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【発明の名称】 小動物飼育装置
【発明者】 【氏名】仁 木 資 浩

【要約】 【課題】箱形飼育ケージ内の空気を常にきれいに保つことのでき、しかも安価な小動物飼育装置を提供する。

【解決手段】小動物飼育装置1のケージ載置部9に挿入された箱形飼育ケージ3の上部は開放とされ、箱形飼育ケージ3の上縁部14の上方の所定の高さに給気部17を配設し、この給気部17のノズル孔20から箱形飼育ケージ3の内壁面へ当てるように給気するようになっている。これにより、飼育ケージ3内の空気の循環及び置換がよくなされる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】飼育棚枠に複数の箱形飼育ケージのケージ載置部が設けられている小動物飼育装置において、前記箱形飼育ケージの上部は開放とされ、箱形飼育ケージの上縁部の上方の所定の高さに給気部を配設し、この給気部には前記箱形飼育ケージ内へ給気する給気口を設けたことを特徴とする小動物飼育装置。
【請求項2】前記給気部は、前記箱形飼育ケージの内壁面に向かって空気を吹き付けるように給気するよう配設されていることを特徴とする請求項1記載の小動物飼育装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マウス、ラット等の実験用の小動物飼育装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の小動物飼育装置としては、アングル材等で直方体形状に形成され、複数段のケージ載置部の設けられた飼育棚枠に箱形飼育ケージを載置するものが知られている。
【0003】箱形飼育ケージは、典型的には透明プラスチックで形成されている箱であって、上面には蓋が設けられており、密封式とされるものがある。そして、ケージ載置部へ挿入されているケージの奥側の壁面には給気管の挿入口が設けられている。このように形成されている箱形飼育ケージをケージ載置部へ載置すると給気管が挿入口に挿入され、密封された箱形飼育ケージ内の小動物に対する給気が行なわれるようになる。
【0004】また、箱形飼育ケージとしては、上部を開放とし、この箱形飼育ケージを密封式のセル内に入れて、セルの側壁に排気管を装着し、汚れたセル内の空気を排気管を経て外部へ排出するとともにセルの隙間から新鮮な空気をセル内へ吸引するようにした小動物飼育装置も知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の技術における小動物飼育装置のうちの密封式の箱形ケージは、小動物を多数飼育しようとする場合、小動物の糞、尿、食べかす及び湿気によって箱形ケージ内はアンモニアガスが多くなり、多頭飼育には不向きである。したがって、多頭飼育する場合には、箱形ケージ内への給気量を多くする必要があり、このようにすると気流の強さ、及び気流の強さによる音の大きさが問題になるとともに、費用が増大する。一方、セルを密封式としこのセル内に上部を開放した箱形飼育ケージを入れるものは、セル内の空気は吸引されてきれいになるが、飼育ケージ内には汚れた空気が滞溜して除去されずきれいにならない等の問題があった。
【0006】本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、その目的は、多頭飼育の場合でも、常に箱形飼育ケージ内の空気をきれいに保つことのできる小動物飼育装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来の技術の問題を解決するため、本発明の小動物飼育装置は、飼育棚枠のケージ載置部に載置される箱形飼育ケージの上部は開放とされ、箱形飼育ケージの上縁部の上方の所定の高さに給気部を配設し、この給気部には箱形飼育ケージ内へ給気する給気口を設けたことを特徴としている。そして、給気部は、箱形飼育ケージの内壁面に向かって空気を吹き付けるように給気するように配設することが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の小動物飼育装置の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0009】図1に示すように、小動物飼育装置1は、飼育棚枠2と、その内部に収容される箱形飼育ケージ3とを備えている。飼育棚枠2は、アングル材等で形成された直方体形状の縦形枠であって、背面は背板5で塞がれ、両側面には側板6が固着されている。また、上面には上板7が底面には底板8が固着されており、上板7と底板8との間には例えば3段のケージ載置部9が形成されている。そして、これらのケージ載置部9の空間内には等間隔をなして複数枚の縦仕切板10が設けられており、したがって、ケージ載置部9にはそれぞれ箱形飼育ケージ3が横方向に複数個並べて挿入することができるようになっている。また、底板8の底面にはキャスター11が設けられている。なお、仕切板10は、飼育ケージ3の寸法に応じて左右方向へ調節移動させるようにすることもできる。
【0010】ケージ載置部9の前面には、図1及び図2に示すように、下方に向かって開く蓋12がヒンジ13により回動自在に装着されている。
【0011】箱形飼育ケージ3は、図3に示すように、例えば、透明プラスチックで形成される上方開放の箱であって、上部の周縁には外側に向かって鍔状に形成された縁部14が設けられている。そして、この縁部14には例えばステンレス鋼材よりなる全網状の蓋15が装着されている。
【0012】図1及び図2において、給気部としての給気管17は、パイプ材よりなり、ケージ載置部9に載置される箱形飼育ケージ3の縁部14の上方約2〜6cm位の位置で、かつ図4及び図5に示すように、飼育棚枠2の一方の側板6あるいは、仕切板10の側へ片寄った位置に、飼育棚枠2の背板5から箱形飼育ケージ3の挿入方向に関して前方に向かって突設されている。そして、給気管17の飼育棚枠2内における長さは、箱形飼育ケージ3の前後方向の長さにほぼ等しく形成されている。また、給気管17には、箱形飼育ケージ3の一方の側板18(図3)の内面または底板19、あるいは一方の側板18の内面と底板19の双方へ向かうノズル孔20が給気管17の長手方向に複数個形成され、先端には図6に示すようにプラグ21が嵌合されている。そして、給気管17は、図示しない送風機のような給気源に接続されており、給気源から送られる空気が飼育ケージ3の側板18の内面または底板19、あるいは側板18の内面と底板19の双方へ当るようになっている。
【0013】なお、図6において、飼育ケージ3内へ吹き込まれた空気は、図5に矢印で示すように流れ飼育ケージ3外へ上昇し、次いでケージ載置部9の隙間を経由して外部へ排出される。また、図7に示すように飼育棚枠2の背板5の裏側には背板5を利用した板材よりなる排気通路23を形成し、ケージ載置部9に対応する背板5の一部分にパンチングメタル24等による開口を設け、この部分を経てケージ載置部9に載置された飼育ケージ3内の汚れた空気を排出するようにしてもよい。
【0014】小動物飼育装置1は、上述のように構成されているので、箱形飼育ケージ3を飼育棚枠2のケージ載置部9へ挿入すると、給気管17は、箱形ケージ3の縁部14の上方の所定の高さに位置することになる。そして、蓋12を上げてケージ載置部9をほぼ密閉する。すると、給気管17のノズル孔20からの給気が箱形飼育ケージ3の側板18の内面または底板19の内面、あるいは側板18の内面と底板の内面双方19に向かって吹き出されるので、箱形飼育ケージ3内のどの位置に対しても吹き込まれた空気が十分に循環して図5の矢印のように流れ、汚れた飼育ケージ3内の空気は、棚枠2の間隙を通るか、または図7に示す開口24と排気通路23を経て外部へ排出される。したがって、箱形飼育ケージ3内の空気は常に清浄に保たれる。なお、給気部17は必ずしも管でなくてもよく、ケージ載置部9の上部に空気の通路となる天井を設け、この天井の下面にノズル孔20を形成することにより構成してもよい。
【0015】
【発明の効果】本発明では、箱形飼育ケージの上部は開放としているので、飼育ケージ内への空気の噴射により小動物による臭気が押し出され箱形飼育ケージ内にただようごみを除き、アンモニアの濃度を低くすることができ、したがって、各飼育ケージ内の小動物の飼育頭数を増加させることができる。そして、箱形飼育ケージの上縁部上方の所定の高さに給気部を配設しているので、寸法の異った箱形飼育ケージに対応することができ、小さなマウスから大きいうさぎまで飼育することができる。さらに給気部からの給気を箱形ケージの内壁面に向かって衝突するように行うことにより、給気の効果が一層増大して飼育ケージ内の汚れたガス、臭気等は循環により効果的にケージ内へ送り出される。また、給気部は各飼育ケージの上方に設けるだけであるから、飼育ケージの出し入れの邪魔にならず、構造的にも簡単であるから、小動物飼育装置を安価に提供できる等の効果が得られる。
【出願人】 【識別番号】592001115
【氏名又は名称】仁木 美江子
【識別番号】596119892
【氏名又は名称】木立 敦志
【識別番号】596119906
【氏名又は名称】木立 美佐子
【出願日】 平成9年(1997)12月26日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 一雄 (外3名)
【公開番号】 特開平11−187781
【公開日】 平成11年(1999)7月13日
【出願番号】 特願平9−359637