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【発明の名称】 砂場の殺菌方法及び粒子体
【発明者】 【氏名】野々山 登

【氏名】後藤 哲雄

【要約】 【課題】人体へ悪影響を及ぼすことなく、また、雨により洗い流される虞もなく、コストを掛けずに砂場を殺菌できる砂場の殺菌方法及び粒子体を提供すること。

【解決手段】砂場内の大腸菌を含む細菌を殺菌するに際して、砂場内の砂に、酸化チタンがセメントにより粒子状に形成された粒子体を混入する。この場合、酸化チタンの粒子体の大きさは、砂の粒子と同程度の大きさに形成されている。また、酸化チタンやセメントの比重は砂と同程度であることから、粒子体の比重も砂と同程度である。粒子体は、雨が降っても砂場から流失することなはく、逆に、粒子体の表面の汚れが雨により洗い流され、その殺菌作用が長期にわたって保証されることになる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 砂場内の大腸菌を含む細菌を殺菌する方法であって、砂場内の砂に、酸化チタンがセメントにより粒子状に形成された粒子体を混入するようにした、ことを特徴とする砂場の殺菌方法。
【請求項2】 前記粒子体は砂の粒子と同程度の大きさに形成されていることを特徴とする砂。
【請求項3】 酸化チタンの粉末あるいは粒子がセメントにより、砂の粒子と同程度の大きさの粒子体に形成されている、ことを特徴とする粒子体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、砂場の殺菌方法と、砂場を殺菌するのに好適な粒子体に関する。
【0002】
【従来の技術】砂場には、大腸菌を含む多くの一般細菌が繁殖していることが知られ、幼児などが砂場で遊ぶことから、砂場の殺菌は社会的な問題となっている。そこで、従来では、砂場に消毒液を散布するなどの方法が取られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、消毒液を散布する方法では、人体への影響を考えた場合、好ましくない。また、降雨時には消毒液が雨により流され、地面に浸透したり砂場から流出するため、殺菌作用を維持するには雨が降る毎に消毒液を散布しなければならず、その使用量や手間などのコストが膨大となり、実現性に乏しい。一方、近年、常温下でも光が当たることで光触媒反応を起こし空気浄化機能や脱臭機能、防汚機能を発揮する酸化チタン(TiO2 )が注目され、この酸化チタンは人が触れても害はなく、また、殺菌作用も有していることが知られている。本発明はこのような酸化チタン(TiO2 )に着目して案出されたものであって、本発明の目的は、人体へ悪影響を及ぼすことなく、また、雨により洗い流される虞もなく、コストを掛けずに砂場を殺菌できる砂場の殺菌方法及びそれに用いる粒子体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため本発明は、砂場内の大腸菌を含む細菌を殺菌する方法であって、砂場内の砂に、酸化チタンがセメントにより粒子状に形成された粒子体を混入するようにしたことを特徴とする。また、本発明は、前記粒子体が砂の粒子と同程度の大きさに形成されていることを特徴とする。また、本発明の粒子体は、酸化チタンの粉末あるいは粒子がセメントにより、砂の粒子と同程度の大きさに形成されていることを特徴とする。
【0005】本発明によれば、酸化チタン(TiO2 )の粒子体は、人が触れても害はなく、また、雨が降っても砂場から流失することはなく、逆に、酸化チタンの粒子体の表面の汚れが雨により洗い流され、その殺菌作用が長期にわたって保証される。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例について説明する。本発明では、砂場内の大腸菌を含む細菌を殺菌するに際して、砂場内の砂に、酸化チタン(TiO2 )の粒子体を混入する。酸化チタンの粒子体は、酸化チタンの粉末や粒子を、セメントと水を用いて液状とし、これを固化することで得られるものであり、酸化チタンの粒子体は、砂の粒子の直径と同程度になるように、0.5〜2.0mm程度の直径で形成され、得られた粒子体の重量の約10〜30%が酸化チタンとなる。酸化チタンやセメントは砂と同程度の比重を有することから、粒子体の比重も砂と同程度となり、酸化チタンの粒子体は、雨が降っても砂場から流失しない。このような粒子体を砂に混入した場合の試験結果を表1に示す。
【0007】
【表1】

【0008】表1中、Aは砂のみの場合、Bは砂100gに対して粒子体を5g(5重量%)混入した場合、Cは砂100gに対して粒子体を10g(10重量%)混入した場合で、それぞれ1週間経過後砂の上の表面から5cmの深さの所からサンプリングして測定した細菌数の値を示している。この表からも明らかなように、砂に対して粒子体を5重量%、10重量%と混入していくことで、一般細菌数が約1/8から1/20へ、大腸菌群数が検出限界値以下へと大幅に減少することが判明した。また、粒子体は、雨が降っても砂場から流失することはなく、逆に、粒子体の表面の酸化チタンの汚れが雨により洗い流され、その殺菌作用が長期にわたって保証されることになる。
【0009】なお、本発明の粒子体は、砂場の殺菌として用いるのみならず、学校の運動場やテニスコートなどに散布されて用いることができ、その用途は限定されない。
【0010】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によれば、人体へ悪影響を及ぼすことなく、また、雨により洗い流される虞もなく、コストを掛けずに長期にわたり殺菌作用が発揮される砂場の殺菌方法及び粒子体が得られる。
【出願人】 【識別番号】000112668
【氏名又は名称】株式会社フジタ
【出願日】 平成9年(1997)7月14日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】野田 茂
【公開番号】 特開平11−29405
【公開日】 平成11年(1999)2月2日
【出願番号】 特願平9−205357