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【発明の名称】 蛍光性集魚装置
【発明者】 【氏名】遠藤 良雄

【要約】 【課題】集魚効果を十分に魚の捕獲に利用することができ、かつ、簡単に装着することができる小型の蛍光性集魚装置を提供する。

【解決手段】この蛍光性集魚装置1では、水面下に没する釣り糸51または釣り針52の一部に着脱自在に装着される蛍光性係止体2と、筐体32内部に配設された発光手段37と該発光手段37を覆うカバー32aとを有する蓄光器31と、前記カバー32aに形成され、前記蛍光性係止体2を着脱自在に嵌着支承するとともに該蛍光性係止体2の背面を前記発光手段37に向け露出させる孔34とを具備し、前記発光手段37により前記孔34に嵌着支承された前記蛍光性係止体2をその背面から蓄光させるようにしている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】水面下に没する釣り糸または釣り針の一部に着脱自在に装着される蛍光性係止体と、筐体内部に配設された発光手段と該発光手段を覆うカバーとを有する蓄光器と、前記カバーに形成され、前記蛍光性係止体を着脱自在に嵌着支承するとともに該蛍光性係止体の背面を前記発光手段に向け露出させる孔とを具備し、前記発光手段により前記孔に嵌着支承された前記蛍光性係止体をその背面から蓄光させるようにしたことを特徴とする蛍光性集魚装置。
【請求項2】前記蛍光性係止体は、前記釣り糸または釣り針の一部を案内把持する断面テーパ状のスリットと、該スリットにより案内された前記釣り糸または釣り針の一部を嵌着支承する孔を有していることを特徴とする請求項(1)記載の蛍光性集魚装置。
【請求項3】前記蛍光性係止体は、前記スリットを挟んで両側に円弧形状の切り欠きが形成された周壁部から構成されていることを特徴とする請求項(2)記載の蛍光性集魚装置。
【請求項4】前記蛍光性係止体は、蓄光性の蛍光塗料を混入した樹脂により一体成形されていることを特徴とする請求項(1)記載の蛍光性集魚装置。
【請求項5】前記蛍光性係止体は、蛍光塗料を混入していない樹脂で覆われ、二重成形されていることを特徴とする請求項(1)記載の蛍光性集魚装置。
【請求項6】前記筐体は、前記カバーの表面を覆う透明で着脱自在な蓋を具備することを特徴とする請求項(1)記載の蛍光性集魚装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は魚釣りの際、多くの魚を集めるために使用される集魚装置に関し、特に、蛍光性により集魚効果を得る蛍光性集魚装置に関する。
【0002】
【従来の技術】魚釣りには、一般に、多くの魚を捕獲するため、魚を釣具近くに集める集魚装置が使用されている。特に、夜間に行う釣りの場合には、集魚装置が使用されることが多い。
【0003】この集魚装置は、魚が明るい光のもとに集まってくるという性質を有することを利用したもので、船の周囲に取り付けられる集魚灯や釣り糸の上部に取り付けられ、水面上に浮く蛍光性の浮き等が知られている。
【0004】このうち、集魚灯からなる集魚装置では、集魚灯による発光により、集魚灯が取り付けられた船の周囲の水面付近に魚を集め、これにより多くの魚を捕獲するようにしている。
【0005】また、蛍光性の浮きからなる集魚装置では、浮き自身の発光により、浮きが浮遊する水面付近に魚を集め、これにより多くの魚を捕獲するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従来の集魚装置では、集魚灯や蛍光性の浮きは、集魚灯が取り付けられた船の周囲の水面または浮きが浮遊する水面付近に魚を集めるため、魚が釣り針から離れた位置に集められ、集魚効果が魚の捕獲に十分に利用されていないという問題があった。
【0007】この発明は、上述した事情に鑑み、集魚効果を十分に魚の捕獲に利用することができる蛍光性集魚装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決するため、この発明の蛍光性集魚装置では、水面下に没する釣り糸または釣り針の一部に着脱自在に装着される蛍光性係止体と、筐体内部に配設された発光手段と該発光手段を覆うカバーとを有する蓄光器と、前記カバーに形成され、前記蛍光性係止体を着脱自在に嵌着支承するとともに該蛍光性係止体の背面を前記発光手段に向け露出させる孔とを具備し、前記発光手段により前記孔に嵌着支承された前記蛍光性係止体をその背面から蓄光させるようにしている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係わる蛍光性集魚装置の一実施例を詳述する。
【0010】図1は、この発明に関わる蛍光性集魚装置を示す斜視図である。
【0011】図1で示すように、この蛍光性集魚装置1は、蛍光性係止体2と蓄光器31とから構成されている。
【0012】このうち、蛍光性係止体2は、その拡大斜視図を示す図2で示すように、断面矩形状の上部3と、一端の両側に円弧形状の切り欠き4が形成された周壁部5と、上部3の略中央を周壁部5へ向け貫通する断面円弧形状の孔6と、該孔6の一部を周壁部5の切り欠き4側に向け開口するスリット7とから構成されている。
【0013】このうち、上部3には、周壁部5の切り欠き4により、周壁部5に向け舌片3aが形成されている。
【0014】また、周壁部5に形成された円弧形状の切り欠き4は、スリット7を挟んで両側に形成されている。
【0015】また、前記孔6は、その直径が、後述する釣り糸51または釣り針52(図3)の直径より若干小さく設定されている。
【0016】また、スリット7は、先端7aから孔6が配設された後端7bに向けスリット幅が狭められている断面テーパ状のスリットで、先端7aではスリット幅が釣り糸51または釣り針52より若干大きく設定され、後端7bではスリット幅は孔6の直径より若干小さく設定されている。
【0017】また、この蛍光性係止体2は、紫外線を吸収すると発光する蛍光塗料(燐光性硫化亜鉛(ZnS:Cu)を主成分とする材料)を混入した樹脂により、中実に一体成形されている。なお、この混入する蛍光塗料の種類により各種の蛍光色が得られる。
【0018】この蛍光塗料は、紫外線を吸収している量、すなわち蓄光量に応じて発光の継続時間が変化する蓄光性の蛍光塗料であって、一般的には、アクリル、ポリエチレン、プロピレン、ABS、ポリスチロール、ポリカーボネートなどの樹脂に混入され一体成形されるものである。
【0019】また、図2で示す蛍光性係止体2は紫外線を既に相当量吸収し、所定時間継続して発光している状態を示している。
【0020】一方、蛍光性係止体2は、当該蛍光性係止体2を釣り糸51と釣り針52に装着する様子を示す図3の斜視図のように、いずれも水面下に没する位置の釣り糸51と釣り針52とに装着される。なお釣り針52の先端52aには図示せぬ釣り餌が取り付けられている。
【0021】このような、蛍光性係止体2を装着するには、図3の矢印Aのように、蛍光性係止体2のスリット7先端7aを釣り糸51または釣り針52に押し付ける。
【0022】すると、スリット7は先端7aから孔6が配設された後端7bに向けスリット幅が狭められている断面テーパ状のスリットでその先端7aではスリット幅が釣り糸51または釣り針52より若干大きく設定されているから、これにより釣り糸51または釣り針52はスリット7内に嵌挿される。
【0023】また、樹脂からなるスリット7は、先端7aから孔6が後端7bに向けスリット幅が狭められている断面テーパ状をなし、後端7bではスリット幅が釣り糸または釣り針の直径よりやや小さく設定されているから、図3の矢印Aで示すようにさらに蛍光性係止体2を釣り糸51または釣針52に押し付けると、スリット7の両側面7cがばねとして機能して外側に押し広げられ、この両側面7cで釣り糸51または釣り針52を把持するとともに、釣り糸51または釣り針52をさらにスリット7内の奥へ案内する。そして、釣り糸51または釣針52は、ついには、図3と同一部分を同一符号で示す図4のように、第2の孔6に達し、そこに嵌着支承されることとなる。
【0024】なお、釣り糸51または釣り針52が第2の孔6内に達すると、ばねとして機能するスリット7の両側面7cはもとの初期状態に復帰する。また、蛍光性係止体2を、樹脂から構成するとともに、蛍光性係止体2の孔6の直径を釣り糸51または釣り針52より若干小さく設定しているから、スリット7が初期状態へ復帰すると同時に蛍光性係止体2の孔6は釣り糸51または釣り針52をその弾性により強力に把持することとなる。
【0025】そして、蛍光性係止体2を装着した釣り糸51または釣り針52を水面下に投下すると、当該蛍光性係止体2は、蛍光性係止体2自身の発光を維持しつつ、釣り糸51および釣り針52とともに水面下に没する。
【0026】このように、上述した蛍光性係止体2からなる集魚装置1によると、蛍光性係止体2を装着した釣り糸51または釣り針52を水面に投下すると、餌をつけた釣針52の近傍に蛍光性係止体2を配置することができるから、蛍光性係止体2は、餌がその先端52aに取り付けられた釣り針52の、より近い位置で発光することとなり、このため該蛍光性係止体2のもとに魚が集まる集魚効果を、釣り針52によるより効率良い魚の捕獲に利用することができる。
【0027】また、この蛍光性係止体2は水面下に配置させることができるから、魚が蛍光性係止体2の発光を従来に比して簡単に認識することができるため、集魚効果を高めることができる。
【0028】また、蛍光性係止体2を釣り糸51または釣り針52に着脱自在に装着できるから、図4のように釣り糸51または釣り針52の任意の位置に必要な数だけ装着することができ、特に図4で示すように、蛍光性係止体2を、先端52aに餌が取り付けられた釣り針52または該釣り針52付近の釣り糸51に装着した場合には、魚は餌が取り付けられた釣り針52付近に集まることとなり、その集魚効果を魚の捕獲に一層効率良く利用することができる。
【0029】また、上述した蛍光性係止体2は樹脂から構成され、スリット7は、先端7aから後端7bに向けスリット幅が狭められている断面テーパ状をなし、後端7bではスリット幅が釣り糸または釣り針の直径よりやや小さく設定されているから、釣り糸51または釣り針52が嵌挿する際にはスリット7はその両側面7cがばねとして機能する。従って、蛍光性係止体2のスリット7を釣り糸51または釣り針52に押し付ける際には、スリット7の両側面7cが外側に押し広げられ、この両側面7cで釣り糸51または釣り針52を把持して孔6内までスムーズに案内するとともに、釣り糸51または釣り針52が孔6内に嵌着した際には、スリット7の両側面7cはもとの初期状態に復帰して、孔6の直径を初期状態に復帰させるから、孔6の内周壁の弾性によりにより釣り糸51または釣り針52は強力に把持され、蛍光性係止体2が水面下に没した状態でもその位置からずれ落ちることはない。
【0030】また、上述した蛍光性係止体2では、釣り糸51または釣り針52を案内するスリット7と、釣り糸51または釣り針52を嵌着支承する第2の孔6とを形成したから、蛍光性係止体2を釣り糸51または釣り針52に取り付ける際には、蛍光性係止体2を釣り糸51または釣り針52を蛍光性係止体2のスリット7に押し付けるだけでよく、その装着作業を簡単に行うことができることとなる。
【0031】また、上述した蛍光性係止体2では、釣り糸51または釣り針52に押し付けるスリット7は先端7aから孔6が配設された後端7bに向けスリット幅が狭められている断面テーパ状のスリットで、その先端7aではスリット幅が釣り糸51または釣り針52より若干大きく設定され、後端7bではスリット幅は孔6の直径より若干小さく設定されているから、蛍光性係止体2のスリット7を釣り糸51または釣り針52に押し付けると釣り糸51または釣り針52を簡単にスリットに嵌挿させることができ、これにより、蛍光性係止体2を釣り糸51または釣り針52に装着する装着作業を簡単に行うことができる。
【0032】また、この蛍光性係止体2では、当該蛍光性係止体2の上部3を断面矩形状に形成し、周壁部5に切り欠き4を形成したから、その形状からスリット7の形成位置等を触覚で確認することができ、これにより釣り糸51または釣り針52に蛍光性係止体2を装着する作業を簡単に行うことができる。
【0033】なお、この実施例では、蛍光性係止体2を構成する蛍光塗料は、紫外線により発光する蓄光性の蛍光塗料を使用したが、これに限定せず、例えば、太陽光を構成する他の光線により発光する蓄光性の蛍光塗料であってもよい。
【0034】また、この蛍光性係止体2は、蛍光塗料を混入した樹脂により一体成形するようにしたが、これに限定せず、例えば、蛍光性係止体2は、蛍光塗料を混入した樹脂からなる蛍光性係止体2を蛍光塗料を混入していない樹脂で覆うように二重成形したものであってもよい。
【0035】なお、蛍光性係止体2を釣り針52と釣り糸51との結び目に装着した場合は、魚が釣れると、その魚を釣り針52から取り外しやすいという効果がある。
【0036】また、蛍光性係止体2は、その上部3を断面矩形状に形成し、周壁部5に切り欠き4を形成したが、この形状は上記実施例に限定されず、例えば円筒形状の蛍光性係止体により構成してもよい。
【0037】次に、円筒形状の蛍光性係止体12について説明する。
【0038】この蛍光性係止体12は、図1と同一部分を同一符号で示す図5のように、円筒を高さ方向に半分に切断した形状の2つの蛍光部材13、14と、該蛍光部材13、14を連結する連結部材15とから構成されている。このうち、蛍光部材13、14には、連結部材15を介し対峙する垂直面13b、14bが形成されている。なお、符号13a、14aは各蛍光部材13、14の上面である。
【0039】また、一方の蛍光部材13には、垂直面13bの上段に突起16が突設され、下段には該突起16の径より若干小さい径の穴17が穿設されている。
【0040】また、他方の蛍光部材14には、垂直面14bの上段であって一方の蛍光部材13の突起16が突設された高さ位置に、一方の蛍光部材13の下段に配設された穴17と同一径の穴18が穿設され、また、垂直面14bの下段であって一方の蛍光部材13の穴17が穿設された高さ位置に、一方の蛍光部材13の突起16と同一の突起19が突設されている。
【0041】この各蛍光部材13、14の突起16、19には、それぞれ軸方向に沿ってスリット16a、19aが形成され、このスリット16a、19aのスリット幅は、先端16b、19bから後端16c、19cに向けスリット幅が狭められている断面テーパ状のスリットで、先端16b、19bではスリット幅が図4で示す釣り糸51または釣り針52より若干大きく設定されている。
【0042】この図5の蛍光性係止体12では、一方の蛍光部材13のスリット16aに釣り糸51を案内嵌挿し、その後、図5の矢印Hで示すように連結部材15を中心に折り曲げ、その垂直面13bに他方の蛍光部材14の垂直面14bを合致させると、図5と同一部分を同一符号で示す図6のように、それぞれの蛍光部材13、14の垂直面13b、14bに形成された、互い対向する突起16、19と穴18、17とが、その上段および下段で嵌着する。
【0043】また、このような突起16、19に嵌合する穴18、17は突起16、19の径より若干小さい径に設定されているから、突起16、19はばねとして機能し、突起16、19と穴18、17とが嵌合する際には、当該突起16、19のスリット16a、19a両側面は穴18、17内に弾発的に嵌挿し、スリット16a、19a間に嵌挿した釣り糸51を二箇所のスリット16a、19aの両側面16d、19dで強力に把持するから、この蛍光性係止体12は釣り糸51をより強固に嵌着支承することとなる。
【0044】なお、この蛍光性係止体12は、釣り糸51に装着することとしたが、釣り針52に嵌着することも可能であることは言うまでもない。
【0045】また、この実施例の蛍光性係止体12を円筒形状としたが、該蛍光性係止体12を球状に形成してもよく、その形状に限定されない。また、蛍光部材13、14を連結部材15により連結させたが、これに限定されず、連結部材15なしに別々に形成したものを嵌着させるようにしてもよい。
【0046】また、蛍光性係止体2は、紫外線を相当量吸収し既に発光していることを前提に詳述したが、前記所定時間経過後発光が終了した場合には、以下に説明する蓄光器31により強制的に紫外線を蓄光することが可能である。
【0047】図1で示す蓄光器31は、矩形状の筐体32と、該筐体32に着脱自在に装着される蓋33とから構成されている。
【0048】このうち、筐体32は、蓄光器31と蛍光性係止体2の組み立て斜視図で示す図7のように、表面を覆うカバー32aに形成された孔34と、筐体32内部に配設された紫外線発光装置36とから構成されている。なお、図7では、図1と同一部分を同一符号で示している。
【0049】このうち孔34は、蛍光性係止体2の周壁部5の断面形状と同一形状に形成されている。
【0050】また、紫外線発光装置36は、そのブロック図を示す図8のように、電力を供給する電源38と、該電源38により駆動されるインバーター等からなる駆動回路40と、該駆動回路40から供給される駆動電源をON・OFFするスイッチ39と、スイッチ39の操作によりON・OFFする紫外線発光ランプからなる紫外線発光手段37とから構成されている。なお、図8と同一部分を同一符号で示している。
【0051】また、スイッチ39は、図7で示すように、その操作部の一部が矩形状の孔35内から露出している。
【0052】また、筐体32のカバー32a表面を覆う蓋33は、透明な樹脂から構成されている。
【0053】この蓄光器31の孔34に、矢印Bで示すように蛍光性係止体2を周壁部5側から嵌挿させると、図1と同一部分を同一符号で示す図9のように、蛍光性係止体2はその上部3の舌片3aが蓄光器31筐体32のカバー32aに当接し、該蛍光性係止体の背面である周壁部5が紫外線発光手段37に向け露出した状態で、筐体32に嵌着支承される。
【0054】次に、スイッチ39を矢印Cで示すようにONすると、紫外線発光装置36が駆動して筐体32内部で紫外線ランプからなる紫外線発光手段37が駆動され、これにより紫外線が蛍光性係止体2に向け照射される。
【0055】このように紫外線発光手段37により蛍光性係止体2に向け紫外線が照射されると、蛍光性係止体2は、紫外線発光手段37に向け露出する周壁部5、すなわち該蛍光性係止体2の背面でその紫外線を吸収し、蛍光性係止体2に蓄光が行われる。
【0056】なお、図9の矢印Dのように、筐体32に蓋33を装着すると、図1で示すように、スイッチ39が蓋33の外部と接触することはない構造となっている。
【0057】一方、上述した蛍光性係止体2は、当該蛍光性係止体を構成している蛍光塗料の性質により紫外線を吸収している量、すなわち、蓄光の量に応じて発光の継続時間を変化させるものであるが、上述した実施例のものでは紫外線装置36を駆動し、約1分程度蓄光を行うと蛍光性係止体2の発光は通常約10分間程度継続し、また約3分程度蓄光を行うと約30分程度その発光を継続する。また、蛍光性係止体2の蓄光には限界があるため、紫外線装置36の駆動を3分以上行っても、蛍光性係止体2の発光継続時間は約30分程度である。
【0058】一方、図1と同一部分を同一符号で示す図10のように、蛍光性係止体2を嵌着させたまま蓄光器31の筐体32のスイッチ39をOFFし、蓋33を筐体32に装着した場合であっても、蓋33が透明な樹脂から構成されているから、太陽光41の紫外線が筐体32表面に露出している蛍光性係止体2の上部3に照射されることとなり、この場合でも蛍光性係止体2に対し蓄光が行われることとなる。
【0059】また、このように蓄光された蛍光性係止体2を、釣り糸51または釣り針52に装着するには、図9の矢印Eで示すように蓋33を筐体32から離脱した後、矢印Fで示すようにスイッチ39をOFFにし、さらに図7の矢印Gで示すように蛍光性係止体2を第1の孔34から離脱する。そして、図3で示すように、蛍光性係止体2を水面下に没する釣り糸51または釣り針52に装着すればよい。
【0060】従って、上述した蓄光器31では、筐体23内部に発光手段37を配設し、ささらに、該発光手段37を覆うカバー23aを配設し、このカバー32aに蛍光性係止体2を着脱自在に嵌着支承するとともに該蛍光性係止体2の背面である周壁部5を前記発光手段37に向け露出させる孔34を形成したから、蛍光性係止体2に強制的に蓄光させることができることとなる。
【0061】また、筐体32に着脱自在な蓋33を配設しているから、蓋33を装着した場合には、スイッチ39が蓋33の外部と接触して反転する虞はなく、そのため、蛍光性係止体2に蓄光させている状態を維持しつつ携帯することができる。
【0062】また、この集魚装置1を構成する蓄光器31では、蓄光器31の蓋33は透明な樹脂から構成されているから、スイッチ39のOFF状態で蓋33を筐体32に装着しても、太陽光41の紫外線が筐体32表面に露出している蛍光性係止体2の上部3に照射されて、蛍光性係止体2に対し蓄光が行われ、これにより、特に昼間、紫外線発光装置36を駆動せずに蛍光性係止体2に蓄光することができるとともに、この状態を維持したまま携帯することもできることとなる。
【0063】また、この実施例の集魚装置1では、蛍光性係止体2を蓄光させる蓄光器31は紫外線発生手段37から構成するようにしたが、これに限定せず、蛍光性係止体2に対して発光させる手段であればよく、蓄光器31を他の光線を発光する手段から構成してもよい。
【0064】また、この実施例では、蓄光器31の筐体32表面32aに蛍光性係止体2を嵌着する孔34を1つ形成し、そこに蛍光性係止体2を一つ配設するようにしたが、形成される孔34の数は1つに限定されず、例えば、3つ形成し、その各孔34内にそれぞれ蛍光性係止体2を配設するようにしても良い。なお、この場合は形成される孔34の数に対応する数の紫外線発光手段37を筐体32内に配設すればよい。
【0065】なお、この実施例では、蓋33を透明な樹脂から構成したが、この透明な樹脂の材質、色は限定されず、例えば、蓋33は硝子から構成してもよいし、有色の透明体であってもよい。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の蛍光性集魚装置では、水面下に没する釣り糸または釣り針の一部に、蛍光性係止体を着脱自在に装着するようにしたから、蛍光性係止体が装着された釣り糸または釣り針を水面下に投下すると、蛍光性係止体を水面下に配置することができ、これにより蛍光性係止体は、従来に比較して、餌がその先端に取り付けられた釣り針により近く位置で発光することとなり、該蛍光性係止体のもとに魚が集まる集魚効果を従来に比してより効率良く、魚の捕獲に利用することができる。
【0067】また、集魚装置を構成する蛍光性係止体では、釣り糸または釣り針に押し付けるスリットは断面テーパ状に形成されているから、蛍光性係止体のスリットを釣り糸または釣り針に押し付けると釣り糸または釣り針を簡単にスリットに嵌挿させることができ、これにより、蛍光性係止体を釣り糸または釣り針に装着する装着作業を簡単に行うことができる。
【0068】さらに、この集魚装置では、蛍光性係止体にスリットを挟んで両側に円弧形状の切り欠きが形成された周壁部を形成すれば、その形状からスリットの形成位置等を触覚で確認することができ、これにより釣り糸または釣り針に蛍光性係止体を装着する作業を簡単に行うことができる。
【0069】また、この集魚装置では、水面下に没する釣り糸または釣り針の一部に着脱自在に装着される蛍光性係止体と、筐体内部に配設された発光手段と該発光手段を覆うカバーとを有する蓄光器と、前記カバーに形成され、前記蛍光性係止体を着脱自在に嵌着支承するとともに該蛍光性係止体の背面を前記発光手段に向け露出させる孔とを具備するようにしたから、孔に嵌着支承された前記蛍光性係止体をその背面から蓄光させることができる。
【0070】また、この集魚装置を構成する蓄光器では、筐体はカバーの表面を覆う透明で着脱自在な蓋から構成されているから、スイッチのOFF状態で蓋を筐体に装着しても、太陽光の紫外線が筐体表面に露出している蛍光性係止体に照射されて、蛍光性係止体に対し蓄光が行われ、これにより、特に昼間、紫外線発光装置を駆動せずに蛍光性係止体に蓄光することができるとともに、この状態を維持したまま携帯することもできる。
【0071】したがって、この蛍光性集魚装置によれば、魚の捕獲量を増大させることができる。
【出願人】 【識別番号】592031547
【氏名又は名称】株式会社ネステック
【識別番号】598027940
【氏名又は名称】新中央資材有限会社
【出願日】 平成10年(1998)3月2日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】木村 高久
【公開番号】 特開平11−243825
【公開日】 平成11年(1999)9月14日
【出願番号】 特願平10−49497