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【発明の名称】 中通し釣り竿
【発明者】 【氏名】西川 基守

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 異径に分割形成した中空状の竿部によって伸縮自在に形成され、リールに巻回された釣糸を竿部内に中通しした中通し釣り竿において、前記竿部の先端に隣合う竿部の径より太径の落下規制具を設けたことを特徴とする中通し釣り竿。
【請求項2】 前記落下規制具を蛍光部材で形成したことを特徴とする請求項1記載の中通し釣り竿。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中通し釣り竿に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の釣り竿100は、図7に示すように異径に分割形成した中空状の竿部101a〜101cによって伸縮自在に形成した竿本体101を、中空状の竿基部材102に収納自在になっており、竿基部材102に装着したリール103に巻かれた釣糸104を竿基部材102上面に設けられた開孔105から内部に挿通して最先の細径の竿部101cから延出したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の釣り竿100にあっては、納竿の際に最先の竿部101cの固定が緩んで、図7鎖線に示すように一気に竿基部材102の後端まで落下して釣糸104が絡んだり擦れて糸切れの原因となるため、取扱いに細心の注意を払わなければならず大変煩わしいものとなっていた。
【0004】本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、釣糸が絡んだり切れたりすることのない中通し釣り竿を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は、異径に分割形成した中空状の竿部によって伸縮自在に形成され、リールに巻回された釣糸を竿部内に中通しした中通し釣り竿において、前記竿部の先端に隣合う竿部の径より太径の落下規制具を設けた。
【0006】前記落下規制具を蛍光部材で形成するようにした。これによって、夜釣りの際に魚信の確認や竿部の目印として利用することができる。
【0007】前記落下規制具は、竿部の割れ防止を兼ねる固定環と、着脱自在な規制環とから構成される。
【0008】固定環はL字形の溝を有し、該溝は竿部の軸線に沿う溝部と該溝部から竿部の円周方向に屈曲して形成された係止溝部からなり、一方規制環は内周に前記溝に嵌まる突起を有している。
【0009】前記蛍光部材は、隔壁によって区画された中空状内部にそれぞれ異なった液体を充填し、隔壁を壊すことにより二液が混合して発光するようにするのが好ましい。
【0010】最先の竿部を引き出すことにより釣糸がリールから繰り出されると共に、順次隣合った竿部が引き出され、リールによって釣糸を巻きあげることにより糸絡みすることなく順次隣合った竿部内に納竿される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面と共に説明する。図1は中通し釣り竿の斜視図、図2は納竿した状態の斜視図である。図において1は中通し釣り竿であり、該中通し釣り竿は竿支持部材2と竿本体3とで構成される。竿支持部材2は、長手方向のほぼ中間部に釣糸4が巻回しているリール5が着脱可能に装着される装着部6を凹状に屈曲形成しており、該装着部6の先端に竿本体3の取付部7を凹溝状に形成している。該取付部7には、取付手段としての締付け具8,8が設けられおり、該締付け具8は蝶螺子部9を回すことにより環状の帯片10の螺子孔11に噛み合って締付けるようになっている。12は、握り部13の先端下面に設けた指掛け部である。なお取付手段は上記した締付け具8に限られることなく、レバー等によってワンタッチで固着するようにしてもよい。
【0012】前記竿本体3は、異径に分割形成した中空状の竿部14〜17によって構成されており、各竿部15〜17が太径の竿部14に伸縮自在に収納可能になっている。また竿部14の後端部には栓部材18が螺着されており、該栓部材18のほぼ中心に釣糸4の通し孔19を穿設している。
【0013】しかして前記竿部15〜17の先端に落下規制具22を設けている。該落下規制具22は、竿部15〜17の割れ防止を兼ねる固定環23と、着脱自在な規制環24とから構成され、それぞれ隣合う竿部14〜16の径より太径としている。前記固定環23は外周に複数のL字形の溝25が設けられており、該溝25は竿部15〜17の軸線に沿う溝部25aと、該溝部25aから竿部15〜17の円周方向に屈曲して形成された係止溝部25bとからなっている。一方、規制環24はウレタン樹脂等により成形され、内周に前記溝25に嵌まる突起26を設けている。
【0014】このように構成された落下規制具22は、竿部15〜17の先端に固着された固定環23の溝部25aに規制環24の突起26を嵌合し、さらに係止溝部25bに沿って規制環24を回動することにより取着される。
【0015】上記構成からなる中通し釣り竿1は、リール5を装着部6に装着すると共に、竿本体3を取付部7に締付け具8,8の蝶螺子部9を螺締めすることにより固着される。このとき竿本体3の基端部は、竿支持部材2に装着したリール5の先端に位置している。そして竿部14から栓部材18を外し、該栓部材18の通し孔19にリール5に巻回された釣糸4を繰り出して通し、さらに細径の竿部17内に挿通して先端から繰り出した釣糸4に錘20,釣り針21を取付け、栓部材18を竿部14に螺着することにより簡単に釣糸4を中通しすることができる。
【0016】また中通し釣り竿1は、使用に際して図3に示すように竿本体3の竿部17,竿部16をリール5から釣糸4を繰り出しながら順次引き出し、それぞれ隣合う竿部15〜17端部を引っ張ることにより固定され、最後に竿部14と竿部15とを固定する。このとき釣糸4は、竿本体3に対して水平に繰り出されるので擦れることがなく釣糸4に負荷が掛からない。このため釣糸4はリール5からスムーズに繰り出され糸切れを起すことはない。
【0017】また竿本体3を納竿するには、竿部14〜17のそれぞれの固定部を緩めてリール5を操作することによって釣糸4を巻取る。このとき落下規制具22によって細径の竿部17が竿部16内に、次に竿部15内にと順次引き込まれて、最後に図4に示すように竿部14内に確実に竿部15〜17が納竿される。このとき釣糸4は栓部材18の通し孔19から直接リール5に巻取られるので、釣糸4は何の支障もなく絡んだりすることもない。
【0018】図6は他の実施の形態の落下規制具22であり、規制環24Aを蛍光部材で形成している。具体的には規制環24Aを中空状に形成すると共に、隔壁27,27によって空間部28,28を形成している。そして該空間部28,28の一方に例えばハロゲン化アルカリ水溶液を充填し、他方に遷移金属イオン水溶液を充填している。このように形成された規制環24Aは、使用に際して規制環24Aを押し潰して隔壁27,27を壊して空間部28,28内の二液を混ぜて発光させる。そして固定環23の溝25に突起26を嵌合し、規制環24Aを回動することで竿部15〜17の先端に固着できる。この規制環24Aは、環状に形成されているためどの位置からでも視認することができる。なお規制環24Aは竿部15〜17の全ての落下規制具22に用いる必要はなく、少なくとも最先の竿部17の落下規制具22に用いるようにすればよい。
【0019】上記実施の形態によれば、中通し釣り竿1は納竿に際して、竿部16〜17は落下規制具22によって決して一気に竿部14内に落下することはなく、必ず隣合った竿部15〜16内で止まり釣糸4の絡みや糸切れを心配することがない。さらに落下規制具22を蛍光部材で形成することで、夜でも魚が餌をつつくいわゆる魚信の確認がしやすく夜釣りを楽しむことができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、本発明における中通し釣り竿は、竿部の先端に隣合う竿部の径より太径の落下規制具を設けるようにしたので、納竿の際に先端の竿部が基端部の竿部内に一気に落下するようなことがないので、リールから繰り出した釣糸が絡んだり擦れて糸切れするようなことがなくなる。
【0021】また落下規制具を蛍光部材で形成するようにしたので、夜でも魚信の確認や竿部の撓り具合がよくわかり夜釣りを楽しむことができる。
【出願人】 【識別番号】000135829
【氏名又は名称】大和工業株式会社
【出願日】 平成10年(1998)4月28日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 浩二 (外1名)
【公開番号】 特開平11−308947
【公開日】 平成11年(1999)11月9日
【出願番号】 特願平10−134552