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【発明の名称】 魚釣り用両軸受けリール
【発明者】 【氏名】岡田 厚人

【要約】 【課題】両軸受けリールのクラッチレバーの操作性を高める。

【解決手段】リール本体1に回転自在に支持されたスプール4の後方に、スプールをフリー状態又は巻き取り状態に選択的に切り替え操作するクラッチレバー16を設ける。クラッチレバーの指当て部16aを位置変更可能にクラッチレバーの軸16bに取付ける。クラッチレバーの指当て部をスプールに沿って長く設け、指当て部のリール本体に対する位置変更手段63a,63bを指当て部付近以外に設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 釣竿に取り付けられる脚部を有するリール本体の側板間に回転自在に支持されたスプールの後方に、スプールをフリー状態又は巻き取り状態に選択的に切り替え操作するクラッチレバーが設けられ、該クラッチレバーの指当て部が位置変更可能に該クラッチレバーの軸に取付けられた魚釣り用両軸受けリールにおいて、上記クラッチレバーの指当て部が上記スプールに沿って長く設けられ、該指当て部のリール本体に対する位置変更手段が該指当て部付近以外に設けられたことを特徴とする魚釣り用両軸受けリール。
【請求項2】 上記位置変更手段が上記リール本体内に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の魚釣り用両軸受けリール。
【請求項3】 上記脚部が上記釣竿の軸方向に移動可能に上記リール本体に設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の魚釣り用リール。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣り用両軸受けリールに設けられるクラッチレバーに関する。
【0002】
【従来の技術】魚釣り用の両軸受けリールには、スプールを駆動源に対し断続操作するためのクラッチレバーが設けられることがある。両軸受けリールのクラッチレバーは実釣時に頻繁に切り替え操作がなされることから、使用者の好み等に応じてその位置を調節することができるのが望ましい。釣竿の形状、使用者の手の大きさ、使用者のリールの持ち方等の違いに応じてそのクラッチレバーの位置を変えることができればリールの操作性はより高められることになる。
【0003】そのようなクラッチレバーの位置を調節することができるようにした両軸受けリールを開示するものに実開昭61−207167号公報、特開平7−231739号公報がある。
【0004】実開昭61−207167号公報は、リール本体に対して脚を左右方向に移動可能にすることで、リールを釣竿上で左右にずらせることができるようにした両軸受けリールについて開示する。
【0005】また、特開平7−231739号公報は、クラッチレバーの位置を調節することができるようにした両軸受けリールについて開示する。これはクラッチレバーに指当て部の係合部を複数個設け、いずれかの係合部に指当て部を係合させることにより、操作性を向上させようというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実開昭61−207167号公報のリールは、釣竿に取り付けた場合にリールを釣竿の前後方向で位置変更することができない。そのため、クラッチレバーの位置を前後方向で変えることができず、クラッチレバーの操作性を高める上で限界がある。特開平7−231739号公報のリールにあっては、指当て部の係合部がクラッチレバーの左右に存在するため、リールの左右間で指を置く部分が狭くなり、操作性が悪くなるという問題がある。また、係合部が指によるレバー操作の邪魔をするという問題もある。さらに、この係合部には異物が入り易く、指当て部の入れ替えが困難になるおそれがある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、請求項1の発明は、釣竿(65)に取り付けられる脚部(66)を有するリール本体(1)の側板(2,3)間に回転自在に支持されたスプール(4)の後方に、スプール(4)をフリー状態又は巻き取り状態に選択的に切り替え操作するクラッチレバー(16)が設けられ、該クラッチレバー(16)の指当て部(16a)が位置変更可能に該クラッチレバー(16)の軸(16b)に取付けられた魚釣り用両軸受けリールにおいて、上記クラッチレバー(16)の指当て部(16a)が上記スプール(4)に沿って長く設けられ、該指当て部(16a)のリール本体(1)に対する位置変更手段(63a,63b)が該指当て部(16a)付近以外に設けられた魚釣り用両軸受けリールを採用する。
【0008】また、請求項2の発明は、上記位置変更手段(63a,63b)が上記リール本体(1)内に設けられた請求項1に記載の魚釣り用両軸受けリールを採用する。
【0009】また、請求項3の発明は、上記脚部(66)が上記釣竿(65)の軸方向に移動可能に上記リール本体(1)に設けられた請求項1又は請求項2に記載の魚釣り用リールを採用する。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】実施の形態1図1に示されるように、この魚釣り用の両軸受けリールはリール本体1を有し、その左右の枠板1a,1bに側板2,3がそれぞれ取り付けられている。そして、右側の枠板1bと左側の側板2との間に、釣糸が巻き付けられるスプール4が軸受5,6を介して回転自在に支承されている。
【0012】スプール4は、リール本体1外に配置されたハンドル7と次に述べるような駆動力伝達系を介し連結されている。枠板1bと側板3との間には、ハンドル軸7aとピニオン軸8とが平行に軸支されている。ハンドル軸7aの一端にはハンドル7が一体に結合されており、ハンドル軸7aの中間にはマスター歯車9がドラッグ装置10等を介し取り付けられており、ハンドル7を回せばドラッグ装置10の摩擦抵抗を受けつつマスター歯車9がハンドル7と共に回転するようになっている。
【0013】ドラッグ装置10によるスプール4に対するドラッグ力の大きさは、ハンドル軸7aに螺合するスターハンドル56を回すことで調節可能である。スターハンドル56のボスとドラッグ装置10との間におけるハンドル軸7a上にはベンドワッシャー57及びカラー58が被せられており、スターハンドル56が回されつつハンドル軸7a上を螺進退するとドラッグ装置10の押圧力が加減され、マスター歯車9とハンドル軸7aとの間の繋ぎ力が調整される。スターハンドル56のボス内に形成された空洞中には鳴子ホルダー60を介して鳴子59が収納され、空洞の内周壁には凹凸61が形成されている。鳴子ホルダー60はベンドワッシャー57の凸部に引っ掛けられハンドル軸7a上に保持される。このため、スターハンドル56が回されると、鳴子59が凹凸61を擦り、クリック音及びクリック感を生じさせる。上記カラー58と側板3との間にはワンウェイクラッチ62が介装されることで、ハンドル7の逆転が阻止される。
【0014】ピニオン軸8はスプール4の回転軸芯Lの延長線上に配置され、その左端は右側の枠板1bにピニオン12を介し軸受11aにより軸支され、右端は側板3に軸受11bを介し支持されている。該ピニオン軸8には、ピニオン12が回転自在かつ摺動自在に被せられ、該ピニオン12に上記マスター歯車9が噛み合っている。
【0015】ピニオン12の一端とスプール4の一端とには、図1及び図2に示されるように、クラッチ歯13を成す一対の凹凸片13a,13bが設けられている。クラッチ歯13は、後述するクラッチ機構の操作によりクラッチカム15が回りそれに伴いシフター14がピニオン12をピニオン軸8上で摺動させることで係合し、クラッチカム15が反対方向に回ると離反するようになっている。
【0016】このクラッチ歯13が係合する(クラッチ機構がON)と、スプール4はフリー回転を阻止されスプール4からの釣糸の繰出しを停止する。そして、ハンドル7が釣糸の巻取方向に回されると、その動力がハンドル軸7a、マスター歯車9、ピニオン12へと順次伝達され、スプール4が回転して釣糸を巻き取る。クラッチ歯13が離反(クラッチ機構がOFF)すると、スプール4はフリーになり、釣糸を繰出可能な状態となって、仕掛けの重み等で釣糸を繰り出す。
【0017】左右の枠板1a,1b間には、図1及び図6に示されるように、スプール4に釣糸を均一に巻き付けるための釣糸案内体19が設けられている。釣糸案内体19は、左右の枠板1a,1b間に掛け渡されたトラバースカム21とガイドバー22とに係合し、トラバースカム21がハンドル軸7aに歯車列を介して繋がっている。ハンドル7が回されスプール4が回転すると、同時に釣糸案内体19がリールの左右方向に往復移動し、これにより釣糸はスプール4上に均一な厚さで巻き取られる。図6中符号55で示されるものはこのリールが着脱自在に取付けられる釣竿上のリールシートである。
【0018】クラッチ機構は、次に述べる切替装置によりON・OFFを行うようになっている。図1及び図3に示されるように、クラッチカム15とシフター14とが上記ピニオン12の回りを囲むように配置され、シフター14がクラッチカム15のカム片15aに対向するようにクラッチカム15に重ね合わされている。クラッチカム15は、枠板1b上に回転可能に支持され、シフター14はピニオン12の環状溝に嵌まり込んでいる。クラッチカム15が枠板1b上でいずれかの向きに回されると、シフター14がカム片15aに押されてピニオン12をその軸方向にスライドさせ上記クラッチ歯13を係脱せしめる。これにより、ハンドル7からスプール4への動力の伝達が可能又は不能になる。
【0019】シフター14はリール本体1に設けられたピン23によりピニオン軸8の軸芯上を左右方向に案内されるようになっている。ピン23にはコイルスプリング(図示せず)が装着され、クラッチ歯13が係合状態を維持することができるよう該コイルスプリングがシフター14を介しピニオン12を常時クラッチONの向きに付勢している。
【0020】クラッチカム15は、リール外部に設けられたクラッチレバー16の操作により作動するようになっている。クラッチレバー16は、左右の枠板1a,1b間に上下方向に回動可能に掛け渡され、図1及び図3に示されるリンク機構を介しクラッチカム15に連結されている。リンク機構は、クラッチレバー16の軸の一端に固定されたリンク24を有し、該リンク24は枠板1b上に揺動可能に軸支された揺動リンク25の一端に連結され、該揺動リンク25の他端がクラッチカム15にピン及び長孔を介し連結されている。揺動リンク25は枠板1bとの間に介装されたバネ26により常に一方向に付勢されている。このバネ26による付勢力で、クラッチカム15はクラッチONの方向に回って停止し、クラッチレバー16は上方向に回って停止している。
【0021】これにより、クラッチレバー16の操作でスプール4をフリー状態又は巻き取り状態に選択的に切り替え操作することができる。すなわち、クラッチレバー16が指で押し下げられない状態では、上記バネ26や図示しないコイルスプリングの付勢力で、シフター14は図1及び図3中実線で示される位置で停止し、ピニオン12とスプール4との間のクラッチ歯13を係合させる。従って、ハンドル7を回せば、スプール4は巻取方向に回転する。クラッチレバー16を指で押し下げると、クラッチカム15が回動し、そのカム片15aがバネ26等の付勢力に抗してシフター14を図1中右方向に押し退け、シフター14はピニオン12を伴って右方向に移動する。このため、ピニオン12とスプール4との間のクラッチ歯13は互いに離れ、スプール4はフリーになり、仕掛けの重み等で繰出方向に回転する。
【0022】スプール4は、図1に示されるように、その支持筒17の外周に脚部18を介して鼓型の釣糸巻着胴4aが取り付けられた構造になっている。支持筒17の右端には軸片20が固着され、この軸片20が右側の枠板1bに軸受5を介して支持されている。図2に示すように、この軸片20の一端に上記クラッチ歯13の一方の凹凸片13aが形成されている。支持筒17の左端は左側の側板2上のスプール支承部27に軸受6を介して支持されている。スプール支承部27はスプール4の回転軸芯Lに合致するように配置され、枠部材28を介し側板2と一体化されている。これにより、スプール4は筒軸17の両側を軸受5,6で支えられつつ回転可能である。
【0023】この両軸受けリールには、スプール4に制動力を加える手段として機械式ブレーキ装置が設けられている。この機械式ブレーキ装置は、図1に示されるように、ピニオン軸8をスプール4と一体の軸片20に押し付けてスプール4に制動力を掛けようとするものである。ピニオン軸8はスプール4の回転軸芯Lの延長線上でスライド可能であり、側板3上に配置された調整ノブ52を操作することにより軸片20への押付け力が調整される。ピニオン軸8は側板3をその外方に貫通し、この貫通した部分を側板3上のボス3aが取り囲み、このボス3aに袋ナット状の調整ノブ52が螺合し、調整ノブ52の内面とピニオン軸8の軸端との間にブレーキ片53が挿入されている。調整ノブ52をいずれかの向きに回しブレーキ片53を介しピニオン軸8をその軸方向に押す力を加減することでスプール4に掛ける制動力を調節することができる。
【0024】また、この両軸受けリールにおいて、クラッチレバーは、図1、図4、図5及び図6に示されるように、その軸16b上に指当て部16aを有する。軸16bは上記リール本体1の左右の枠体1a,1bに回転自在に支持され、その一端に上記リンク24が固定される。指当て部16aはこの軸16bに位置変更手段を介し位置変更可能に取付けられている。
【0025】位置変更手段は、回転式のクラッチレバー16の軸16bにその周方向にずれるように穿設された複数個のネジ孔63a,63bと、各ネジ孔63a,63bに対応するように指当て部16aに穿設された複数個のネジ通し孔と、いずれかのネジ孔63a,63bに螺合する止めネジ64とで構成される。もちろん、ネジ通し孔の方を周方向にずらせ、ネジ孔63a,63bの方はずらせないようにしてもよい。止めネジ64を所望のネジ孔63a,63bとネジ通し孔に選択的に通すことにより、指当て部16aをクラッチレバー16の軸16bに対し所望の角度で固定することができる。例えば、ネジ孔63a,63b及びネジ通し孔を二組設けた場合は、図5に示されるように、指当て部16aの先端の高さをb1又はc1に変更することができる。これにより、凹陥部の深さa1が大きな釣竿のリールシート55に対してはクラッチレバー16の指当て部16aの先端の高さをb1のように大きくしてクラッチレバー16を上向きにし、深さa1が小さなリールシート55に対してはクラッチレバー16の指当て部16aの先端の高さをc1のように小さくしクラッチレバー16の上向き角を小さくすることができる。
【0026】ネジ孔63a,63bは、望ましくは図4〜図6のように、クラッチレバー16の下面側に設けられる。かくすることにより止めネジ64やネジ通し孔に手が触れるのを防止し、またネジ通し孔等への異物の侵入も防止するすることができる。
【0027】クラッチレバー16の釣竿65上での位置は、リール本体1に対し脚66の位置を変えることによっても変更可能である。図5〜図7に示されるように、この脚66は、リール本体1に対し前後二つの止めネジ67で固定されるようになっており、脚66には各止めネジ67を通すネジ通し孔68a,68b,68cが三つずつ前後方向に設けられている。三つのネジ通し孔68a,68b,68cは相互に連なっている。ネジ通し孔68a,68b,68cのいずれかに止めネジ67が通されることにより、脚66が釣竿65の軸方向に移動可能になり、クラッチレバー16の位置も前後方向で位置調節可能になる。これにより、使用者の好み、ロッドの指掛け部の寸法d1等に応じて、クラッチレバー16のリールシート55上での位置を変えることができる。
【0028】実施の形態2図8及び図9に示されるように、この両軸受けリールのクラッチレバー16において、指当て部16aの位置変更手段は、回転式のクラッチレバー16の軸16bにおける非円形横断面部と、指当て部16aに上下に離れて形成された複数個の非円形横断面の軸孔69a,69bとで構成される。
【0029】軸16bが指当て部16aの軸孔69a,69bのいずれかに挿入されることで、指当て部16aが軸16b上に回り止め状態で固定され、指当て部16aを指で押さえたり解放したりすることによりクラッチレバー16をON・OFF操作することができる。
【0030】また、クラッチレバー16の軸16bを所望の軸孔69a,69bに選択的に通すことにより、指当て部16aを所望の高さに設定することができる。例えば、軸孔69a,69bを二つ設けた場合は、図8に示されるように、釣竿65上での指当て部16aの先端の高さをb2又はc2に変更することができる。
【0031】実施の形態3図10に示されるように、この両軸受けリールのクラッチレバー16において、指当て部16aの位置変更手段は、回転式クラッチレバー16の軸16bの端に形成されたスプライン軸部70aと、リンク24に形成されたスプライン孔70bとで構成される。スプライン軸部70a及びスプライン孔70bはリールの枠板1bと側板3との間に入り込み、そのため位置変更手段はリール本体1内に格納され、隠蔽されている。
【0032】スプライン軸部70aとスプライン孔70bとが係合することで、クラッチレバー16の指当て部16aを指で押さえたり解放したりすることによりクラッチをON・OFF操作することができる。
【0033】また、スプライン軸部70aをスプライン孔70bから抜き角度を変えて再びスプライン孔70bに挿入するようにして両者の係合位置を変更することで、図10中実線と破線で示されるように、指当て部16aを所望の傾斜角及び高さに設定することができる。
【0034】実施の形態4図11及び図12に示されるように、この両軸受けリールのクラッチレバー16における指当て部16aの位置変更手段は、回転式のクラッチレバー16の軸16bにおける非円形横断面部と、指当て部16aに上下に離れて形成された複数個の非円形横断面の軸孔69a,69bとで構成される。また、軸16bの端が貫通する枠板1a,1b上の孔はリールの上下方向に伸びる長孔71a,71bに形成される。軸16bの非円形横断面がこの長孔71a,71bを貫通することから、クラッチレバー16の指当て部16aは略水平姿勢を維持したまま上下に移動可能である。また、軸16bの更に先端は円形横断面部に形成され、該円形横断面部にクラッチカム15の腕の先端に形成されたフォーク15bが係合している。
【0035】このクラッチレバー16において、指当て部16aに指を添えてクラッチレバー16を押し下げるように操作すると、軸16bが長孔71a,71bに沿って降下し、フォーク15bを介しクラッチカム15をクラッチOFF方向に回転させる。
【0036】また、軸16bの先端から止め輪72を外して軸16bを指当て部16aの一の軸孔69aから抜き取り他の軸孔69bに挿入することで、クラッチレバー16の指当て部16aを所望の高さに設定することができる。
【0037】なお、図13のようにクラッチレバー16の軸16bをクラッチカム15と一体の軸15cで代替し、この軸15cを取り付ける取付け孔73a,73bをクラッチレバー16に複数個設けるようにしてもよい。かくすれば、クラッチレバー16の軸16bを別途設ける必要がなく、クラッチレバー16を軽量化することができ、コストダウンを図ることができる。
【0038】実施の形態5図14及び図15に示されるように、この両軸受けリールのクラッチレバー16における指当て部16aの位置変更手段は、クラッチレバー16の指当て部16aと一体の軸16bと、クラッチカム15の腕の先端に形成された該軸16bの一端と選択的に係脱可能な複数個の溝を有したフォーク15bとで構成される。クラッチレバー16の軸16bが貫通する枠板1a,1b上の孔はリールの上下方向に伸びる長孔71a,71bに形成され、該長孔71a,71bを貫通する軸部分は非円形横断面部とされる。このため、クラッチレバー16の指当て部16aは略水平姿勢を維持したまま上下に移動可能である。
【0039】このクラッチレバー16において、指当て部16aに指を添えてクラッチレバー16を押し下げるように操作すると、軸16bが長孔71a,71bに沿って降下し、フォーク15bを介しクラッチカム15をクラッチOFF方向に回転させる。
【0040】また、軸の一端をクラッチカム15におけるフォーク15bの一方の溝から他方の溝に入れ替えることで、クラッチレバー16の指当て部16aを所望の高さに設定することができる。この軸16bは、図16のようにクラッチレバー16に対しスライド自在に取り付け、クラッチレバー16内部に収納したスプリング74により一方向に付勢し、軸16bに設けたノブ75をクラッチレバー16から操作可能に露出させておくようにしてもよい。その場合、上記軸16bとフォーク15bとの架け替えに際しノブ75を持ってスプリング74の付勢力に抗して軸16bを動かせることでフォーク15bとの係脱操作を簡易に行うことができる。
【0041】なお、図17のようにクラッチカム15におけるフォーク15bに単一の溝を設け、クラッチレバー16の方にフォーク15bの溝に係合させる軸としてのボス16c,16dを複数個設けるようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、クラッチレバーはその指当て部分がリール本体の側板間にわたって長く設けられており、クラッチレバーの指当て部分が広くとれ、操作性がよい。また、クラッチレバーの指当て部のリール本体に対する位置変更手段を上記指当て部付近以外に設けたので、クラッチレバーのリール本体に対する取付位置を変更するための複数の取付部に手が触れたり異物が入ったりするということがない。
【0043】請求項2に係る発明によれば、クラッチレバーはその指当て部分がリール本体の側板間にわたって長く設けられており、クラッチレバーの指当て部分が広くとれ、操作性がよい。また、クラッチレバーの指当て部のリール本体に対する位置変更手段をクラッチレバーとリール本体内に収納されたクラッチ部材間に設けたので、クラッチレバーのリール本体に対する取付位置を変更するための複数の取付部に手が触れたり異物が入ったりするということがない。
【0044】請求項3に係る発明によれば、クラッチレバーのリール本体に対する取付位置を変更することに加え、脚部をリール本体に対し、釣竿の軸方向に移動可能に設けたので、使用者の好みによりリール本体を釣竿のグリップに対して移動することができ、クラッチレバーの釣竿の軸方向の位置が変えられるので、操作性がよい。
【出願人】 【識別番号】000006943
【氏名又は名称】リョービ株式会社
【出願日】 平成10年(1998)4月27日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】石川 泰男
【公開番号】 特開平11−308950
【公開日】 平成11年(1999)11月9日
【出願番号】 特願平10−117552