| 【発明の名称】 |
可搬式砂の浄化装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】矢部 義夫
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| 【要約】 |
【課題】車両に砂の浄化装置を設置した可搬式なものとし、かつ、砂をほがした直後にその周辺に直接に火炎を当てるようにして、砂の表面及び砂間の異物の加熱及び焼却を十分に行い得る作業能率が向上された軽量でコンパクトな砂の浄化装置を提供する。
【解決手段】車体フレ―ム1の略他端部にモータ2により駆動される羽根車用軸3が配置され、該羽根車用軸に複数の砂ほがし用の羽根車7が設けられ、該羽根車の各先端部周辺に指向した複数のバ―ナ10のガスボンベ9が羽根車の近傍で車体フレ―ムに取付けられ、羽根車の上部を覆うカバー11が車体フレームにより支持され、羽根車用軸の回転により車軸12を回転させて該車軸の両端の車輪13を回転可能とし、該車軸と羽根車用軸との間に変速機又はクラッチ17が設けられ、車軸側の車体フレ―ムから車両操縦用のハンドル19が延出された可搬式砂の浄化装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車体フレ―ムの略一端部に配置された車軸に車輪を設けた車両であって、該車両に設置された砂の浄化装置において、車体フレ―ムの略他端部にモータにより駆動される羽根車用軸を配置し、該羽根車用軸に複数の砂ほがし用の羽根車を設け、該羽根車の各先端部周辺に指向した複数のバ―ナのガスボンベを前記羽根車の近傍で車体フレ―ムに取付け、前記羽根車の上部を覆うカバーを車体フレームにより支持し、前記羽根車用軸の回転により前記車軸を回転させて該車軸の両端の車輪を回転可能とし、該車軸と前記羽根車用軸との間に変速機又はクラッチを設け、前記車軸側の車体フレ―ムから車両操縦用のハンドルを延出させたことを特徴とする可搬式砂の浄化装置。 【請求項2】 前記車輪の外周に多数の突起状のピンを設け、該ピンとピンの間にピンと略同高で車輪の幅と略同一の板状体を設けると共に、羽根車用軸に羽根車よりやや径の大きいリング状の板状体を設けたことを特徴とする請求項1に記載の可搬式砂の浄化装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、砂場や海岸等の汚物を含む砂を浄化するために、車体フレ―ムの略一端部に配置された車軸に車輪を設けた車両であって、該車両に設置された砂の浄化装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、砂場や海岸等の汚物を含む砂を浄化する装置として、例えば特開平7ー132245号公報に示すようなものがある。これによると、砂場等の汚物を含む砂は人手によりホッパ―に収集され、該砂が網目状の回転円筒体からなる被処理物選別機にスクリューコンベアによって搬送され、該選別機で選別された砂は回転ドラム内で上下に移動させられながら加熱・殺菌されて該ドラムから排出されるようになっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の従来技術では、選別する汚物を含む砂を人手によりまずホッパーに収集しなければならないので、多大な労力が必要とされるものである。また、選別された砂を回転ドラム内で上下に移動させながら加熱・殺菌させて該ドラムから排出するようにしているため、選別機や回転ドラムを必要とし、それらを装備することでコスト高となり、しかも作業能率が悪いという問題がある。 【0004】本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両に砂の浄化装置を設置した可搬式なものとし、かつ、砂をほがした直後にその周辺に直接に火炎を当てるようにして、砂の表面及び砂間の異物の加熱及び焼却を十分に行い得る作業能率が向上された軽量でコンパクトな砂の浄化装置を提供しようとするものである。 【0005】また、本装置の砂場、海岸等への運搬・設置も安全且つ容易な、しかも浄化作業が確実に行える砂の浄化装置を提供しようとするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明における砂の浄化装置は、車体フレ―ムの略他端部にモータにより駆動される羽根車用軸を配置し、該羽根車用軸に複数の砂ほがし用の羽根車を設け、該羽根車の各先端部周辺に指向した複数のバ―ナのガスボンベを前記羽根車の近傍で車体フレ―ムに取付け、前記羽根車の上部を覆うカバーを車体フレームにより支持し、前記羽根車用軸の回転により前記車軸を回転させて該車軸の両端の車輪を回転可能とし、該車軸と前記羽根車用軸との間に変速機又はクラッチを設け、前記車軸側の車体フレ―ムから車両操縦用のハンドルを延出させたことを特徴とするものである。 【0007】また、車輪の外周に多数の突起状のピンを設け、該ピンとピンの間にピンと略同高で車輪の幅と略同一の板状体を設けると共に、羽根車用軸に羽根車よりやや径の大きいリング状の板状体を設けたことを特徴とするものである。 【0008】 【発明の実施の形態】添付図面を参照して本発明の一実施例について説明する。図1及び図2は本発明に係る砂の浄化装置を示すものであり、図において1は車体フレームであり、該フレーム1は、平面視で略H型に形成されている。 【0009】そして、前記車体フレーム1の前後方向の略中央部には電動モータ2が設置され、該モータ2により駆動される羽根車用軸3が車体フレーム1の後部に配置されている。該羽根車用軸3は、その一端に設けたスプロケット4と前記モータ2に設けたスプロケット5との間に張設されたチェン6によって回転自在とされている。尚、該羽根車用軸3はモータ2の回転方向の制御により、正逆回転が可能である。また、モータ2の回転を伝達する手段としてプーリ,ベルト等を使用してもよい。 【0010】7,7…は複数の砂ほがし用の羽根車であり、前記羽根車用軸3にそれぞれ取付けられており、該羽根車7,7…の先端部には、砂を効率よくほがすために横方向に湾曲されたスプン状のほがし部材8,8…が形成されている。 【0011】尚、前記羽根車7,7…は、図3及び図4に示すように配置することも可能であり、このように配置することによって砂をほがす効率がさらによくなる。即ち、図3においては、羽根車用軸3に対称に羽根車7,7…を配置し、先端部のほがし部材8の横方向の湾曲を交互に逆方向にすることにより、羽根車用軸3の略全域にわたって砂をほがすことが可能となる。図4においては、羽根車用軸3に対して羽根車7,7…の取付位置を交互にずらして、各先端部のほがし部材8の横方向の湾曲を同一方向にすることにより、同様に効率よく砂をほがすことができる。 【0012】9,9…はガスボンベであり、前記羽根車7,7…の近傍であって前記車体フレーム1に取り付けられている。各ガスボンベ9にはそれぞれバーナ10が取付けられていて、該バーナ10は、砂がほがされた部分又は前記羽根車7,7…先端部周辺に火炎が直接吹き付けられるように斜め下向きに設けられている。尚、図1及び図2においてはガスボンベ9,9…がモータ2と同様に車体フレーム1の略中央部に取り付けられているが、該ガスボンベ9,9…は羽根車7,7…の後方まで車体フレーム1を延長させその部位で車体フレーム1に取り付けてもよい。 【0013】11は鋼製のカバーであり、前記羽根車7,7…の上部を覆うように前記車体フレーム1により支持されている。 【0014】また、前記車体フレーム1の前部には車軸12が配置され、該車軸12の両端には車輪13,13が設けられている。そして、該車軸12は、その一端に設けたスプロケット14と前記羽根車用軸3の一端に設けたスプロケット15との間に張設されたチェン16によって回転可能とされている。尚、この動力伝達手段としてスプロケット14,15,チェン16に代えてプーリ,ベルト等を使用してもよい。また、実施例ではチェン6,16の2つで動力を伝達しているが、モータ2の軸,羽根車用軸3,車軸12間を無端ベルト等1つで動力を伝達することも可能である。 【0015】また、車軸12と前記羽根車用軸3との間には、車輪13,13と羽根車7,7…の回転速度を変えることが可能な変速機又はクラッチが設けられている。本実施例においては、車軸12側のスプロケット14に回転速度を自動的に変える自動クラッチであるトルクリミッター17を設け、車輪13,13の抵抗により車軸12とスプロケット14の接触が制御され、スプロケット14に所定以上のトルクがかかっても車軸12及び車輪13,13は所定の回転速度以上にならないようになっている。 【0016】また、前記車体フレーム1の前部先端から前方に操縦用ハンドル18が形成されている。そして該ハンドル18は、作業者の略腰の位置まで前記車体フレーム1から伸び上がりそこから握り部19が水平に形成されている。 【0017】以上のような構成からなる可搬式浄化装置は、砂場や海岸等においてモータ2を駆動させることによりチェン6を介して羽根車用軸3を回転させ、この羽根車用軸3の回転はチェン16を介して車軸12に伝達され、車輪13,13が回転し、操縦用ハンドル18で作業者が車両を操縦することにより、車両は砂の上を容易に動くことができる。そして、この羽根車用軸3の回転により羽根車7,7…は回転しながら砂を所望の深さまでほがしていく。その際、バーナ10,10…を点火しておくと、該バーナ10からの火炎が砂のはがし部20又は羽根車7,7…の先端部周辺に指向され、砂に含まれた汚物等を加熱・焼却し、砂は浄化されるようになる。尚、モータ2の回転制御により正逆回転が可能であるので、車両は、作業状況によって押したり,引いたりして操縦することが可能である。また、前記フレーム1の下方中央部であって地面すれすれに該フレーム1と略同一の幅の網目状のふるい(図示せず)を設ければ、車両を押したり,引いたりする際に砂場の表面にあるゴミ,動物の糞,大きな石等を該ふるいによって分離・除去することができる。また、羽根車7,7…の上部を覆うようにカバー11が設置されているので、作業中にはカバー11内に熱をこもらせて熱の放出を防ぎ有効な熱の利用が図られることにより作業効率が向上し、また、粉塵等を撒き散らさないので衛生面,安全面においても優れている。尚、前記カバー11の内側に細い溝等(図示せず)を設ければ、粉塵等がそれに集積され、その粉塵等を車体フレーム1に設けた吸引装置,例えばコンプレッサ,ブロー等(図示せず)により吸引・除去すれば、より衛生面で優れたものとなる。さらに、トルクリミッター17を設けたことにより、羽根車7,7…の抵抗が少なくなり車軸12により急激に車輪13の回転速度が速くなろうとした場合には、このトルクリミッター17が作動して、車軸12及び車輪13は所定の回転速度以上にはならず、車両の暴走が阻止されて、作業者は転ぶことなく安全に作業することができるものである。また、人力により車輪13,13に対する抵抗を高めることにより、該車輪13,13の回転を止めて羽根車7,7…のみを回転させて同じ場所で作業することも可能である。 【0018】また、車輪13,13の外周には、多数の突起状のピン21,21…が設けられ、該ピン21とピン21の間にピン21と略同高で車輪13の幅と略同一の鋼製の板状体22を設けられていると共に、羽根車用軸3の略中央部に厚さ数ミリで羽根車7よりやや径の大きいリング状の鋼製の板状体23が設けられている。尚、リング状の板状体23は、図4に示すように羽根車用軸3の略両端部に設けることも可能である。 【0019】以上のような構成からなる可搬式浄化装置では、車両の砂場、海岸等への運搬・設置の際、地面が硬い道路,グランド上等でもリング状の板状体23が車輪となって、車輪13,13と協働し、モータ2を駆動して車両を走らせて本装置を運ぶことが可能となり、また作業中は、車輪13の砂地に対する滑りをピン21及び板状体22が防止して車両の操縦を確実にし、さらにピン21及び板状体22によっても砂をほがすことができ、しかも羽根車用軸3に設けたリング状の板状体23は作業中の本車両の走行のガイド役を兼ねることもできる。 【0020】 【発明の効果】本発明は、上述のような構成から成るので、浄化する砂をわざわざ集積する必要がなく、砂場、海岸等の砂を直接浄化することができ、また、砂をほぐした直後にその周辺部分に向けてバーナの火炎が吹き付けられるので、砂に含まれている微細な異物の乾燥,焼却が能率よく十分に可能であり、さらに、モータの駆動により車輪が回転するので作業者は車両操縦用ハンドルによって車両を操縦することができ、作業者は容易に浄化装置全体を動かすことができ、また車輪の回転速度が急激に早くなろうとしても変速機又はクラッチが働き、車両は所定速度以上で走行することがないため作業者は転ぶことなく安全であり、砂が浄化される位置は作業者から離れて行っており、さらに羽根車の上部をカバーで覆っているので、衛生的且つ安全で作業効率のよい作業ができる軽量でコンパクトな可搬式砂の浄化装置となる。 【0021】また、車輪にピン及び板状体を設けると共に、砂ほがし用の羽根車を設けた軸にリング状の板状体を設けたので、本装置の砂場,海岸等への運搬・設置もモータを駆動して車両を走らせて本装置を運ぶことが可能であり、また作業中は、車輪が空回りすることがなく、さらにピン及び板状体によっても砂をほがすことができると共に羽根車用軸側の前記リング状の板状体が走行のガイドを兼ねることから安全且つ確実な作業ができる可搬式砂の浄化装置となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591243619 【氏名又は名称】日本特殊産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月21日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】西村 幹男
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| 【公開番号】 |
特開平11−123045 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月11日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−305067 |
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