| 【発明の名称】 |
タモ網 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐々木 雅也
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| 【要約】 |
【課題】簡易な構造で芯線及び網部を枠部に固定可能であり、耐久性に優れたタモ網を提供する。
【解決手段】このタモ網は、環状の枠部1と、枠部1に取り付けられた網部2と、枠部1に連結部材20を介して連結されたハンドル部3とを有している。枠部1は、枠本体部11と、枠本体部11の外周面に形成され外周方向に開口した周溝12と両端部に形成された連結部15とを有している。枠部1の連結部15には、切欠きが形成されており、この切欠きが係止部16となっている。この係止部16は芯材5を切欠きに係止した後かしめて固定可能になっている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】魚釣りに用いるタモ網であって、外周面に形成された溝部と、両端部に形成された連結部と、前記連結部に設けられた係止部とを有する枠部と、前記溝部に嵌入されると共に両端が前記係止部に係止されている芯線と、前記芯線によって開口縁を係止されており、前記芯線によって枠部に固定されている袋状の網部と、前記枠部に前記連結部を介して連結されたハンドルとを備えたタモ網。 【請求項2】前記連結部を覆うように連結された連結部材をさらに備え、前記連結部材は、前記枠部に固定された網部の前記連結部付近の一部を覆いながら係止可能な網係止部を有している、請求項1に記載のタモ網。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣りの際に魚をすくい上げるために用いるタモ網に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のタモ網は、外周面には周溝が形成された環状の枠部と、枠部の周溝に固定された袋状の網部と、枠部に連結されたハンドル部とを有している。このタモ網では、網部の開口側縁部に芯線を挿通し、芯線を周溝に配置した後に芯線の両端部を引張して周溝に芯線を嵌め込んでいる。そして、このように芯線を周溝に嵌め込むことによって網部を枠部に固定している。 【0003】この従来のタモ網では、芯線が周溝に嵌め込まれているので、芯線、即ち、網部が枠部から不用意に外れてしまうことない。また、網部の開口側縁部が枠部を直接被っていないので、網部の開口縁部が摩耗しにくく破損しにくい。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来のタモ網は、芯線の両端部を引張して周溝に芯線を嵌め込んでいる。このため、芯線の両端部に芯線を引張する手段を設ける必要が生じ、構造の複雑化及び製造コストの上昇を招く。また、従来の芯線に網部を挿通させて網部を枠部に固定するタモ網では、芯線の両端部付近に芯線が網部を係止しきれない箇所が生じ、また使用中に芯線から網部が外れてしまいこの部分の網部の強度低下が生じる場合があった。網部の一部に他の部分より強度の弱い箇所が生じると、この部分から網部が破損する恐れがある。 【0005】本発明の課題は、簡易な構造で芯線及び網部を枠部に固定可能であり、耐久性に優れたタモ網を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】発明1にかかるタモ網は、魚釣りに用いるタモ網であって、外周面に形成された溝部,両端部に形成された連結部,および連結部に設けられた係止部を有する枠部と、溝部に嵌入されると共に両端が係止部に係止されている芯線と、芯線によって開口縁を係止されており、芯線によって枠部に固定されている袋状の網部と、枠部に連結部を介して連結されたハンドルとを備えている。 【0007】この場合には、芯線が周溝に嵌め込まれるとともに両端部が枠部に設けられた係止部に係止されているので、他の部材を用いることなく芯線が直接枠部に固定されている。この結果、構造が簡略化され製造コストも低くなる。また、網部の開口側縁部が枠部を直接被っていないので、網部が摩耗しにくい。発明2にかかるタモ網は、発明1のタモ網であって、連結部を覆うように連結された連結部材をさらに備え、連結部材は、枠部に固定された網部の連結部付近の一部を覆いながら係止可能な網係止部を有している。 【0008】この場合には、連結部材が枠部の連結部分を覆うと共に、連結部材に設けられた網係止部が枠部に固定された網部の連結部付近の一部を覆いながら係止する。即ち、網係止部が芯線の両端部付近に生じる芯線が網部を係止しきれない箇所を係止し、また、使用中に芯線から網部が外れ易い部分を係止するので、網部の強度低下が防止でき、網部が破損するのを有効に防止できる。 【0009】 【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本発明の第1実施形態を採用したタモ網は、図1に示すように、環状の枠部1と、枠部1に取り付けられた網部2と、枠部1に連結部材20を介して連結されたハンドル部3とを有している。 【0010】枠部1は、ステンレス合金やチタン合金等からなる部材であり、金属製部材を環状に折り曲げて形成されたものである。そして、両端部はそれぞれ外周方向に折り曲げられており、この折り曲げられた両端部が連結部15となっている(図3参照)。また枠部1は、図2に示すように、枠本体部11と、枠本体部11の外周面に形成され外周方向に開口した周溝12とを有している。そして、後に詳しく説明するように、周溝12には網部2が係止されている芯線5が嵌入され固定されている。この芯線5は弾性を有するナイロン製の部材である。さらに、図6に示すように、枠部1の連結部15には、切欠きが形成されており、この切欠きが係止部16となっている。この係止部16は芯材5を切欠きに係止した後かしめて固定可能になっている。 【0011】また、網部2は、ナイロン繊維等からなる袋状の部材である。網部2の開口側縁部には縁部に沿って芯線5が縫合されて係止されており、図2に示すように、網部2を係止した芯線5が枠部1の周溝12に嵌入されることによって、網部2は枠部1に固定されている。連結部材20は、図3及び図4に示すように、内部に中空部100を有するパイプ状のパイプ部21と、枠部1の連結部15を挟み込んで固定しつつパイプ部21に網先側から嵌入され固定される第1固定部材22及び第2固定部材23とを有している。また、連結部材20の手元側にはハンドル3が嵌入されビス等で固定されている。この連結部材20は、例えば、接着剤によって接着してもよく、ネジ式に螺合させて固定してもよい。 【0012】パイプ部21はプラスチックまたは金属製の部材であって、内周面に第1固定部材22及び第2固定部材23を案内する複数のガイド21aと、外周面から中空部100に貫通し内周面に雌ネジが形成されている孔21bとを有している。この孔21bには先端にぬけ止め24aが固定された固定ボルト24が配置されている。そして、この固定ボルト24をねじ込むことによって、第1固定部材22及び第2固定部材23を中空部100内の所定の位置に固定する。 【0013】第1固定部材22及び第2固定部材23は、開口側から枠部1の連結部15ヲ挟み込んで固定可能な一組の部材である。第1ボルト25及び第2ボルト27をそれぞれ所定の位置に貫通させ第1,第2ナット26,28に螺合することによって、連結部15を挟み込みつつ固定される。第1固定部材22は、図5及び図6に詳しく説明するように、先端が熊手状に90度方向に折曲して延伸している部材である(図4参照)。この第1固定部材22は、第1本体部51と、第1本体部51の中央に左右に比べて盛り上がって形成されている隆起部52と、第1本体部51及び隆起部52に連続して形成され90度方向に折曲して延伸した網係止部53とを有している。そして、この隆起部52の両側に枠部1の連結部15が配置される。この第1本体部51の手前側(ハンドル側)端部には、一対の孔51a,51bが形成されている。また、隆起部52には貫通孔52a,52bが形成されており、それぞれ第1,第2ボルト25,27が貫通している。網係止部53は、第1本体部51との連結側に枠部1が配置可能な配置空間56が形成されており(図4参照)、この配置空間56の中央付近にはリブ54が形成されている。また、網係止部53にはハンドル側に突出し第2固定部材23との間に挟み込まれる網部2を係止する係止突起55が複数箇所に形成されている。 【0014】第2固定部材23は、図7及び図8に詳しく示すように、先端側がややハの字型に広がって形成されており、枠部1の連結部15を収納可能な部材である(図3参照)。この第2固定部材23は、第2本体部71と、第2本体部71の中央付近に盛り上がって形成された隆起部72と、第2本体部71の左右からハンドル3側に連続して形成された側壁部74とを有している。そして、この隆起部72と側壁部74との間の空間に枠部1の連結部15が配置される。この側壁部74のハンドル3側には一対の係止突起74a,74bが形成されており、前記第1固定部材23の一対の孔51a,51bに嵌入可能になっている。また、隆起部72には貫通孔72a,72bが形成されており、それぞれ第1,第2ボルト25,27が貫通している。また、第2本体部71には、前記第1固定部材22の係止突起55に対応する個所に係止溝73が形成されている。 【0015】このように構成されたタモ網では、芯線5が周溝12に嵌め込まれるとともに、芯線5の両端部が枠部1の係止部16に係止されているので、芯線5は周溝12に十分に固定され周方向へのずれも有効に抑えられている。こうして芯線5によって網部2が周溝12にはめ込まれ、網部2の開口側縁部が枠部1を直接被っていないので、使用中に網部2が摩耗しにくい。また、連結部材20が枠部1の連結部分15を覆うと共に、連結部材15に設けられた網係止部16が枠部1に固定された網部2の連結部15付近の一部を覆いながら係止する。即ち、網係止部16が連結部15付近の網部2の強度低下を抑え、この部分から網部2が破損するのを有効に防止する。 【0016】以上のように、本発明の第1実施形態を採用したタモ網では、芯線5を周溝12に締め付けるために他の部材を設ける必要がなく構造が簡易になる。また、連結部材20の網係止部16が網部を係止するので、網部2の強度低下も防止できる。 [第2実施形態]以下、本発明の第2実施形態について、図面を参照しつつ説明する。 【0017】本発明の第2実施形態を採用した枠部1は、図9に示すように、本体部11と、本体部11の外周面に形成され外周方向に開口した周溝12とを有している。そして、後に詳しく説明するように、周溝12には網部2が係止されている芯線5が嵌入され固定されている。この芯線5はナイロン製の可撓性を有する部材である。そして、芯線5の直径bは周溝12の入り口部分の幅aより大きく形成されている。さらに、第1実施形態と同様に、枠部1の連結部15には、切欠きが形成されており、この切欠きが係止部16となっている。この係止部16は芯材5を切欠きに係止した後かしめて固定可能になっている。 【0018】なお、その他の構成は第1形態と同様であり、説明を省略する。このように構成されたタモ網では、弾性を有するナイロン製の芯線5がその可撓性を利用して、芯線5の直径bより小さい入り口幅aを有する周溝12に嵌め込まれて、他の部材を用いることなく芯線5が直接枠部1に固定されている。この結果、構造が簡略化され製造コストも低くなる。また、第1実施形態と同様に、網係止部16が連結部15付近の網部2の強度低下を抑え、この部分から網部2が破損するのを有効に防止する。 【0019】 【発明の効果】本発明にかかるタモ網によれば、芯線が周溝に嵌め込まれると共に、両端部が枠部の係止部係止されているので、他の部材を用いることなく芯線が直接枠部に固定でき、構造が簡略化され製造コストも低くなる。また、連結部材が枠部の連結部分を覆うと共に、連結部材に設けられた網係止部が枠部に固定された網部を係止するので、連結連結部付近の網部の強度低下が防止できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002439 【氏名又は名称】株式会社シマノ
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月25日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】小野 由己男 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−239431 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月7日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−43754 |
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