| 【発明の名称】 |
魚釣用リ−ル |
| 【発明者】 |
【氏名】黒木 正憲
【氏名】岩松 文男
【氏名】河野 寿文
【氏名】松田 和之
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| 【要約】 |
【課題】ナットを所定の締め付けトルクで締め付けた後、簡単にナットを弛緩防止出来ること。
【解決手段】回転係止部材1は、金属の板材に環状部1aと突出部1bが形成され、環状部1aの内側に凹凸係合部1cが、突出部1bに円弧状の長孔からなる係止部1dが形成されて凹凸係合部1cの形状は、六角形のナット2を角度30度ずらせて重ねた外周の形状に合致する透孔に形成されている。回転軸4の回り止め部4aに回転部材5が回り止め嵌合されて回転軸4のネジ部4bにナット2が螺合され、ナット2の外周に回転係止部材1の凹凸係合部1cが嵌合されて回転係止部材1の係止部1dに係止部材3のネジ部が挿入されてネジ部は回転部材5のネジ孔に螺合されて回転係止部材1が回転部材5に固定されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】回転軸に回り止めした回転部材をナットで固定し、該ナットを前記回転部材に対して回り止めする回転係止部材を設け、該回転係止部材には前記ナットの外周に係合する凹凸係合部と該ナットの締め付け位置に対応して所定角度範囲内で調整可能に前記回転部材に設けた係止部材と係合して回転部材に係止する係止部を設けたことを特徴とする魚釣用リ−ル。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、リ−ルの駆動回転軸にロ−タやハンドルア−ムなどの回転部材を取り付けるナットの弛緩防止装置を改良した魚釣用リ−ルに関する。 【0002】 【従来の技術】一般的に魚釣用スピニングリ−ルの釣糸案内部を有するロ−タや両軸受型リ−ルに釣糸が巻取り操作されるハンドルア−ム等の回転部材は、駆動回転軸に回り止め嵌合されると共に、駆動回転軸に螺合されたナットで締め付け固定される。前記ナットの締め付け固定では、実釣時の巻取り操作の繰り返しや衝撃、変形等の影響によりナットの緩みが発生し、このナットの緩みを防止するために、■ナットの外周にネジを直接当接して回転しないようにしたり、■緩み止め用プレ−トをナットの外周に回り止め嵌合又は当接してナットが不必要に回転して回転部材の締め付け状態が緩んでしまうのを防止するようにしたものが、例えば実開昭56−55380 号公報、実開昭56−10379 号公報、実開昭57−171415号公報等で見られるように従来より一般的に知られている。 【0003】しかしながら、実際の組立工程では、前記駆動回転軸に回転部材を取り付けてナットを例えば電動ドライバ−で所定の締め付けトルクで締め付けた後、緩み止め用のネジや緩み止め用プレ−トをナットが不必要に回転しないように係合させて該ネジや緩み止め用プレ−トを回転部材に固定する作業を行う。この時ナット外周のネジが当接する位置や緩み止め用プレ−トのネジ用孔位置と、回転部材に設けられたネジ孔位置が一致するとは限らず、位置合わせするためにスパナ等の工具でナットを更に多少締め付けたり、或は緩めたりする等の微調整が必要になる。 【0004】前記実開昭56−10379 号公報の緩み止め用プレ−トの例について更に詳細に述べると、六角形のナットの場合は、ネジ位置に対してナットの外周平面が対向するか、平面と平面の間の山位置が対向するようにナットの位置を微調整しないと、緩み止め用プレ−トのネジ用孔位置と回転部材のネジ孔位置を合致させることができず、孔の位置合わせは組立工程の中で、煩わしく極めて面倒で、作業性が極めて悪い等の課題が残されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題点は、ナットの弛緩を防止するネジ孔位置とナットの締め付け位置が異なると、位置合わせが必要で、この位置合わせは組立工程の中で、煩わしく極めて面倒で、作業性が極めて悪いことである。 【0006】本発明の目的は前記欠点に鑑み、ナットを所定の締め付けトルクで締め付けた後、簡単にナットを弛緩防止出来る魚釣用リ−ルを提供することである。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明は、回転軸に回り止めした回転部材をナットで固定し、該ナットを前記回転部材に対して回り止めする回転係止部材を設け、該回転係止部材には該ナットの外周に係合する凹凸係合部と前記ナットの締め付け位置に対応して所定角度範囲内で調整可能に前記回転部材に設けた係止部材と係合して回転部材に係止する係止部を設けたことを要旨とするものである。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明により、ナット2を回転方向に締め付けたり或は緩めたりなどの微調整をすることなく、回転係止部材1でナット2の回転部材5に対する緩み防止作業が容易かつ迅速に行えるので、組み立み作業性が一段と向上すると共にナット2の微調整のための無理な締め付けを行う必要がないので、ネジバカの発生も防止できる。 【0009】 【実施例】以下、図示の実施例によって本発明を説明すると、図1から図5は第1実施例で、図1は回転係止部材の拡大平面図、図2はナットの外周に回転係止部材が係合された拡大平面図、図3は回転軸に回転部材が嵌合されてナットと回転係止部材が取り付けられた拡大断面側面図、図4は魚釣用スピニングリ−ルのリ−ル本体前面にロ−タからなる回転部材が取り付けられたリ−ルの正面図、図5は魚釣用両軸受型リ−ルの側面にハンドルア−ムからなる回転部材が取り付けられたリ−ルの側面図である。 【0010】回転係止部材1は、金属の板材に環状部1aと突出部1bが形成されている。環状部1aの内側に凹凸係合部1cが、突出部1bに円弧状の長孔からなる係止部1dが形成されていると共に、突出部1bの表面に小さな突起1eが形成されている。図1で凹凸係合部1cの形状は、六角形のナット2を角度30度ずらせて重ねた外周の形状に合致する透孔に形成され、ナット2が六角形以外の時は、その外形に対応する形状に形成される。円弧状の長孔からなる係止部1dの形状は、ビスからなる係止部材3のネジ部3aの外周が挿入可能な内径で、両端の内径センタ−の開き角度αは30度に形成されている。 【0011】図2、図3で回転軸4の回り止め部4aに回転部材5が回り止め嵌合されて回転軸4のネジ部4bにナット2が螺合されている。ナット2の外周に回転係止部材1の凹凸係合部1cが嵌合されて回転係止部材1の係止部1dに係止部材3のネジ部3aが挿入されると共に、ネジ部3aは回転部材5のネジ孔5aに螺合されて回転係止部材1が回転部材5に固定されている。 【0012】図4で前記回転部材5を魚釣用スピニングリ−ルのロ−タとして述べると、リ−ル本体6の前面に突出した回転軸筒からなる回転軸4にロ−タからなる回転部材5が回り止め嵌合されてナット2で取り付けられている。ナット2の外周に回転係止部材1が嵌合されて回転係止部材1はロ−タからなる回転部材5にビスからなる係止部材3で固定されている。ロ−タからなる回転部材5はハンドル10の回転に連動して図示しない駆動歯車と回転軸筒からなる回転軸4を介して回転されるように構成されている。ロ−タからなる回転部材5は、大径の筒部5aの前壁5bに回転軸筒からなる回転軸4が回り止め嵌合される図示しない透孔が穿設され、筒部5aの基部外周から前方に向けて一対の支持腕5c、5dが突出形成されている。一対の支持腕5c、5dには夫々一方のベ−ル支持部材11と他方のベ−ル支持部材12が図示しないビスで釣糸巻取位置と釣糸放出位置に反転自在に軸承されている。 【0013】一方のベ−ル支持部材11には釣糸案内ロ−ラ13の取付部14が取り付けられている。他方のベ−ル支持部材12と釣糸案内ロ−ラ13の取付部14の間にベ−ル15が取り付けられている。実釣時に巻取り操作の繰り返しや前記ベ−ル15が釣糸巻取位置と釣糸放出位置に反転されると衝撃が発生したり、変形が発生することになる。 【0014】図5で前記回転部材5を魚釣用両軸受型リ−ルのハンドルア−ムとして述べると、リ−ル本体7の側面の側板8から突出したハンドル軸からなる回転軸4にハンドルア−ムからなる回転部材5が回り止め嵌合されてナット2で取り付けられている。ナット2の外周に回転係止部材1が嵌合されて回転係止部材1はハンドルア−ムからなる回転部材5にビスからなる係止部材3で固定されている。回転係止部材1の外側にはカバ−16が嵌められて固定されている。リ−ル本体7の内側にはスプ−ル17が設けられて図示しないクラッチ機構とスプ−ル軸に嵌合されたピニオンとハンドル軸からなる回転軸4に摩擦結合された図示しない駆動歯車を介してハンドルア−ムからなる回転部材5で回転されるように構成されている。 【0015】前記のように回転軸4に回転部材5が回り止め部4aに回り止め嵌合されて回転軸4のネジ部4bにナット2が例えば電動ドライバ−で所定の締め付けトルクで締め付けた後、ナット2の外周に回転係止部材1の凹凸係合部1cが嵌合されて回転係止部材1の係止部1dに係止部材3のネジ部3aが挿入される。この時円弧状の長孔からなる係止部1dの下側の回転部材5にネジ孔5aが位置しているので、係止部1dとネジ孔5a位置を合わせるためにナット2の位置を調整すべくナット2を回転方向に締め付けたり或は緩めたりなどの微調整をすることなくネジ部3aを螺合することが出来る。従って回転係止部材1でナット2の回転部材5に対する緩み防止作業が容易かつ迅速に行えるので、組み立み作業性が一段と向上すると共にナット2の微調整のための無理な締め付けを行う必要がないので、ネジバカの発生も防止できる。 【0016】図1のように両端の内径センタ−の開き角度αが30度に形成されていると、図2のように回転係止部材1を係止部材3のネジ部3a位置に対して開き角度βを60度と広く上下に振ることができるので、ナット2の微調整は不必要になる。 【0017】前記のように構成されると、ナット2を回転方向に締め付けたり或は緩めたりなどの微調整をすることなく、回転係止部材1でナット2の回転部材5に対する緩み防止作業が容易かつ迅速に行えるので、組み立み作業性が一段と向上すると共にナット2の微調整のための無理な締め付けを行う必要がないので、ネジバカの発生も防止できる。 【0018】図6、図7は第2実施例で、図6は回転係止部材の拡大平面図、図7はナットの外周に回転係止部材が係合された拡大平面図である。 【0019】第2実施例の回転係止部材1は、金属の板材に環状部1aと突出部1bが形成されている。環状部1aの内側に凹凸係合部1cが、突出部1bに円弧状の長孔からなる係止部1dが形成されていると共に、突出部1bの表面に小さな突起1eが形成されている。環状部1aの一側には切欠き1fが形成されている。図6で円弧状の長孔からなる係止部1dの形状は、ビスからなる係止部材3のネジ部3aの外周が挿入可能な内径で、両端の内径センタ−の開き角度αは15度に形成されている。他の構成は前記第1実施例と略同一である。 【0020】図6のように両端の内径センタ−の開き角度αが15度に形成されていると、図7のように回転係止部材1を係止部材3のネジ部3a位置に対して開き角度βを30度と広く上下に振ることができるので、ナット2の微調整は不必要になる。 【0021】図8は第3実施例で、図8は回転係止部材の拡大平面図である。 【0022】第3実施例の回転係止部材1は、金属の板材に環状部1aと突出部1bが形成されている。環状部1aの内側に凹凸係合部1cが、突出部1bに円弧状の長孔と切欠きからなる係止部1gが形成されていると共に、突出部1bの表面に小さな突起1eが形成されている。図6で円弧状の長孔と切欠きからなる係止部1gの形状は、ビスからなる係止部材3のネジ部3aの外周が挿入可能な径で、両端の内径センタ−の開き角度αは30度に形成されている。他の構成は前記第1実施例と略同一である。 【0023】図9、図10は第4実施例で、図9は回転係止部材の拡大平面図、図10は回転軸に回転部材が嵌合されてナットと回転係止部材が取り付けられた拡大断面側面図である。 【0024】第4実施例の回転係止部材1′は、金属または合成樹脂で半球部1hと突出部1iに形成されている。半球部1hの底面側に環状部1jと環状部1jの内側に凹凸係合部1kと凹部1mが、突出部1iに円弧状の長孔からなる係止部1nが形成されていると共に、突出部1iの表面に小さな突起1oが形成されている。図9で円弧状の長孔からなる係止部1nの形状は、ビスからなる係止部材3のネジ部3aの外周が挿入可能な内径で、両端の内径センタ−の開き角度αは30度に形成されている。他の構成は前記第1実施例と略同一である。 【0025】図10のように回転軸4の回り止め部4aに回転部材5が回り止め嵌合されて回転軸4のネジ部4bにナット2が螺合され、ナット2の外周に回転係止部材1′の凹凸係合部1kが嵌合されて回転係止部材1′の係止部1nに係止部材3のネジ部3aが挿入されると共に、ネジ部3aは回転部材5のネジ孔5aに螺合されて回転係止部材1′が回転部材5に固定されている。凹部1m内には回転軸4のネジ部4bの頭部が挿入される。回転係止部材1′が前記のように形成され、前記第1実施例図5で述べた魚釣用両軸受型リ−ルのハンドルア−ムからなる回転部材5に回転係止部材1′が取り付けられると、カバ−16が不用になる。 【0026】前記説明では開き角度αを30度、15度で述べたが、ナット2の形状(多角形外周の角の数)に応じて好ましい角度が設定される。前記説明では係止部材を回転部材5のネジ孔5aに螺合するビスからなる係止部材3として述べたが、回転部材5に植設したピンとしてもよい。ピンからなる係止部材3に回転係止部材1、1′の円弧状の長孔からなる係止部1d、1nが圧入される。 【0027】 【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。 【0028】ナットを回転方向に締め付けたり或は緩めたりなどの微調整をすることなく、回転係止部材でナットの回転部材に対する緩み防止作業が容易かつ迅速に行えるので、組み立み作業性が一段と向上すると共にナットの微調整のための無理な締め付けを行う必要がないので、ネジバカの発生も防止できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002495 【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月2日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−285335 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月19日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−106977 |
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