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【発明の名称】 網枠とその製造方法
【発明者】 【氏名】梁 武銘

【氏名】邱 長▲いん▼

【要約】 【課題】製造が簡単で、軽量で、良好な剛性を有し、外観のよい網枠とその製造方法の提供。

【解決手段】心軸1外周に一層或いは多層の編織帯或いは編織布を套設するか或いは直接編み上げるか或いは糸束を巻き付けた後、この編織帯或いは編織布或いは糸束の外側に一層以上のシュリンクフィルム帯3を套設し、シュリンクフィルム帯3の一端より、真空補助状態或いは非真空補助状態において繊維体積含有率に依り定量の樹脂4を注入し、注入口をシールし、適当に加熱してシュリンクフィルム帯3を熱縮させ、樹脂4を徐々に且つ均一に編織帯或いは編織布或いは糸束内に浸透させ、樹脂系の硬化温度により硬化成形処理を進行した後、表面のシュリンクフィルム帯3を除去して網枠の完成品を得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 心軸1外周に一層或いは多層の編織帯或いは編織布を套設するか或いは直接編み上げるか或いは糸束を巻き付けた後、樹脂4を含浸させ、硬化させて構成された、網枠。
【請求項2】 前記心軸1が金属或いは非金属製とされたことを特徴とする、請求項1に記載の網枠。
【請求項3】 前記心軸1の断面が円形或いは多角形或いはその他の任意の形状とされうることを特徴とする、請求項1に記載の網枠。
【請求項4】 心軸1外周に一層或いは多層の編織帯或いは編織布を套設するか或いは直接編み上げるか或いは糸束を巻き付けた後、この編織帯或いは編織布或いは糸束の外側に一層以上のシュリンクフィルム帯3を套設し、シュリンクフィルム帯3の一端より、真空補助状態或いは非真空補助状態において繊維体積含有率に依り定量の樹脂4を注入し、注入口をシールし、適当に加熱してシュリンクフィルム帯3を熱縮させ、樹脂4を徐々に且つ均一に編織帯或いは編織布或いは糸束内に浸透させ、樹脂系の硬化温度により硬化成形処理を進行した後、表面のシュリンクフィルム帯3を除去して網枠の完成品を得ることを特徴とする、網枠の製造方法。
【請求項5】 前記シュリンクフィルム帯3に対する加熱に、シール口部分より別端に向けて段階的に加熱を進行する方式を採用し、シュリンクフィルム帯3の容積を加熱により縮小させることで樹脂を編織帯或いは編織布或いは糸束の外層より内層へと浸透させ、シュリンクフィルム帯3の別端方向へと、収縮した区域に隣接する区域に対して次々に加熱を進行して収縮させ、こうしてシュリンクフィルム帯3全体を収縮させて編織帯或いは編織布或いは糸束全体に樹脂を含浸させることを特徴とする、請求項4に記載の網枠の製造方法。
【請求項6】 前記心軸1の外表に予めサンドスプレー或いはその他の方法により粗面を形成することを特徴とする、請求項4に記載の網枠の製造方法。
【請求項7】 前記心軸1の外表に予め接着剤を塗布することを特徴とする、請求項4に記載の網枠の製造方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一種の網枠とその製造方法に係り、特に製造が簡単で、軽量で、良好な剛性を有し、外観のよい網枠とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の金属網枠、特に魚網用の枠はほとんどがアルミ合金製とされるが、アルミ合金は酸化しやすく、特に海水に浸ると酸化状況が厳重となった。このほかアルミ合金製或いは一般の金属枠の外観は単調すぎ、変化が少なく、外観が良くないため、市場での付加価値が低かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、軽量で、良好な剛性を有し、外観がよく、模様に変化性があり、且つ酸化しない特徴を有する一種の網枠とその製造方法を提供することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、心軸1外周に一層或いは多層の編織帯或いは編織布を套設するか或いは直接編み上げるか或いは糸束を巻き付けた後、樹脂4を含浸させ、硬化させて構成された、網枠としている。
【0005】請求項2の発明は、前記心軸1が金属或いは非金属製とされたことを特徴とする、請求項1に記載の網枠としている。
【0006】請求項3の発明は、前記心軸1の断面が円形或いは多角形或いはその他の任意の形状とされうることを特徴とする、請求項1に記載の網枠としている。
【0007】請求項4の発明は、心軸1外周に一層或いは多層の編織帯或いは編織布を套設するか或いは直接編み上げるか或いは糸束を巻き付けた後、この編織帯或いは編織布或いは糸束の外側に一層以上のシュリンクフィルム帯3を套設し、シュリンクフィルム帯3の一端より、真空補助状態或いは非真空補助状態において繊維体積含有率に依り定量の樹脂4を注入し、注入口をシールし、適当に加熱してシュリンクフィルム帯3を熱縮させ、樹脂4を徐々に且つ均一に編織帯或いは編織布或いは糸束内に浸透させ、樹脂系の硬化温度により硬化成形処理を進行した後、表面のシュリンクフィルム帯3を除去して網枠の完成品を得ることを特徴とする、網枠の製造方法としている。
【0008】請求項5の発明は、前記シュリンクフィルム帯3に対する加熱に、シール口部分より別端に向けて段階的に加熱を進行する方式を採用し、シュリンクフィルム帯3の容積を加熱により縮小させることで樹脂を編織帯或いは編織布或いは糸束の外層より内層へと浸透させ、シュリンクフィルム帯3の別端方向へと、収縮した区域に隣接する区域に対して次々に加熱を進行して収縮させ、こうしてシュリンクフィルム帯3全体を収縮させて編織帯或いは編織布或いは糸束全体に樹脂を含浸させることを特徴とする、請求項4に記載の網枠の製造方法としている。
【0009】請求項6の発明は、前記心軸1の外表に予めサンドスプレー或いはその他の方法により粗面を形成することを特徴とする、請求項4に記載の網枠の製造方法としている。
【0010】請求項7の発明は、前記心軸1の外表に予め接着剤を塗布することを特徴とする、請求項4に記載の網枠の製造方法としている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明によると、予め成形された心軸を編織帯に挿入するか或いは心軸外周に直接編織帯を編み上げ、並びに編織帯を一層或いは多層のシュリンクフィルム帯で被覆し、シュリンクフィルム帯内に定量の樹脂を注入し、さらに適当な温度で加熱してシュリンクフィルム帯を熱縮させ、樹脂を均一に編織帯の糸束内にしみこませ、その後、加熱により樹脂を硬化させて成形し、シュリンクフィルム帯を除去し、こうして複合構造を有する網枠を製造する。
【0012】
【実施例】本発明の製造方法は以下の(1)から(7)のステップを包括する。
(1)図1に示されるように、一つの心軸外周に編織帯を套設するか或いは直接編み上げるか、或いは糸束を心軸外周に巻付ける。図1中、符号1は心軸、符号2は編織帯或いは編織布或いは糸束とされる。心軸1は円形、方形、多角形或いはその他の任意の径方向断面形状を有するものとされ(図9参照)、中空或いは実心物とされ、その構成材料は金属、合金或いは非金属とされ、編織帯或いは編織布或いは糸束2は実際の需要に応じて任意の形態或いは方向で編まれるか或いは巻き付けられ、該心軸1に必要に応じて予めサンドスプレーによる粗面形成処理を行ったり、予め接着剤を塗布することで結合性を増加することができる。
(2)図2に示されるように、編織帯或いは編織布或いは糸束2の外側にシュリンクフィルム帯3を套設する。シュリンクフィルム帯3は熱収縮性質を有し、収縮によりその容積を縮小することで後述する樹脂を均一に編織帯或いは編織布或いは糸束の繊維内に浸透させる作用を提供する。
(3)図3に示されるように、シュリンクフィルム帯3を套設した後に、シュリンクフィルム帯3と編織帯或いは編織布或いは糸束2の間に必要な繊維体積含有率に応じて定量の樹脂4を注入する。樹脂を注入する時、製品の品質の要求に応じて空気を抽出して真空補助を進行することで、空気残留量を減らして製品の空孔含有率を減少することができる。
(4)図4に示されるように、シール部材5で樹脂注入口を密閉する。
(5)図5に示されるように、加熱Hして、シュリンクフィルム帯3を熱縮させる。この加熱の方式はシール口から別端に向けて段階的に進行する方式を採用し、シール口部分より加熱Hを進行し、加熱によりシュリンクフィルム帯3を収縮させ、並びに樹脂4を編織帯或いは編織布或いは糸束2の外層より内層へとしみ込ませ、その後、シュリンクフィルム帯3の別端に向けて次の区域に対して加熱H’を進行して収縮させる。こうして全体の編織帯或いは編織布或いは糸束に樹脂を浸透させる(図6参照)。
(6)十分に樹脂を編織帯或いは編織布或いは糸束に浸透させた後、樹脂系の硬化温度に依り熱硬化成形処理を進行する。
(7)熱硬化処理完成後に、表面のシュリンクフィルム帯3を除去し、こうして本発明の複合構造の網枠を完成する。
【0013】
【発明の効果】本発明は、軽量で、良好な剛性を有し、外観がよく、模様に変化性があり、且つ酸化しない特徴を有する網枠とその製造方法を提供している。
【出願人】 【識別番号】398054557
【氏名又は名称】梁 武銘
【出願日】 平成10年(1998)8月11日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 松司 (外4名)
【公開番号】 特開平11−299391
【公開日】 平成11年(1999)11月2日
【出願番号】 特願平10−237941