸を球面軸受を介して挿入し、ローラーを支持軸に対して傾斜と摺動が可能に支持させるとともに、前記ローラー端部の内周と筒状保持軸の外側端部との間を塞いで筒状保持軸外周との間にラビリンスを形成する閉塞環を設け、前記球面軸受の外側に、筒状保持軸端部と支持軸との間を塞ぐ弾性シールをそなえている。 【0006】 【発明の実施の形態】パイプ状の中空ローラー、あるいは少なくとも端面に開口する中空部をそなえたローラー端の前記中空部に、軸受支持管を嵌合させて軸受取付座を形成するとともにローラー端部を補強させ、ローラー端側に開口する中空部をそなえた筒状保持軸を、前記軸受支持管内に軸受を介して支持させ、軸受支持管および軸受支持管と一体のローラーが自由に回転できるようにしている。この筒状保持軸の中空部に、支持部材に取り付けた支持軸を挿入し、球面軸受を介してローラーが支持軸に対して傾斜と摺動ができるように支持させ、ローラー端部と筒状保持軸端部の間の間隙を塞ぐ閉塞環をそなえ、閉塞環と筒状保持軸との間にラビリンスを形成させて筒状保持軸の回転を行わせるとともに、ローラー内への水や屑の侵入を防ぎ、筒状保持軸端部と支持軸との間に弾性シールたとえばオイルシールを設けて筒状保持軸の中空部内への水の侵入を防ぐようにしている。なお、閉塞環は、筒状保持軸を支持する外側の軸受を固定させる軸受押さえとして作用させることもでき、ローラー端部の強度が十分であれば、軸受支持管を省いてローラー内周に筒状保持軸を支持する軸受を嵌合させてもよい。 【0007】 【実施例】以下、本発明を図に示す実施例に基づいて説明する。図1に示す実施例において、1はローラーで、たとえば中空のステンレスパイプで構成されており、端部に軸受支持管2を嵌合固着して軸受取付座を形成するとともにローラー端部を補強させている。3は前記軸受支持管2内に設けた筒状保持軸で、軸受4、5を介してローラー1と一体の軸受支持管2を回転自由に支持させている。6は筒状保持軸3のローラー端側に開口する中空部、7は開口端側に取り付けた軸受5の外側に挿入した閉塞環で、軸受支持管2の端部にOリング8を介して水密に嵌合させ、1個または周方向に数個の止めねじ9を設けて抜けないように固定するとともに、筒状保持軸3の外周との間にラビリンス10を形成させている。なお、軸受支持管2や筒状保持軸3および閉塞環7はステンレスあるいは合成樹脂などの防錆材料を用いている。11は支持部材12の上端に一体に取り付けた支持軸で、前記筒状保持軸3の中空部6に開口端から挿入し、球面軸受13を介して筒状保持軸3を支持しており、筒状保持軸3およびローラー1が、支持軸11の軸心線に対して傾斜できるとともに、支持軸の軸方向の摺動が可能であるように支持させている。14は球面軸受の止め環、15は球面軸受13の外側で筒状保持軸3の内周と支持軸11の外周との間に取り付けたオイルシールなどの弾性シールである。 【0008】ローラー1に軸受支持管2を挿入固定し、両端部外周面に軸受4、5を焼き嵌めなどで取り付けた筒状保持軸3を、ローラー1の開口端側から軸受支持管2内に挿入して、軸受4、5をそれぞれ軸受支持管2の取付位置に嵌合させ、軸受支持管2を筒状保持軸3上で回転自由に支持させる。前記軸受5の外側に閉塞環7を軸受支持管2の端部にOリング8を設けて挿入嵌合させ、軸受5の軸受押さえを兼ねて軸受5の外輪を押さえると同時に、軸受支持管2の内周面と筒状保持軸3の端部外周面との間隙を、筒状保持軸3外周にラビリンス10を形成させて閉塞させ、止めねじ9で軸受支持管2に固定させる。止めねじ9は、軸受支持管2の端部に1個または周方向に複数個設けて、閉塞環7が抜けないように固定すればよく、頭付きの小ねじやボルトを用いてもよい。筒状保持軸3の中空部6に、支持軸11を軸端部の開口から挿入させ、筒状保持軸の段部と止め環14で固定させた球面軸受13を介して、筒状保持軸3を傾斜できるとともに軸方向の摺動が可能に支持させ、球面軸受13の外側に、筒状保持軸3端部の内周面と支持軸11の外周面との間に取り付けた弾性シール15により球面軸受13への水の侵入を防止している。 【0009】ローラーにより魚類を選別する装置には、ローラー相互の間隔を順次に大きくして、小さい間隔の側から魚を供給する場合と、ローラー間隔をローラーの両端で調整してローラーの軸方向に魚を供給する場合があるが、図3は後者の例を示しており、ローラー1両端の支持部材12は、機枠21の両側に設けられた等間隔調整装置22により、ハンドル23で相互の間隔を調整される。このような等間隔調整装置22はたとえば特公平5−21631に示されており、ローラー間隔を調整すると、ローラー1の傾斜に応じて球面軸受13により支持軸11が中空部6内で傾斜および摺動する。間隔を調整したローラー1を図示しない駆動装置で回転させ、このローラー1上にシュート24から魚が供給されるとローラー間隔に応じて選別され、ローラー下方に設けた収納箱25、26に落下する。しかるに、選別装置においては、魚とともにシュートから多量の水や、糸状あるいは鱗などの屑が流され、ローラー1端からローラー端面を伝って流れ落ちるが、ローラー1と筒状保持軸3との端面は閉塞環7とラビリンス10で塞がれ、筒状保持軸3と支持軸11との間は弾性シール15で閉塞されているので、ローラー内の軸受部分に流れ込むことなく落下する。また、日常の清掃においては洗浄水がローラー端部にも噴射されるが、支持軸11だけがローラー端側から中空部6内に挿入され、支持部材12の頭部はローラー内に挿入されていないので、ローラーを傾斜させるための隙間をローラー端部に設ける必要がなく、ローラー端面を閉塞環7と弾性シール15で塞ぐことができ、清掃時にも水が侵入することがない。なお、筒状保持軸3はローラー1が回転してもほとんど回転する必要がなく、支持軸11との間で摺動すればよいので、弾性シール15はローラーの回転による損傷を受けることがない。 【0010】なお、図1では軸受支持管2の端部をローラー1から突出させているが、端面をそろえ、あるいはローラー端が突出するようにしてもよく、この場合は軸受支持管2をローラー1に挿入する前に、軸受支持管2内に筒状保持軸3や軸受4、5および閉塞環7などを組み込んで、止めねじ9を取り付けておくか、ローラー1に止めねじを通す孔あるいはねじ孔を設けて、ローラー外周から止めねじ9で閉塞環7を固定させるようにすればよく、ローラー端部の段差を無くすことができる。また、筒状保持軸3は、内側の軸受4を小径にするため、中空部6を袋状にしているが、パイプ状に両端が開口するものであってもよく、支持軸11は支持部材12と一体に固定してあるが、支持部材12の頭部に着脱できるように取り付けて固定させる場合も同様に用いられる。 【0011】図2は、筒状保持軸3や閉塞環7と筒状保持軸3との間に形成されたラビリンス10の形状を変えた別の実施例を示すもので、図1と同じ部分に同一の符号を付している。軸受支持管2内に挿入された筒状保持軸3の端面外周に段部16を設け、閉塞環7の外側端面内周に前記段部16に合わせた突起部17をそなえて前記段部16に対向させ、屈曲したラビリンス10を形成させている。このようなラビリンスでは、ローラーを噴射水流で洗浄する場合に、側面からの水の侵入を一層確実に阻止できる利点がある。また、ラビリンス10にグリースを充填しておくことが好ましく、図2の実施例に示すように、筒状保持軸3の外周面と閉塞環7の内周面に、周方向の溝を設けて、ラビリンス10の中間にグリース溜め18を形成させておけば、グリースの保持が確実になる。 【0012】 【発明の効果】このように本発明によれば、ローラー端に開口する中空部内に、中空の筒状保持軸を回転自由に設け、この筒状保持軸の中空部に支持軸を球面軸受を介して挿入し、ローラーを支持軸に対して傾斜と摺動が可能に支持させ、前記ローラー端部と筒状保持軸との間に、筒状保持軸外周にラビリンスを形成する閉塞環をそなえ、筒状保持軸端部と支持軸との間に弾性シールを設けているので、ローラーを傾斜させる場合も中空部内で支持軸が傾くだけで、ローラー端面に支持部材などの固定部との接触を防ぐ径方向の間隙を設ける必要がなく、ローラー端面を閉塞環と弾性シールで塞ぐことができ、ローラーの中空部および筒状保持軸の中空部内に、ローラー上面から流れる水や屑が侵入することを防止し、軸受を保護することができる。また、ローラーの内側に軸受を介して筒状保持軸を設けており、この筒状保持軸は回転する必要がないので、ローラーから流れる糸状屑や鱗などの固形屑が回転部分に絡まることがなく、弾性シールとの摩擦がなく耐用期間を長くすることができる。なお、洗浄するときの噴射水に対しても、中空部への侵水を確実に防止するとともに、ローラー端面や支持軸の弾性シール外側に付着した屑があっても簡単に取り除くことができ、保守を容易にし長期間の円滑な運転を行い得るなどの効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391000760 【氏名又は名称】八幡電機精工株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月3日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】今井 義博
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| 【公開番号】 |
特開平11−103767 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月20日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−287754 |
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