| 【発明の名称】 |
乗用型防除管理作業車 |
| 【発明者】 |
【氏名】長木 司
【氏名】山本 健司
【氏名】貝沼 秀夫
【氏名】花本 幹夫
【氏名】馬庭 芳樹
【氏名】佐藤 勝男
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| 【要約】 |
【課題】エアカーテン装置を備える乗用型防除管理作業車において、外気風によるエアカーテン流の乱れを可及的に防止すると共に、エアカーテン内の気圧を安定化し、その結果、エアカーテンの遮断効果を向上させて薬剤等の流入を阻止する。
【解決手段】オペレータが乗車する乗車スペースの上方に、乗車スペースの周囲にエアカーテンを形成するエアカーテン装置8を設けるにあたり、該エアカーテン装置8に、フィルタ14を介して乗車スペース内に清浄な空気を供給する清浄空気供給手段を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 オペレータの乗車スペースを備える乗用型防除管理作業車であって、該乗用型防除管理作業車に、乗車スペースの周囲にエアカーテンを形成するエアカーテン形成手段と、エアカーテンで囲まれた乗車スペースに、フィルタを通した清浄な空気を供給する清浄空気供給手段とを設けたことを特徴とする乗用型防除管理作業車。 【請求項2】 請求項1において、エアカーテン形成手段は、乗車スペースの上方から空気を吸入し、該吸入空気でエアカーテンを形成することを特徴とする乗用型防除管理作業車。 【請求項3】 請求項1において、エアカーテン形成手段または清浄空気供給手段の空気吸入口に、雨の吸込みを防ぐ雨よけカバーを設けたことを特徴とする乗用型防除管理作業車。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、オペレータの乗車スペースを備える乗用型防除管理作業車の技術分野に属するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、この種の乗用型防除管理作業車に乗車して作業を行う場合には、拡散した薬剤等がオペレータの乗車スペースに流入する可能性があるため、乗車スペースをキャビン等で覆うことが提唱されているが、乗用型防除管理作業車にキャビンを設けた場合には、大幅なコストアップを避けられない許りでなく、乗降性が低下する不都合があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】そこで、前記乗車スペースの周囲にエアカーテンを形成して薬剤等の流入を遮断することが提案されるが、エアカーテンの遮断効果は、外気風の強さや内外の気圧差に基づいて変化するため、エアカーテンの遮断効果が低下して乗車スペースに薬剤等が流入する可能性があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、オペレータの乗車スペースを備える乗用型防除管理作業車であって、該乗用型防除管理作業車に、乗車スペースの周囲にエアカーテンを形成するエアカーテン形成手段と、エアカーテンで囲まれた乗車スペースに、フィルタを通した清浄な空気を供給する清浄空気供給手段とを設けたことを特徴とするものである。つまり、エアカーテンで囲まれた乗車スペースに別途空気を供給するため、外気風によるエアカーテン流の乱れを可及的に防止することができる許りでなく、エアカーテン内の気圧を安定させることができ、その結果、エアカーテンの遮断効果を向上させて薬剤等の流入を可及的に阻止することができる。しかも、乗車スペースに供給される空気はフィルタで清浄化されているため、オペレータの作業環境の向上にも寄与することができる。また、前記エアカーテン形成手段は、乗車スペースの上方から空気を吸入し、該吸入空気でエアカーテンを形成することを特徴とするものである。つまり、薬剤等の拡散が少ない乗車スペースの上方からエアカーテン用の空気を吸入するため、エアカーテン流に薬剤等が多量に混入する不都合を回避することができる許りでなく、エアカーテン形成手段を構成する送風装置等の耐久性も向上させることができる。また、前記エアカーテン形成手段または清浄空気供給手段の空気吸入口に、雨の吸込みを防ぐ雨よけカバーを設けたことを特徴とするものである。つまり、雨の吸込みを可及的に防止することができるため、エアカーテン流や清浄空気に雨が混入する不都合を回避することができる許りでなく、エアカーテン形成手段や清浄空気供給手段を構成する送風装置等の耐久性も向上させることができる。 【0005】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、1は乗用型防除管理作業車の走行機体であって、該走行機体1の後部には、薬剤を貯溜する薬剤タンク2が第一昇降リンク機構3を介して装着される一方、機体前部には、左右方向に延出するブーム4が第二昇降リンク機構5を介して装着されている。そして、前記薬剤タンク2に貯溜された薬剤は、図示しないポンプ(車速連動)およびホースを介してブーム4側に圧送されると共に、ブーム4に所定間隔を存して配設される散布ノズル4aから下方に向けて噴霧されることになるが、これらの基本構成は何れも従来通りである。 【0006】6はオペレータが着座するための運転席であって、該運転席6は、機体後部上方の乗車スペースに設けられるが、その後方近傍には、機体フレームに強固に連結された安全フレーム7(オペレータ保護フレーム)が立設されている。 【0007】8は前記乗車スペースの上方に設けられるエアカーテン装置であって、該エアカーテン装置8は、運転席6に着座したオペレータの頭上を所定間隔を存して覆うべく設けられるが、本実施形態のエアカーテン装置8は、オペレータの頭部付近まで立ち上がる既存の安全フレーム7に対し、ブラケット9を介して取付けられているため、最小限の取付部品でエアカーテン装置8を強固に取付けることができるようになっている。 【0008】10は前記エアカーテン装置8のカバー体であって、該カバー体10は、上下方向に所定間隔を存する一対のダクトカバー(円盤プレート部材)11、12で構成されるが、両ダクトカバー11、12の周縁部11a、12aは、外側下方に所定角度(エアカーテン流の吹出角度)で延出し、その下端部間に後述するエアカーテン風を吹出す環状(底面視)の第一吹出口10aを形成している。 【0009】13は前記カバー体10に内装されるファン(電動ファン)であって、該ファン13は、上側ダクトカバー11に形成される吸入口11bから空気を吸入し、該吸入空気をカバー体10の内部に圧送するようになっている。そして、カバー体10の内部に圧送された空気は、前記第一吹出口10aから外側下方に所定角度で吹出して乗車スペースの周囲にエアカーテンを形成し、該エアカーテンで薬剤等の乗車スペースへの流入を遮断することになるが、本実施形態では、噴霧した薬剤の拡散が少ない乗車スペースの上方からエアカーテン用の空気を吸入するため、エアカーテン風に薬剤が多量に混入する不都合を回避することができるうえに、ファン13等の耐久性も向上させることができるようになっている。 【0010】また、本実施形態では、エアカーテンの遮断効果がエアカーテン風の風速に略比例することに着目し、乗車スペースの上方位置から下方に向けてエアカーテン風を吹出すため、オペレータの頭部付近で優れた遮断効果を発揮し、その結果、拡散した薬剤の影響を受けやすいオペレータの頭部(顔面)を優先的に保護することができるようになっている。しかも、少ない風量で高い遮断効果を発揮するため、可及的に小型のファン13を採用してエアカーテン装置8の軽量化やコストダウンを計れる利点がある。 【0011】さらに、12bは前記下側ダクトカバー12の中央部に形成される第二吹出口であって、該第二吹出口12bの下側には、空気清浄機能を有するフィルタ14が取付けられている。つまり、前記ファン13が圧送した空気を第二吹出口12bを介してフィルタ14に供給し、該フィルタ14を通った清浄空気を、エアカーテンで囲まれた乗車スペース内に吹出すため、外気風によるエアカーテンの乱れや、エアカーテン内の気圧変化を防止してエアカーテンの遮断効果を向上させることができる許りでなく、乗車スペースに清浄空気を供給してオペレータの作業環境も向上させることができるようになっている。尚、本実施形態では、ファン13をエアカーテン形成用ファンと清浄空気供給用ファンとに兼用するにあたり、第一吹出口10aと第二吹出口12b(フィルタ14)との圧損バランス設定に基づいてエアカーテン風および清浄空気風の必要風量を確保している。 【0012】ところで、本実施形態においては、上側ダクトカバー11に複数(例えば3個)の吸入口11bを形成し、各吸入口11bにそれぞれファン13を取付けているが、所定の吸入口11bにのみファン13を取付け、他の吸入口11bを蓋部材(図示せず)で塞ぐことができるため、薬剤種別、標準防除作業時間、機体側充電能力、コスト等に応じてファン13の個数を任意に設定することができるようになっている。 【0013】また、15は前記上側ダストカバー11の上部に取付けられる雨よけカバーであって、該雨よけカバー15は、前記吸入口11bの上方を覆い、かつ後方を開放する形状に形成されている。つまり、吸入口11bからの雨の吸込みを可及的に防止することができるため、エアカーテン風や清浄空気風に雨が混入する不都合を回避することができる許りでなく、ファン13等の耐久性も向上させることができ、しかも、本実施形態では、複数の吸入口11bを単一の雨よけカバー15で覆うため、各吸入口11bに個別に雨よけカバー15を設けた場合に比して部品点数を削減できる許りでなく、高さ制限等に応じて雨よけカバー15を着脱する際の作業性を向上させることができるようになっている。 【0014】叙述の如く構成されたものにおいて、オペレータが乗車する乗車スペースの上方に、乗車スペースの周囲にエアカーテンを形成するエアカーテン装置8を設けて薬剤の流入を阻止するにあたり、前記エアカーテン装置8は、エアカーテンで囲まれた乗車スペース内に別途空気を吹出すため、外気風によるエアカーテンの乱れを可及的に防止することができる許りでなく、エアカーテン内の気圧を安定させることができ、その結果、エアカーテンの遮断効果を向上させて薬剤等の流入を可及的に阻止できることになり、しかも、乗車スペースに吹出す空気は、フィルタ14を通して清浄化されるため、オペレータの作業環境も向上させることができる。 【0015】また、前記エアカーテン装置8は、薬剤等の拡散が少ない乗車スペースの上方からエアカーテン用空気等を吸入するため、エアカーテン風に薬剤等が多量に混入する不都合を回避することができる許りでなく、ファン13等の耐久性も向上させることができる。 【0016】また、前記エアカーテン装置8の吸入口11bには、雨の吸込みを防ぐ雨よけカバー15が設けられているため、エアカーテンや清浄空気に雨が混入する不都合を回避することができる許りでなく、ファン13等の耐久性も向上させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000195568 【氏名又は名称】生物系特定産業技術研究推進機構 【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)1月30日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
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| 【公開番号】 |
特開平11−215944 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月10日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−33839 |
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