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【発明の名称】 有害生物防除組成物
【発明者】 【氏名】二見 實

【氏名】田中 信隆

【氏名】辻 孝三

【氏名】尾井 睦夫

【氏名】廣田 清恵

【氏名】大坪 敏朗

【要約】 【課題】使用者に対する安全性が高いのみならず、有害生物に対する防除効果が高く、適用作物への薬害が少なく、且つその適用範囲の広い有害生物防除剤を提供する。

【解決手段】(i)水に溶解する、または水により糊化するデンプン、及び、(ii)HLB値が10以下であり、かつ、炭素、水素及び酸素を構成元素とする非イオン性界面活性剤を含有することを特徴とする有害生物防除組成物。
【特許請求の範囲】
【請求項1】(i)水に溶解する、または水により糊化するデンプン、及び(ii)HLB値が10以下であり、かつ、炭素、水素及び酸素を構成元素とする非イオン性界面活性剤、を含有することを特徴とする有害生物防除組成物。
【請求項2】構成成分(ii)が、高級アルコールのエチレンオキサイド付加物またはソルビタンの脂肪酸エステルである請求項1に記載の組成物。
【請求項3】構成成分(i)が化工デンプンである請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】構成成分(i)がα化デンプンである請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
【請求項5】構成成分(i)と構成成分(ii)との重量比率が20:1〜1:2の範囲である請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
【請求項6】さらにアルギン酸塩もしくはアルギン酸エステルを含有する請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。
【請求項7】さらにスチレン化フェノール系界面活性剤を含有する請求項1〜6のいずれかに記載の組成物。
【請求項8】さらに蔗糖の脂肪酸エステルを含有する請求項1〜7のいずれかに記載の組成物。
【請求項9】請求項1〜8のいずれかに記載の組成物を、有害生物および/または有害生物の発生する植物に、有害生物防除に有効な量施用することを特徴とする有害生物防除方法。
【請求項10】請求項1〜8のいずれかに記載の組成物の有害生物防除剤としての用途。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有害生物防除組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】水溶性高分子を用いるアブラムシ、ダニ等の害虫用殺虫剤は例えば、特開平7−126105等で知られている。しかしながら、これらは適用作物に対して薬害を引き起こす場合があるため、適用できる作物の種類が限定され、必ずしも十分ではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、使用者に対する安全性が高いのみならず、有害生物に対する防除効果が高く、適用作物への薬害が少なく、且つ適用分野が広い有害生物防除組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、水に溶解する、または水により糊化するデンプン及び、HLB値が10以下であり、かつ、炭素、水素及び酸素のみを構成元素とする非イオン性界面活性剤を含有する組成物が上記課題を解決することを見出し本発明に至った。即ち本発明は、(i)水に溶解する、または水により糊化するデンプン(以下、構成成分(i)と記す。)、及び、(ii)HLB値が10以下であり、かつ、炭素、水素及び酸素を構成元素とする非イオン性界面活性剤(以下、構成成分(ii)と記す。)を含有することを特徴とする有害生物防除組成物(以下、本発明組成物と記す。)に関するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において用いられる構成成分(i)は通常、水に溶解するか、水により糊化するものであり、コーンスターチ、バレイショデンプン、甘藷デンプン、コムギデンプン、コメデンプン、タピオカデンプン、サゴデンプン等の天然デンプンのα化物、デキストリン、酸化デンプン、ジアルデヒドデンプン、デンプンの有機酸エステル(アセチル化デンプンなど)、カルボキシメチルデンプン、ヒドロキシアルキルデンプン、アルキルデンプン、燐酸デンプン、カチオンデンプン、架橋デンプン等の化工デンプンのα化物、該化工デンプンのうち水に溶解するものまたは水により糊化するもの等が挙げられる。
【0006】本発明において用いられる構成成分(ii)はHLB(hydrophile-lypophile balance)値が10以下であり、且つ、炭素、水素及び酸素を構成元素とする非イオン性界面活性剤であり、その中では、 HLB値が10以下の高級アルコールのエチレンオキサイド付加物、HLB値が10以下のソルビタンの脂肪酸エステルが好ましい。
【0007】該HLB値が10以下の高級アルコールのエチレンオキサイド付加物とは、通常、ラウリルアルコール、テトラデシルアルコール、ペンタデシルアルコール、セチルアルコール、ヘプタデシルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール等の炭素数12〜18の脂肪族の高級アルコールにエチレンオキサイドが付加したエーテル化合物であり、例えば、高級アルコールに炭素数2〜12の(エチレンオキサイドの繰り返し単位として1〜6個の)エチレンオキサイドが付加したものを挙げることができる。この際、HLB値を10以下とするために例えば、高級アルコールの種類にあわせて付加するエチレンオキサイドのモル数を調整する必要がある。例えば炭素数が12〜14の高級アルコール1モルに対して付加するエチレンオキサイドのモル数は1〜4モル、炭素数が15〜17の高級アルコール1モルに対して付加するエチレンオキサイドのモル数は1〜5モル、炭素数が18の高級アルコール1モルに対して付加するエチレンオキサイドのモル数は1〜6モルである。
【0008】該HLB値が10以下のソルビタンの脂肪酸エステルとしては例えば、ソルビタンの脂肪酸モノエステル、ソルビタンの脂肪酸ジエステル、ソルビタンの脂肪酸トリエステル等を挙げることができる。該脂肪酸としてはラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸等の炭素数12〜18の脂肪酸を挙げることができる。本発明において、構成成分(i)と構成成分(ii)との割合は、好ましくは重量比で20:1〜1:2である。
【0009】本発明組成物は、その物性改良または効力改良のために、例えば、ポリビニルアルコール、アラビアガム、プルランなどの水溶性ポリマー、尿素、安息香酸塩、燐酸塩などの水溶性化合物、ホワイトカーボン、クレー、タルクなどの鉱物質担体、プロキセルGXL(Zeneca株式会社品)などの防腐剤、水等、種々の補助剤を含有していてもよい。
【0010】本発明組成物は、効力の向上のために例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸アンモニウム等のアルギン酸塩またはアルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸エステルを含有していてもよい。本発明組成物がアルギン酸塩またはアルギン酸エステルを含有している場合、構成成分(i)とアルギン酸塩またはアルギン酸エステルとの割合は、好ましくは、重量比で2:11〜100:1である。
【0011】本発明組成物は、その効力向上と効力維持のために、スチレン化フェノール系界面活性剤を含有してもよい。スチレン化フェノール系界面活性剤としては、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテルりん酸エステル塩、ポリオキシエチレンジスチリルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル硫酸エステル塩など、エチレンオキサイドが付加されたもの等をあげることができる。該エチレンオキサイドの付加モル数は、スチレン化フェノール系界面活性剤1モルに対して、7〜40である。スチレン化フェノール系界面活性剤のHLBの値は10〜40、好ましくは12〜16である。本発明組成物がスチレン化フェノール系界面活性剤を含有する場合、構成成分(i)とスチレン化フェノール系界面活性剤との割合は、好ましくは重量比で50:1〜3:2である。
【0012】固体の本発明組成物を水で希釈する場合の水分散性を改良するために、本発明組成物は蔗糖脂肪酸エステルを含有しても良い。蔗糖脂肪酸エステルとは、蔗糖の8個の水酸基の内のいくつかの水酸基に脂肪酸を反応させて得られるものであり、通常モノエステル、ジエステル、トリエステル及びポリエステルに分類される。該脂肪酸としては、ラウリン酸、トリデシル酸、ミルスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸などの炭素数12〜18の脂肪酸が挙げられる。該蔗糖脂肪酸エステルのHLBは3以上、好ましくは6以上である。本発明組成物が蔗糖脂肪酸エステルを含有する場合、構成成分(i)と該蔗糖脂肪酸エステルとの割合は、好ましくは重量比で50:1〜3:4である。
【0013】本発明組成物は比較的速効的に害虫を防除することができる。害虫に対する防除効果、残効性等をより向上させるために、本発明組成物は、例えば、フルバリネート、フェンプロパトリン、ヘキシチアゾクス、キノメチオネート、アミトラズ、ピリダベン、テトラジホン、フェノチオカルブ、プロパルギト、ジコホル、酸化フェンブタスズ、エトキサゾール、ケルセン、ベンゾメート、テブフェンピラド、ホサロン、BPPS、クロフェンテジン、ミルベメクチン、ビフェントリン、フェンピロキシメート、アクリナトリン、ハルフェンプロックス、クロルフェナピル、ピリミジフェン、アセキノシル等の殺ダニ活性成分や殺虫活性成分等の有害生物防除活性成分を含有していてもよい。尚、本発明組成物は該有害生物防除活性成分と併用することもできる。本発明組成物は通常、構成成分(i)および構成成分(ii)、必要によりその他の成分を混合して製剤とし、施用時には、この製剤を水等の希釈剤により希釈し濃度を調整して使用される。この製剤、希釈液ともに本発明組成物に含まれるものである。
【0014】上記製剤中の各成分の濃度は、施用時に所定濃度に調製できる濃度であればよく、特に限定されるものではないが、輸送、貯蔵等の観点から通常は、構成成分(i)は95〜15wt%程度、構成成分(ii)は3〜30wt%程度、好ましくは構成成分(i)に対し5〜200wt%程度、補助剤は通常、0〜82wt%程度、アルギン酸塩もしくはアルギン酸エステルは通常、0〜82wt%程度、スチレン化フェノール系界面活性剤は通常0〜10%程度、好ましくは2〜5%程度、蔗糖脂肪酸エステルは通常0〜20%程度、好ましくは0〜10%程度、該製剤中に含まれる。
【0015】施用される希釈液中の構成成分(i)および構成成分(ii)の濃度は防除される有害生物の種類や発生状況、気象状況等を勘案して適宜決められるが、通常は構成成分(i)の濃度が25〜10000ppm(w/v)、好ましくは500〜5000ppm(w/v)程度、構成成分(ii)の濃度は通常、50〜20000ppm(w/v)、好ましくは100〜10000ppm(w/v)程度である。また、該希釈液中に、補助剤が含有される場合、その濃度は通常100〜20000ppm(w/v)程度、アルギン酸塩もしくはアルギン酸エステルが含有される場合、その濃度は通常100〜5000ppm(w/v)程度、有害生物防除活性成分が含有される場合、その濃度は通常10〜500ppm(w/v)程度である。また、該希釈液中に、スチレン化フェノール系界面活性剤が含有される場合、その濃度は100〜10000ppm(w/v)程度であり、蔗糖脂肪酸エステルが含有される場合、その濃度は、50〜5000ppm(w/v)程度である。
【0016】本発明組成物は通常、前述の希釈液の形態で、防除される有害生物に対してまたは防除される有害生物が発生する植物に対して通常、動力噴霧機、肩掛け噴霧機、ハンドスプレーヤー等の噴霧器を用いて散布される。
【0017】本発明組成物は害虫、各種作物に発生するウドンコ病等の有害生物を防除するのに有効である。本発明組成物の適用植物及び防除対象害虫としては例えば、柑橘類、リンゴ、ナシ、モモ、ブドウ、オウトウ等の果樹及びこれらを加害するミカンハダニ、リンゴハダニ、クワオオハダニ、ナミハダニ、カンザワハダニ等のダニ類、ワタアブラムシ、モモカアブラムシ、ユキヤナギアブラムシ等のアブラムシ類、チャノキイロアザミウマ等のアザミウマ類等;茶樹及びこれらを加害するカンザワハダニ等のハダニ類、チャノキイロアザミウマ等のアザミウマ類、コミカンアブラムシ等のアブラムシ類等;ナス、キュウリ、トマト、ピーマン、イチゴ、メロン、スイカ、ホウレンソウ等の野菜及びこれらを加害するハダニ類、アブラムシ類、アザミウマ類、オンシツコナジラミ、タバココナジラミ等のコナジラミ類等;カーネーション、バラ、キク等の花き類及びこれらを加害するハダニ類、アブラムシ類、アザミウマ類、コナジラミ類等をあげることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を製剤例及び試験例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。尚、製剤例において部とあるのは別に規定がない限り重量部を意味する。
製剤例1デキストリン(和光純薬株式会社品)9部及びソルビタンモノラウレート(HLB値:8.6、和光純薬株式会社品)1部をミキサーで混合して組成物を得た。これを水で500倍(w/v)に希釈して、後述の試験例1に供した。
【0019】製剤例2α化デンプン(マツノリン500造粒品 松谷化学工業株式会社品)9部及びソルビタンモノラウレート(HLB値:8.6、和光純薬株式会社品)1部をミキサーで混合して組成物を得た。これを水で500倍(w/v)に希釈して、後述の試験例1に供した。
【0020】製剤例3α化デンプン(マツノリン500造粒品 松谷化学工業株式会社品)9部及びソルビタンモノオレエート( HLB値:4.3、和光純薬株式会社品)1部をミキサーで混合して組成物を得た。これを水で500倍(w/v)に希釈して、試験例1に供した。
【0021】製剤例4α化デンプン(マツノリン500造粒品、松谷化学工業株式会社品)9部及びポリオキシエチレンラウリルエーテル(ラウリルアルコールのエチレンオキサイド3モル付加物、 HLB値:8.3 、日本乳化剤株式会社品)1部をミキサーで混合して組成物を得た。これを水で500倍(w/v)に希釈して、試験例1に供した。
【0022】製剤例5α化デンプン(マツノリン500造粒品、松谷化学工業株式会社品)9部及びポリオキシエチレンオレイルエーテル(オレイルアルコールのエチレンオキサイド3モル付加物、 HLB値:6.6、日本乳化剤株式会社品)1部をミキサーで混合して組成物を得た。これを水で500倍(w/v)に希釈して、試験例1及び2に供した。
【0023】製剤例6α化化工デンプン(α化ヒドロキシプロピルデンプン、松谷化学工業株式会社品)9部及びポリオキシエチレンオレイルエーテル(オレイルアルコールのエチレンオキサイド3モル付加物、 HLB値:6.6、日本乳化剤株式会社品)1部をミキサーで混合して組成物を得た。これを水で500倍(w/v)に希釈して、試験例1に供した。
【0024】製剤例7α化デンプン(マツノリン500造粒品、松谷化学工業株式会社品)6部、アルギン酸ナトリウム(1%水溶液の粘度:500〜600cP、和光純薬株式会社品)3部、ソルビタンモノラウレート(HLB値:8.6、和光純薬株式会社品)1部をミキサーで混合して組成物を得た。これを水で500倍(w/v)に希釈して、試験例1に供した。
【0025】製剤例8α化デンプン(マツノリン500造粒品、松谷化学工業株式会社品)90部及びソルビタンモノオレエート(HLB値;4.3、和光純薬株式会社品)5部、ソプロフォール796/P(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリスチリルフェニルエーテル、HLB値;13.5、ローディア日華社品)5部をミキサーで混合して組成物を得た。これを水で500倍(w/v)に希釈して試験例3に供した。
【0026】製剤例9α化デンプン(マツノリン500造粒品、松谷化学工業株式会社品)90部及びソルビタンモノオレエート(HLB値;4.3、和光純薬株式会社品)5部、ソプロフォールBSU(ポリオキシエチレン(16モル)トリスチリルフェニルエーテル、HLB値;12.5、ローディア日華社品)5部をミキサーで混合して組成物を得て、試験例4に供した。また、この組成物を水で500倍(w/v)に希釈して試験例3に供した。
【0027】製剤例10α化デンプン(マツノリン500造粒品、松谷化学工業株式会社品)87部及びソルビタンモノオレエート(HLB値;4.3、和光純薬株式会社品)5部、ソプロフォールBSU(ポリオキシエチレン(16モル)トリスチリルフェニルエーテル、HLB値;12.5、ローディア日華社品)5部、DKエステルF−9(蔗糖脂肪酸エステル、HLB;9.5、第一工業製薬株式会社品(モノエステル:45%、ジ、トリ、ポリエステル:55%))3部をミキサーで混合して組成物を得て、試験例4に供した。
【0028】比較製剤例1α化デンプン(マツノリン500造粒品 松谷化学工業株式会社品)9部及びソルビタンモノラウレートエチレンオキサイド20モル付加物(HLB値:16.7、日本乳化剤株式会社品)1部をミキサーで混合して組成物を得た。これを水で500倍(w/v)に希釈して、試験例1に供した。
【0029】比較製剤例2ソルビタンモノラウレートエチレンオキサイド20モル付加物(HLB値:16.7、日本乳化剤株式会社品)2部を水で500倍(w/v)に希釈して、試験例1に供した。
【0030】比較製剤例3ソルビタンモノラウレート( HLB値:8.6、和光純薬株式会社品)1部を水で500倍(w/v)に希釈して、試験例1に供した。
【0031】比較製剤例4ソルビタンモノオレエート(HLB値:4.3、和光純薬株式会社品)1部を水で500倍(w/v)に希釈して、試験例1に供した。
【0032】比較製剤例5ポリオキシエチレンオレイルエーテル(オレイルアルコールのエチレンオキサイド3モル付加物、 HLB値:6.6、日本乳化剤株式会社品)1部を水で500倍(w/v)に希釈して、試験例1に供した。
【0033】比較製剤例6α化デンプン(マツノリン500造粒品 松谷化学工業株式会社品)9部を水で500倍(w/v)に希釈して、試験例1に供した。
【0034】比較製剤例7α化デンプン(マツノリンM−22 松谷化学工業株式会社品)6.0部、プロピレングリコール(和光純薬株式会社品)10.0部、シリコン系界面活性剤(NUC SILICONE L−77、日本ユニカー株式会社品)3.0部及び水81.0部を混合攪拌して得られた組成物を、水で100倍(v/v)に希釈して、試験例2に供した。
【0035】試験例1直径9cmのシャーレにろ紙を敷き、該ろ紙に水を適量加えてからミカン葉片を載せた。ミカン葉周辺を濡れた薄紙で囲み、この中へミカンハダニ雌成虫を放ち、ここへ製剤例、比較製剤例で調整した希釈液を噴霧処理し、24時間後の該ミカンハダニ雌成虫の生死を判定した。試験は1シャーレにつき20〜30頭を用い、3反復で行った。希釈液の処理には大起理科製の噴霧装置を用いた。結果を表1に示す。
【0036】
【表1】

注:"EO"はエチレンオキサイドを意味し、"EO-3モル付加物"はエチレンオキサイド3モル付加物を意味する。"EO-20モル付加物"も同様。
【0037】試験例2製剤例5及び比較製剤例7で得られた希釈液をそれぞれ肩掛け噴霧器を用いて以下の表2に示した作物へ十分量散布し、散布10日後における各作物の薬害の有無を調べた。結果を表2に示す。
【0038】
【表2】

表中の記号:+/薬害あり、±/僅かに薬害あり、−/薬害なし【0039】試験例3ポットに植えられたインゲンの初生葉に200頭のカンザワハダニの成虫を接種し、24時間後にハンドスプレーヤーを用いて製剤例3、8、9で得られた希釈液を十分量散布した。該希釈液処理24時間後にその効果を調査した(試験A)。さらに、製剤例8,9で得られた希釈液については、希釈液調製1ヶ月後に上記と同様の試験を行った(試験B)。その結果を表3に示す。
【0040】
【表3】

【0041】試験例41リットルのビーカーに20℃の水500ccを入れ、そこへ製剤例9、製剤例10で得られた組成物1gをそれぞれ投入し、ガラス棒で軽く10秒間攪拌した後、未分散粒子の有無を観察した。製剤例9で得られた組成物の場合は未分散粒子が若干認められたが、十分希釈できた。製剤例10で得られた組成物の場合は未分散粒子は全く認められず、希釈性に優れていた。
【0042】
【発明の効果】本発明組成物は、ダニ類、昆虫類等の有害生物に対する防除効果が高く、適用作物への薬害が少ないので、広範囲の分野で適用できる。
【出願人】 【識別番号】393000928
【氏名又は名称】株式会社アグロス
【識別番号】000002093
【氏名又は名称】住友化学工業株式会社
【出願日】 平成11年(1999)4月2日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】久保山 隆 (外1名)
【公開番号】 特開平11−343201
【公開日】 平成11年(1999)12月14日
【出願番号】 特願平11−96226