| 【発明の名称】 |
動物の糞取り器具 |
| 【発明者】 |
【氏名】岩田 貞雄
|
| 【要約】 |
【課題】簡便かつ確実に糞の始末ができるようにする。
【解決手段】2本の棒状部材10、20を交差させて交差部分を軸支し、各棒状部材10、20の先端部分にフック12、13、22、23を設け、袋40の口を着脱自在に止められるようにする。また、棒状部材10の手元側端部近くと棒状部材20の交差箇所より少し先の部分にフック14、24を設け、ゴム輪から成る引っ張り部材50を掛けられるようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 2本の棒状部材を互いに交差させて交差部分を軸支し、各棒状部材の少なくとも先端部分に袋を止めるための1または複数個の止め具を設けたこと、を特徴とする動物の糞取り器具。 【請求項2】 一方の棒状部材の交差部分より手元寄りの箇所と、他方の棒状部材の交差部分より先寄りの箇所の間に、引っ張り部材を配設したこと、を特徴とする請求項1記載の動物の糞取り器具。 【請求項3】 一方の棒状部材の交差部分より手元寄りの箇所と、他方の棒状部材の交差部分より先寄りの箇所に、引っ張り部材を止めるための止め具を設けたこと、を特徴とする請求項1記載の動物の糞取り器具。 【請求項4】 袋を止めるための止め具は、2本の棒状部材の外側面に設けるようにしたこと、を特徴とする請求項1記載の動物の糞取り器具。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は犬等の動物の糞取り器具に係り、とくに犬等を連れた散歩中に簡便かつ確実に糞の始末ができる動物の糞取り器具に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、犬を連れた散歩中に糞の始末をする場合、ミニショベルとビニール袋を一緒に持っていき、地面に落ちた糞をミニショベルで拾い、ビニール袋に入れるようにしていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、地面に落ちた糞をミニショベルで完全に拾うのは困難であり、地面の上に残った糞に土を掛けておかなければならない。また、一方の手でミニショベルを操作しながら他方の手でビニール袋の口を大きく開けておくのも難しく、糞をビニール袋の中に入れるのに失敗して、ビニール袋の外側や手を汚してしまう。このように、糞の始末は散歩者に取って負担が大きく、始末せずに放置したままとする人もおり、街が汚れてしまう。 【0004】本発明は、上記した従来の問題に鑑みなされたもので、簡便かつ確実に糞の始末ができる動物の糞取り器具を提供することを、その目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の動物の糞取り器具では、2本の棒状部材(10、20)を交差させて交差部分を軸支し、各棒状部材の少なくとも先端部分に袋(40)を止めるための1または複数個の止め具(12、13、22、23)を設けたこと、を特徴としている。2本の棒状部材に設けた止め具に袋の口を止めておく。散歩に出る際、2本の棒状部材を閉じれば片手で持てる。例えば、犬の散歩中に排便し始めようとしたとき、2本の棒状部材を、交差箇所を中心に開けば袋の口が大きく開く。この状態で犬のおしりに近づければ糞が確実に袋の中に入る。排便後、2本の棒状部材を閉じて片手に持てば、袋の口が閉じるので、そのまま散歩を続けることができる。このようにして、ミニショベルで地面に落ちた糞を拾う場合に比べ、はるかに簡便かつ確実に糞の始末ができ、散歩者に負担が掛からない。2本の棒状部材は、木、プラスチックなど材質を問わない。止め具は、市販のヒートン等のフックを使用できるほか、釘、針金などで形成することもできる。 【0006】本発明の請求項2記載の動物の糞取り器具では、一方の棒状部材(20)の交差部分より手元寄りの箇所と、他方の棒状部材(10)の交差部分より先寄りの箇所の間に、引っ張り部材(50)を配設したこと、を特徴としている。これにより、散歩に出る際は、引っ張り部材に抗して2本の棒状部材を閉じることで、片手で持つことができ、使用する際、片方の棒状部材を離せば、引っ張り部材の引っ張り力で自動的に2本の棒状部材間が開き、袋の口が大きく開く。よって、片手に首輪に着けた鎖を持っている場合でも、他方の手で糞の始末が出来るので、処理がし易い。 【0007】本発明の請求項3記載の動物の糞取り器具では、一方の棒状部材(20)の交差部分より手元寄りの箇所と、他方の棒状部材(10)の交差部分より先寄りの箇所に、引っ張り部材を止めるための止め具(24、14)を設けたこと、を特徴としている。これにより、ゴム輪、バネ等の引っ張り部材を簡単に取りつけることができる。 【0008】本発明の請求項4記載の動物の糞取り器具では、袋(40)を止めるための止め具(12、13、22、24)は、2本の棒状部材(10、20)の外側の側面(10C、20C)にも設けるようにしたこと、を特徴としている。これにより、2本の棒状部材の先端部分を袋の口の縁が覆うようにして、袋を止め具に止めることで、使用時に糞が2本の棒状部材に付着するのを防止することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】次に、図1〜図4を参照して本発明の一つの実施の形態を説明する。図1は糞取り器具の構成を示す斜視図、図2は糞取り器具の組立方法を説明する斜視図、図3と図4は糞取り器具の使用方法を説明する斜視図である。 【0010】図1において、10と20は四角柱の木製の棒状部材であり、中央よりやや手前側(図1の上側)で交差させ、交差箇所で軸支してあり、棒状部材10、20の先端部分の間が開閉自在になっている。軸支部分は、図2に示す如く、棒状部材10、20の交差箇所に穴11、21を穿け、安全のため先端の尖った部分をカットした釘30を座金31を介して穴11、21に通し、更に、座金32に通したのち、釘30の先端部分をほぼ直角に折り曲げてある。釘30の直径は穴11、21の内径より小さくなっており、2本の棒状部材10、20を緩く軸支して、交差箇所を中心に抵抗なく相対的に回転できるようになっている。なお、釘30の代わりに、ボルトとナットを用いて2本の棒状部材10、20を緩く軸支するようにしても良い。 【0011】棒状部材10、20の先端部分の上面10A、20Aには、例えば、コンビニエンスストアやスーパーでの買い物等で入手したビニール製で把手付の袋(図3、図4の符号40参照)の口の部分を着脱自在に止めるためのヒートンから成るフック12、13、22、23が所定間隔開けて2個ずつ螺合により固着してある。これらのフック12、13、22、23は袋が外れないように、斜め外向きに向けられている(図1参照)。棒状部材20の手元側端部の側面20Bと、棒状部材20の交差箇所より少し先端寄りの上面10Aには、ゴム輪等の引っ張り部材(図3、図4の符号50参照)を止めるためのフック14、24が螺合により固着してある。 【0012】次に、図3、図4を参照して上記した糞取り器具の使用方法を説明する。まず、犬を連れて散歩に出掛ける際、図3に示す如く、袋40の把手41をフック12、13に掛け、把手42をフック22、23に掛けることで袋40の口を棒状部材10、20の先端部分に止める。また、フック14、24の間にゴム輪から成る引っ張り部材50を引っ掛けておく。2本の棒状部材10、20の手元側を引っ張り部材50の引っ張り力に抗して閉じ、片手で両方の棒状部材10、20を持つ。この状態で犬を散歩に連れ出す。 【0013】散歩中に犬が排便し始めようとしたとき、棒状部材10の手元側を持ったまま棒状部材20を離す。すると、引っ張り部材50の引っ張り力で棒状部材10と20の先端部分の間が開き、袋40の口が自動的に大きく開く(図4参照)。この状態で犬のおしりに近づければ糞を確実に袋の中に入れることができる。排便後、引っ張り部材50の引っ張り力に抗して棒状部材20の手元側を閉じ、棒状部材10とともに片手に持てば、袋40の口が閉じるので、そのままの状態で散歩を続けることができる。なお、2本の棒状部材10、20を閉じたまま袋40の口の付近を巻きつけるように1、2回、長手方向の軸回りに回転させておけば、間違って中の糞を外に落とす危険はない。 【0014】この実施の形態によれば、犬が排便しようとしたとき、2本の棒状部材10、20の先端部分の間を開けば、袋40の口が大きく開くので、この状態で犬のおしりに近づけることで糞が地面に落ちる前に、簡便かつ確実に始末でき、ミニショベルで地面に落ちた糞を拾う場合に比べ、散歩者に負担が掛からない。また、一方の手に首輪に着けた鎖を持っており、他方の手に2本の棒状部材10、20の手元側を閉じて持っている場合でも、一方の棒状部材10を離せば、引っ張り部材50の引っ張り力で自動的に2本の棒状部材10、20の先端部分の間が開き、袋40の口が大きく開くので、片手だけでも犬の排便に遅れることなく、確実に袋40の中に入れることができる。更に、材料も、木材、ヒートン、ゴム輪など簡単に入手できるものばかりであり、製作も容易である。 【0015】なお、2本の棒状部材10、20の材質はプラスチックなど他のものでも良い。また、袋40、引っ張り部材50の止め具は、ヒートン等のフックの代わりに、釘、針金などで形成しても良い。また、袋40は、ビニール製の袋の代わりに、紙袋など他の材質でもよく、引っ張り部材もゴム輪の代わりにバネなど他の部材を用いても良い。また、ゴム輪等の引っ張り部材は必ずしも設けなくても良い。 【0016】また、袋を止める止め具を設ける個数及び位置は図1の例に何ら限定されず、棒状部材10と20に3個以上ずつ設けるようにしたり、或いは、棒状部材10の止め具は1個だけとし、棒状部材20の止め具は2個以上としたり、逆に、棒状部材20の止め具は1個だけとし、棒状部材10の止め具は2個以上としても良い。また、棒状部材10、20の外側の側面10C、20Cに袋を止める止め具を設けておき、棒状部材10と20の間に袋を入れ、棒状部材10、20の先端部分の上面10A、20Aを袋の口の縁が覆うようにして、袋を止め具に止めることで、使用時に糞が棒状部材10、20の先端部分に付着するのを防止することができる。 【0017】 【発明の効果】本発明によれば、例えば、犬の散歩中に排便し始めようとしたとき、2本の棒状部材を、交差箇所を中心に開き、袋の口を大きく開かせ、この状態で犬のおしりに近づければ糞が確実に袋の中に入る。排便後、2本の棒状部材を閉じて片手に持てば、袋の口が閉じるので、そのまま散歩を続けることができる。よって、ミニショベルで地面に落ちた糞を拾う場合に比べ、はるかに簡便かつ確実に糞の始末ができ、散歩者に負担が掛からない。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】598043917 【氏名又は名称】岩田 貞雄
|
| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月2日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】坪内 康治
|
| 【公開番号】 |
特開平11−285327 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月19日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−90257 |
|