| 【発明の名称】 |
付着物除去装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】川口 鋭二郎
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| 【要約】 |
【課題】付着物を効率良く除去することのできる付着物除去装置を提供すること。
【解決手段】高圧水供給流路の先端部に噴出ノズルを連通連設すると共に、同高圧水供給流路に沿わせて圧縮空気供給流路を配設し、同圧縮空気供給流路の先端部に開口部を形成して、同開口部に上記噴出ノズルの先端を挿入し、同噴出ノズルより噴出する高圧水の周囲に、圧縮空気の筒状層をエジェクタ効果により形成可能とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 高圧水供給流路の先端部に噴出ノズルを連通連設すると共に、同高圧水供給流路に沿わせて圧縮空気供給流路を配設し、同圧縮空気供給流路の先端部に開口部を形成して、同開口部に上記噴出ノズルの先端を挿入し、同噴出ノズルより噴出する高圧水の周囲に、圧縮空気の筒状層をエジェクタ効果により形成可能としたことを特徴とする付着物除去装置。 【請求項2】 圧縮空気供給流路は、高圧水供給流路の外周に形成したことを特徴とする請求項1記載の付着物除去装置。 【請求項3】 噴出ノズルは、高圧水供給流路の伸延方向を中心とする放射線方向に開口し、かつ、同放射線方向の同一平面内で首振り自在としたことを特徴とする請求項1又は2記載の付着物除去装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、付着物除去装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、水門の一形態として、図1及び図2に示すように、複数のH鋼を案内用支柱1として水W中に建込み、対向する案内用支柱1,1間に仕切壁2を上下スライド自在に挿入して構成したものがある。 【0003】この際、案内用支柱1は、二本を近接させて建込み、両案内支柱1,1間に形成される縦長空間3内に袋詰めしたコンクリート4を挿入して、二本の案内用支柱1,1を一体化させることにより強化な支柱構造となしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した水門では、近接させて建込んだ案内用支柱1,1の内壁にカキ殻等の付着物5が付着していて、袋詰めしたコンクリート4を挿入すると、袋が付着物5によって破損して、コンクリートが流出し、二本の案内用支柱1,1を確実に一体化させることができない、という不具合がある。 【0005】そのために、袋詰めしたコンクリートを挿入する前に、あらかじめ付着物5を除去すべく、かかる付着物5をヘラ等により掻き落しているが、手間を要する上に重労働となっている。 【0006】また、オープンケーソン工法において、鋼管矢板を並列状態に建込んでケーソンを構築した際には、同ケーソンの内壁に泥土等が付着しているために、同付着泥土を除去する必要性があるが、かかる作業が煩雑になっつている。 【0007】 【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、高圧水供給流路の先端部に噴出ノズルを連通連設すると共に、同高圧水供給流路に沿わせて圧縮空気供給流路を配設し、同圧縮空気供給流路の先端部に開口部を形成して、同開口部に上記噴出ノズルの先端を挿入し、同噴出ノズルより噴出する高圧水の周囲に、圧縮空気の筒状層をエジェクタ効果により形成可能としたことを特徴とする付着物除去装置を提供せんとするものである。 【0008】また、本発明は、圧縮空気供給流路は、高圧水供給流路の外周に形成したこと、及び、噴出ノズルは、高圧水供給流路の伸延方向を中心とする放射線方向に開口し、かつ、同放射線方向の同一平面内で首振り自在としたことにも特徴を有する。 【0009】 【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態について説明する。 【0010】すなわち、本発明の係る付着物除去装置は、高圧水供給流路の先端部に噴出ノズルを連通連設すると共に、同高圧水供給流路に沿わせて圧縮空気供給流路を配設し、同圧縮空気供給流路の先端部に開口部を形成して、同開口部に上記噴出ノズルの先端を挿入し、同噴出ノズルより噴出する高圧水の周囲に、圧縮空気の筒状層をエジェクタ効果により形成可能としている。 【0011】このようにして、水中において噴出ノズルより高圧水を噴出させた場合にも、高圧水の圧力が周囲の水抵抗により大きく低減されることがなく、同高圧水により、カキ殻等の付着物を確実に除去することができるようにしている。 【0012】しかも、圧縮空気供給流路は、高圧水供給流路の外周に形成している。 【0013】このようにして、高圧水と圧縮空気の供給流路を長尺に、かつ、コンパクトに形成することができ、狭隘な個所にもスムーズに挿入することができて、付着物の除去を確実に行なうことができ、広範囲の分野に利用することができるようにしている。 【0014】さらに、噴出ノズルは、高圧水供給流路の伸延方向を中心とする放射線方向に開口し、かつ、同放射線方向の同一平面内で首振り自在としている。 【0015】このようにして、同噴出ノズルより高圧水を広範囲に噴出させることができて、付着物の除去作業を確実に、かつ、効率良く行なうことができるようにしている。 【0016】 【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。 【0017】図1及び図2は、本発明に係る付着物除去装置Aの使用状態説明図であり、Bは水門である。 【0018】付着物除去装置Aは、図3〜図6に示すように、上下方向に伸延する支持フレーム10に左右一対の供給配管11,11 と、両供給配管11,11 を回動させる回動手段12とを設けている。 【0019】支持フレーム10は、図3及び図4に示すように、上下方向に伸延する前後壁部13,14 と、両前後壁部13,14 の中途部間に介設した仕切壁部15とから断面H型に形成し、これら壁部13,14,15の下端には底部16を張設している。13a,14a は高圧水噴出用切欠溝部、17は、前後壁部13,14 の中途部に張出し状に形成した廻り止め用張出し片、18は、仕切壁部15の上端に取付けた吊下げ金具、19は吊下げワイヤである。 【0020】供給配管11,11 は、図3〜図6に示すように、仕切壁部15の左右側面にそれぞれ沿わせて配設しており、各供給配管11は、高圧水供給流路20を形成する高圧水供給管21を上下方向に直状に伸延させて、支持フレーム10の底部16に下端を閉塞状態に連設し、同高圧水供給管21の外周に、上下方向に直状に伸延する圧縮空気供給管22を嵌合して内外二重構造となし、同圧縮空気供給管22の内周面と高圧水供給管21の外周面との間に圧縮空気供給流路23を形成し、圧縮空気供給管22の下端部には段付拡径部24を形成し、同段付拡径部24の周壁24a に二個の開口部25,26 を形成する一方、高圧水供給管21の下部に噴出ノズル27,28 を連通連設し、各噴出ノズル27,28 の先端部をそれぞれ上記開口部25,26 中に挿入している。 【0021】そして、二個の噴出ノズル27,28 は、高圧水供給管21の軸線を中心とする放射線方向に相互に略90度の位相角をもたせて配設し、各噴出ノズル27,28 の突出方向と交差する段付拡径部24の周壁24a の位置に開口部25,26 を開口させている。29は高圧水供給パイプ、30は圧縮空気供給パイプ、31は配管固定用ブラケットである。 【0022】回動手段12は、図3〜図5に示すように、支持フレーム10の後壁部14の上部にシリンダステー35を突設し、同シンダステー35上に左右一対のシリンダ36,36 を配設し、各シリンダ36,36 のピストンロッド36a,36a をそれぞれ前後方向に進退作動可能となし、各ピストンロッド36a,36a の先端に、圧縮空気供給管22の上部に突設した作動アーム37,37 の先端を長孔38,38 を介して連結ピン39,39 により連結している。 【0023】このようにして、ピストンロッド36a の進退作動に連動して供給配管11が略90度の範囲に往復回動作動し、同供給配管11に取付けた噴出ノズル27,28 がそれぞれ同一平面上を略90度づつ首振り作動し、その結果、合わせて略180度の範囲に高圧水wを噴出させることができるようにしている。 【0024】次に、上記のように構成した付着物除去装置Aの使用手順を、図1、図2及び図6を参照しながら説明する。 【0025】■ 図1及び図2に示すように、隣接する案内用支柱1,1間に形成される縦長空間3内に付着物除去装置Aを吊込み機(図示せず)により吊込んで挿入する。 【0026】この際、案内用支柱1,1間に形成される間隙6,6中に廻り止め用張出し片17,17 を挿入して、付着物除去装置Aが縦長空間3内で廻らないようにする。 【0027】■ 高圧水供給パイプ29を水源(図示せず)に水圧ポンプ(図示せず)を介して接続すると共に、圧縮空気供給パイプ30をコンプレッサ(図示せず)に接続する。 【0028】■ 高圧水wを高圧水供給パイプ29→高圧水供給管21→噴出ノズル27,28 より噴出させると共に、圧縮空気を圧縮空気供給パイプ30→圧縮空気供給管22に供給する。 【0029】そして、シリンダ36のピストンロッド36a を進退作動させて噴出ノズル27,28を首振り作動させる。 【0030】このようにして、図6に示すように、各噴出ノズル27,28 より高圧水wを噴出させて、案内用支柱1,1の内壁面に付着しているカキ殻等の付着物5を除去することができる。 【0031】この際、各噴出ノズル27,28 より高圧水wが噴出された際に、エジェクタ効果により圧縮空気が開口部より噴出されて、高圧水wの周囲に筒状層のエアカーテンが形成される。 【0032】その結果、各噴出ノズル27,28 より噴出される高圧水wは、水中においても水抵抗を大きく受けることがなく、案内用支柱1の内壁面の付着物5に衝突して、同付着物5を確実に除去することができる。 【0033】■ 噴出ノズル27,28 より高圧水wを射出させながら、支持フレーム10を案内用支柱1に沿わせて、ゆっくり上下昇降させることにより、同案内用支柱1の内壁面の全域にわたって付着物5の除去を確実に行なうことができる。 【0034】図7〜図9は、第2実施例としての付着物除去装置Aを示しており、同付着物除去装置Aは、基本的構造を前記した第1実施例としての付着物除去装置Aと同様に構成して、オープンケーソン工法におけるケーソンKの内壁に付着した泥土等の付着物5を洗い落して除去するようにしている。 【0035】ここで、図7〜図9中、k1は、ケーソンKを形成する鋼管矢板、k2は各鋼管矢板k1に設けた連結体、k3は導枠、Cはコンプレッサ、Pは水圧ポンプである。 【0036】そして、内側の導枠k3には、装置位置決め体40を取付けており、同装置位置決め体40は、上下方向に伸延する筒状の位置決め本体41と、同位置決め本体41の上端左右側部に設けた取付片42,42 と、各取付片42,42 に螺着した締付け固定ボルト43,43 とを具備している。 【0037】位置決め本体41は、支持フレーム10を上下方向に摺動自在に挿通可能とし、かつ、同支持フレーム10の伸延方向廻りの回動を規制可能に形成している。 【0038】取付片42は、下端部に導枠k3の水平部k3-1上を滑動する滑動面42a を形成して、導枠k3の伸延方向に沿って装置位置決め体40をスライド自在としている。 【0039】締付け固定ボルト43は、取付片42に横断貫通状態に取付けて、導枠k3の立上り壁k3-2に進退位置調節自在としており、同ボルト43の先端を立上り壁k3-2に押圧させるべく締付けることにより、装置位置決め体40を固定することができる一方、同ボルト43の締付けを緩めることにより、装置位置決め体40をスライドさせることができるようにしている。 【0040】また、本実施例では、図10〜図12に示すように、左右に隣接させて配管した高圧水供給管21,21 の下部にそれぞれ一個づつ噴出ノズル27,27 を連通連設し、各噴出ノズル27,27 を鋼管矢板k1の内壁に向けて略60度の範囲で同一平面上を水平に首振り作動するようにしている。 【0041】このようにして、左右一対の噴出ノズル27,27 をそれぞれ左右方向に首振り作動させながら高圧水wを噴出させると共に、吊込んだ付着物除去装置Aを位置決め本体41に沿って下降させることにより、鋼管矢板k1の内壁の左右一定幅を上端部から下端部にわたって洗浄して、付着物5の除去を行なうことができる。 【0042】そして、装置位置決め体40をスライド位置調節することにより、同様に隣接する鋼管矢板k1及び連結体k2の洗浄も行なうことができ、同様の作業を繰返し行なうことにより、結局、ケーソンKの内壁全面について洗浄を行なうことができる。 【0043】この際、付着物除去装置Aは、導枠k3を利用して位置決めとスライド移動を行なうようにしているために、別途そのための部材を設けることなく、簡単かつ確実に付着物5の除去作業を行なうことができる。 【0044】図13及び図14は、第3実施例としての付着物除去装置Aを示しており、同付着物除去装置Aは、基本的構造を前記した第1実施例としての付着物除去装置Aと同様に構成しているが、支持フレーム10に六個の昇降用転動輪50と二個の吸着固定体51とを設けている点において異なる。 【0045】そして、昇降用転動輪50は、少なくとも上下左右側部の四個が鋼管矢板k1の周壁に当接して、吊込まれた付着物除去装置Aを鋼管矢板k1の周壁に沿わせて昇降自在となしている。 【0046】また、吸着固定体51は、電磁石51a を内蔵して、通電により磁性をもたせることにより鋼管矢板k1に吸着させて、付着物除去装置Aを鋼管矢板k1に固定可能としている。 【0047】ここで、本実施例では、三本の供給配管11,11,11の下部にそれぞれ一個づつ噴出ノズル27,27,27を連通連設し、各噴出ノズル27,27,27を鋼管矢板k1の内壁に向けて略60度の範囲で同一平面上を水平に首振り作動するようにしている。52はリンクである。 【0048】このようにして、三個の噴出ノズル27,27,27をそれぞれ左右方向に首振り作動させながら高圧水wを噴出させると共に、吊込んだ付着物除去装置Aを鋼管矢板k1の周壁に沿わせて下降させることにより、鋼管矢板k1及び連結体k2の内壁の左右一定幅を上端部から下端部にわたって洗浄して、付着物5の除去を行なうことができる。 【0049】この際、付着物除去装置Aの位置決め、さらには、固定は吸着固定体51の電磁石51a へ通電する供給量を調節することにより、吊込み状態にて緩やかに昇降させることも、また、鋼管矢板k1の所望の個所に吸着固定させることもできる。 【0050】従って、導枠k3がない場合にも、付着物除去装置Aを使用してケーソンKの内壁を洗浄することができる。 【0051】 【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得られる。 【0052】■ 請求項1記載の本発明では、高圧水供給流路の先端部に噴出ノズルを連通連設すると共に、同高圧水供給流路に沿わせて圧縮空気供給流路を配設し、同圧縮空気供給流路の先端部に開口部を形成して、同開口部に上記噴出ノズルの先端を挿入し、同噴出ノズルより噴出する高圧水の周囲に、圧縮空気の筒状層をエジェクタ効果により形成可能としているために、地上はもとより、水中において噴出ノズルより高圧水を噴出させた場合にも、高圧水の圧力が周囲の水抵抗により大きく低減されることがなく、同高圧水により、付着物を確実に除去することができる。 【0053】■ 請求項2記載の本発明では、圧縮空気供給流路は、高圧水供給流路の外周に形成しているために、高圧水と圧縮空気の供給流路を長尺に、かつ、コンパクトに形成することができ、狭隘な個所にもスムーズに挿入することができて、付着物の除去を確実に行なうことができ、広範囲の分野に利用することができる。 【0054】■ 請求項3記載の本発明では、噴出ノズルは、高圧水供給流路の伸延方向を中心とする放射線方向に開口し、かつ、同放射線方向の同一平面内で首振り自在としているために、同噴出ノズルより高圧水を広範囲に噴出させることができて、付着物の除去作業を確実に、かつ、効率良く行なうことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】596114705 【氏名又は名称】西鉄建機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月18日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】松尾 憲一郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−4649 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月12日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−349232 |
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