| 【発明の名称】 |
薬剤付着ファスナー |
| 【発明者】 |
【氏名】横手 卓哉
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| 【要約】 |
【課題】ファスナー1に薬剤を付着させておくだけで、ファスナー1による材料2の接合と材料2内への薬剤3の浸透とが同時に行われて、防腐、防虫の効果も高い薬剤付着ファスナー1の提供。
【解決手段】腐食や虫害等を受け易い材料2への打ち込み、ねじ込み等によって材料2の接合を行うファスナー1であって、材料2内へ入り込む胴部に防腐、殺虫等の効能を有する薬剤3を付着させ、この薬剤3を材料2へのファスナー1の打ち込み又はねじ込みに伴い材料2中へ浸透させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 腐食や虫害等を受け易い材料への打ち込み、ねじ込み等によって材料の接合を行うファスナーであって、材料内へ入り込む胴部に防腐、殺虫等の効能を有する薬剤を付着させ、この薬剤を材料へのファスナーの打ち込み又はねじ込みに伴い材料中へ浸透させることを特徴とする薬剤付着ファスナー。 【請求項2】前記胴部に薬剤の付着を良くする凹み、孔、溝等を形成したことを特徴とする請求項1記載の薬剤付着ファスナー。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、表面に薬剤を付着して材料へ打ち込み又はねじ込むファスナーに関する。 【0002】 【従来の技術】住宅に多用される木材は、腐食や虫害を受けやすい材料であり、基礎回りや水回り等の湿気の多い場所に前記の害を多く生ずる。そこで、ファスナーにより構成材料を接合して基礎組み、水回り造作などを行い、その後に基礎回りや水回り構成材料の表面へ防腐、殺虫の効能を有する薬剤を塗布、散布、吹付けなどして腐食及び虫害の防止を図っている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、薬剤の塗布等による防腐及び防虫処理は、ファスナーによる材料の接合とは別作業として行い、しかも、薬剤が材料の内部までは浸透しにくいい。このため、材料の表層は薬剤が利いているように見えても、内部は腐食若しくは虫害を受けていて締め具が利いていない状態を生ずることが少なくない。 【0004】本発明は前記問題点を解消し、ファスナーに薬剤を付着させておくだけで、ファスナーによる材料の接合と材料内への薬剤の浸透とが同時に行われて、防腐、防虫の効果も高い薬剤付着ファスナーを提供することをその課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため、本発明に係る薬剤付着ファスナーは、腐食や虫害等を受け易い材料への打ち込み、ねじ込み等によって材料の接合を行うファスナーであって、材料内へ入り込む胴部に防腐、殺虫等の効能を有する薬剤を付着させ、この薬剤を材料へのファスナーの打ち込み、ねじ込みに伴い材料中へ付着させることを特徴とする。 【0006】なお、前記胴部には薬剤の付着を良くする凹み、孔、溝等を形成するのが好ましい。 【0007】 【発明の実施の形態】以下に本発明に係る薬剤充填ファスナーの実施形態を図面について説明する。図1〜図6において符号1は、公知のステープル、釘、ねじなどのファスナーである。このファスナー1は、材料2内へ入り込む胴部1aと、この胴部1aへ打ち込み、ねじ込みの力を加えると共に、材料2面へ当って打ち込み、ねじ込みを制限する頭1bとにより構成される。 【0008】図1〜図3において符号3は、ステープル、釘、ねじ等のファスナー1に付着させる薬剤である。この薬剤は、木材のように腐食や虫害を受け易い材料内へ付着して腐食や虫害を防止させるものである。従って、CCA系木材防腐剤、ウオルマン塩素防腐剤、及びナフテン酸銅、ナフテン酸亜鉛などのナフテン酸金属塩とクロルデン、クロルナフタレンなどの有機塩素剤との混合物の中から浸透性のよいものを選択して、材料1内へ付着さした後、浸透性によってなるべく広い範囲に拡散されるようにする。 【0009】また、前記薬剤3をファスナー1の材料1内へ入りこむ胴部1aへ付着させるには、塗布、吹付、浸漬等の手段を採用する。そして、これらの手段により薬剤3の付着処理を行っても、ステープル型、釘型のファスナー1はその表面が平滑であるため、薬剤3の付着力が弱く、付着量が少なくて、ファスナー1を材料2へ打ち込む際に剥離して材料2内へ付着されにくい傾向がある。従って、ステープル型ファスナー1の場合は、図1、図2の左半分に示すように胴部1aに軸線方向の長孔4をあけるか、右半分に示すように軸線方向の長溝5を形成するようにし、釘型フアスナー1の場合は、図3、図4の左半分に示すように胴部1aに軸線方向の長溝5を複数条列設するか、右半分に示すように軸線と直交する凹部6を多数並設するようし、必要に応じては、前記以外の方向や形状で孔、溝、凹部を形成するようにて置けば、胴部1aに対する薬剤3の付着力、付着量、ファスナー1を材料2へ打ち込む際の付着量を多くすることができるようにする。しかし、ねじ型のファスナー1はその周面に螺旋7があり、この螺旋7が付着力、付着量、付着量の増加に寄与するので、ねじ型のファスナー1では孔、溝、凹部などを特に形成しなくてもよい。 【0010】上記薬剤付着フアスナーは、接合しようとする材料2を重ねて、これらの材料2へ薬剤3を付着させた胴部1aの打ち込みか、ねじ込みを行うと、胴部1aは二つの材料2内へ入り込んで両者を結合するとともに、付着した薬剤3を材料2の内部に浸透させることにより、材料の接合と防腐、防虫の処理とを同時に達成する。そして、材料2内に付着された薬剤3は、材料2の導管などの組織を通って周囲へ拡散され材料2の腐食や虫害を内部から確実に防止することができる。 【0011】 【発明の効果】請求項1の発明によれば、接合しようとする材料へファスナーを打ち込み又はねじ込むだけで、材料の接合と同時に防腐、防虫の処理が済み、防腐、防虫の後作業を必要としない。 【0012】また、薬剤をファスナーによって材料の内部に浸透させるものであるから、ファスナーの数だけ材料内に広く分散して、材料の防腐、防虫を確実に行うためファスナーのよく利いた状態が長く保持される。 【0013】請求項2の発明によれば、ファスナーの胴部に形成した孔.溝、凹部は、薬剤の付着力、付着量、材料への付着量が多くなるので、薬剤の効能を充分に発揮させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006301 【氏名又は名称】マックス株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月10日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】瀬川 幹夫
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| 【公開番号】 |
特開平11−28045 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−200825 |
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