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【発明の名称】 殺虫用餌置き具
【発明者】 【氏名】大友 裕隆

【要約】 【課題】ゴキブリ等の害虫を駆除するための殺虫用餌が直視されず、室内に設置されても直ちに害虫駆除用のものであるとの認識を与えないと共に、殺虫用餌が洗い流されるのを防止し、更に設置場所の制限を緩和する。

【解決手段】基体2は、細長い平板7の表面に複数の支持部9をかかる平板7の略長手方向中心線に沿って形成する。蓋3は、長手方向の両側が基体2側に近接した曲板17の略長手方向中心線に沿って前記基体の支持部9と嵌合する嵌合部12を形成する。これにより、基体2の支持部9に蓋3の嵌合部12を挿入して殺虫用餌置き具1を構成した場合には、蓋3により殺虫用餌16が隠されると共に水等により殺虫用餌16が洗い流されるのを防止する。また、そのデザインから直ちに害虫駆除のためのものとは認識されない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所望の形状の基体と、これに対応して取付られる蓋とを持ち、この基体と蓋との長手方向に対し、少なくても一方の側方に殺虫対象となる害虫の侵入可能な侵入部が形成されると共に、前記基体と蓋とで構成される部位に殺虫用餌が配置されることを特徴とする殺虫用餌置き具。
【請求項2】 基体と蓋との一方に支持部を、他方に嵌合部を形成し、蓋と基体は嵌め込まれて取付られていることを特徴とする請求項1記載の殺虫用餌置き具。
【請求項3】 基体と蓋は螺子にて取付られていることを特徴とする請求項2記載の殺虫用餌置き具。
【請求項4】 蓋の取付は、基体の中心位置で取付られ、支持部に切り欠きを形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の殺虫用餌置き具。
【請求項5】 蓋の取付は、基体の側方位置で取付られ、支持部に切り欠きを形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の殺虫用餌置き具。
【請求項6】 侵入部は、基体と蓋との隙間により構成されている請求項1記載の殺虫用餌置き具。
【請求項7】 侵入部は支持部の切り欠きにより構成されることを特徴とする請求項1及び5記載の殺虫用餌置き具。
【請求項8】 基体の蓋に対して反対面に固着手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の殺虫用餌置き具。
【請求項9】 殺虫用餌置き具の長手方向両端部位を閉塞手段にて閉塞したことを特徴とする請求項1記載の殺虫用餌置き具。
【請求項10】 殺虫用餌置き具の長手方向両端部位を連結手段を介して複数個連結可能な構成としたことを特徴とする請求項1記載の殺虫用餌置き具。
【請求項11】 殺虫用餌は、棒状をなしており、支持部又は嵌合部に置かれていることを特徴とする請求項1記載の殺虫用餌置き具。
【請求項12】 殺虫用餌は、支持部に引っ掛けられて配された請求項1記載の殺虫用餌置き具。
【請求項13】 殺虫用餌は、基体又は蓋に塗り付けられていることを特徴とする請求項1記載の殺虫用餌置き具。
【請求項14】 殺虫用餌は、基体に嵌め込まれていることを特徴とする請求項1記載の殺虫用餌置き具。
【請求項15】 殺虫用餌は、ひもに付着させ、支持部に巻き付けて配置されることを特徴とする請求項1記載の殺虫用餌置き具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、殺虫用の餌が配され、ゴキブリ等の種々の害虫の通り道に配置されることにより、かかる害虫を駆除する殺虫用餌置き具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から用いられるゴキブリ等雑害虫の駆除方法としては、ゴキブリ等の種々の害虫が通り道としていると予測される場所に、例えば餌とほう酸等の毒物とで成る殺虫用餌を団子状に加工して配置することにより、当該害虫に殺虫用餌を食させて駆除するものがよく知られている。
【0003】また、近年においては、ゲル状に加工された殺虫用餌が開発されており、このゲル状の殺虫用餌を用いる場合には、害虫が通り道としていると予測される壁面等に直接に塗布することとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば、飲食店等の店内において、前記殺虫用餌を来客の気付き易い状態で配置し又は塗布した場合には、この飲食店には害虫が徘徊しているとその来客に容易に想起させるので、来客に飲食店に対し不潔又は不衛生的であるとの印象を与え、不快に感じさせることとなり、飲食店に対し営業的に著しい不利益を被らせる虞れがある。
【0005】また、飲食店の厨房内に前記殺虫用餌を配置した場合には、かかる厨房の床面及び壁面について毎日水洗いがなされる関係上、壁面等に塗布され又は床面に配置された殺虫用餌が洗い流されざるを得ないので、継続的に害虫を駆除するためには毎日殺虫用餌を塗布したり配置しなければならず、煩雑であると共に、殺虫用餌のコストが高く付くという不都合も有する。
【0006】更に、ゲル状の殺虫用餌の場合には、直接に殺虫用餌を壁に塗布するので、殺虫用餌により染みができても良い壁面であること、小児が居る場合にはその手の届かない高さであること等の塗布条件が必要になるので、塗布することができる場所が限定されるという不具合もある。
【0007】そこで、この発明は、ゴキブリ等の害虫を駆除するための殺虫用餌が直視されず、室内に設置されても直ちに害虫駆除用のものであるとの認識を与えないと共に、殺虫用餌が洗い流されるのを防止し、更に設置場所の制限を緩和した殺虫用餌置き具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】しかるに、この発明の殺虫用餌置き具は、所望の形状の基体と、これに対応して取付られる蓋とを持ち、この基体と蓋との長手方向に対し、少なくても一方の側方に殺虫対象となる害虫の侵入可能な侵入部が形成されると共に、前記基体と蓋とで構成される部位に殺虫用餌が配置されたものとなっている(請求項1)。この構成によれば、害虫は侵入部から殺虫用餌置き具内に侵入して、その内部に配された殺虫用餌を食するので、害虫の駆除という所期の目的を達成することができると共に、当該殺虫用餌は、基体及び蓋体により覆われるため、人の目に触れるのを回避できると共に水等により流されるのを防止することができ、更には、小児が直接に殺虫用餌に触れることも防止することができる。
【0009】そして、基体と蓋との一方に支持部を、他方に嵌合部を形成し、蓋と基体は嵌め込まれて取付られていることにある(請求項2)。この構成により、蓋が基体に対して取付け取外しが道具なしで行なうことができるので、殺虫用餌の補充、交換をより容易に行なうことができる。
【0010】また、基体と蓋は螺子にて取付られていることにある(請求項3)。この構成により、螺子にて強固に取付られるが、螺子であるので着脱も自在である。
【0011】蓋の取付は、基体の中心位置か、又は基体の側方位置で取付られ、支持部に切り欠きを形成したことにある(請求項4,5)。この構成により、支持部の切り欠きを通ってゴキブリ(害虫)が通り抜けることができる。
【0012】侵入部は、基体と蓋との隙間により構成されている(請求項6)し、また侵入部は、支持部の切り欠きにより構成されている(請求項7)。
【0013】そして、基体の蓋に対して反対面に固着手段である両面接着テープを設けるようにしても良い(請求項8)。この構成により、好みの位置に簡単に殺虫用餌置き具を取付けることができる。
【0014】また、殺虫用餌置き具の長手方向両端部位を閉塞手段にて閉塞可能な構成としても良い(請求項9)。この構成により、殺虫用餌置き具の長手方向側から殺虫用餌及び内部に侵入した害虫を見視されるのを防ぐことができる。
【0015】更に、上述の殺虫用餌置き具においても、殺虫用餌置き具の長手方向両端部位を連結手段を介して複数個連結可能な構成としても良い(請求項10)。この構成によれば、殺虫用餌置き具の長さを延長することができ、害虫が殺虫用餌置き具を迂回してしまうことを回避することができる。
【0016】更にまた、殺虫用餌は、棒状をなしており、支持部又は嵌合部に置かれている(請求項11)。これにより、簡単に殺虫用餌置き具に設置することができる。
【0017】そして、殺虫用餌は、引っ掛けられて配されている(請求項12)。これにより、殺虫用餌置き具が縦置きの場合に内部から餌が落下することを防ぐことができる。
【0018】殺虫用餌は、基体又は蓋に塗り付けられているようにしても良い(請求項13)し、蓋体に嵌め込まれて取付けても良いし(請求項14)、ひもに付着させ支持部に巻き付けても良い(請求項15)。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0020】図1において、殺虫用餌置き具1の第1の実施の形態が示されており、この殺虫用餌置き具1は、基体2と該基体2に取り付けられる蓋体3とで基本的に構成されて、該殺虫用餌置き具1が連結具4にて接続されて横方向に伸び、端に閉塞キャップ5が嵌着され、所望する所に取付られている。
【0021】この殺虫用餌置き具1は図2乃至図4に示すように、その基体2がプラスチックその他の合成樹脂、紙、木材等の種々な素材が用いられるもので、細長い平板7と、この平板7の長手方向に略中心線に沿って切り欠き8を有して設けられた板状の支持部9とで構成されており、この支持部9が下記する蓋3を支持する働きをする。
【0022】蓋3は、基体2と同様に種々の素材が用いられているので、短手方向の断面形状が中央にあって脹らみ、両端が基体2に近接する円弧状に形成の曲板11と、この曲板11の中心線を長手方向に嵌合部12が形成され、この嵌合部12には、前記支持部9の先端が挿入可能とする溝13が形成されている。
【0023】前記支持部9と嵌合部12は、図4に示すように、支持部9の先端が膨らみ、また嵌合部12の溝13がその膨らみに対応した形状となっており、嵌め込み取付が可能な構成となっている。
【0024】しかるに、基体2の支持部9に蓋3の嵌合部12を外嵌することにより、長手方向の両側に殺虫対象となる害虫が侵入可能な隙間とから成る侵入部15,15が構成される。そして、端部に閉塞キャップ5を取付られる。このような構成により、内部に収納の下記する殺虫用餌16は、蓋3にて隠されるので、見る者に不快感を与えることから回避することができる。更に、殺虫用餌置き具1の全体のデザインから直ちに害虫駆除用のものと直感させないので、飲食店内に配置すること可能である。
【0025】殺虫用餌16は、図5に示すように、殺虫用餌置き具1が横方向置きの場所には、前記支持部5上に載置されているだけである。しかし、図6に示すように、殺虫用餌置き具1が縦方向に設置された場合には、餌の落下を防ぐために殺虫用餌16の一端に図7a,bに示すフック17a又は17bを取付けて該フック17a,17bにて平板7に突設の支持部9の係合して取付られている。
【0026】この殺虫用餌16は、例えば、餌成分と殺虫成分と殺虫能力を高める共力剤とで少なくとも成るもので、この餌成分としては例えば小麦粉等の植物質、マーガリン等の油分、上白糖等の糖分、魚粉等の動物質が挙げられる。また、殺虫成分としては、ほう酸,トリクロホルン等の有機燐系、レスメトリン等のピレスロイド系、プロポクスル等のカーバメート系、メトプレン等の昆虫生長阻害剤が挙げられる。更に、これらを混合しても良し、又はピレスロイド系にはピペロニルプトキサイド等の共力剤を混合しても良い。更に、この殺虫用餌16に、必要に応じて各種防腐剤、酸化防止剤を混合するようにしても良い。
【0027】殺虫用餌16は、中心に丸又は角形状の棒材を有し、この棒材の外周全面にわたり、餌が付着されているもので、その端に縦置き時に前記フック17a,17bのそれぞれに形状の穴18,18に挿入されて取付られるものである。
【0028】このような構成における殺虫用餌置き具1は、蓋体2の蓋3に対し反対側となる面に、図3に示すように両面接着テープ19を付着させるようにしても良く、これにより立設した壁面等に貼り付けることができる。この両面接着テープ19の代わりに、接着剤を基体2の裏面に直接塗布したり、螺子にて壁面に取付けても良い。
【0029】殺虫用餌置き具1は、図8に示すように、窓枠21の下方に隙間(侵入部)15が上下方向になるように取付られたり、床枠22に添って設けられたり、また垂直方向に設置することも可能である。上述したように、設置した殺虫用餌置き具1には、ゴキブリなどの害虫が侵入部15から侵入し、その内部の餌16を食べることで死に至らすことができる。
【0030】連結具4は、図9に示されるように、本体25と、その両側で前記蓋3の内面に接触する挿入片26a,26a及び26b,26bとが延設され、それぞれの挿入片26aと26a及び26bと26bとの間に挾持溝27a,27bが形成され、該挾持溝27a,27bが前記蓋3の嵌合部12を挾持することができる。即ち、蓋3の嵌合部12に基体2の支持部9が挿入され状態での殺虫用餌置き具1の両者間に連結具4を配し、該連結具4の挿入片26a,26bを挿入しつつ挾持溝27a,27bを前記嵌合部12に挿入することにて、両者の殺虫用餌置き具1は連結されるものである。
【0031】閉塞キャップ5は、図2及び図10に示すように、所望の形状の本体30から蓋3の内面に接触する挿入片31,31が延設されると共に、両挿入片31,31間に挾持溝32が形成されている。かかる構成によれば、閉塞キャップ5の挿入片31,31を蓋3の内面側に挿入しつつ、挾持溝32を前記嵌合部12に挿入することにより、該閉塞キャップ5は取付られる。
【0032】なお、この第1の実施の形態では、基体2に支持部9が突設され、蓋3の嵌合部12が設けられているが、逆に基体2に嵌合部12が蓋3に支持部9を突設するようにしても良いことは勿論である。
【0033】また、殺虫用餌16は、棒状をなしているが、図示しないがチューブ内に入っているゲル状の殺虫用餌を基体2又は蓋3の内面に塗り付けるようにしても良いし、また、殺虫用餌16をひもに付着して、該ひもを支持部9に巻き付けて殺虫用餌置き具1内に配しても良い。更に、図11に示すように、基体2の支持部9の両端長手方向に、シート状の殺虫用餌16aを嵌着して取付ける収納部33,33を設けるようにしてもよい。なお、この第2の実施例では、蓋3の取付は、第1の実施例と同様な構成であり、均等部分に同一の符号を付け説明を省略している。
【0034】図12において、この説明の第3の実施の形態が示され、この例では、基体2に蓋3を取付けるのに、螺子35で行なうようにしたものである。即ち、平板7の長手方向に略中心線上に支持部9,9を形成し、この支持部9,9の先端に螺子孔36を穿つと共に、蓋3の曲板11の適所に孔37,37が形成されている。そして、この第3の実施例では、基体2にチューブ内に入っているゲル状の殺虫用餌16bを塗り付けているものである。
【0035】図13,図14において、この発明の第4の実施の形態が示され、この例では、基体2は合成樹脂等で製造され、細長い帯状の平板7の幅方向の一端で長手方向に蓋3を支える支持部9が直角に延設されていると共に、他端で同じく長手方向に保持片38が形成され、該保持片38の先端が内側に折り曲げられて収納部33が形成され、該収納部33には帯状の殺虫用餌16aが嵌め込まれるものである。この基体2を構成する細長い帯状の平板7の裏面は、図示しないが接着剤が塗布されるか、又は両面接着テープにより床枠等の所望する場所に固着されるものである。
【0036】前記支持部9には、その長手方向に切り欠き(穴)39が形成されており、この切り欠き(穴)39を介して通り抜けられる侵入部となっており、殺虫用餌16aに至るのに容易となっている。
【0037】蓋3は、前記基体2の細長い帯状の長さに対応した長さを有し、合成樹脂等で製造され、基体2の支持部9の先端が蓋3の一端に形成の嵌合部12の溝13内に挿入されることで支えられるものである。
【0038】上述したように、設置された殺虫用餌置き具1には、ゴキブリ等の雑害虫が侵入部15である隙間、切り欠き(穴)39を介して侵入し、その内部の殺虫用餌16aを食べることで死に至らしめることができる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、害虫は侵入部から殺虫用餌置き具内に侵入してその内部に配された殺虫用餌を食するので、害虫の駆除という所期の目的を達成することができると共に、当該殺虫用餌は、基体及び蓋により覆われるため、人の目に触れるのを回避することができ、しかも殺虫用餌置き具も害虫駆除のためのものと容易に想像されないデザインをなしているので、飲食店内に殺虫用餌置き具を配置しても、来客に不快感を感じさせるのを防止することができる。
【0040】また、この発明によれば、厨房内に殺虫用餌置き具を配置しても、水等により流されるのを防止することができるため、毎日配置する必要がないことから、作業が煩雑となるのを防止することができると共にその餌代等のコストを削減することができる。
【0041】更に、この発明によれば、直接に殺虫用餌置き具内の殺虫用餌に触れることがないので、小児が居る場合でも、その配置場所を考慮する必要がなくなる。
【0042】更にまた、この発明によれば、蓋を基体から取り外すことが可能であるので、殺虫用餌の補充、交換作業を簡易に行うことができる。
【0043】そして、基体の裏面に設けられた固着手段にて好みの位置に取付けることができる。また、閉塞手段にて殺虫用餌置き具の長手方向端部位が閉塞されて殺虫用餌置き具の長手方向端部位が閉塞されて殺虫用餌、又はそこに侵入した害虫を目視することを防ぐことができる。更に、連結手段にて殺虫用餌置き具を連結することができて、長さを選ばず害虫が殺虫用餌置き具を迂回してしまうことを回避することができる。
【0044】殺虫用餌が棒状をなしているものでは、設置は簡単である。また、殺虫用餌は、引っ掛けて設置できるので殺虫用餌置き具の縦置時にあっても落下させることはない。更に、殺虫用餌がゲル状の場合には、基体又は蓋に塗り付けても良いし、またシート状のものの場合には、基体に嵌め込まれて簡単に取付られるものであるし、ひもに付着された殺虫用餌の場合には、ひもを支持部に巻き付けて容易に配置することができる。
【出願人】 【識別番号】591074725
【氏名又は名称】株式会社キャッツ
【出願日】 平成9年(1997)6月17日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 和保
【公開番号】 特開平11−4646
【公開日】 平成11年(1999)1月12日
【出願番号】 特願平9−176397