| 【発明の名称】 |
金網用の連結具 |
| 【発明者】 |
【氏名】田村 行雄
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、連結状態を確実に保持すると共に、小形且つコンパクトで細かい網目の金網にも適用できる取扱が容易な金網用の連結具を実現することを目的とする。
【解決手段】本発明は、複数本の縦線と横線で網目を形成した2枚の金網を並設し、2枚の金網における横線との固定位置を挟む最外側の縦線を平行な把持溝に回動可能に把持して連結する金網用の連結具において、平行な把持溝を上下方向に形成した基台部と嵌合部とを横線に対応する括れ部の上,下に設けた本体と、本体の嵌合部の把持溝を覆うように嵌合して上下方向に摺動して冠装される冠体とを備えた金網用の連結具を構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数本の縦線と横線で網目を形成した2枚の金網を並設し、該2枚の金網における前記横線との固定位置を挟む最外側の縦線を平行な把持溝に回動可能に把持して連結する金網用の連結具において、前記平行な把持溝を上下方向に形成した基台部と嵌合部とを前記横線に対応する括れ部の上,下に設けた本体と、該本体の嵌合部の把持溝を覆うように嵌合して上下方向に摺動して冠装される冠体とを備えたことを特徴とする金網用の連結具。 【請求項2】 前記本体と冠体とをロックするロック手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の金網用の連結具。 【請求項3】 前記本体と冠体の外周に指掛け手段を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の金網用の連結具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は併設した2つの金網の相互間を連結する金網用の連結具に係り、さらに詳しくは内部にペットや小鳥類を収容する檻や籠等の周辺部を囲む金網を連結するための金網用の連結具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図5は従来のペット用檻の連結具の斜視図、図6は従来の金網用のジョイントの斜視図である。図5において、1は連結具、2と3は長方形の内部材と外部材である。5は保持部、6は両側部の内部に設けられた上下の被係止部、6aは中心側にL字状に屈曲した被係止突起、7はガイド片、8はストッパ、9は扇動溝で、これらは内部材2に形成されている。被係止部6は上,下の間隔を広く空けて形成され、中間に扇動溝9が横方向に形成されている。10は保持部、11は両側部の内部に設けられた係止部、11aは係止突起、12はガイド溝、13はストッパで、何れも内部材2側の形状に対応して外部材3に設けられている。 【0003】このように構成した連結具1をコーナー部分に使用する場合は、内部材2を檻の内側から両側の保持部5,5と扇動溝9,9をそれぞれ2つの金網の左右側縁の縦線条体と横線条体に当接する。この状態で檻の外側から外部材3をズラせながら対向させて、係止突起11aを被係止突起6aに咬合させたまま下方に摺動させる。そして、被係止部6と係止部11がストッパ13と8に当接して、内外の両部材2と3の摺動範囲が制限されて固定作業が完了する。このとき、保持部5,10の曲面部分同士が1つの円周となり、縦線条体を保持して隣接した2つの金網が連結される。 【0004】上記の図5に示された実公平6−17700号公報記載の連結具のほかに、図6に示された実用新案登録第3001541号公報記載のペットサークル用ジョイントもある。図6において、1はペットサークル用ジョイント、6は本体、7は肉薄部、8は折曲片、8aは遊端面、9,13は重合面、10,14は保持凹部、12は第1係止爪、15は第2係止爪である。この構造のペットサークル用ジョイント1の上下の折曲片8,8を肉薄部7,7を介して折り曲げて第2係止爪15,15に第1係止爪12,12を係止して重合させ、重合状態で保持凹部10,14の間に隣接端部の縦棒(縦棒と横棒は図示せず…図5参照)を回動可能に保持すると共に、折曲片8,8の遊端面8a,8a間に横棒を挟んでペットサークルの担体を連結する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】図5の従来の連結具1は被係止突起6aに係止突起11aを咬合させたまま摺動するという簡単な作業で固定できるので、その作業に時間や手間を要しない等と公報で説明している。しかしながら、この従来の連結具1には、内部材2と外部材3を摺動固定する為のガイド手段7,12が設けられているが、その位置が両側部間の中央である為、最初の位置決めが極めて困難である。さらに、摺動する内部材2と外部材3の相互間をロックするロック手段がない。したがって、収容したペットの運動や運搬時の振動で、外部材3が内部材2から抜け出ることがある。また、被係止部6と係止部11が広い間隔を空けて上下に設けられていて縦方向に長い長方形の連結具1が構成されているので、特に、横方向の網目の細かい金網の連結には適用できなくなる心配もある。 【0006】一方、図6に示すペットサークル用ジョイントによれば、安く製造でき強固な連結状態にするとともに、簡易なペットサークルの提供に寄与できると記載されている。図6のジョイント1には第1と第2係止爪12,12と15,15が設けられているので、図5の連結具1のように連結が緩むようなことが少ない。しかしながら、図6のジョイント1は背面側に2つの第2係止爪12,12を突出させた本体6を挟んで、上下両端部に肉薄部7,7を介して第1係止爪15,15を形成した折曲片8,8を連設している。したがって、構造が極めて複雑でジョイント1の成形用の“型”も複雑になり、それだけ製作費が嵩むことになる。しかも、上下の折曲片8,8は切れやすい肉薄部7,7で本体6に連結されているので、肉薄部7,7が切れてペットサークルの担体の連結が不安定になり易い等、図5の場合とは別の問題点がある。又、実際の連結作業において、上下の折曲片8,8を例えば直角に折り曲げた状態で初めて金網にあてがう事が可能であり、意外と作業性が悪いという問題点がある。 【0007】本発明は、このような従来の連結具やジョイントの問題点を解消するためになされたもので、位置合わせがし易く嵌合をロックするロック手段を備えて連結状態を確実に保持すると共に、小形且つコンパクトで細かい網目の金網にも適用できる取扱が容易な金網用の連結具を実現することを目的とするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、複数本の縦線と横線で網目を形成した2枚の金網を並設し、2枚の金網における横線との固定位置を挟む最外側の縦線を平行な把持溝に回動可能に把持して連結する金網用の連結具において、平行な把持溝を上下方向に形成した基台部と嵌合部とを横線に対応する括れ部の上,下に設けた本体と、本体の嵌合部の把持溝を覆うように嵌合して上下方向に摺動して冠装される冠体とを備えた金網用の連結具を構成したものである。また、請求項1記載の発明において、本体と冠体とをロックするロック手段を設けた金網用の連結具を構成したものである。さらに、請求項1または2記載の発明において、本体と冠体の外周に指掛け手段を設けた金網用の連結具を構成したものである。 【0009】連結しようとする2枚の金網を、接近させて平らな床面上に立て掛ける。立て掛けた金網の一方の面に本体を持っていき、左右の把持溝を2本の縦線に位置合わせをする。そして、括れ部を両側の金網の横線に一致させてから本体を金網に押し付けると、2本の縦線が左右の把持溝に挿入される。次に、冠体を取り上げて、2本の縦線を挿入した本体の上方から嵌合部に嵌め合わせる。嵌め合わせた冠体を押し下げると、摺動溝内を左右の突出部が摺動してロック片がロック溝に係合して冠体が本体にロックされる。そして、ロックされた連結具により、立て掛けた2枚の金網が連結される。この時、横線は冠体の下面並びに嵌合部の下面と基台部の上面間に位置する事と成る。 【0010】 【発明の実施の形態】実施形態1.以下、この発明の実施形態を、図面を用いて説明する。図1は本発明の実施形態1の構成を示す分解斜視図、図2は実施形態1の本体の構成を示す説明図で、(a)は底面図、(b)は背面図、(c)は平面図、(d)は正面図、図3は実施形態1の冠体の構成を示す説明図で、(a)は背面図、(b)は平面図、(c)は正面図である。 【0011】図1〜3において、1は連結具、2は連結具1の本体、3は横断面の形状がほぼコ字形の冠体である。本体2と冠体3はやや硬質で可撓性を有する樹脂で成形されて対構造に作られ、冠体3が本体2に冠装されて連結具1が構成される。20は指掛け21を設けた本体2の基台部、22は括れ部、23は嵌合部、24は左右2つの把持溝である。2つの把持溝24の溝底は、後述の縦線の外径より僅かに大きい円弧状に作られている。そして、2条の把持溝24は本体の上,下端に亘って、上下方向に互いに平行に形成されている。 【0012】26は嵌合部23の頭頂部、27は頭頂部26の付近まで形成された左右の角柱状の突出部である。28は逃げ溝、29はロック用凹部で、嵌合部23の2本の把持溝24の間の摺動面に穿設されている。31は冠体3の左右の途中に張り出した指掛け、32は内面に形成された摺動溝であり、37はガイド用の突条である。本体2と冠体3のそれぞれの指掛け21と31は共に指の引掛部を司り、後述する冠体3と本体2との係合・離脱時の操作に利便性を発揮する。また、摺動溝32は下方が開放されて横断面がほぼ凸字型に形成され、本体2側の左右の突出部27と冠体3側の左右のガイド用突条37が共同して隙間なく上下方向に摺動する。 【0013】そして、摺動する突出部27の上端面が摺動溝32内の段部36に接触して、摺動動作の下限位置に到達する。38はロック片である。ロック片38は逃げ溝28とロック用凹部29に対向して摺動溝32の摺動面に突出して形成され、上述の摺動動作の下限の位置でロック片38がロック用凹部29に嵌入して本体2と冠体3とをロックする。 【0014】なお、図4は実施形態1の連結状態を示す説明図で、(a)は(b)のAーA断面図、(b)は(a)のBーB断面図ある。図4(a),(b)において、4と5は連結する左右の同じ構造の金網(仮に、細かい縦横の交差線で表示)、41,51は金網4,5の外枠を構成する縦線であり、42,52は網目の横線である。多数の平行な縦線41,51を裏側にして、その表側に多数の平行な横線42,52が固着されて同じ構造の金網4,5が作られている。そして、前記の本体2と冠体3とのロック状態において、連結具1における本体2と冠体3が結合して、裏面と上面が面一状態に保持されることになる。 【0015】上述のような構成の実施形態1の動作を、次に説明する。予め、連結具1を本体2と冠体3に分離しておく。先ず、連結しようとする同じ構造の2枚の金網4,5を、最外側の縦線41,51を接近させて平らな床面や机上に立てかける。立て掛けた金網4,5の上部付近の一方の面(内側)に本体2を持っていき、2本の把持溝24を最外側の縦線41,51に対向させる。そして、括れ部22を両側の横線42,52の位置に一致させてから、本体2を金網4,5の側面から押し付ける。本体2を金網4,5に押し付けると、最外側の縦線41,51が、2本の把持溝24に挿入する。 【0016】引き続いて、冠体3を取り上げて、上記把持溝24に縦線41,51を挿入した本体2の上方の外側から把持溝24を覆うように嵌合部23に嵌め合わせる。嵌め合わせた冠体3を下方に押し下げると、摺動溝32内を左右の突出部27が左右のガイド用突条37を介して摺動して下限位置で停止する。このとき、冠体3のロック片38が逃げ溝28を通過してから、ロック用凹部29に落ち込み冠体3が本体2にロックされる。同様の操作で、立て掛けた2枚の金網4,5の下部付近に連結具1が取り付けられる。ロックされた2個の連結具1により、2枚の金網4,5が上下2箇所で連結される。 【0017】連結状態では2本の縦線41と51は、図4に示すようにそれぞれ左右2本の把持溝24の馬蹄形の溝底内に把持される。一方、2本の横線42,52は、前記のように本体2の括れ部22に対応している。この結果、上下2箇所の連結具1がヒンジの機能を果たして、連結された2枚の金網4と5が左右の把持溝24を支点にしてほぼ180゜(金網4と5は、それぞれほぼ90゜)回転して折り畳まれて重ね合わされる。金網4と5を連結した連結具1を取り外すときは、上述と逆の操作で本体2から冠体3を引き抜いて分離すればよい。本体2と冠体3との着脱時には、指掛け21と31に指を掛けて簡単且つ容易に行うことができ極めて便利である。 【0018】なお、上述の実施形態1では金網の上下2箇所を2つの連結具で連結した場合を例示して説明したが、連結箇所は適宜増減することができる。また、連結具のロック機構を冠体のロック片を本体のロック溝に係合させる場合で説明したが、本体と冠体の一方にインサートしたバネ板等を利用することもできる。さらに、縦線を馬蹄形の把持溝内に把持した場合で説明したが、本体と冠体にそれぞれ半円形の溝を形成して円形の把持溝に縦線を収容してもよく、連結具の樹脂の材質や形も必ずしも実施形態に限定するものではない。 【0019】 【発明の効果】本発明は、複数本の縦線と横線で網目を形成した2枚の金網を並設し、2枚の金網における横線との固定位置を挟む最外側の縦線を平行な把持溝に回動可能に把持して連結する金網用の連結具において、平行な把持溝を上下方向に形成した基台部と嵌合部とを横線に対応する括れ部の上,下に設けた本体と、本体の嵌合部の把持溝を覆うように嵌合して上下方向に摺動して冠装される冠体とを備えた金網用の連結具を構成した。また、請求項1記載の発明において、本体と冠体とをロックするロック手段を設けた金網用の連結具を構成した。さらに、請求項1または2記載の発明において、本体と冠体の外周に指掛け手段を設けた金網用の連結具を構成した。 【0020】この結果、従来装置のように金網に収容したペットの運動や運搬時の振動で、連結具やジョイントが緩んで抜け出るようなことがない。また、本体側の嵌合部に冠体を冠装させるコンパクトな連結具を構成したので、製作費が安価で、しかも上下方向の長さを小さくでき網目の細かい金網の連結にも適用することが可能になる。さらに、本体と冠体には指掛けのほかに、嵌合・離脱のガイドも設けられているので、連結具の組み込みと分解が円滑且つ容易になり、取扱が極めて便利になる。 【0021】よって、本発明によれば、連結状態を確実に保持すると共に、小形且つコンパクトで細かい網目の金網にも適用できる取扱が容易な金網用の連結具を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000107066 【氏名又は名称】株式会社リッチェル
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月20日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】佐々木 宗治 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−299381 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−108892 |
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