| 【発明の名称】 |
魚釣り用繋止具 |
| 【発明者】 |
【氏名】古田 徹哉
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| 【要約】 |
【課題】片手に釣竿や道具類を持った状態等であっても、掛着具にフックを容易に引っ掛けたり、外したりすることができ、使用者が容易に曳舟のロープを腰の箇所に着脱することができる魚釣り用繋止具を提供する。
【解決手段】魚釣り用繋止具Aは、布部材10、飾り帆布12、掛着具20、平板30等を有し、上記掛着具20が平板30に固着されることにより、掛着具20のぐらつきが防止される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 使用者のベルトに装着され、繋止物を繋止する魚釣り用繋止具であって、上記ベルトに装着される装着部材と、上記繋止物側のフックと掛着されるべく、上記装着部材表面から突出して配設される掛着具とを有するとともに、上記掛着具のぐらつきを防止するぐらつき防止機能を有することを特徴とする魚釣り用繋止具。 【請求項2】 上記装着部材が、金属によって形成され、上記ベルトを挿通可能な挿通孔を有することを特徴とする請求項1に記載の魚釣り用繋止具。 【請求項3】 上記装着部材が、樹脂成型単体又は金属を内包して樹脂成型によって形成され、上記ベルトを挿通可能な挿通孔を有することを特徴とする請求項1に記載の魚釣り用繋止具。 【請求項4】 上記装着部材が、布部材で形成されるとともに、上記ベルトに巻装して装着されることによって、上記掛着具のぐらつきを防止する上記ぐらつき防止機能となることをを特徴とする請求項1に記載の魚釣り用繋止具。 【請求項5】 上記布部材に、ベルトへ巻装して固定するための付着部材が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の魚釣り用繋止具。 【請求項6】 上記付着部材が、面ファスナーであることを特徴とする請求項5に記載の魚釣り用繋止具。 【請求項7】 上記付着部材が、スナップボタンであることを特徴とする請求項5に記載の魚釣り用繋止具。 【請求項8】 上記ベルトからの脱落を防止すべく、上記布部材に、上記ベルトを内挿する環状部が設けられていることを特徴とする請求項4又は5又は6又は7に記載の魚釣り用繋止具。 【請求項9】 上記ぐらつき防止機能が、上記布部材を上記ベルトに巻装して装着されるのに加えて、上記掛着具の両側の基端部に上記布部材と並列に配設される平板が固着されることによって、上記掛着具のぐらつきを防止するものであることを特徴とする請求項4又は5又は6又は7又は8に記載の魚釣り用繋止具。 【請求項10】 上記掛着具と上記平板との固着が、リベットによるカシメによって行われるものであることを特徴とする請求項9に記載の魚釣り用繋止具。 【請求項11】 上記掛着具に掛着した上記フックの脱落を防止するために、上記掛着具自体もしくは上記掛着具と上記布部材とにより、閉空間が形成されていることを特徴とする請求項4又は5又は6又は7又は8又は9又は10に記載の魚釣り用繋止具。 【請求項12】 使用者のベルトに固着され、繋止物を繋止する魚釣り用繋止具であって、上記ベルトからの脱落を防止すべく、上記ベルトを内挿する環状部が設けられている布部材であって、上記ベルトに巻装して固定するための面ファスナーが設けられている布部材と、上記繋止物側のフックと掛着されるべく、上記布部材表面から突出して配設される略コ字状の掛着具と、を有し、掛着したフックの脱落を防止するために、上記掛着具と上記布部材とにより閉空間が形成され、さらに、上記掛着具の両側の基端部に上記布部材と並列に配設される平板が、上記掛着具に固着されることによって上記掛着具のぐらつきが防止されていることを特徴とする魚釣り用繋止具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣り用の繋止具に関するものであり、特に、使用者のベルトに装着されて繋止物を繋止する魚釣り用繋止具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、魚釣り時において、特に、「友釣り」と呼ばれる囮を用いたアユ釣り時においては、通常、釣人が河川の中へ入り込んでアユ釣りが行われている。この場合に、釣り上げたアユを一端岸辺まで戻って、囮缶やビク等に投入していたのでは、時間がかかって効率が悪く、好時合いを効率良く釣ることができない。また、アユは敏感な魚であるため、頻繁にポイント近辺を歩き回るのは、アユを警戒させることになるため、釣果に影響するおそれがある。 【0003】そのため、囮缶へ移すまで、釣ったアユを臨時に保管する、いわゆる「曳舟」と呼ばれる筐体が用いられている。該曳舟は、一般的に、流れの抵抗を減らすために、図13に示すように略舟形状を呈し、またバック型等、多種多用なものが用いられている。また、上記曳舟aの先端側には、図13に示すように、ロープbが接続され、更に、該ロープbの端部に、いわゆる「ナスカン」と呼ばれるバネ付勢された抜け止めdを有するフックcが接続される。そして、図14に示すように、釣人のベルトeに係着部材fを介して係着された略リング状の掛着具gに、上記フックcを矢印のように引っ掛けることによって、上記曳舟aが釣人の腰に繋止される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、通常、上記係着部材fは、上記ベルトeと同質な、変形容易な合成繊維等による布部材によって形成されているため、上記ベルトeから垂れ下がって、形状が不安定でぐらついている。また、上記フックcは、上述したように、バネ付勢された抜け止めdを有するため、該抜け止めdを押し開くには、所要の力が必要である。従って、上述したように、上記掛着具gに、上記フックcを引っ掛ける場合には、上記係着部材fが変形容易でぐらついているため、上記フックcを引っ掛けようとすると、上記掛着具gが上記フックcに押されて逃げてしまい、また、上記掛着具gから上記フックcを取り外す場合にも、上記フックcに上記掛着具gが絡んで一緒に動いてしまう。 【0005】そのため、引っ掛ける場合には、一方の手で上記掛着具gを押さえ、他方の手で上記フックcを持って、上記掛着具gに上記フックcを強く押し当てて、上記掛着具gに上記フックcを引っ掛ける必要があり、また、取り外す場合にも、一方の手で上記フックcの上記抜け止めdを押さえつけて、上記フックcを開口させた状態で、他方の手で上記フックcを上記掛着具gから抜き取る必要があった。従って、片手に釣竿や道具類を持った状態等では、上記掛着具gに上記フックcを着脱するのは困難であり、上記曳舟aを容易に使用者が繋止及び繋止の解除をすることができなかった。 【0006】その他、アユ釣りにおける手網の繋止や、磯釣や筏吊りにおける釣竿の流し止め等においても、伸縮自在なロープによって繋止されているが、そのような場合であっても、片手に釣竿や道具類を持った状態や、足場が悪く両手が使いづらい場合等では、上記繋止物を容易に使用者が繋止することができなかった。更に、上記掛着具gは、図14に示すように、上記ベルトeに緩く挿通されているため、上記ベルトeに沿って容易に左右に移動する構造である。そのため、釣りの最中に上記ベルトeに沿って、上記掛着具gが左右に移動してしまい、所在が不明確となって位置確認が必要となるおそれがあった。 【0007】そこで、本発明は、片手に釣竿や道具類を持った状態等であっても、片手のみによって掛着具に繋止物側のフックを容易に着脱することができるため、使用者が容易に繋止物の繋止及び繋止の解除を行うことができるとともに、更に、位置確認も不要な魚釣り用繋止具を提供するものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、使用者のベルトに装着され、繋止物を繋止する魚釣り用繋止具であって、上記ベルトに装着される装着部材と、上記繋止物側のフックと掛着されるべく、上記装着部材表面から突出して配設される掛着具とを有するとともに、上記掛着具のぐらつきを防止するぐらつき防止機能を有することを特徴とする。 【0009】この第1の構成の魚釣り用繋止具においては、上記装着部材表面から突出して配設される上記掛着具のぐらつきが防止される。そのため、上記掛着具に上記フックを引っ掛ける場合には、上記掛着具がぐらつかないため上記フックに押されて逃げてることがなく、また、上記掛着具から上記フックを取り外す場合にも、上記フックに上記掛着具が絡んで一緒に動いてしまうことがない。従って、片手に釣竿や道具類を持った状態等でも、片手のみによって上記掛着具に上記フックを容易に着脱することができ、上記繋止物を容易に繋止及び繋止の解除を行うことが可能になる。更に、装着部材によって、上記魚釣り用繋止具が確実に上記ベルトに装着されるため、上記魚釣り用繋止具が最初に装着した位置からベルトに沿って左右に移動することがなく、上記掛着具の位置確認も不要とすることができる。 【0010】また、第2には、上記第1の構成において、上記装着部材が、金属によって形成され、上記ベルトを挿通可能な挿通孔を有することを特徴とする。また、第3には、上記第1の構成において、上記装着部材が、樹脂成型単体又は金属を内包して樹脂成型によって形成され、上記ベルトを挿通可能な挿通孔を有することを特徴とする。 【0011】この第2又は第3の構成の魚釣り用繋止具においては、上記装着部材が金属、樹脂成型単体、又は金属を内包して樹脂成型によって形成され、ベルトを挿通する挿通孔を有しているので、上記ベルトから上記装着部材が脱落することがなく、上記繋止物が流されてしまうおそれが無い。 【0012】また、第4には、上記第1の構成において、上記装着部材が、布部材で形成されるとともに、上記ベルトに巻装して装着されることによって、上記掛着具のぐらつきを防止する上記ぐらつき防止機能となることをを特徴とする。 【0013】この第4の構成の魚釣り用繋止具においては、上記第1の構成における装着部材を、布部材による安価な部材によって構成して、上記第1の構成の効果を得ることが可能になる。また、上記布部材を上記ベルトに巻装することによって、上記掛着具のぐらつきを防止することが可能になる。 【0014】また、第5には、上記第4の構成において、上記布部材に、ベルトへ巻装して固定するための付着部材が設けられていることを特徴とする。また、第6には、上記第5の構成において、上記付着部材が、面ファスナーであることを特徴とする。また、第7には、上記第5の構成において、上記付着部材が、スナップボタンであることを特徴とする。 【0015】この第5又は6又は7の構成の魚釣り用繋止具においては、上記付着部材によって、上記ベルトへ巻装される上記布部材の固着が、付着部材の付着による簡略で安価な構成によって行うことが可能になる。 【0016】また、第8には、上記第4又は5又は6又は7の構成において、上記ベルトからの脱落を防止すべく、上記布部材に、上記ベルトを内挿する環状部が設けられていることを特徴とする。 【0017】この第8の構成の魚釣り用繋止具においては、上記付着部材の付着が外れてしまった場合においても、あらかじめ上記布部材の環状部に、上記ベルトが内挿されるため、上記ベルトから上記布部材が脱落することがなく、上記繋止物が流されてしまうおそれが無い。 【0018】また、第9には、上記第4又は5又は6又は7又は8の構成において、上記ぐらつき防止機能が、上記布部材を上記ベルトに巻装して装着されるのに加えて、上記掛着具の両側の基端部に上記布部材と並列に配設される平板が固着されることによって、上記掛着具のぐらつきを防止するものであることを特徴とする。また、第10には、上記第9の構成において、上記掛着具と上記平板との固着が、リベットによるカシメによって行われるものであることを特徴とする。 【0019】この第9又は第10の構成の魚釣り用繋止具においては、上記布部材を上記ベルトに巻装して装着されるのに加えて、上記掛着具の両側の基端部に上記布部材と並列に配設される平板が固着されたぐらつき防止機能によって、強固に上記掛着具のぐらつきを防止することが可能になる。 【0020】また、第11には、上記第4又は5又は6又は7又は8又は9又は10の構成において、上記掛着具に掛着した上記フックの脱落を防止するために、上記掛着具自体もしくは上記掛着具と上記布部材とにより、閉空間が形成されていることを特徴とする。 【0021】この第11の構成の魚釣り用繋止具においては、上記掛着具自体もしくは上記掛着具と上記布部材とにより閉空間が形成されているため、上記掛着具に掛着した上記フックの脱落を防止することが可能になる。 【0022】また、第12には、使用者のベルトに固着され、繋止物を繋止する魚釣り用繋止具であって、上記ベルトからの脱落を防止すべく、上記ベルトを内挿する環状部が設けられている布部材であって、上記ベルトに巻装して固定するための面ファスナーが設けられている布部材と、上記繋止物側のフックと掛着されるべく、上記布部材表面から突出して配設される略コ字状の掛着具と、を有し、掛着したフックの脱落を防止するために、上記掛着具と上記布部材とにより閉空間が形成され、さらに、上記掛着具の両側の基端部に上記布部材と並列に配設される平板が、リベットによるカシメによって上記掛着具に固着されることによって上記掛着具のぐらつきが防止されていることを特徴とする。 【0023】この第12の構成の魚釣り用繋止具においては、上記装着部材表面から突出して配設される上記掛着具のぐらつきが上記平板によって防止される。そのため、上記掛着具に上記フックを引っ掛ける場合には、上記掛着具がぐらつかないため上記フックに押されて逃げてることがなく、また、上記掛着具から上記フックを取り外す場合にも、上記フックに上記掛着具が絡んで一緒に動いてしまうことがない。従って、片手に釣竿や道具類を持った状態等でも、片手のみによって上記掛着具に上記フックを容易に着脱することができ、上記繋止物を容易に使用者が繋止及び繋止の解除を行うことが可能になる。更に、布部材によって、上記魚釣り用繋止具が確実に上記ベルトに装着されるため、上記魚釣り用繋止具がベルトに沿って左右に移動することがなく、、上記掛着具の位置確認も不要とすることができる。また、上記ベルトへ巻装される上記布部材の固着が、上記面ファスナーによって、簡略で安価な構成によって行うことが可能になる。また、上記面ファスナーの付着が外れてしまった場合においても、あらかじめ上記布部材の環状部に、上記ベルトが内挿されるため、上記ベルトから上記布部材が脱落することがなく、上記繋止物が流されてしまうおそれが無い。また、上記掛着具と上記布部材とにより閉空間が形成されているため、上記掛着具に掛着した上記フックの脱落を防止することが可能になる。 【0024】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としての実施例を図面を利用して説明する。本発明に基づくアユ釣り用曳舟繋止具(魚釣リ用繋止具)Aは、図1〜図5に示されるように、布部材(装着部材)10と、飾り帆布12と、掛着具20と、平板30と、フック側の面ファスナー(付着部材)40と、ループ側の面ファスナー(付着部材)50を有している。 【0025】上記布部材10は、綿帆布等によって帯状に形成される。そして、図2の組付け図に示すように、中心部から二つに折り畳まれて、その折り畳まれた上記布部材10の長さの端部から略1/3程度の長さ分までの、外側端面10bと内側端面10cが、縫い付け、或いは接着剤等によって接合される。従って、接合されない残りの部分(布部材10の長さの略2/3程度の長さ分)がループ状の環状部10aとなる。つまり、環状部10aは、折り畳み時に内側となる内側片部10a−1、10a−2と、折り畳み時に外側となる外側片部10a−3、10a−4とを有する(図1〜図4参照)。 【0026】上記飾り帆布12は、やや厚手の綿帆布等によって板状に形成され、上記布部材10の幅と略一致する幅で、上記外側端面10b及び上記内側端面10cの長さと略同一な長さの長方形状(図3の斜線部)に形成される。そして、図2に示すように、上記外側片部10a−4の外側表面に、後述する平板30を介装して縫い付け、或いは接着剤等によって接合される。尚、好適には、上記飾り帆布12の表面側に、ミシン目12aを長方形状に施す(図1)ことによって、デザイン性が向上する。なお、上記布部材10の環状部10aにおいて、内側片部10a−1、10a−2の短手方向の幅は上記長方形状(図3に示す斜線部)の幅と略同一に形成されている。 【0027】上記掛着具20は、図5の図1におけるX−X断面図に示すように、ステンレス棒材或いはステンレスパイプ材等によって略コ字状に形成される。また、両端部に平面状に圧潰されたフランジ部(基端部)20aが形成される。また、上記平板30は、図1に示すように、ステンレス材によって上記布部材10の幅と略一致する幅の長方形状に形成され、また、上記飾り帆布12の長さよりも若干短い長さに形成されて、図2に示すように上記布部材10と並列に配設される。 【0028】また、上記掛着具20の両側のフランジ部20aと、上記飾り帆布12と、上記平板30と、上記外側片部10a−4の所定位置には、それぞれ、図2に示すように、重合する左右一対の嵌合孔Bが穿設される。該嵌合孔Bは、プレス機等によって、それぞれの部材毎に穿設しても良く、また、図5の状態に各部材を積層した後に、一度に穿設しても良い。そして、図2及び図5に示すように、そのように形成された各部材の左右の嵌合孔Bを重合した状態で、上記掛着具20のフランジ部20a側から、真鍮製のリベット20bが嵌め込まれる。そして、左右の該リベット20bの下端部をカシメることによって、上記掛着具20と、上記飾り帆布12と、上記平板30と、と上記布部材10(外側片部10a−4)が鋲着によって接合され、上記掛着具20が上記布部材10の表面から突出して配設される。従って、上記掛着具20の両側のフランジ部20aに、上記布部材10と並列に配設される平板30が固着される。そのため、該平板30がベルト面に対して広い座面を有していることによって、上記掛着具20のぐらつきを防止するぐらつき防止機能として機能し、強固に上記掛着具20のぐらつきを防止することが可能になる。 【0029】上記フック側の面ファスナー40と、上記ループ側の面ファスナー50は、無数のループとフックの引っ掛かりによって互いに付着するものであり、テープ状に形成される一般的なものを使用する。そして、図1に示すように、それぞれ、上記布部材10の幅と略一致する幅であり、また、上記飾り帆布12の長さと略一致する長さの長方形状に形成される。そして、図2に示すように、上記フック側の面ファスナー40は、上記外側片部10a−3表面に縫い付け、或いは接着剤等によって接合され、また、上記ループ側の面ファスナー50は、上記布部材10の下側端面10d表面に縫い付け、或いは接着剤等によって接合される。 【0030】また、上記構成のアユ釣り用曳舟繋止具Aにおいては、上記掛着具20は、上記掛着具20と飾り帆布12(布部材10)とによりループ状に形成され、閉空間Cが形成されている。つまり、上記掛着具20の略コ字状の部分と、上記飾り帆布12における該掛着具20配設位置に対応する部分(上記掛着具20の略コ字状部分が飾り帆布12と接する箇所を結ぶ部分)とでループ状に形成される。 【0031】次に、本実施例の使用状態について説明する。まず、図8に示すように、使用者が、ウェアの上から、予め上述したアユ釣り用曳舟繋止具Aが固定されたベルトDを装着する。また、図6に示すように、上記ベルトDを装着後に上記アユ釣り用曳舟繋止具Aを固定しても良い。以下に、上記ベルトDへ上記アユ釣り用曳舟繋止具Aを固定する方法を示す。 【0032】上記ベルトDの表面と上記平板30とが略重合する位置(図6に示す状態)に、上記アユ釣り用曳舟繋止具Aを配置し、その状態から上記環状部10aの上記面ファスナー40側を、上記ベルトDを巻き込むように内側へ折曲げて、図7に示す状態とする。次に、上記布部材10の上記面ファスナー50側を、該面ファスナー50と上記面ファスナー40との付着面が重なるように、内側へ折曲げる。従って、図8に示すように、上記面ファスナー40と上記面ファスナー50が、上記ベルトDの裏側で付着して、上記ベルトDに巻装される上記布部材10が固着される。 【0033】この時に、上記掛着具20は、左右のリベット20bのカシメによって、上記平板30に強固に固着される。ここで、上記平板30は広い座面を有しているため、上記面ファスナー40と上記面ファスナー50の付着が外れない限り、上記平板30が上記ベルトDから離れる方向に動かない。そのため、平板30に固着された上記掛着具20のぐらつきが抑えられ、上記平板30が上記掛着具20のぐらつきを防止するぐらつき防止機能となる。 【0034】そして、この状態で、図13に示す曳舟aと同様な曳舟(繋止物)に接続されるロープEの端部に接続されたフックFを、図8に示すように、使用者のベルトDに固着された上記掛着具20に、矢印のように押し当てる。この時に、上記フックFには、バネ付勢された抜け止めFaが設けられているため、この抜け止めFaを押し曲げる必要があるが、上記掛着具20は上述した平板30によるぐらつき防止機能によって、ぐらつきが抑えられるため、片手のみの操作によっても容易に上記抜け止めFaを押し曲げることができる。 【0035】そして、その上記抜け止めFaを押し曲げて、上記掛着具20に上記フックFが掛着されて、曳舟が使用者に繋止され、また、抜け止めFaによって、その状態が保持される。従って、片手のみの操作によっても容易に、使用者は曳舟を繋止することができる。また、この時に、上述したように、上記掛着具20と上記布部材10とによって、図5に示すように、閉空間Cが形成される。従って、一端上記掛着具20に掛着した上記フックFが、上記掛着具20から脱落することはない。 【0036】なお、フックFを外す場合には、抜け止めFaを押し下げて掛着具20を外すための空間を作ってフックFを外すようにすればよい。よって、フックFを外す場合にも片手で操作することができる。また、図8におけるフックFは、従来例の説明で用いた図14におけるフックcと同様の構成であり、図8における抜け止めFaは図14における抜け止めdと同様の構成であり、図8におけるロープEは図14におけるロープbと同様の構成である。 【0037】以上述べた本実施例によれば、上記布部材10表面から突出して配設される上記掛着具20のぐらつきが平板30によって防止されるため、上記掛着具20に上記フックFを引っ掛ける場合には、上記掛着具20がぐらつかないため上記フックFに押されて逃げてることがなく、また、上記掛着具20から上記フックFを取り外す場合にも、上記フックFに上記掛着具20が絡んで一緒に動いてしまうことがない。従って、片手に釣竿や道具類を持った状態等でも、片手のみによって上記掛着具20に上記フックFを容易に着脱することができ、曳舟を容易に使用者が繋止及び繋止の解除を行うことが可能になる。 【0038】更に、布部材10によって、上記アユ釣り用曳舟繋止具Aが確実に上記ベルトDに装着されるため、上記アユ釣り用曳舟繋止具AがベルトDに沿って左右に移動することがなく、上記掛着具20の位置確認も不要とすることができる。また、上記ベルトDへ巻装される上記布部材10の固着が、上記面ファスナー40,50によって、簡略で安価な構成によって行うことが可能になる。また、上記面ファスナー40,50の付着が外れてしまった場合においても、あらかじめ上記布部材10の環状部10aに、上記ベルトDが内挿されるため、上記ベルトDから上記布部材10が脱落することがなく、上記曳舟が流されてしまうおそれが無い。また、上記掛着具20と上記布部材10とにより閉空間が形成されているため、上記掛着具20に掛着した上記フックFの脱落を防止することが可能になる。 【0039】尚、本実施例では、上記掛着具20と上記布部材10とにより閉空間Cが形成されているが、例えば、ループ状の掛着具を用いて掛着具自体によって閉空間Cを形成する構造としても良い。つまり、図9に示すアユ釣り用曳舟繋止具A’においては、掛着具20’がそれ自体ループ状に形成された部分を有し、閉空間Cが設けられている。 【0040】また、図10に示すように、上記掛着具20と平板30を、溶接やネジ止め等によって直接取り付けるようにすることもできる。この場合には、平板30に複数の嵌合孔30aを設けて、該嵌合孔30aによってネジ止めやリベット締め、或いは孔を利用して縫いつける方法等によって、布部材10に固着する。 【0041】なお、図11に示すような、ベルトDの上部に二重にベルトPが接続されるようなタイプのベルトDにおいては、図11の矢印に示すように、表面側の上記ベルトPのみを上記アユ釣り用曳舟繋止具Aの上記環状部10aに挿通するようにしても良い。 【0042】また、上記布部材10の環状部10aは、面ファスナー40の裏側まで続いているため、略ベルト2本分程度の大きさの空間である。従って、太いベルトや大きなベルトであっても対応することが可能であるとともに、バックルが大きい場合等であっても、該バックルを容易に通過させることができるため、ベルトからの取り外しも容易にすることができる。 【0043】尚、布部材10及び飾り帆布12は、本実施例では綿帆布によって形成されているが、本発明は、それのみに限定されるものではなく、例えば、ナイロンやポリエステル等の混紡帆布、ビニール、レザー等であっても好適に適用可能である。 【0044】また、本実施例では、上記布部材10を固着する付着部材を、面ファスナーによる構成としているが、本発明はそれのみに限定されるものではなく、容易に着脱を行うことができる付着部材であれば良く、例えば、凹凸のボタンを嵌め込むいわゆるスナップボタンによる構成とすることもできる。 【0045】また、本実施例では、上記掛着具20と上記平板30との固着を、リベット20bによるカシメによって行っているが、ネジ止めや圧入、或いは一体成型等であっても良い。また、上記ぐらつき防止機構としては、本実施例では、一枚の平板30による構成としているが、左右別体に形成しても良い。 【0046】また、本実施例では、上記布部材10を環状に形成して環状部10aを設け、該環状部10aにベルトDを内挿する構成としているが、環状部10aを設けずに、1枚布の布部材をベルトに巻装して付着部材によって付着する構成のみとすることもできる。 【0047】また、本実施例では、上記掛着具20を、略コ字形状としているが、円環状や三角形状であっても良い。なお、上記布部材10の環状部10aにおける内側片部10a−1、10a−2の幅は上記長方形(図2に示す斜線部)の幅と略同一に形成されているとして説明したが、該幅よりも短くなるようにしてもよい。 【0048】また、本実施例では、掛着具20に平板30を固着することによって、掛着具20のぐらつきを防止するぐらつき防止機能としているが、平板30を用いないで、上記布部材10を強固にベルトDに巻き付けることのみによって、上記ぐらつき防止機能とすることも可能である。尚、図2に示すように、本実施例では平板30を、飾り帆布12と布部材10の間に介装しているが、布部材10の環状部10a内に平板30を配設する構成としても良い。 【0049】また、ベルトDに関しては、本発明による魚釣り用繋止具に対応する専用のものであっても良いし、また、一般的な汎用のもの(ズボンの吊り上げ用のもの)であっても良い。つまり、本実施例においては、使用者のウェアの上部に装着する専用のベルトDとしているが、一般的なズボンの吊り上げ用のベルトDに本発明による魚釣り用繋止具を装着することも可能である。 【0050】また、本実施例では、本発明による魚釣り用繋止具の例としてアユ釣り用曳舟繋止具としての例について述べているが、本発明はその態様のみに限定されるものではなく、多用な対応が可能である。例えば、従来より、アユ釣りや渓流釣り時においては、釣人が河川の中へ入り込んで釣りを行うため、釣竿や手網、餌篭、或いは釣り道具入れ等も、河川の流れに流されてしまうのを避けるために、ロープや紐等によって、釣人の体に繋止されている。このような場合にも、本発明は好適に適用可能であり、具体的には、本発明による魚釣り用繋止具に、上記繋止物のロープ類端部に接続されたフックを掛着することによって、上記繋止物を繋止することができ、そして、本実施例と同様に、片手のみによって、容易に上記繋止物の繋止及び繋止の解除を行うことができる。その他、磯釣りやイカダ釣り等において、釣竿が波にさらわれた場合や、いきなり大物が掛かって釣竿が海に引き込まれた場合等に備えて、釣竿の基端部と釣人の体を伸縮自在なロープによって繋止する場合にも、本発明の魚釣り用繋止具を使用して、上記釣竿の繋止に用いることができる。 【0051】また、本実施例では、上記装着部材を布部材によって形成し、該布部材をベルトに巻装して装着する構成としているが、本発明はその態様のみに限定されるものではなく、多用な対応が可能である。以下にその例を、図12(イ)〜(ロ)に基づいて説明する。図12(イ)に示すように、上記魚釣り用繋止具A1は、樹脂モールドやアルミダイカストによって、座面を広く(X寸法)設定した単体の装着部材10が成型されるものであり、ベルトを挿通可能な挿通孔100が形成されて、更に、掛着具20が固着される。また、図12(ロ)に示すように、上記魚釣り用繋止具A2は、鋼板や銅板等による曲げ加工によって形成されたものであり、両端面がカーリング加工によって、ベルトを挿通可能な挿通孔100が形成されて、座面を広く(X寸法)設定した装着部材10が成型され、更に、掛着具20が固着される。また、図12(ハ)に示すように、上記魚釣り用繋止具A3は、上記魚釣り用繋止具A2の装着部材10を左右に二分割して、上記掛着具20によって連結したものである。また、ベルトを挿通可能な挿通孔100が形成される。 【0052】更に、上記魚釣り用繋止具A2及び上記魚釣り用繋止具A3の、曲げ加工によって形成された、上記装着部材10に示すような金属部材を骨組みとして内包する樹脂成型による装着部材10とすることも可能である。以上の構成によっても上記した実施例と同様な効果を得ることができる。つまり、容易に変形しない樹脂または金属によって座面を広く構成し、装着部材10自体にぐらつき防止機能を設けているため、十分に上記ぐらつき機能の効果を得ることが可能になる。また、上記挿通孔に上記ベルトが挿通されるため、上記ベルトから上記装着部材が脱落することがなく、上記繋止物が流されてしまうおそれが無い。 【0053】 【発明の効果】本発明に基づく請求項1に記載の魚釣り用繋止具においては、上記装着部材表面から突出して配設される上記掛着具のぐらつきが防止される。そのため、上記掛着具に上記フックを引っ掛ける場合には、上記掛着具がぐらつかないため上記フックに押されて逃げてることがなく、また、上記掛着具から上記フックを取り外す場合にも、上記フックに上記掛着具が絡んで一緒に動いてしまうことがない。従って、片手に釣竿や道具類を持った状態等でも、片手のみによって上記掛着具に上記フックを容易に着脱することができ、上記繋止物を容易に繋止及び繋止の解除を行うことが可能になる。更に、装着部材によって、上記魚釣り用繋止具が確実に上記ベルトに装着されるため、上記魚釣り用繋止具が最初に装着した位置からベルトに沿って左右に移動することがなく、上記掛着具の位置確認も不要とすることができる。 【0054】また、特に、請求項2に記載の魚釣り用繋止具においては、上記装着部材が金属で形成され、ベルトを挿通する挿通孔を有しているので、上記ベルトから上記装着部材が脱落することがなく、上記繋止物が流されてしまうおそれが無い。 【0055】また、特に、請求項3に記載の魚釣り用繋止具においては、上記装着部材が樹脂成型単体、又は金属を内包して樹脂成型によって形成され、ベルトを挿通する挿通孔を有しているので、上記ベルトから上記装着部材が脱落することがなく、上記繋止物が流されてしまうおそれが無い。 【0056】また、特に、請求項4に記載の魚釣り用繋止具においては、上記第1の構成における装着部材を、布部材による安価な部材によって構成して、上記第1の構成の効果を得ることが可能になる。また、上記布部材を上記ベルトに巻装することによって、上記掛着具のぐらつきを防止することが可能になる。 【0057】また、特に、請求項5又は6又は7に記載の魚釣り用繋止具においては、上記付着部材によって、上記ベルトへ巻装される上記布部材の固着が、付着部材の付着による簡略で安価な構成によって行うことが可能になる。 【0058】また、特に、請求項8に記載の魚釣り用繋止具においては、上記付着部材の付着が外れてしまった場合においても、あらかじめ上記布部材の環状部に、上記ベルトが内挿されるため、上記ベルトから上記布部材が脱落することがなく、上記繋止物が流されてしまうおそれが無い。 【0059】また、特に、請求項9又は10に記載の魚釣り用繋止具においては、上記布部材を上記ベルトに巻装して装着されるのに加えて、上記掛着具の両側の基端部に上記布部材と並列に配設される平板が固着されたぐらつき防止機能によって、強固に上記掛着具のぐらつきをすることが可能になる。 【0060】また、特に、請求項11に記載の魚釣り用繋止具においては、上記掛着具自体もしくは上記掛着具と上記布部材とにより閉空間が形成されているため、上記掛着具に掛着した上記フックの脱落を防止することが可能になる。 【0061】また、特に、請求項12に記載の魚釣り用繋止具においては、上記装着部材表面から突出して配設される上記掛着具のぐらつきが平板によって防止される。そのため、上記掛着具に上記フックを引っ掛ける場合には、上記掛着具がぐらつかないため上記フックに押されて逃げてることがなく、また、上記掛着具から上記フックを取り外す場合にも、上記フックに上記掛着具が絡んで一緒に動いてしまうことがない。従って、片手に釣竿や道具類を持った状態等でも、片手のみによって上記掛着具に上記フックを容易に着脱することができ、上記繋止物を容易に使用者が繋止及び繋止の解除を行うことが可能になる。更に、布部材によって、上記魚釣り用繋止具が確実に上記ベルトに装着されるため、上記魚釣り用繋止具がベルトに沿って左右に移動することがなく、、上記掛着具の位置確認も不要とすることができる。また、上記ベルトへ巻装される上記布部材の固着が、上記面ファスナーによって、簡略で安価な構成によって行うことが可能になる。また、上記面ファスナーの付着が外れてしまった場合においても、あらかじめ上記布部材の環状部に、上記ベルトが内挿されるため、上記ベルトから上記布部材が脱落することがなく、上記繋止物が流されてしまうおそれが無い。また、上記掛着具と上記布部材とにより閉空間が形成されているため、上記掛着具に掛着した上記フックの脱落を防止することが可能になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】593138403 【氏名又は名称】古田 徹哉
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)1月30日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】長屋 文雄 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−215943 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月10日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−33758 |
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