| 【発明の名称】 |
自己発熱容器 |
| 【発明者】 |
【氏名】竹中 和良
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】被加熱物質を加熱するための自己発熱容器であって、密閉容器の底壁、側壁及び上壁の少なくともいずれか一箇所に給水部を設け、且つ容器内部に水と接触して発熱する発熱物質及び吸水材との混合物を封入したことを特徴とする自己発熱容器。 【請求項2】前記吸水材が、前記発熱物質と同程度の比重であることを特徴とする請求項1記載の自己発熱容器。 【請求項3】前記発熱物質及び吸水材との混合物を容器内部に封入する際に、適度な空間を設けたことを特徴とする請求項1及び請求項2記載の自己発熱容器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業用の利用分野】本発明は、被加熱物質を加熱するための自己発熱容器に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、衛生害虫の駆除を短時間に行う方法として、発泡剤を含有した薬剤を加水発熱剤の発熱を利用して、薬剤の有効成分を蒸散させて殺虫する駆除法が知られている。 【0003】この駆除法は、水と接触すると直ちに熱を発する物質、例えば酸化カルシウムなどを収容した発熱用容器に、燻蒸用薬剤を収容した薬剤容器を配し、前記発熱用容器を水に入れた容器中に置くことにより、発熱用容器の底部に設けた小孔より水分を侵入させて酸化カルシウムに接触させ、酸化カルシウムの発熱温度を燻蒸用薬剤に伝えて蒸散させるように構成されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の水による発熱タイプのものでは、使用時に水に入れた容器中に発熱用容器を浸漬させても、発熱用容器の壁部に給水孔を設けることで幾分は水を吸収しやすくしているがそれでも素早く水が均一に浸透するには十分ではなく、燻蒸用薬剤の燻蒸ムラなどスムーズな発熱が行われないという問題があった。さらに、水を吸収することで容器内が膨張して、容器の破裂やヒビ割れを起こす可能性があった。また、単に一定量の発熱物質を充填しただけでは、発熱物質と被加熱面との接触度合が不十分な場合があり、充分な熱を供給することが出来ない、さらに容器内で水を吸収した発熱物質同士が干渉を受け、崩壊することによって被加熱面への熱効率の不十分さや、容器の膨張によって容器のヒビ割れ等を起こす可能性があった。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明の自己発熱容器は、密閉容器の底壁、側壁及び上壁の少なくともいずれか一箇所に給水部を設け、且つ容器内部に、水と接触して発熱する発熱物質及び吸水材との混合物を封入したものである。さらに、前記混合される吸水材を、発熱物質と同程度の比重としたものである。 【0006】本発明における給水部は、孔でなくてもよく、水浸透性壁のようなもの等任意であり、密閉容器底壁、側壁及び上壁の少なくともいずれか一箇所に設けられている。この給水部を設けることで、密閉容器の破裂を防止する効果を備えている。給水部が孔の場合、給水孔の大きさは特に限定されないが、密閉容器内物質より大きい給水孔においては、給水孔に接して水浸透層を設けることが好ましい。また、給水部の大きさにかかわらず、さらに水を素早く均一に浸透させるために、前記給水部に接して、吸通水性のあるネットや布帛製のシート等の水浸透部材を設け、必要に応じて、水浸透部材に水吸水性の良い界面活性剤を含浸させることもできる。 【0007】本発明における前記密閉容器内に収容される発熱物質は、公知の各種発熱物質が使用可能であり、例えば、酸化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化アルミニウム、塩化カルシウム、塩化鉄等が挙げられる。 【0008】また、前記密閉容器内に収容される吸水材は、前記発熱物質と同程度の比重であるものが均一な混合を得るうえで良く、吸水性を持つ物質であれば特に制限なく使用でき、例えば、オガクズ、紙等のセルロース質の粉砕物、パルプ、不織布、編織布、グラスウール、石綿、脱脂綿等が挙げられる。また、酸化カルシウムなどの水を吸収し、膨張することで物質同士が干渉を受けて崩壊する発熱物質に対しては適度の弾力性、縮性のあるパルプ等を用いることが好ましい。そして吸水材は、密閉容器内で発熱物質の隙間に分散した状態或いは発熱物質の一部若しくは全部を包んだ状態となっている。 【0009】前記吸水材の形状については、発熱物質が充填された時に生じる隙間に滞留したり、一部若しくは全部を包んだりすることができればよく任意であり、球状、円筒状、棒状、短冊状、ひも状などの種々の形状が挙げられる。また、前記吸水材の配合量については、発熱物質との混合物を容器に密閉収容する時、混合物の膨張による悪影響や発熱物質の発熱効率を妨げない限り任意である。 【0010】このような発熱物質と吸水材とを密閉容器内に収容し、密閉容器の底壁、側壁及び上壁の少なくともいずれか一箇所に給水部を設けることにより、給水部と吸水材とを介して水分は容器内を素早く均一に浸透し、発熱物質と接触し吸水発熱を発生する。また、発熱物質と吸水材とを密閉容器内に収容する際に、容器内に適度な容積の空間を設けていることで、吸水して膨張した発熱物質同士の干渉による物質崩壊、容器の不用意なヒビ割れ等を抑制でき、効率良く加熱や蒸散が行える。更に運搬時の崩壊で、酸化カルシウムの粘度が細かくなり、発熱状態が悪くなるということを、弾力性、収縮性を持った吸水材で解決している。また、上記の吸水材は、内圧が上昇した時でも吸水材が縮んで容器の不用意なヒビ割れ等を抑制する。よって接触度合が改善されて昇温がスピーディに行なえる。 【0011】また本発明の自己発熱容器は、該容器内若しくは、取り出し可能な上部が開放された容器内に、所定量の水を充填した開封可能な水収納パックと共に収納し、密閉容器若しくは開放容器の外側より例えば設けた針で開封して水を供給することもできる。 【0012】本発明で使用される被加熱物質は従来より害虫駆除剤、成長調節剤、消臭剤、防臭剤、殺菌剤、化粧品、医薬品、食品、飲料類、酒類等の目的に使用されているものであり、例えばアレスリン、dl−T80−アレスリン、d−T80−アレスリン、dl−T100−アレスリン、d−T100−アレスリン、フタルスリン、d−T80−フタルスリン、d−T80−レスメトリン、フェンバレレート、フェンプロパトリン、エンペントリン、フェンフルスリン、dl−T80−プラレトリン、d−T80−プラレトリン、ベンフルスリン、トランスフルスリン、テフルスリン、エトフェンプロックス等のピレスロイド系殺虫剤、ジクロルボス、フェニトロチオン、ダイアジノン、マラチオン、アセフェート等の有機リン系殺虫剤、メトキサジアゾン、プロポクルス、カルバリル、ベンフラカルブ、アラニカルブ、フェノキシカルブ等のカーバメート系殺虫剤、メトプレン、ハイドロプレン、ピリプロキシフェン、フェノキシカルブ等の昆虫成長調節剤、ジフルベンズロン、トリフルムロン、テフルベンズロン、クロルフルアズロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルロン、シロマジン等のキチン合成阻害型昆虫成長調節剤、ヒドラメチルノン、イミダクロブリド、アドマイヤー、アバメクチン、スルフルラミド、ピラゾール系化合物等種々の殺虫剤、ラウリルメタクリレート、ゲラニルクロトネート、ミリスチン酸アセトフェノン、パラメチルアセトフェノンベンズアルデヒド、ベンジルアセテート、プロピオン酸ベンジル、アミルジンナミックアルデヒド、アニシックアルデヒド、ジフェニルオキサイド、安息香酸メチル、安息香酸エチル、フェニル酢酸メチル、フェニル酢酸エチル、ネオリン、サフロール、セダウッド油、セダ菜油、シトロネラ油、ラバンテン油、ペテイグレイン油、レモングラス油等の消臭、防臭剤、など種々の物質が挙げられる。また、これらの主剤に、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、ニトロセルロース等の蒸散助剤、BHT及びBHA等の酸化防止剤、各種添加剤が添加される。 【0013】以下本発明を図1〜4を参照にして詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。図1、図2及び図4は発熱物質及び吸水材を収容する密閉容器と薬剤容器とを組合わせた自己発熱容器の断面図である。また、図3は発熱物質及び吸水材を収容する密閉容器と薬剤容器とが独立である自己発熱容器の断面図である。 【0014】図1において、自己発熱容器1は密閉容器2と発熱物質3及び吸水材4により構成されている。密閉容器2は円筒もしくは角筒状等の容器で、上壁5の中央部分に円筒状の空間部Aを設け、この空間部A内に被加熱物質6を充填するようにしたものである。そして、密閉容器2の底壁7には、給水部8として水浸透性壁を設け、密閉容器2内には発熱物質3及び吸水材4が充填してある。そして、自己発熱容器1の底壁7を下側にして予め少量の水を入れた水容器10に浸漬することにより底壁7に設けた給水部8、そして吸水材4を介して水分が容器内を浸透し、発熱物質3が発熱して被加熱物質6の加熱が行われるように構成されている。 【0015】図2において、自己発熱容器1は密閉容器2と発熱物質3及び吸水材4により構成されている。密閉容器2は円筒もしくは角筒状等の容器で、上壁5の中央部分に円筒状の空間部Aを設け、この空間部A内に被加熱物質6を充填するようにしたものである。そして、密閉容器2の側壁9には給水部8として孔を設け、密閉容器2内には発熱物質3及び吸水材4が充填してある。ここで、密閉容器2内底面に水浸透部材11として起立性のあるネットを敷設してある。この水浸透部材11は、水浸透性の向上だけでなく、発熱物質がこぼれることを防ぐ効果を持つ。そして、自己発熱容器1の底壁7を下側にして予め少量の水を入れた水容器10に浸漬することにより側壁9に設けた給水孔8、水浸透部材11そして吸水材4を介して水分が容器内を浸透し、発熱物質3が発熱して被加熱物質6の加熱が行われるように構成されている。 【0016】図3において、自己発熱容器1は密閉容器2と発熱物質3と吸水材4及び被加熱物質容器13により構成されている。密閉容器2は円筒もしくは角筒状等の容器で、上壁5の上には上部が開放された被加熱物質容器13を設け、この被加熱物質容器13内に被加熱物質6を充填するようにしたものである。そして、密閉容器2の底壁7には給水部8として孔を設け、密閉容器2内には発熱物質3及び吸水材4が充填してある。ここで、密閉容器2内底面に水浸透部材11として布帛製シートを敷設してある。この布帛製シートは図2同様、水浸透性の向上だけでなく、発熱物質がこぼれることを防ぐ効果を持つ。被加熱物質6の加熱の作用についても図2同様である。また、図2のように給水孔8を底壁ではなく側壁に設けてもよい。 【0017】図4において、自己発熱容器1は密閉容器2と発熱物質3及び吸水材4により構成されている。密閉容器2の上壁5に円筒状の空間部A,B,Cを設け、この空間部A,B,C内に被加熱物質6を充填するようにしたものである。そして、密閉容器2の底壁7には給水部8として孔を設け、密閉容器2内には発熱物質3及び吸水材4が充填してある。ここで、密閉容器2内底面に水浸透部材11として布帛製シートを敷設してある。この布帛製シートは図2同様、水浸透性の向上だけでなく、発熱物質がこぼれることを防ぐ効果を持つ。被加熱物質6の加熱の作用は図2同様であり、図2のように給水孔8を底壁ではなく側壁に設けてもよい。また、本発明の自己発熱容器は、被加熱物質6を充填する空間部を数種設けて、被加熱物質を多方向に放出する若しくは異種の被加熱物質を蒸散させたり加温することもできる。 【0018】 【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の自己発熱容器は、密閉容器内部に、水と接触して発熱する発熱物質及び発熱物質と同程度の比重の吸水材とを混合したものである。これは密閉容器内で発熱物質と吸水材とが均一に分散している状態となり、容器内全体の吸水が素早く行われることと、発熱物質と被加熱面との接触度合が改善されて昇温がスピーディであることによって、効率的な被加熱物質の加熱や蒸散が行えるものである。また、密閉容器内に給水部、必要に応じて適度な空間を設けることにより吸水、加熱効率が向上するだけでなく、容器のヒビ割れ等の問題を解消できる。さらに容器の底壁以外に給水部を設けた場合でも、効率良く加熱や蒸散が行える。 【0019】
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| 【出願人】 |
【識別番号】000100539 【氏名又は名称】アース製薬株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月25日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−239441 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月7日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−87888 |
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