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【発明の名称】 除草剤及び雑草の防除方法
【発明者】 【氏名】ジェームス アレン

【氏名】ジャン−ルイ ルイ アラール

【要約】 【課題】新規な除草剤の提供。

【解決手段】式Iaの化合物、式Ibの化合物、及びスルホニル尿素化合物を含んで成る、選択性が改良された除草剤。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 活性のない製剤用助剤のほかに、活性物質として、一方では、式Iaの化合物【化1】

並びに、式Ibの化合物を、【化2】

そして他方では、式IIa、【化3】

及び/又は式IIb、【化4】

及び/又は式IIc、【化5】

及び/又は式IIdの活性物質、【化6】

及び/又は式IIe【化7】

で表わされる少なくとも1つの活性物質の除草に有効な量を、あるいは式IIa〜IIeで表わされる少なくとも1つの化合物の塩を、互いに混合して含有することを特徴とする除草剤。
【請求項2】 式Ia及びIbの化合物、並びに除草に有効な量の式IIa、IIc、IId又はIIeの化合物を含有する請求項1記載の除草剤。
【請求項3】 式Iaの化合物と式Ibとの化合物の混合比が、 1 : 1 であることを特徴とする請求項1記載の除草剤。
【請求項4】 式Ia及びIbを合わせた活性物質と、式IIa、IIb、IIc、IId及び/又はIIeの活性物質との混合比が、1 : 100 〜100 : 1 であることを特徴とする請求項1記載の除草剤。
【請求項5】 請求項1による除草に有効な薬剤量を、栽培植物又はその生育圏に対して作用させることを特徴とし、有用植物の栽培において、望ましくない植物の成長を防除する方法。
【請求項6】 有用植物が、イネに関することを特徴とする請求項5記載の方法。
【請求項7】 ヒエ属の防除を行うための請求項5記載の方法。
【請求項8】 ヘクタール当たりの散布量が、活性物質の総量 0.4〜1kgに相当するように、上記の薬剤を用いて有用植物を栽培することを特徴とする請求項5記載の方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,例えば、イネの栽培など、有用植物の栽培における選択的雑草防除に適した、除草用の複合活性物質を含む新規な除草剤に関する。発明は、さらに有用植物の栽培における雑草防除の方法、並びに新規な薬剤の本目的への使用に関する。
【0002】
【従来の技術】式Iaの化合物【化8】

【0003】並びに、式Ibの化合物【化9】

【0004】は、除草効果を有し、これは、例えば、国際特許 WO 91/05781、欧州特許 EP-A-0 768 034 及び農薬マニュアル、10版、The British Crop Protection Council,828-829 頁に記載される。次に挙げる式IIa〜IIeのスルホニル尿素は、同様に除草剤として知られる:【0005】式IIaの化合物:【化10】

は農薬マニュアル、10版、The British Crop Protection Council, 85-87頁から公知であり、【0006】式IIbの化合物:【化11】

は農薬マニュアル、10版、The British Crop Protection Council, 56-57頁から公知であり、【0007】式IIcの化合物:【化12】

は農薬マニュアル、10版、The British Crop Protection Council, 211-212頁から公知であり、【0008】式IIdの化合物:【化13】

は農薬マニュアル、10版、The British Crop Protection Council, 873-874頁から公知であり、【0009】式IIeの化合物:【化14】

農薬マニュアル、10版、The British Crop Protection Council, 589-590頁から公知である。
【0010】ここに示されたことをみると、驚くべきことに、少なくとも3つの活性物質の量を変化させて複合すると、すなわち、式Ia及びIbの活性物質に、上に挙げた式IIa、IIb、IIc、IId及びIIeの活性物質の少なくとも1つを複合させると、除草効果が拡大し、主に有用植物を栽培するときに発生する雑草の多くが、その発芽前処理方式と同様に発芽後の処理方式でも防除され、実質的に有用植物が損なわれていない。従って、この発明により選択的雑草防除用の新規な除草剤が提案されるが、この除草剤は、慣用されている、活性のない製剤用助剤のほかに活性物質として、【0011】一方では、式Iaの化合物:【化15】

【0012】並びに、式Ibの化合物【化16】

【0013】そして他方では、式IIa、【化17】

【0014】及び/又は式IIb、【化18】

【0015】及び/又は式IIc、【化19】

【0016】及び/又は式IId、【化20】

【0017】及び/又は式IIe【化21】

で表わされる少なくとも1つの活性物質の除草に有効な量を、又は式IIa〜IIeで表わされる少なくとも1つの化合物の塩を、互いに混合して含有する。
【0018】極めて驚くべきことには、式Ia及びIbの活性物質に、IIa、IIb、IIc、IId及び/又はIIeの活性物質の少なくとも1つを組み合せると、除草すべき雑草に対し、原理的に期待される効果を加えた以上の効果が得られ、その結果、2つの活性物質の作用境界が、とくに2つの視点で拡げられる:つまり、一方では、一定の良好な効果を示すIa、Ib及びIIa〜IIeの個々の活性物質の使用量が減少する。
【0019】他方では、発明の薬剤は、さらに高い等級を示す雑草防除の目的を果たし、ここで個々の物質については、その低い用量の範囲では農業に使用されていなかった。これは、殺草スペクトルを実質的に広くして、とくに有用植物栽培に対する選択性を付随して高める結果になるが、このことは、活性物質の使用量が意図せずに多くなる場合に、必要とされ、そして望ましいことである。さらに発明による薬剤は、有用植物の雑草調節にすぐれた性能を持続しながら、以後の栽培で柔軟な対応性がさらに大きくなることを可能にしている。
【0020】発明による混合除草剤は、農業的に重要な多数の雑草に対して使用されるが、それには、ハコベ、オランダガラシ、ヌカボ、メヒシバ、カラスムギ、アワ、カラシ、ドクムギ、ナス、ベニバナインゲン、ヒエ、フトイ、ミズアオイ、オモダカ、イヌムギ、スズメノテッポウ、セイバンモロコシ、ウシノシッペイ、カヤツリグサ、イチビ、シダ、オナモミ、ハゲイトウ、アカザ、サツマイモ、シュンギク、ヤエムグラ、スミレ、ニクキビ、アゼガヤ、ヒメミソハギ、ハリイ、アメリカコナギ、キカシグサ、ツユクサ、サジオモダカ、テンツキ、チョウジタデ、オヒシバ、カモノハシ、サヤヌカグサ、クサネム、イヌノフグリなどがある。とくに顕著なのは、発明の混合除草剤の中に式Ibの化合物があるとヒエ属において驚くべき迅速な効果が現れることである。従って、発明の混合除草剤は、雑草のヒエ属防除に特別に適している。
【0021】発明の薬剤は、農業で通常利用されているあらゆる散布方式に適しているが、例えば、生育前散布、生育後散布及び発芽促進などに対してである。発明の混合除草剤は、種々の、穀類、セイヨウアブラナ、テンサイ、サトウキビ、農場栽培物、イネ、トウモロコシ及び大豆などの有用植物を栽培するときの雑草防除、並びに非選択性雑草の調節に適性を有している。発明の混合除草剤が特に優先して使用されるのは、イネ(移植及び播種、移植を優先する)の雑草防除である。栽培については、従来からの培養方式又は遺伝子工学方式によって、除草剤乃至は除草剤クラスに対する耐性が生じるようになった栽培もあることを理解しなければならない。
【0022】同様に発明は、農学的に和合性のある塩を包含するが、式IIa〜IIeの化合物は、アミン、アルカリ金属塩基及びアルカリ土金属塩基又は第四級アンモニウム塩基と塩を形成することができる。アルカリ金属水酸化物及びアルカリ土金属水酸化物の中の塩形成剤として、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム又はカルシウムの水酸化物が顕著であり、とくにナトリウム又はカリウムの水酸化物が挙げられる。
【0023】アンモニウム塩の形成に適したアミンの例として、アンモニア、並びに第一級、第二級及び第三級のC1 −C18−アルキルアミン、C1 −C4 −ヒドロキシアルキルアミン及びC2 −C4 −アルコキシアルキルアミンが考慮され、例えば、メチルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、ブチルアミンの4個の異性体、n−アミルアミン、イソアミルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミン、ペンタデシルアミン、ヘキサデシルアミン、【0024】ヘプタデシルアミン、オクタデシルアミン、メチル−エチルアミン、メチル−イソプロピルアミン、メチル−ヘキシルアミン、メチル−ノニルアミン、メチル−ペンタデシルアミン、メチル−オクタデシルアミン、エチル−ブチルアミン、エチル−ヘプチルアミン、エチル−オクチルアミン、ヘキシル−ヘプチルアミン、ヘキシル−オクチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、ジ−イソプロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジ−n−アミルアミン、ジ−イソアミルアミン、ジヘキシルアミン、ジヘプチルアミン、ジオクチルアミン、エタノールアミン、【0025】n−プロパノールアミン、イソプロパノールアミン、N、N−ジエタノールアミン、N−エチルプロパノールアミン、N−ブチルエタノールアミン、アリルアミン、n−ブテニル−2−アミン、n−ペンテニル−2−アミン、2、3−ジメチルブテニル−2−アミン、ジ−ブテニル−2−アミン、n−ヘキセニル−2−アミン、プロピレンジアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリ−イソプロピルアミン、トリ−n−ブチルアミン、トリ−イソブチルアミン、トリ−s−ブチルアミン、トリ−n−アミルアミン、メトキシエチルアミン及びエトキシエチルアミンなどがあり、【0026】複素環アミンには、例えば、ピリジン、キノリン、イソキノリン、モルホリン、ピペリジン、ピロリジン、インドリン、キヌクリジン及びアゼピンなど、第一級アリールアミンには、例えば、アニリン、メトキシアニリン、エトキシアニリン、o,m,p−トルイジン、フェニレンジアミン、ベンジジン、ナフチルアミン及び o,m,p−クロロアニリンなどがあり、とくにトリエチルアミン、イソプロピルアミン及びジ−イソプロピルアミンが優れている。発明による複合活性物質は、式Ia及びIbの活性物質を、特定の混合比で含有する。式Ia及びIbで表わされる活性物質間の優先される混合比は、0.8 :1.2 〜 1.2 : 0.8 の間にあり、とくに 1 : 1 が好ましい。
【0027】式IIa〜IIeの互いに混合する相手間における優先される混合比は、1 : 100〜100 : 1 の間にあり、ここで 1 : 10 〜 10 : 1 が好ましい。式Ia及びIbの化合物を合わせ、式IIa、IIb、IIc、IId及び/又はIIeの化合物との優先される混合比は、1 : 100 〜100 : 1 の間にあり、ここで 1 :10 〜10 : 1 が、特に 10 : 1 〜 1 : 1 が好ましい。式Ia及びIbの化合物と式IIa〜IIeの化合物を混合するときの特に優先する混合及び混合比を表1に記述する。
【0028】
【表1】

これらの混合比から、次の表2に記述される値に特に関心がもたれる。
【0029】
【表2】

とくに効果がある除草用の混合活性物質として、式Ia及びIbの化合物と式IIa、IIc、IId又はIIeの化合物の1つの複合剤が実証されたが、ここでIa対Ibの混合比は 1 : 1 が好ましい。
【0030】散布量の変化は、広い範囲にわたるが、これは、耕地の性質、散布の方式(生育前又は生育後処理;種子滅菌;畝間散布;非耕地散布など)、栽培植物、防除すべき雑草、そのつど支配的な気候条件、そして散布方式・散布時期・栽培目的によって決まる他の因子に依存する。一般的には、発明による混合活性物質を、1ヘクタール当たりに 0.4〜1 kg、主として 0.4 〜0.6 kg/ha 散布することができる。
【0031】式Ia及びIbの化合物と、式IIa〜IIeの化合物の混合物は、形状を変えずに、つまり合成で得られた形で使用されるが、通常の方法で処理することを優先し、製剤技術で慣例の、溶媒、固形担体又は界面活性剤などの助剤を入れて、例えば、じかに噴霧する溶液又は希釈溶液、散布粉、可溶粉体、微粒剤、粒剤又はマイクロカプセルに使用する。噴霧、くん蒸、微粒化、湿潤、分散又は注入などの散布方法は、薬剤の種類と同じように、目標と与えられた状況に相応して選定される。
【0032】製剤、つまり式Ia及びIb並びに式IIa〜IIeの活性物質、そして必要な場合には、1つ又はいくつかの製剤用の固形又は液状の助剤を含む薬剤、調剤又は組成物は、それ自体知られた方法で製造されるが、例えば、活性物質と、例えば、溶媒又は固形の担体物質などの製剤用助剤との完全混和及び/又は製粉によって製造する。さらに製剤を行うときに界面活性を有する化合物(界面活性剤)を追加して使用することができる。
【0033】溶媒として考慮される物質は、例えば、キシレン混合物又は置換されたナフタレンなどのC8 〜C12の分別成分を優先する芳香族炭化水素、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチルなどのフタル酸エステル、シクロヘキサン又はパラフィンなどの脂肪族炭化水素、アルコール及びグリコール、そしてこれらのエーテル及びエステル、つまりエタノール、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテルもしくはエチレングリコールモノエチルエーテルなど、シクロヘキサノンなどのケトン、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシドもしくはN、N−ジメチルホルムアミドなどの極性が強い溶媒、そして必要な場合には、エポキシ化したヤシ油もしくは大豆油などのエポキシ化植物油、又は水である。
【0034】固形の担体物質として、例えば、微粒化剤及び分散粒子用としては、概して天然の岩石粉が使用され、方解石、滑石、カオリン、モンモリロ石又はアタパルジャイトなどがある。製剤の物理的性質を改良するために、高分散性のケイ酸又は高分散性で吸収性の重合物も添加することができる。微粒化した吸着性粒剤の担体としては、例えば、軽石、れんが粉、海泡石又はベントナイトなどの多孔性型が、非吸着性の担体としては、例えば、方解石又は砂などが考慮される。その他に、前もって粒化した、無機もしくは有機の天然物質、とくに苦灰石又は細分した植物の残さが使用される。
【0035】界面活性化合物としては、製剤する式Ia及びIb並びに式IIa〜IIeの活性物質の種類に応じて、ノニオン性、カチオン性及び/又はアニオン性の界面活性剤及び混合界面活性剤で、乳化性、分散性及び湿潤性のよい物質が考慮される。適切なアニオン界面活性剤には、水溶性セッケン並びに水溶性の合成界面活性化合物がある。セッケンとしては、高級脂肪酸(C10〜C22)のアルカリ金属塩、アルカリ土金属塩、また必要な場合には、置換されたアンモニウム塩があり、これらは、例えば、オレイン酸もしくはステアリン酸のNa塩もしくはK塩であり、又は、例えば、ヤシ油もしくは獣脂から得ることのできる天然の脂肪酸混合物の、アルカリ金属塩、アルカリ土金属塩、また必要な場合には、置換されたアンモニウム塩が挙げられる。さらに脂肪酸メチルタウリン塩も挙げなければならない。
【0036】しかしながら使用される頻度が多いのは、いわゆる合成界面活性剤であり、とくに脂肪族アルコールスルホン酸塩、脂肪族アルコール硫酸塩、スルホン化されたベンズイミダゾール誘導体又はアルキルアリールスルホン酸塩である。脂肪族アルコールスルホン酸塩又は脂肪族アルコール硫酸塩は、通常、アルカリ金属塩、アルカリ土金属塩、また必要な場合には、置換されたアンモニウム塩として存在し、8〜22個の炭素原子をもつアルキル残基を有し、ここでアルキルは、アシル残基のアルキル部分を包含するが、例えば、リグニンスルホン酸、ドデシル硫酸エステル又は天然脂肪酸から作られた脂肪族アルコール硫酸塩混合物のNa塩もしくはCa塩である。
【0037】これに属する物質には、脂肪族アルコール−エチレンオキシド−付加物の硫酸塩エステル及びスルホン酸の塩もある。スルホン化されたベンズイミダゾール誘導体は、2個のスルホン酸基及び炭素原子8〜22をもつ1個の脂肪酸残基を含むことを優先する。アルキルアリールスルホン酸塩は、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジブチルナフタレンスルホン酸、又はナフタレンスルホン酸−ホルムアルデヒド縮合生成物のNa塩、Ca塩もしくはトリエタノールアミン塩である。さらに、例えば、p−ノニルフェノール−(4−14)−エチレンオキシド−付加物のリン酸エステル塩のような該当するリン酸塩、又はリン脂質も考慮の対象になる。
【0038】ノニオン界面活性剤としては、まず第一に、脂肪族アルコールもしくはシクロ脂肪族アルコールの、飽和もしくは不飽和の脂肪酸及びアルキルフェノールのポリグリコールエーテル誘導体が考慮の対象になり、これらは、3〜30個のグリコールエーテル基、そして(脂肪族)炭化水素残基に8〜20個の炭素原子を、そしてアルキルフェノールのアルキル残基に、6〜18個の炭素原子を含むことができる。さらに適性を有するノニオン界面活性剤は、水溶性があり、20〜250個のエチレングリコールエーテル基及び10〜100個のプロピレングリコールエーテル基を含むポリエチレンオキシド−付加物であり、これが、ポリプロピレングリコール、エチレンジアミノポリプロピレングリコール及びアルキル鎖に1〜10個の炭素原子をもつアルキルポリプロピレングリコールに付加している。
【0039】上に挙げた化合物は、通常、1単位のプロピレングリコールに対して1〜5単位のエチレングリコールを含有する。ノニオン界面活性剤の例として、ノニルフェノールポリエトキシエタノール、ひまし油ポリグリコールエーテル、ポリプロピレン−ポリエチレンオキシド付加物、トリブチルフェノキシポリエトキシエタノール、ポリエチレングリコール及びオクチルフェノキシポリエトキシエタノールが挙げられる。さらに、ポリオキシエチレンソルビタントリオレアートのようなポリオキシエチレンソルビタンの脂肪酸エステルも考慮の対象になる。
【0040】カチオン界面活性剤では、とくに第四級アンモニウム塩が問題になり、ここで、N−置換基として、8〜22個の炭素原子をもつ少なくとも1つのアキル残基が含まれ、その他の置換基として、低級の、必要な場合には、ハロゲン化したアルキル残基、ベンジル残基又は低級ヒドロキシアルキル残基がある。これらの塩は、ハロゲン化物、メチル硫酸塩又はエチル硫酸塩であることを優先するが、例えば、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド又はベンジルジ−(2−クロロエチル)−エチルアンモニウムブロミドがある。
【0041】製剤技術で慣用される界面活性剤を、発明の薬剤でも使用することができるが、これらは、なかんずく "Mc Cutcheon's Detergents and Emulsifiers Annual"MC PublishingCorp., Ridgewood New Jersey, 1981, Stache, H., "Tensid-Taschenbuch", Carl Hanser Verlag, Muenchen/Wien, 1981及び M. und J. Ash, "Encyclopedia of Surfactants", VolI- III, Chemical Publishing Co., New York, 1980-81 に記載される。
【0042】除草剤の製剤は、式Ia及びIbの化合物並びに式IIa〜IIeの化合物からなる活性物質を、通常、0.1 〜99重量%、とくに 0.1〜95重量%、固形又は液状の製剤助剤を 1〜99.9重量%、そして界面活性剤を 0〜25重量%、とくに0.1 〜25重量%を含有する。商品としては、通常、濃縮薬剤が優先されるが、末端ユーザーは、通常、希釈薬剤を使用する。薬剤は、その他の添加剤も含有することができるが、これらには、例えば、必要に応じてエポキシ化した植物油(エポキシ化ヤシ油、菜種油又は大豆油)のような安定剤、シリコーン油のような消泡剤、保存剤、粘度調整剤、結合剤、接着剤、並びに肥料又は他の活性物質がある。とくに優先される製剤は、次にように構成される:【0043】(%=重量パーセント)
【表3】

【0044】次の実施例は、発明を詳しく説明するものであるが、発明を制限するものではない。
【表4】

【0045】次の溶液は、微細薬滴の形態での使用に適する。
【表5】

【0046】活性物質は、添加剤とよく混和し、適当な摩砕機の中でよく細粉化される。噴霧粉が得られ、水に懸濁して希望の濃度に希釈される。
【表6】

【0047】活性物質を、塩化メチレンに溶解、担体上に噴霧し、引き続いて溶媒を真空中で蒸発する。
【表7】

【0048】微細に粉体化された活性物質は、混合機の中でポリエチレングリコールで湿潤した担体上に均一に被覆される。この方法によってダストがない被覆粒剤が得られる。
【表8】

【0049】活性物質は、添加剤とよく混和し、粉体化され、水で濡らされる。この混合物を押出し、引き続いて空気流中で乾燥する。
【表9】

【0050】活性物質を、担体物質と混合し、適当な摩砕機の中で細粉化することによって散布用の噴霧剤が得られる。
【表10】

【0051】細粉化した活性物質を、添加剤と完全に混和する。こうして懸濁濃縮液が得られ、これを水で希釈すると希望する濃度の懸濁液を製造することができる。式Ia及びIbの活性物質と、その混合相手である式IIa、IIb、IIc、IId及びIIeの化合物を、個々に製剤し、次に散布する前に散布器に入れて“タンク混合法”として水と希望する混合比に混ぜると、より実用的になることがしばしばある。
【0052】生物学的実施例:標準土壌を入れた樹脂容器の表面にイネ科植物を播種してから、水を土壌表面まで満たす。14日後にイネの間引きを行う(深さ1cm)。引き続いて標準土壌を入れた樹脂容器の表面に雑草を播種してから、水を土壌表面まで満たす。その後すぐに試験物質を、水性懸濁液として流入法(水中散布)により散布する。散布後に水位を1cmだけ上昇させ、さらにガラス成長室において試験植物を最適条件のもとで育成し、散布4週間後に試験結果を評価する(効果を%で表し、100%=植物枯死、0%=植物毒素作用なし)。
【0053】試験植物:イネ、コシヒカリタイヌビエ(ECHOR)
イヌビエ(ECHCG)
ワセビエ(英国産)(ECHCO GB)
ワセビエ(インドネシア産)(ECHCO IND)
下の表11に示す結果が得られた。
【0054】
【表11】

【0055】表11からみてとれるように、式Ia及びIbの化合物は、単独で試験散布量を使用したときに、満足のゆく雑草制御を行えても、栽培植物であるイネを10%も阻害している。式IIaの化合物は、試験散布量においてイネに対する植物毒素作用こそないが、雑草に対する除草効果が不満足である。これに対して式Ia、Ib及び式IIaの化合物からなる発明の混合剤は、イネに対する植物毒素作用が皆無(0%)である上に、試験した雑草すべてを完全に枯死させている(100%効果)。従って、発明の混合剤は、イネ栽培の雑草防除において選択性を高める効果を発揮している。
【出願人】 【識別番号】597011463
【氏名又は名称】ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト
【出願日】 平成10年(1998)5月26日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】石田 敬 (外4名)
【公開番号】 特開平11−43409
【公開日】 平成11年(1999)2月16日
【出願番号】 特願平10−144101