| 【発明の名称】 |
有害動物忌避組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】原田 直輝
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| 【要約】 |
【課題】鳩等の有害動物の侵入を効果的に防止できる有害動物忌避組成物を提供すること。
【解決手段】ポリブデン;50g、可塑剤として、ジ−2−エチル ヘキシル アジペート;9g、粘度調整剤(たれ防止剤);1.5g、難燃剤として、トリス(モノ−クロロプロピル)フォスフェート;8gからなり、有害動物が接触した場合に、その一部が有害動物に付着可能で且つ付着後にも粘着性を有する有害動物忌避組成物。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 有害動物が接触した場合に、その一部が有害動物に付着可能で且つ付着後にも粘着性を有する有害動物忌避組成物であって、下記成分■〜■を有することを特徴とする有害動物忌避組成物。 ■ポリブデン、ポリイソブチレン、及びポリイソプレンのうち、すくなくとも1種■可塑剤■粘度調整剤【請求項2】 更に、■難燃剤を有することを特徴とする請求項1に記載の有害動物忌避組成物。 【請求項3】 前記■可塑剤が、下記化学式[化1]にて示す、ジ−2−エチル ヘキシル アジペートであることを特徴とする請求項1又は2に記載の有害動物忌避組成物。 【化1】
【請求項4】 前記■粘度調整剤が、低分子量のポリエチレンオリゴーマであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の有害動物忌避組成物。 【請求項5】 前記■難燃剤が、下記化学式[化2]にて示す、トリス(モノ−クロロプロピル)フォスフェートであることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の有害動物忌避組成物。 【化2】
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、鳩等の鳥などの有害あるいは不快動物の忌避組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、鳩やすずめ等の鳥類などの有害動物の忌避剤として、各種の忌避剤が使用されている。例えば、魚油及びナフタリンを混合したものや、クレオソート、シクロヘキシミド、β−ナフトール、テュウラム、チオフェン類、レモングラス油、ジアリルスルフィッド及び鉄化鉄粉が用いられている。 【0003】また、忌避剤には、臭覚による忌避剤、味覚による忌避剤、粘着等、触覚におる忌避剤などがある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、鳩等の鳥類などが、マンションのベランダ等に降りたり、工場内に侵入したりして、そのふんなどで周囲の環境を汚染するという問題があった。 【0005】また、電線に鳥が止まり、そのふんにより、電線の下の自動車や洗濯物を汚すという問題もあった。この対策として、上述した従来の忌避剤を用いることが考えられるが、十分ではなく、一層の改善が求められていた。 【0006】本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、鳩等の有害動物の侵入を効果的に防止できる有害動物忌避組成物を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記目標を達成するための請求項1の発明は、有害動物が接触した場合に、その一部が有害動物に付着可能で且つ付着後にも粘着性を有する有害動物忌避組成物であって、下記成分■〜■を有することを特徴とする有害動物忌避組成物を要旨とする。 【0008】■ポリブデン、ポリイソブチレン、及びポリイソプレンのうち、すくなくとも1種■可塑剤■粘度調整剤・前記成分■は、優れた粘着特性を付与する働きをするものであり、この成分■としては、ポリブデン、ポリイソブチレン、ポリイソプレンを、単独で用いてもよいが、2種以上を組み合わせてもよい。尚、ポリイソプレンとしては、液状ポリイソプレンを使用できる。 【0009】この成分■の量は、65〜75重量%の範囲が好適である。この範囲内であると、粘着力が優れているという利点がある。 ・前記成分■は、可塑剤であるので、前記成分■を柔らかくする働きをする。この成分■の量は、12〜13重量%の範囲が好適である。この範囲内であると、氷点下でも凍らないという利点がある。 【0010】・成分■は、組成物の粘度を調節してたれ防止の機能を有するものである。この成分■の量は、1.5〜2.1重量%の範囲が好適である。この範囲内であると、107℃まではたれず、広い温度範囲にわたって優れたチクロトロピック性を発揮できるという利点がある。 【0011】請求項2の発明では、更に、■難燃剤を有する。この難燃剤は、例えば使用時に温度が高くなった場合に、発火することを抑制する機能を有する。この成分■の量は、10〜13重量%の範囲が好適である。この範囲内であると、例えばライターの炎でも火がつかない程度の難燃性を有するという利点がある。 【0012】請求項3の発明では、■可塑剤が、前記化学式[化1]にて示す、ジ−2−エチル ヘキシル アジペートである。本発明は、可塑剤を例示したものであり、この可塑剤を使用すると、−20℃でも凍らないという利点がある。 【0013】請求項4の発明では、■粘度調整剤が、低分子量のポリエチレンオリゴーマである。本発明は、粘度調整剤(たれ防止剤)を例示したものであり、この粘度調整剤を使用すると、本発明の有害動物忌避組成物を例えば5.5mmφの鉄線に塗っても、107℃まで垂れないという利点がある。 【0014】例えば分子量約3000程度の下記化学式[化3]にて示されるポリエチレンオリゴーマを用いることができる。 【0015】 【化3】
【0016】請求項6の発明では、■難燃剤が、前記化学式[化2]にて示す、トリス(モノ−クロロプロピル)フォスフェートである。本発明は、難燃剤を例示したものであり、この難燃剤を使用すると、発火温度が高くなるという利点がある。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明の有害動物忌避組成物の例(実施例)について説明する。 (実施例) a)まず、本実施例の有害動物忌避組成物(以下単に組成物とも記す)の製造材料について説明する。尚、この材料の種類及び割合が、製造された有害動物忌避組成物の組成とほぼ同一とみなすことができる。 【0018】具体的には、有害動物忌避組成物の製造に使用する材料として、下記■〜■を用いる。 ■ポリブデン(日本油脂社製) …50g ■可塑剤 DOA(商品名;積水化学工業株式会社製) …9gこのDOAとは、前記化学式[化1]にて示す、ジ−2−エチル ヘキシルアジペートである。 【0019】 ■粘度調整剤(たれ防止剤) サンワックスLEL250(商品名;三洋化成社製) …1.5gこの粘度調整剤は、組成物のたれを防止できる程度に粘度を調整するためのものであり、低分子量のポリエチレンオリゴーマである。 【0020】 ■難燃剤 アンフラーム3PX(商品名;日本油脂社製) …8gこの難燃剤は、前記化学式[化2]にて示す、トリス(モノ−クロロプロピル)フォスフェートである。 【0021】b)次に、本実施例の有害動物忌避組成物の製造手順について説明する。まず、ガス又は電熱器で130〜140℃に暖めたポリブデンを、ヒータを備えたホッパーを兼ねる製造機中に投入し、130〜140℃の温度に保温する。この製造機は、周囲にヒータが配置された円筒容器を有し、容器の底部は円錐状となっており、その下端には、組成物の取り出し口及び取り出し口を開閉するコックが設けられている。 【0022】次に、同製造機中に、DOAを投入し、攪拌する。尚、以後、攪拌とともに、ヒータにより加熱を行う。次に、同製造機中に、アンフラーム3PXを入れる。これは、難燃剤であるので、この難燃剤の添加により、発火点が上昇し、以後の製造過程及び製品の使用時等において、発火しにくくなる。 【0023】次に、130℃程度で、同製造機中に、サンワックスLEL250を入れ、1時間攪拌する。この粘度調整剤により、適度な粘度に調整されるので、後の使用時におけるたれが防止される。これにより、本実施例の有害動物忌避組成物が完成する。 【0024】その後、製造機の底部の取り出し口のコックを調節して、定分量を、アルミチューブ又は押し出し機のカートリッジに入れる。尚、この場合、140℃以上になると、カートリッジのアルミ箔が溶けるので、最高温度135℃ぐらいでカートリッジに入れる。 【0025】c)次に、本実施例の有害動物忌避組成物の作用効果を説明する。本実施例では、ポリブデンに、DOAを加える。更に、本実施例では、サンワックスLEL250を入れるので、組成物の粘度が上昇し、そのたれを防止できる。よって、例えば、電線等の塗布した場合でも、組成物が落下することがない。 【0026】このことを確認するために、本実施例の有害動物忌避組成物の特性を調べたところ、−20℃でも固まらず、107℃でもたれず、しかも、90〜95℃で6時間半熱を加えてもたれないという顕著な特徴を有していた。特に、本実施例の有害動物忌避組成物は、長期間にわたり、その特性を失わず、環境により異なるが、5年程度はその効果、即ち有害動物に付着可能で、しかもたれ無いという特徴が持続すると予測される。 【0027】尚、本実施例の有害動物忌避組成物の粘度は、通常の粘度の測定器では測定が困難であるので、下記の様にして測定した。内径6.5cmφ、高さ7.3cmのホーロービーカー内に、有害動物忌避組成物を6cmの深さに入れ、温度22℃に設定した。そして、該組成物の表面に、直径6cmφ、長さ30cm、重量22.2gの、−50℃から50℃まで測定できるアルコール温度計を沈めたら、底に到達するまで12秒かかった。つまり、本実施例の有害動物忌避組成物は、前記錘が底に到達するまでの距離(6cm)を移動するのに約12秒かかる程度の粘度を有している。 【0028】その上、本実施例では、アンフラーム3PXを入れるので、難燃性が向上し、通常の状況において使用しても発火しにくく、極めて安全である。 d)次に、本実施例の有害動物忌避組成物の使用方法を説明する。 i)例えば発火性の有機溶媒(例えばシンナー等)を使用する工場では、有機溶媒を発散させるために窓を開けているが、窓を開けていると、鳩等の鳥類などが、この窓から侵入して、工場内をふんなどで汚してしまう。この対策として、例えば防爆性の換気扇を使用することが考えられるが、かなりコストがかかる。 【0029】そこで、本実施例の有害動物忌避組成物を、工場の窓の下枠等に塗布する。鳩等は、一旦窓枠にとまってから、工場内に侵入するという性質があるので、窓枠にとまったときに、鳩の足にこの組成物が付着する。従って、鳩が飛び去っても、鳩の足の裏に組成物が付着しているので、その後、鳩は地面に降りた際に、砂等が鳩の足の裏に付着する。鳩はその状態を不快に思うので、以後、その窓には近づかなくなる。 【0030】ii)また、電線等には、鳩や烏等の鳥類がとまるので、その下方では、鳥類のふんが落下して、自動車や洗濯物に付着して、汚すことがある。そこで、本実施例の有害動物忌避組成物を、電線に直接に、又は、電線にカバーをかぶせて、そのカバーに塗布する。 【0031】従って、鳥類が、電線やカバーにとまると、その足の裏に組成物が付着するので、以後、前記i)と同様にして、鳥類が電線にとまらなくなり、電線の下の自動車や洗濯物に、汚物が付着することを防止できる。 iii)更に、ビルやマンションの屋上やベランダにも、鳩や烏等の鳥類が飛来して、ふん等によりその周囲を汚してしまう。 【0032】そこで、本実施例の有害動物忌避組成物を、ビルやマンションの屋上やベランダに直接に、又は、台、板、シート等の上に塗布する。従って、鳥類が、ビルやマンションの屋上やベランダに飛来した際に、その足の裏に組成物が付着するので、以後、前記i),ii)と同様にして、鳥類が飛来しなくなり、屋上やベランダを汚すことを防止できる。 【0033】iv)また、例えばマンションのベンラダに、長期間有害動物忌避組成物を塗布したままであると、逆に、布団や洗濯物を干す場合に、その組成物が布団や洗濯物に付着することがある。従って、鳥類が飛来した後には、その組成物を容易に除去できる工夫が望まれる。 【0034】この対策として、下記に示す方法がある。まず、図1に示す様に、例えばベランダ1の表面に、隙間を塞ぐために使用されるスポンジ等からなるクッション材2を貼る付ける。このクッション材2の一方の面は粘着面となっているので、剥離紙を剥して、容易にクッション材2を貼り付けることができる。 【0035】次に、クッション材2の表面に両面テープ3を貼り付る。次に、この両面テープ3の上側に有害動物忌避組成物4を塗布する。この場合には、クッション材2を剥すだけで、有害動物忌避組成物4を除去することができる。 【0036】尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。 (1)例えば前記実施例では、組成物中に難燃剤を入れたが、発火の可能性が少ない場所(例えば温度が低い場所)、又は、発火しても危険が発生しない場所に使用する場合や、発火に対する対策が十分に施されている場合は、難燃剤を省略することも可能である。 【0037】尚、難燃剤を使用しない場合には、例えば前記DOAを1g多く入れる。これにより、有害動物忌避組成物は多少柔らかくなるが、実際に使用するには支障はない。 (2)本発明の有害動物忌避組成物は、鳩、すずめ、烏等の鳥類の忌避に有効であるが、それ以外にも、猫やねずみ等の動物の忌避にも効果がある。 【0038】 【発明の効果】以上詳述した様に、本発明によれば、窓、電線、屋上、ベランダ等に、有害動物忌避組成物を例えば塗布することにより、鳩や烏等の飛来を防止することができる。 【0039】また、本発明の有害動物忌避組成物の効果は、長く持続するという利点がある。更に、粘度調整剤を使用することにより、たれを防止できるので、例えば電線等の落下の可能性がある場合でも、有効である。その上、難燃剤を使用することにより、発火の可能性が低く、防火の点でも有効である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】398004884 【氏名又は名称】名豊工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年(1999)2月1日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】足立 勉 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−286401 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月19日 |
| 【出願番号】 |
特願平11−24229 |
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