| 【発明の名称】 |
卓上型水槽 |
| 【発明者】 |
【氏名】山崎 英憲
|
| 【要約】 |
【課題】小型であるにもかかわらず大型水槽が装備するヒータ、ポンプ、照明装置などの各種必要装置をすべてコンパクトに装備し、かつ完全に水漏れがなく卓上にも容易に設置可能であり、初心者でも簡単にメンテナンスできる室内インテリアに最適な卓上型水槽を提供する。
【解決手段】合成樹脂によって水槽室12と機構室13とを一体に成形すると共に、上方及び下方に多数のパイプ状凸部6dが突出して形成された滴下板6が上方に配置された濾材16が収納されたカートリッジ形濾材ケース3を機構室13に収脱可能に配設し、かつ水槽2の上方に電装部品を集中配置した蓋体8を配設して水9と電装部品とを分離して配置した構成を特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】隔壁によって水槽室と機構室とに水密に分離され前記水槽室内に充満させた水を前記隔壁の上端からオーバフローさせて前記機構室に流入可能とされ上方が開放された箱形かつ少なくとも前面部が透明とされて合成樹脂によって一体に成形された水槽と、前記水を通過させて濾過するための濾材が収納され前記機構室に収脱可能とされたカートリッジ形濾材ケースと、該濾材ケースの下方に配設されて前記濾材によって濾過され前記機構室に貯留された前記水を前記水槽室に環流させるポンプとを備え、前記水槽室から前記機構室にオーバフローした前記水を前記濾材によって濾過して浄化した後前記水槽室に環流させて前記水槽室内の前記水を常に清浄に保持するように構成したことを特徴とする卓上型水槽。 【請求項2】平板部の全周に縁部が形成された板状部材からなり、濾材ケース内に収納された濾材の上方に該濾材ケースに嵌合して配設され前記平板部には多数の貫通穴が形成され前記縁部の高さより低く上方及び下方に突出した多数のパイプ状凸部が形成され少なくとも前記多数のパイプ状凸部の上面は同一高さに形成された滴下板を備え、該滴下板上に貯まった水を前記貫通穴を介して前記濾材の上部全面に均一に滴下させることにより前記水が前記濾材の各部を均一に通過するように構成したことを特徴とする濾過装置。 【請求項3】隔壁によって水槽室と機構室とに水密に分離され前記水槽室内に充満させた水を前記隔壁の上端からオーバフローさせて前記機構室に配設された濾材ケース内に流入可能とされ上方が開放された箱形かつ少なくとも前面部が透明とされて合成樹脂によって一体に成形された水槽と、前記機構室に貯留された前記水を前記水槽室に環流させるポンプと、前記水槽の上方に蓋状に配設され該水槽を照射する照明装置及び電気制御装置等の電装部品が配設された蓋体とを備え、前記ポンプ以外の電装部品を前記蓋体に集中配置して前記水槽の前記水の上方に分離して配設するように構成したことを特徴とする卓上型水槽。 【請求項4】隔壁によって水槽室と機構室とに水密に分離され前記水槽室内に充満させた水を前記隔壁の上端からオーバフローさせて前記機構室に流入可能とされ上方が開放された箱形かつ少なくとも前面部が透明とされて合成樹脂によって一体に成形された水槽と、前記水を通過させて濾過するための濾材が収納され前記機構室に収脱可能とされたカートリッジ形濾材ケースと、該濾材ケースの下方に配設されて前記濾材によって濾過され前記機構室に貯留された前記水を前記水槽室に環流させるポンプと、前記水を加熱して所定の温度に昇温させる電気ヒータと、前記水槽の上方に蓋状に配設され該水槽を照射する照明装置及び該照明装置、前記ポンプ、前記ヒータの作動を制御する電気制御装置等の電装部品が集中配置された蓋体とを備えたことを特徴とする卓上型水槽。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、卓上型水槽に係り、特に水槽室と機構室とからなり上方が開放された水槽を合成樹脂によって一体成形すると共に、該水槽の上方に配設された蓋体に電装部品を集中配置することにより、水と電装部品とを分離配置して漏電を防止し、また水槽からの水漏れを皆無とし、卓上に容易に設置することができる主として初心者又は素人向きの小型の卓上型水槽に関する。 【0002】 【従来の技術】洒落た室内インテリアとして魚、水生植物等を育成する水槽への人気が高まっているが、ポンプ、ヒータ、濾材、照明装置等の必要部品をすべて装備した従来の水槽は大型のものが多く、かなりの設備費を要するばかりでなく、濾材洗浄、水の交換等のメンテナンス、取扱いが難しく素人特に初心者には向かないものであった。 【0003】しかし、狭い部屋でも簡単に置くことのできる小型水槽の需要は強く、最近これに対応した水槽が市販されるようになっているが、小型とするために濾過装置だけしか装備されなかったり、無理をして小型化したことによる水漏れなどの不具合を持つものが多く、ポンプ、ヒータ、濾材、照明装置等の必要部品をすべて装備した大型水槽と同等の機能を有し、容易にメンテナンス可能かつ卓上に簡単に置くことのできる完全な小型水槽が熱望されていた。 【0004】また従来の水槽の濾過装置は水槽の上部に配置した水受けトレー内に濾材を収納しポンプによって水槽内の水を該濾材上に散水して濾過したり、或いは水槽底部に濾材を配置し該濾材を介して水をポンプで吸引して循環させながら濾過するものがほとんどであるが、濾材を水槽の上部に配置したものは濾材のメンテナンスを容易に行うことができる長所はあるが、ポンプからの吐出口の近くの濾材を通過する水が多くなり、濾材の一部しか有効に利用することができずメンテナンス期間が短くなって頻繁に濾材を洗浄しなければならないという欠点があり、また濾材を水槽底部に配置したものにあっては濾材を比較的均等に使用することはできるものの、濾材の洗浄時には水槽を空にしなければメンテナンスすることができず取扱いが面倒であるという欠点があり、メンテナンス期間が長くかつ初心者でも容易に濾材洗浄等のメンテナンスを行うことのできる水槽が熱望されていた。 【0005】また卓上に設置できるような小型水槽では、熱帯魚の飼育には不可欠なヒータ、照明装置を配設したものはなく、飼育は強健な魚に限定され、好みの魚を飼育できなかったり、また照明がないためインテリア効果の弱い貧弱にものとなっており、これを補うためにはヒータ、照明装置などを個別に購入して装備する必要があるが、水槽近辺に各種の電気コードが集中して見苦しく、インテリア性に劣り、またメンテナンス時に水滴が該電気部品にかかって漏電或いは感電のおそれがあるなど初心者には取扱い難く、これらの不具合のない、より応用範囲が広くインテリア性に優れた小型水槽が要望されていた。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従来技術の欠点を除くためになされたものであって、その目的とするところは、合成樹脂によって水槽室と機構室とを一体に成形することにより、水槽からの水漏れを完全に防止できるようにすることであり、またこれによって水槽を卓上に心配なく設置することができるようにすることである。 【0007】また他の目的は、水槽室と一体に成形された機構室に、濾材が収納されたカートリッジ形濾材ケースを収脱可能に配設することにより、水槽から濾材だけを容易に取り出して洗浄等のメンテナンスを素人でも容易に行うことができるようにすることであり、また必要に応じてカートリッジ内の濾材を適宜交換して飼育する生物に最適な水の浄化を行うことができるようにすることである。 【0008】更に他の目的は、上面が同一高さとされ上方及び下方に突出した多数のパイプ状凸部が形成された滴下板を濾材ケース内に収納された濾材の上方に配設し、該滴下板上にポンプによって汲み上げた水槽内の水を吐出させることにより、滴下板上に貯まった水をパイプ状凸部の貫通穴を介して濾材の上部全面に均一に滴下させることができるようにすることによって、水を濾材の各部を均一に通過させて効率よく濾過させ、長期間にわたり濾材の目詰まりを防止できるようにすることである。 【0009】また他の目的は、水槽の上方に配設した蓋体に照明装置及び電気制御装置等の電装部品を集中して配設することにより、電気部品を水から隔離して上方に配置することによって、電気部品への水のかかりを皆無とし漏電、感電等の事故を防止することである。 【0010】更に他の目的は、水槽室と機構室とが一体に成形された水槽の機構室内にカートリッジ形濾材ケース、ポンプ、電気ヒータを配設すると共に、水槽の上方に配設された蓋体に照明装置及び該照明装置、ポンプ、ヒータの作動を制御する電気制御装置等の電装部品を集中配置することにより、小型であるにもかかわらず、水生生物の飼育に必要なすべての装置をコンパクトに装備できるようにすることであり、またこれによって小型水槽を卓上設置可能なインテリアとして初心者でも容易に水生生物を飼育することができるようにすることである。 【0011】 【課題を解決するための手段】要するに本発明(請求項1)は、隔壁によって水槽室と機構室とに水密に分離され前記水槽室内に充満させた水を前記隔壁の上端からオーバフローさせて前記機構室に流入可能とされ上方が開放された箱形かつ少なくとも前面部が透明とされて合成樹脂によって一体に成形された水槽と、前記水を通過させて濾過するための濾材が収納され前記機構室に収脱可能とされたカートリッジ形濾材ケースと、該濾材ケースの下方に配設されて前記濾材によって濾過され前記機構室に貯留された前記水を前記水槽室に環流させるポンプとを備え、前記水槽室から前記機構室にオーバフローした前記水を前記濾材によって濾過して浄化した後前記水槽室に環流させて前記水槽室内の前記水を常に清浄に保持するように構成したことを特徴とするものである。 【0012】また本発明(請求項2)は、平板部の全周に縁部が形成された板状部材からなり、濾材ケース内に収納された濾材の上方に該濾材ケースに嵌合して配設され前記平板部には多数の貫通穴が形成され前記縁部の高さより低く上方及び下方に突出した多数のパイプ状凸部が形成され少なくとも前記多数のパイプ状凸部の上面は同一高さに形成された滴下板を備え、該滴下板上に貯まった水を前記貫通穴を介して前記濾材の上部全面に均一に滴下させることにより前記水が前記濾材の各部を均一に通過するように構成したことを特徴とするものである。 【0013】また本発明(請求項3)は、隔壁によって水槽室と機構室とに水密に分離され前記水槽室内に充満させた水を前記隔壁の上端からオーバフローさせて前記機構室に配設された濾材ケース内に流入可能とされ上方が開放された箱形かつ少なくとも前面部が透明とされて合成樹脂によって一体に成形された水槽と、前記機構室に貯留された前記水を前記水槽室に環流させるポンプと、前記水槽の上方に蓋状に配設され該水槽を照射する照明装置及び電気制御装置等の電装部品が配設された蓋体とを備え、前記ポンプ以外の電装部品を前記蓋体に集中配置して前記水槽の前記水の上方に分離して配設するように構成したことを特徴とするものである。 【0014】また本発明(請求項4)は、隔壁によって水槽室と機構室とに水密に分離され前記水槽室内に充満させた水を前記隔壁の上端からオーバフローさせて前記機構室に流入可能とされ上方が開放された箱形かつ少なくとも前面部が透明とされて合成樹脂によって一体に成形された水槽と、前記水を通過させて濾過するための濾材が収納され前記機構室に収脱可能とされたカートリッジ形濾材ケースと、該濾材ケースの下方に配設されて前記濾材によって濾過され前記機構室に貯留された前記水を前記水槽室に環流させるポンプと、前記水を加熱して所定の温度に昇温させる電気ヒータと、前記水槽の上方に蓋状に配設され該水槽を照射する照明装置及び該照明装置、前記ポンプ、前記ヒータの作動を制御する電気制御装置等の電装部品が集中配置された蓋体とを備えたことを特徴とするものである。 【0015】 【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明する。図1から図5において、本発明に係る卓上型水槽1は、水槽2と、カートリッジ形濾材ケース3と、ポンプ4と、ヒータ5と、滴下板6と、蓋体8とを備えている。 【0016】水槽2は、水9を貯溜して水生生物の一例たる熱帯魚10、藻類11を飼育するための容器であり、例えば幅160mm,奥行き210mm,高さ180mmの上方が開放された箱型とされて透明樹脂、例えばアクリル樹脂、ABS樹脂等を水密に成形して製作されており、熱帯魚10、藻類11等を前面、側面から目視できるようになっており、該水槽2内に配置した隔離板18によって水槽室12と該水槽室12より23mm程度深く設定された機構室13とに分離されている。 【0017】隔離板18には、下方に連通穴18aが、また上方にオーバフロー穴18bが形成されて、水槽室12と機構室13とを連通させて水槽室12内で熱帯魚10、藻類11を飼育可能とすると共に、機構室13にカートリッジ形濾材ケース3、ポンプ4、ヒータ5等の各種装置を配置するように構成されている。 【0018】水槽2は、断面L字型の設置台14上に設置され、底部に形成された取付けボス2aがねじ15によって設置台14にねじ止めされて固定されている。 【0019】カートリッジ形濾材ケース3は、濾材の一例たるスポンジ16を収納し水槽室12の水9を濾過して浄化するためのものであって、図2から図6において、ABS樹脂等を成形して幅70mm、奥行き47mm、高さ100mmの箱型に製作されており、底部3aには複数のスリット状穴3bが形成され、また内壁には高さ50mmの突起3cが設けられ、該突起3c上に複数のスリット状穴19aが形成された網板19が設置できるように構成されており、底部3a及び網板19上に夫々濾材の一例たるスポンジ16を収納するようになっている。 【0020】カートリッジ形濾材ケース3はケース収納箱20内に上方から収脱可能に構成され、該ケース収納箱20は合成樹脂で製作された幅100mm、奥行き50mm、高さ180mmの上方が開放された水密の箱であり、内壁には高さ60mmの複数の突起20aが設けられ、ケース収納箱20内に収納されたカートリッジ形濾材ケース3を該突起20aで支持するようになっている。 【0021】ケース収納箱20の側壁20bの上部には、オーバフロー用切欠20cが形成され、水槽室12内の水9がオーバフローしてケース収納箱20内に収納されたカートリッジ形濾材ケース3内に流入するようにされ、また底部にはポンプ4を載置するためのポンプ載置ボス20dが形成されている。 【0022】ポンプ4は、ケース収納箱20内に貯溜された水9を汲み上げて水槽室12に還流させるためのものであって、ポンプ載置ボス20d上に設置された小型水中ポンプであり、吐出口4aに接続された外径13mmのパイプ21及びエルボ22がカートリッジ形濾材ケース3の側方を通って配設され、ケース収納箱20内に貯溜された水9を水槽室12に排水して還流させるように構成されている。 【0023】そして網板19、スポンジ16、後述する滴下板6が収納されたカートリッジ形濾材ケース3及びポンプ4が所定の位置に収められたケース収納箱20は機構室13に上方から収められて組み付けられている。 【0024】ヒータ5は、水9を所定の温度に維持するためのものであって、図3から図5において、機構室13の水9内に水没させてカートリッジ形濾材ケース3に沿って配設された例えばシーズヒータであり、制御装置(図示せず)によって該ヒータ5への通電が断接されて水槽室12内の水9の温度を設定された所定の一定温度に維持するようになっている。 【0025】滴下板6は、図4及び図6において、スポンジ16上に水9を均一に滴下させるためのものであって、カートリッジ形濾材ケース3の上端に配設するようにされており、図示の実施例においては、全周に高さ6mmの縁部6bが形成された平板部6aには直径2mmの貫通穴6cが設けられた40個のパイプ状凸部6dが平板部6aの上下に突出して形成され、該パイプ状凸部6dの上面は縁部6bの高さ6mmより低い3mmに設定されて縁部6bの一端に設けられたオーバフロー口6eから流入して滴下板6上に貯まった水9を貫通穴6cを介してスポンジ16上の上部全面に均一に滴下させるようになっている。 【0026】蓋体8は、図1から図4及び図7において、水槽2の上部をカバーすると共に照明装置23等の電装部品を集中配置するためのものであって、ねじ28によって照明装置23が固定された蓋本体25はピン24を中心として回動自在に設置台14に組み付けられており、該蓋体8を閉じたとき照明装置23が透明な保護カバー29を介して水槽2を上方から照明するように構成され、また制御装置等の電装部品(図示せず)は照明装置23後方の電装室26内に配設されている。 【0027】また、蓋体8は先細り形状とされて水槽2の大きさよりも小さく設定されているので、蓋体8を閉じても水槽2の上面を完全に閉鎖することはなく、両側部に隙間Sが形成されて蓋体8を閉じたまま該隙間Sから水9を補給できるようになっている。 【0028】本発明は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図8及び図9において、水槽2は隔離板18により水槽室12と機構室13とに分離されているが、該水槽室12と機構室13とは連通穴18aを介して連通して常に同じ水位となっている。 【0029】一方、機構室13に配設され、カートリッジ形濾材ケース3が収納されたケース収納箱20は水密構造となっているので、水槽室12内の水9が直接流入することはなく、水槽室12内においては熱帯魚10等が飼育されている。 【0030】水槽2に水9を貯溜して水生生物の一例たる熱帯魚10、藻類11を飼育すると、水9は熱帯魚10の排泄物や餌の残り滓などによって次第に汚れるが、水槽室12の水9は隔離板18の連通穴18aを介して矢印A方向に機構室13に流れ込み、該機構室13の水位は水槽室12の水位と同じ水位に保たれている。 【0031】通常、水槽2内に水9が十分入れられて機構室13の水位は滴下板6のオーバフロー口6eの高さより高くなっているので、機構室13内の水9はオーバフロー口6eから滴下板6に流入し、やがて滴下板6に貯溜された水9がパイプ状凸部6dの上面より高くなると、滴下板6上の水9は一斉に貫通穴6cを介して矢印B方向にスポンジ16の上部全面に滴下するが、滴下板6上の水位はどの部位でも同じ高さとなっているので、すべての貫通穴6cから均一に滴下する。 【0032】平板に単に穴を設けただけの従来の滴下板においては、オーバフロー口近くに開けられた穴から多く滴下し、遠くの穴からはほとんど滴下しない現象が生じるが、多数のパイプ状凸部6dが形成された本発明の滴下板6では滴下板6の全面にわたって均一に滴下させることができ、またパイプ状凸部6dは平板部6aの下方にも突出して形成されているので貫通穴6cから滴下した水9が滴下板6の裏面に沿って流れて一定の箇所から偏ってスポンジ16上に滴下することもなく貫通穴6cから直下のスポンジ16上に均一に滴下する。 【0033】濾材の一例たるスポンジ16上に滴下した水9は、該スポンジ16中を矢印C方向に流れる間に濾過され、水9に含まれる汚れが除去され浄化されてケース収納箱20内に貯溜される。 【0034】ケース収納箱20に貯溜された水9は、ポンプ4によって矢印D方向に吸引され、吐出口4aから吐出されてパイプ21及びエルボ22を介して矢印E方向に水槽室12に還流され、以後全く同様な作用が繰り返し行われ、水槽室12内の水9は常にスポンジ16を通って循環して濾過され、清浄な状態に保持される。 【0035】ここで、上述した如く滴下板6から滴下する水9は、スポンジ16の全面にわたって均一に供給されるので、一部分だけが汚れることはなく濾材のすべてを有効に利用することができ、従ってスポンジ16が目詰まりが防止されて長期間使用することができ、メンテナンスの頻度を低減させ、またスポンジ16の洗浄、水換え等のメンテナンスは蓋体8をピン24を中心として回転させて開いた後、カートリッジ形濾材ケース3ごと上方に取り出して容易に行うことができる。 【0036】また、スポンジ16はカートリッジ形濾材ケース3内に独立して収納されているので、素人でも必要に応じて濾材をスポンジ16以外の濾材、例えば活性炭等に容易に変更することができ、飼育する生物に最適な濾過性能を付与することも可能である。 【0037】水9の温度は、循環する水9の温度をセンサ(図示せず)によって検出し、機構室13に配設されたヒータ5への電気の供給を断接して設定された飼育する生物に最適の温度に保持することができ、また蓋体8に内蔵された照明装置23を点灯或いは消灯して水槽2内を照明して人工的に昼夜のリズムを作り出して生物にとってより良い環境とすることができる。 【0038】上記した如く卓上に設置できるほど小型であるにもかかわらず、必要な設備がすべてコンパクトに配設され、かつ水槽2は一体として成形されているので、水漏れが生じることは全くなく、安心してどこにでも設置することができるばかりでなく、濾材の洗浄等のメンテナンスも極めて容易に行うことができる。 【0039】 【発明の効果】本発明は、上記のように合成樹脂によって水槽室と機構室とを一体に成形したので、水槽からの水漏れを完全に防止できる効果があり、またこの結果水槽を卓上に心配なく設置することができるという効果がある。 【0040】また水槽室と一体に成形された機構室に、濾材が収納されたカートリッジ形濾材ケースを収脱可能に配設したので、水槽から濾材だけを容易に取り出して洗浄等のメンテナンスを素人でも容易に行うことができる効果があり、また必要に応じてカートリッジ内の濾材を適宜交換して飼育する生物に最適な水の浄化を行うことができるという効果がある。 【0041】更には、上面が同一高さとされ上方及び下方に突出した多数のパイプ状凸部が形成された滴下板を濾材ケース内に収納された濾材の上方に配設し、該滴下板上にポンプによって汲み上げた水槽内の水を吐出させることにより、滴下板上に貯まった水をパイプ状凸部の貫通穴を介して濾材の上部全面に均一に滴下させることができるようにしたので、水を濾材の各部を均一に通過させて効率よく濾過させ、長期間にわたり濾材の目詰まりを防止できるという効果がある。 【0042】また水槽の上方に配設した蓋体に照明装置及び電気制御装置等の電装部品を集中して配設することにより、電気部品を水から隔離して上方に配置したので、電気部品への水のかかりを皆無とし得、漏電、感電等の事故を防止できる効果がある。 【0043】更には、水槽室と機構室とが一体に成形された水槽の機構室内にカートリッジ形濾材ケース、ポンプ、電気ヒータを配設すると共に、水槽の上方に配設された蓋体に照明装置及び該照明装置、ポンプ、ヒータの作動を制御する電気制御装置等の電装部品を集中配置したので、小型であるにもかかわらず、水生生物の飼育に必要なすべての装置をコンパクトに装備できる効果があり、またこの結果小型水槽を卓上設置可能なインテリアとして初心者でも容易に水生生物を飼育することができるという効果が得られる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】592135166 【氏名又は名称】現代製薬株式会社
|
| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月1日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】内田 和男
|
| 【公開番号】 |
特開平11−215933 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月10日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−34097 |
|